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ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):成田(NRT)⇒パリ(CDG)

搭乗:2014/9/13 NH205便
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆
8月のフランス旅行記事が終わっていないが、シルバーウィーク旅行の記事を先に現地から登録したい。
行き先は、先月に続いてフランス。全州(地域圏)走破の最後となったコルシカ島(コルス地域圏)を中心に、南隣のイタリア全州走破の最後に残っていたサルデーニャ島(サルデーニャ州)にも渡る予定だ。
今回は気ままなひとり旅なので、ホテルの予約は初日と最終日の空港ホテルだけにして、私本来の行き当たりばったり無計画旅行で楽しみたいと思っている。

先月のパリ行もビジネスクラスにアップグレードされたが(☞ こちら)、ANAライフタイムマイル50万マイル突破が効いているのか(?)2か月連続でアップグレードされたので、最初は往路便のビジネスクラス機内食レビューを、いつものように即日登録から始めたい。
ちょうど今月からANAの機内食が大きく変わるとのアナウンスがあったので、旧仕様となった先月と比較するには良いタイミングだ。

まずは、悪名高い成田のANAラウンジ。お昼過ぎだと言うのにまったく変わらずで、スープ(ミネストローネ)だけにしておいた。今回はビジネスクラスの機内食があるので、食べない方が良いという判断だ。
そのスープがあるのも珍しいが(ANAは味噌汁がスープだという認識だから、普段は具無しの不味い味噌汁しか無いのだ!)、スープが初登場した時のブランドスープ(チェーン展開しているスープ屋のもの)でなくて、味噌汁[Miso Soup]と同等の低レベルなスープだ。これを出している限りは、ANAのラウンジ食の改善は望めないだろう。パン類も変わらずだ。(ホント、JALラウンジが羨ましい・・)

さて、今日の便は先月のオンボロ機材でなくて最新内装のもの。(シートに興味は無いので名称は知らない)
確か2度目だが、テーブルが大きくて安定しているのを思い出した。
席にもよるようだが、サイドテーブルも大きいので仕事(?)もはかどる。

まずは、食前酒とアミューズ。
先月と変わらず和洋共通だったので、9月からの変更はマイナーチェンジだったようだ。がっかり。

アミューズ
アミューズ
 柚子風味のチーズバー、穴子八幡巻き、2種のオリーブとチーズ ハーブオイルとともに


例のチーズバーは、胡麻から大嫌いな柚子に変わっていたが、ほとんど柚子を感じず。これなら胡麻よりも美味しい。柚子を感じなければ、普通のチーズクッキーだからだ。

ただ、アミューズの「料理」の乗った皿に袋入りのまま出すって、かなり違和感を感じる。
食事の準備をする前に、離陸後すぐに(テーブルクロスを掛ける前に)食前酒と共にチーズバーだけ出せば解決する話なんだが・・

穴子八幡巻き、2種のオリーブとチーズ

さて、今月からは和食側がANAオリジナル(つまり不味いはず!)で、洋食側が専門家とのコラボレーションということになっている。今回はイタリアンシェフとのコラボなので、楽しみだ。
その煽り文句を転記すると、
「イタリア・トスカーナの伝統と新たな創造、そして日本の文化との出会い。」
フィレンツェに本店を置くリストランテ「エノテーカ ピンキオーリ」とのコラボレーション。お肉・魚のメインディッシュをはじめブレッドのチャバッタまで、独創的な風味が素材の美味しさを際立たせる選りすぐりの品々をどうぞ。


Antipasto
Antipasto(アペタイザー)
 Salame, mortadella e formaggio fresco

 サラミ、モルタデッラとクリームチーズのガトー仕立て

 Rotolo di orata mantecata e polpa di granchio
 真鯛のマンテカートと人参のゼリー ズワイガニを添えて

 Panzanella
 パンツァネッラ(パンと野菜のサラダ)


前菜(アペタイザー)は、全体の写真から紹介しよう。
今回はイタリア料理シェフのコラボということか、イタリア語がメインに記されていたので両方記しておく。
イタリア語の無いものが、コラボメニューではないという事が分かるという仕組みだ。

Salame, mortadella e formaggio fresco スポンジの間
Salame, mortadella e formaggio fresco

ガトー仕立てとのことで、スポンジケーキのような出で立ちだが、表面がサラミという点でケーキとは違うことは認識できる。

ちょっと解剖してみたのだが、スポンジ部分はイタリアパンといった感じで当然甘いわけはなく、間に挟まれたクリームチーズには、トップと同じようにナッツが散らされている。

mortadella

そのクリームチーズの下には、薄切りのモルタデッラ(ボローニャのソーセージ)が敷かれていた。

で、美味しいかって聞かれたら、不味いと答えるしかないような料理。
まったく融合していないし、特別主張する食材もないので、何を食べているのか分からないような代物だった。

Rotolo di orata mantecata e polpa di granchio
Rotolo di orata mantecata e polpa di granchio

見た目はサーモンで巻いた料理のようだが、サーモンではない。では、いったい何かと考えたわけだが分からなかった。
答えはメニュー表記によると人参のゼリーだったようだ。

たっぷりのほぐし蟹がトッピングされていたが、中身は蟹ではなく真鯛をバカリャウ(干し鱈)コロッケの中身のように加工したもの。フランス料理のブランダートだが、イタリア料理だとマンテカートと言うらしい。
登録前にちょっと調べてみたが、ヴェネツィアの郷土料理に「バッカラ マンテカート」という干し鱈バージョンがあるらしい。

中身の真鯛のマンテカート マンテカートを取り出してみた

こちらは期待していたのだが、人参ゼリーの役割が見栄えだけという感じで味の要素になっていなかった。
確かに見栄えは重要だが、美味しくなければ意味がない。

エノテーカ・ピンキオーリのアニー・フェオルデ[Annie Feolde]オーナーシェフ、ちょっと和食を意識しすぎたんではないか?
あるいは、低水準であることが証明されているANAの機内食担当シェフが、間違った解釈をして構成したのか?
期待していただけに、残念な料理だった。

Panzanella Panzanellaの中身
Panzanella

胡瓜で巻かれたサラダ。出てきた段階で、ピクルスを巻いたのだろうと予想したのだが、当たった。
このピクルスが美味しければ文句は出ないのだが、よくある酸っぱいだけの安物という味ではなかったものの、美味しいピクルスには程遠い。やはり、酸味が主張しすぎて旨味が足りないのだ。

中身は良くわからなかったのだが、メニューによるとパンだったようだ。
これも味付けが決まっていないなぁ・・

パンとオリーブオイルとバター
Focaccia
フォカッチャ

Ciabatta
チャバッタ
蒜山ジャージーバター もしくは オリーブオイルとともに


今回もパンは高水準。
先月よりも水準が高いと思ったのは、コラボレーションの対象だったからだろう。

特にチャバッタが美味しい。中に、細かく刻んだハムが入っている。
オリーブオイルに塩(なぜかANAの塩は美味しいのだ。どこのだろう?)と胡椒を加え、パンに付けていただくと相性抜群だった。
このオリーブオイル、パリ4区の「A l'Olivier」というブランド(?)が瓶に記されていた。

そうそう、やはりJALのようにバターナイフはほしいところだ。ナイフ2本で前菜とメインに使ってしまうと、バターを塗るためのナイフが無いということに気づいていないのだろうか?(JAL以外の他社と同じで良いと考えているなら仕方ないが)

メニュー上ではバゲットも出ることになっていたが、特に案内も無く出てこなかった。
先月の搭乗時に不味いパンが美味しいバゲットに変わっていたので、もし出されたら中間食を1食減らさなければならないことになったので良しとしよう。(そういえば、先月と違って追加の案内も無かったなぁ・・)

Filetto di vitello ai funghi porcini e tortino di patate
Secondo(メインディッシュ)
Filetto di vitello ai funghi porcini e tortino di patate

仔牛のフィレ肉とポルチーニ茸 ポテトのトルティーノ添え
仔牛のフィレ肉に、イタリアで有名な高級食材のポルチーニ茸をソースに使いました。
ポルチーニ茸の風味、食感をご堪能ください。


さあ、期待のメイン料理だ。
イタリア料理のメインは、現地でもなかなか美味しいものに出会えないのだが(思いつくのは、マルケ州ウルビーノのAntica Osteria da la Stellaでいただいた鹿肉料理ぐらいだろうか)、パスタではおなじみのポルチーニのソースということで肉料理をお願いしてみた。

みなさん考えることは同じのようで、足りなくなったので和食に代えられないかと打診を受けたが(最前列から打診してくるみたいで、航空会社によるとは思うが最前列だと品切れリスクが減るということにはならないみたい)、プロフィールにも書いてあるとおり苦手な食材が多すぎる和食はトータルとしては好きではないのでお断り。海外旅行で日本食を食べるなんて信じられないと思う珍しい人種なのだ。(だから日本食を組み込んでいるツアーが嫌いなのかも?)

Filetto di vitello ai funghi porcini e tortino di patate

さて、確かにポルチーニの香りが多少はする皿が出てきた。
欧州で地元の生のポルチーニを使った料理を食べたことが無い方なら十分だろうが、我が家で作る乾燥ポルチーニのパスタと比べても弱い感じ。
とくにたっぷり乗っているキノコ、本当にポルチーニなんだろうか?
食感が違うし、形状も馴染みのあるものと違う。
なんとなくふくろ茸みたいなものもあったし、エリンギではないかという気がするものもある。

仔牛フィレ肉の断面 ポテトのトルティーノ

とはいえ、ソースの出来はANAのシェフだけでは絶対に無理というレベルのものだ。
肉の加熱(リヒート)に失敗したのか、見た目通りに固まってしまっていていただけなかったが、たっぷりのソースは楽しめた。

ポレンタだと思って口にしたポテトのトルティーノは、確かにポレンタとは違うものだが、ポレンタと同じように感動するような料理ではなかった。
反対側にして盛り付けてきたのはミス? (上の写真は、ひっくり返して断面を撮った)

デザート全種類
Tiramisù oppure cremoso al mandarino con cioccolato biondo Valrhona
ティラミス または マンダリンとブロンズチョコレートのクレモーゾ

チーズ
フルーツ


デザートの2種類のケーキもコラボレーションメニューだ。
ということは、プレミアムエコノミーでも食べることができるかもしれない。(日本発の便のみが対象)

イタリアのデザートとして真っ先に思い浮かぶであろうティラミスだが、マスカルポーネをケチって生クリームベースのような出来損ないだった。これがコラボメニューとは信じられない。

クレモーゾ 底のチョコクリームを撮ってみた(ピンボケご容赦)

反面、マンダリンとブロンズチョコレートのクレモーゾは、過去のANA激不味パフェを思い出すような構成。
底にチョコレートクリームが敷かれていて、その上にマンダリンのコンポート、その上にマンダリンを軽く混ぜたようなホイップクリームとスポンジケーキ、トッピングはバターたっぷりのショートブレッドという構成だ。

なんとなくあの劇不味パフェを思い出すようなバランスの悪さなのだが、底に敷かれていたチョコクリームが美味。
日本語表記側には無いが、ヴァローナのチョコレートを使っているとのこと。
チョコという主張は少ないのだが、非常に上品なクリームなのだ。量が少ない点だけが残念。

さて、クレモーゾという単語は知らなかったので登録前に調べてみたが、ロンバルディア州の白カビタイプのチーズだそうだ。となれば、そのクレモーゾはどこにあったのだろうか?
ホイップクリームのようなものと思った、スポンジケーキといっしょになっていた白いものかな?

チーズプレートは、クロミエとゴルゴンゾーラ。
クロミエは初めてだが、ちょっと癖のあるカマンベールという感じ。
パンとドライフルーツは先月と同じ。

フルーツは、過去最高水準かな?
薄皮で味のしっかり乗ったみかんと、キウイ、果肉が黄色い種無しの柿、リンゴという構成。
ただ、碗で出すのはいただけない。どうやってナイフとフォークを使うのか考えていないのだ。

最後に珈琲とチョコが出てきて、1食目はおしまい。

*****

続いて、中間食である「軽めのお食事」の中から未食の2品いただいたので紹介しよう。
1品目は、1食目のエノテーカ ピンキオーリとのコラボメニューであるパスタをチョイス。

中間食側に1食目と同じコラボメニューが登場したのは記憶がないが、1食目のメインとしても選べるとの記載があったので搭載数量は少な目と見て、真っ先にお願いした。

Paccheri con guancia di manzo al vino rosso; indivia brasata e broccoli
パスタメニュー
 Paccheri con guancia di manzo al vino rosso; indivia brasata e broccoli

 牛ホホ肉の赤ワイン煮を詰めたパスタパッケリ アンディーブとブロッコリー添え
 パッケリというパスタに牛肉の赤ワイン煮を詰めてカンネッローニ仕立てにしました。
 ほろ苦いアンディーブとの相性をお楽しみください。


うん、さすがにイタリアンシェフ監修のパスタだ。
パスタ本体が美味しいわけではないが(機内食の制約があるから仕方ない)、中身の牛肉の赤ワイン煮が肉々しくて旨い。

パスタに巻かれていた牛肉の赤ワイン煮

粗挽肉を手でカットした感じの肉に十分味がしみ込み、かといってボロネーゼのように長時間煮込んで肉が崩れる感じもせず、食感的にも素晴らしい。これは、地上で手打ちパスタベースでたっぷりいただきたいものだ。

ソースがほとんどチコリ側にかかっていたが、パスタ単体で充分美味しいのだから問題ない。
1食目のメインには弱いが、イタリア流にプリモとして出されれば十分なクオリティだった。

牛肉細切り炒め丼
牛肉細切り炒め丼

軽食2食目はこちら。
今回は到着2時間前でオーダーストップと事前に通知があったので、計画的に到着3時間前に注文した。

ご飯が加熱しすぎのパックごはんみたいだったし、肝心の牛肉細切り炒めもご飯に対しての量が少なく、ご飯を残すことになってしまった。味付けは普通に美味しいが、筋肉が含まれているような肉質が悪いのには閉口。
野菜を増やしておかずの量を増すべきだろう。

*****

最後は、到着2時間前との事前通告のあったセットメニューの紹介だ。
先月は1食目と2食目のギャップが気になったのだが、どうだろう。

基本マイナーチェンジなので、たぶんダメだろうと思っていたが、予想を裏切ってくれた。
ちなみに、機内の明かりが付いたのは到着2時間40分前。先月と変わらずだが、今回はほぼ満席なので、乗客数に関係なくマニュアル通りに運用していることが読み取れる。機械的な運用では、ホスピタリティなど生まれてこない社内文化なんだろう。教育が悪ければ、そのまま教育内容が出てしまうというワケ。

セットメニューの洋食
洋食
マリネして焼いたあべどり、ラビオリをトマト風味のソースとともに。
の全体写真

あべどりとラビオリ スパイシーなトマトクリームソース モッツァレラチーズを添えて
メインディッシュ
あべどりとラビオリ スパイシーなトマトクリームソース モッツァレラチーズを添えて


コラボメニューの相手先がイタリアンということではないだろうが、ANAにしては珍しくそこそこ美味しい皿が出てきた。
あべどりは柔らかく煮込まれているし、どこがスパイシーなのかとは思うものの、トマトクリームソースも無難に美味しく仕上がっている。
ラビオリの下に敷かれているほうれん草も良い感じ。

難を言えば、モッツアレラが(今度は)加熱不足で固まったままだったこと。
両端に見える白い部分は型のまま取れてしまうし、ラビオリの中も微妙な食感。
リヒート技術に問題がありそうだ。

ブレッド
ブレッド
蒜山ジャージーバターとブラッドオレンジジャムとともに


あれ? あの不味かったクロワッサンがマシになっている。
もうひとつのパンも、なんだか拘りの見えるものになっている。
完食してしまうほどではないけど、前よりは良くなった印象だ。

フルーツは、1食目のデザートと同じなので省略。

以上で、今月コラボレーション陣が大きく変わったANAのビジネスクラス機内食の紹介はおしまい。
残念ながら、期待していたコラボメニューのクオリティの面や、相変わらずのサービス水準の低さ(本当に教育が出来ていない! お味はどうでしたかと聞くなら、美味しかったという回答に「ありがとうございます」と応えるのは当たり前だろう。何の反応もしないのだ。軽食の2食目でも聞かれたので美味しくない旨の回答をしたのだが、ウフフと笑うだけで呆れてしまった)もあり、★5つ進呈はならず。2食目が前回よりも良かっただけに、残念だ。
やはり、どこか突出して良い印象が残る部分が有って、特に突出して悪いと思う面が無い場合でないと、総合で★5つは難しい。

私の航空会社別ビジネスクラス機内食ランキングでは、今回も1ランクアップして25社中6位とした。
現在5位のJALとの差は大きいので、これ以上のランクアップは抜本的な改革が無いと無理だろうし、6位に落としたキャセイパシフィック航空との差も小さいので、いつ逆転されてもおかしくない位置にある。

※メニュー:和食洋食軽めのお食事2食目(セットメニュー)
※パリ・オルリー空港のホテルから登録しました。

ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング

テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ

ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):羽田(HND)⇒パリ(CDG)

搭乗:2014/8/15 NH215便
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆
今日から夏休み第二弾として、家内と共にフランス北西部周遊。
残り5州となっているフランス全州(地域圏)走破が目的だが、ブルターニュのムール貝や牡蠣も食べたいし、ちょっと高すぎて手が出ないかもしれないがオマール・ブルーも魅力的。(先日、北上尾の Maison d'H でいただいた)
家内からは、ロワール古城巡り(まただ!)とモンサンミッシェルに行きたいとのリクエストも受けている。

で、最初から楽しみが増えてしまった。往路便が、昨年末以来のビジネスクラスへのアップグレードされたのだ。
パリ線は良く利用しているが、昔はかなりの頻度でアップグレードされたのに(☞ ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング)、ここ3年はご無沙汰だった。
ANAが5スターを獲得してから初めてなので、どのように変化したのか検証する機会がやってきたというわけだ。

ということで、いつものように機内で原稿を書き終えて、即日レビューを登録したい。
ただし、機内で書いているため、過去分の比較内容は記憶ベースになることをご了承願いたい。

いつもの通り最初はラウンジの話になるが、昔の成田の午前中と比べれば食べ物があるだけマシだが、JALの羽田と比べれば雲泥の差は変わらず。サラダは葉っぱ1種に人参を加えたものだけで、ドレッシングも2種類しかない。
JALのように、朝なら朝食仕様にするといったメリハリも無く、夕食時間帯よりもメインが少ないだけの同じ構成で、水準の低さはそのままだ。(年7~8回は利用しているので、今回は写真を撮っていない)

搭乗後、割とすぐにウエルカムドリンク。昔はほとんど搭乗を終えてから出していたので少し改善した気がするが、ビジネスクラス席を見渡した感じでは5割も埋まっていないので、単に客が少なくて余裕があったからかもしれない。
選択肢は、オレンジジュースか(たぶん)スパークイングワインで、私はパスして家内だけ。オレンジジュースは見ただけで判断できるが、もう一方が何なのか説明がほしいところだ。

機材は評価対象外だが、昔のままのオンボロ機材。観光中心のパリ路線にはコストをかけないという判断だと思うが、まだこのシートが残っていたのかと、ある意味感動的だ。でも、私は飯が旨ければ良いので気にならないし、それこそ何度も座った席なので愛着もある。(新型は幅が狭くて圧迫感を感じたので、それほど好きではない)

さて、本題である機内食の紹介に移ろう。
今回は、家内といっしょにアップグレードされたので、和食側も簡単に紹介できる。
どちらも、意味が分からないし愛着の湧かない「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」というブランド名(?)の元での提供だ。(いや、本当に何を言いたいのか分からない!)

離陸後の最初は、食前酒と共にアミューズ。
いきなりテーブルにクロスが敷かれてグラスが置かれたので焦った。
昔と違って食事の一環として出すようになったようだ。

アミューズ
アミューズ
2種の胡麻のチーズバー
青さ玉子焼き
フェタチーズ、白桃のコンポートとカクテルオニオン


和食・洋食とも共通なので、和食と洋食の1品ずつが盛られているが、間に置かれた袋入りのクッキーに違和感を感じた。
酒を飲まない私が言うのもなんだが、食前酒からテーブルクロスは良いとしても、まず最初は手早く酒と共に袋入りクッキーを置くだけだけで良いのではないだろうか?
そうであれば、前々から書いていた酒のおつまみが一向に出てこないという問題も解決するので、アミューズは今まで通り酒と同時ではなく、多少遅れて出てきても問題ない。

あと、和食と洋食を共通化する部分は、完全に(ANAお得意の)手抜き姿勢に見えてしまうので、要改善だろう。

青さ玉子焼き
青さ玉子焼き

和食側の煽りは、「懐石辻留」とANAのコラボレーションメニュー。
これはANA側の料理だろう。青さの存在意義は彩りだけで、素人の卵焼きという感じだった。

フェタチーズ、白桃のコンポートとカクテルオニオン
フェタチーズ、白桃のコンポートとカクテルオニオン

洋食側の煽りは、ANAの洋食・パティスリーシェフのオリジナルメニュー。
カクテルオニオンは、極端に酸っぱいだけのピクルスで、白桃のコンポート(何か甘いムース状のものが加わっていた)をぶち壊し。フェタチーズも香草を混ぜているようだが美味しくない。

2種の胡麻のチーズバー
2種の胡麻のチーズバー(袋から取り出して皿に並べて撮影)

何でも胡麻を加えたがる安直シェフの発想だ。
チーズと合うわけがないし(チーズとハーブの組み合わせならいくらでも売っているが、胡麻入りチーズが市販されていないことを見れば、いかに合わない組み合わせかということがわかるだろう)、ご丁寧に大量の胡麻を練り込んであるので、せっかくのチーズ風味が台無しだ。

ということで、アミューズの段階では相変わらずの水準の低さだなぁ・・と感じたわけだが、この後に大逆転が待っていた。

まずは、私が頼んだ洋食側から紹介しよう。

アペタイザーとブレッド・バター
アペタイザー:スモーク梶木の叩き仕立てと京鴨の生ハム いちじく添え
ブレッド:3種のブレッド 蒜山ジャージーバターとオリーブオイルとともに

前菜プレートは、4種5個の盛り合わせ。
個々の写真側で詳細を紹介するが、パセリを外し忘れて撮ってしまったので、お見苦しい点はご了承を。

スモーク梶木の叩き仕立て
スモーク梶木の叩き仕立て
スモークの梶木は軽く炙って叩き風に。京鴨の生ハムはいちじくとマッチングさせました。
彩りのよい野菜とともにお楽しみください。


スモークしたカジキの周囲を叩き(炙り)というよりは、軽く塊のまま湯通しして表面を固めたもの。
あまりスモークした感じはしなかったが、トッピングの鱒(?)イクラが良いアクセントになっている。
ただ、下に敷かれている大根と蕪(?)の味付けがよろしくない。アミューズの皿と同じ路線を行くレベルだった。

京鴨の生ハム いちじく添え
京鴨の生ハム いちじく添え

この皿のメインとなる生ハムメロンならぬ、生ハム無花果だ。これだけ2個盛られている。

色が濃い割にはそれほど熟成感が無いのは、鴨肉の色が出ているからだろうが、無花果と合わせるよりも単独で食べたほうが美味しい。鴨の生ハムの珍しさもあるが、これは良い料理だった。

彩りのよい野菜①

メニュー上の表記は「彩りのよい野菜」。左上に盛られたその1つになる。
見た目はゆで卵だが、白身魚をベースに卵の黄身で色づけしたような感じのムース仕立てだった。
トッピングは、茹でトマトのスライス。
あまり決まっている印象は無かったが、まあ普通にいただけた。

彩りのよい野菜②

右上の料理も、イマイチよく分からない。
ソテーした輪切り茄子の上に、茹でたパプリカを乗せてあるのだが、メニュー通り「彩りの良さ」だけを追求した料理というだけで、それ以上の期待をしてはいけない。

ブレッド
ブレッド:3種のブレッド 蒜山ジャージーバターとオリーブオイルとともに
バゲットは、ANAオリジナルブレンド北海道産小麦粉100%、フランス産天然酵母を使用。


ANAのパンはとにかく不味いと決めつけていたのだが、ようやく真っ当なパンが出てくるようになった。
それに、ようやく(笑)他社と同様にバスケットから選ばせてくれる。と言っても、最初はこの2種しか無かったけど。

バゲットは拘り説明があるだけに美味しく、隣のトマトのフォカッチャもフワフワの食感としっかりした主張があって良い味だ。
ラウンジのパンは相変わらずダメダメだけど、機内食側が改善されているのは良い傾向だ。
なお、オリーブオイルは、最初から付いているのではなく必要かを聞かれて回答するリクエスト制だった。

オリーブのフォカッチャ

後から追加として打診されたオリーブのフォカッチャも美味しい。
これで、ANAの機内食でのダメがひとつ減った気がする。(この段階での判断で、後で裏切られた)

サーモンのソテー オリーブの香りのパセリのソース
メインディッシュ:サーモンのソテー オリーブの香りのパセリのソース
ソテーしたサーモンに、サフラン風味の野菜をのせて。
チキンベースのソースにパセリのピューレを加え、彩りも美しい一皿です。


メインは魚料理をチョイス。
肉料理が牛ステーキ固定というのは、日本人は洋食=ステーキという発想の方がほとんどなので、仕方ないか。

ちょっと珍しいと思ったのは、皿の置き方が欧州仕様、すなわちメインの食材を縦長に見せる置き方だったのだ。
先頭席であるうえに隣席が空いていたので他の方を観察することができず、指導されているのか担当者によるのかは判断できなかったが、これからフランスに向かう便としては、現地の雰囲気を味わえて良い感じ。

サーモンをアップ

で、お味の方はというと、非常に良くまとめられた皿だと思う。
サーモンは主張控えめの品種で、火の通し方(リヒートの程度)も良くジューシーに仕上がっていたし、ソースも複雑な旨味を追及するフレンチのソースとは言えないものの、チキンベースにパセリピュレという組み合わせでこの味が生まれるのかと、感心させられた。ソースたっぷりというのもうれしい。

アクセントのベーコンや、小玉葱も調和しているが、全体に散らしている黄色いスティック状の物体がサフラン風味の野菜ということだろうか? サフランを使っているという印象は受けなかった。

デザートワゴン

デザートは、なんとワゴンで出てきた。
前回は中途半端なワゴンだった記憶があるが、これでようやく優秀な他社に並ぶことが出来る。(といっても、種類面やその場で全部を盛り付けるというエンタメ性では見劣りはするが・・)

デザート全部!
デザート:ANAオリジナルデザート
ココナッツとパインのムース
桃のムースタルト

チーズ
フルーツ

で、当然ながら全部をいただいた。
普段は不味いパンを食べないことで調整していたのだが、今回はパンも全部食べてしまったので、我ながらよく食べられるものだと感心。(旅先が、フランス料理の本場ということもあるので、今のうちに胃袋を鍛えておく必要があると、言い訳してこう)

ココナッツとパインのムース ココナッツとパインのムース
ココナッツとパインのムース

5スターを獲得したころからか、あの激マズパフェからデザートが大きく変わり、普段利用しているプレミアムエコノミーでも食べることができるようになったので水準は知っていた。

平たく言えば、スーパーやコンビニで大量に並べられている個食タイプのデザートと同水準なのだ。
つまり、レストランレベルではないものの、普通に美味しく食べられるものが出てくるようになったというワケ。
このムースなど、まさにコンビニデザートという感じだ。

桃のムースタルト
桃のムースタルト

こちらも見た目はケーキ屋さんのケーキだが、お味の方はコンビニスィーツ。

桃のムースタルトの断面

断面写真を見れば、いかにも量産品という感じなのだが、普通に美味しくいただくことはできる。
いや、機内食デザートと考えれば十分な水準だ。

チーズ
チーズ

チーズは、軽めのお食事側に「シャウルス、タレッジョ」と記されているので、同じもののはずだ。
こちらのパンは相変わらず不味いが、チーズは誰もが知っている品種ではないものを出してきた点で、評価したい。
ビジネスクラスに乗る客なら、それなりの店に普段から行っている方が多いだろうから、カマンベールとかでは芸がない。

ミルクティー 小菓子(チョコ)

食後のドリンクも、ワゴンでやってきた。
と言っても、珈琲か紅茶、緑茶だけで寂しいワゴンだが、ここを改善すれば雰囲気面でのランクが上がる。

コーヒーに入れるクリームは個食ポーションだったが、ミルクティーのミルクはミルクピッチャーから自分で好きなだけ入れてくださいと。(ちょっと紅茶の量が多すぎで、ミルクたっぷりを好む方には厳しい感じだったが・・)
どちらにも、欧州標準の小菓子(チョコ)付だ。

食後酒

これでおしまいと思っていたら、食後酒を配りに来た。
小瓶に入った3種類で、リキュール類とウイスキーだった気がする。
ここを、食後のドリンクと共にワゴンサービスで種類を増やして提案するように改めれば、さらに良くなるだろうに。
私がビジネスクラス機内食の上位にランクしている航空会社は、こういった部分の選択肢が多い点なども評価しているのだ。

以上で、洋食側をベースとした最初の食事の紹介はおしまい。
家内が頼んだ和食側は、「懐石辻留」とANAのコラボレーションメニューとのこと。
アミューズとデザート以下は洋食と同じなので省略している。

前菜・お造り・小鉢
前菜・お造り・小鉢

こちらはトレーに乗せて、前菜とお造り、小鉢がまとめて出てきた。
トレーの大きさに対して皿が小さいので、ちょっとさびしい印象も。
写真は、私が手を横に伸ばしながら撮っているので、ブレや角度がおかしい点はご容赦を。

前菜・小鉢
前菜:合鴨ロース 海老 鮎風干し 甘鯛 鱧板蒲鉾

合鴨が不味いと私によこしてきたが、確かに老舗(?)料理とは思えない出来だ。

鰈 小鯛笹漬け
お造り:鰈 小鯛笹漬け

プラパックに入った刺身醤油が付いていたが、これを開ける皿が無い。
なるほど、こんな点は手抜きANAらしい部分だ。
醤油皿を乗せれば、それだけスカスカのトレーのスペースを埋めることができるのに・・

じゃこ 胡瓜もみ
小鉢:じゃこ 胡瓜もみ
じゃこと胡瓜もみに、涼やかな柑橘酢をあわせました。
じゃこは軽く干したものを選りすぐるなど、シンプルがゆえにこだわった一品です。


煽り文句が付いていたので、ちょっと横からつまんでみたが、ちっとも拘りは見えなかった。

主菜・御飯
主菜:鱸塩焼き
御飯:紫蘇御飯・味噌汁・香の物

こちらもトレーの大きさに対して皿数が少なくさびしい印象。
ご飯とみそ汁のふたを外しても、トレーには余裕でゆとりがある。
和食の構成を考えれば仕方ないのだろうが、何か良い案はないのだろうか?


鱸塩焼き
 鱸の味わいをそのままに活かして、ふっくらと塩焼きにしました。
 食材一つひとつ丁寧に仕上げた、野菜の炊き合わせとともに。


家内が思わず美味しいと叫んだスズキ。一口だけおすそ分け。
フレンチのメインでもよく(安直に)使われる魚だが、あの埼玉フレンチでは美味しくないスズキを、ここまで美味しく仕上げられるのかと感動ものだった。

香の物
香の物

紫蘇御飯 味噌汁
紫蘇御飯・味噌汁

*****

次は中間食である「軽めのお食事」の中から、食べたものを紹介しよう。

まずは、いつものバニラアイスクリームなので、写真は省略。
ハーゲンダッツのバニラだ。(選択肢は無い点が、ANAらしい)

ANAと言えば、カチカチに凍っていてしばらく放置して溶かさないと食べることができないアイスクリームを出してくるのが定番だった。(JALは、ちゃんと食べれる状態のハーゲンダッツを出してくる)
前回搭乗時は改善姿勢を見せたのだが、溶かし方が悪かったので、やっと真っ当なハーゲンダッツを出してきた。

ここまでの機内食の変化を見ると、食に無頓着な機内食担当の最高責任者が更迭されたのだろうかと思いたくなる。やっとローテーション人事から適材適所の配置が出来るようになったのであれば、将来も期待できる。
どう考えても相応しくなかった5スター獲得(☞ 2013年SkyTrax社で5スターを獲得したANA(全日空)を検証する)が、逆に良い方向への変化をもたらしたようだ。

和風カレー丼
和風カレー丼
鰹と昆布の出汁と醤油の香り。ほんのり和む懐かしい味わいのカレー丼です。


未食だったものは、このカレーだけだったはずと、頼んでみた。
トッピングに厚切り肉のスライス(豚の角煮を切った感じ)があったので、その手の肉が入っていると思ったら、スライス肉が隠れていた。なんだか牛丼屋の牛カレーみたいだ。

和風とのことで最初から期待していなかったが、やはりコクの足りないカレーで美味しくない。
トッピングの厚切り肉は別加熱なのか、温まっていなかった点でも問題ありだ。
まあ、軽いお食事の炭水化物系は、基本冷食かフリーズドライを戻したようなものだから、期待する方が悪いのだが。

ANAオリジナルスープ 一風堂ラーメン 空の上のトンコツ「そらとん」
ANAオリジナルスープ
一風堂ラーメン 空の上のトンコツ「そらとん」

スープはプレミアムエコノミーでもいただけるが、それとは違うものだとか。
今日はブイヤベースとのことで頼んでみたが、印象としては同じ水準。
具材はフリーズドライ、出汁はそこそこ出ているもののブイヤベースを名乗るには旨味不足。

家内は、前回私が気に入った一風堂の豚骨ラーメン。
実は、近くにあることだけ確認したものの、実店舗に行くのを忘れていた。
夏場に熱いラーメンを食べる気はないので寒くなってから行こうと思うが、また忘れてしまいそう・・

*****

最後は、ラストオーダー前の和食か洋食のセットメニューの紹介。
まずは前提として、メニューに記されている以下の文言を転記しておこう。

・軽食や和食・洋食のセットメニューは、着陸の約1時間前までお好きな時にお召し上がりいただけます。
・お食事サービス終了前には、客室乗務員がご案内させていただきます。

ここで問題になったのは、到着2時間28分前(モニターのスカイマップで確認)にラストオーダーを取りにきたことだ。
前記のように約1時間前までと記されているのに、配膳は約2時間前の13:30と言ってきたので突っ込んでみたら、お決まりの「着陸準備のため」だと。

さらにおかしいではないかと言うと、1時間半前の14:00に出すのではどうかと打診してきた。
メニュー上に「1時間前」と記されているのに、1時間半前にする理由は何かと問いただしたのだが、ゆっくり召し上がっていただくためだとか苦し紛れの回答。若い担当者で上席者の指示によるものだろうから責めるのはかわいそうだったが、メニュー上に明記されていることを突発的な理由もなく変更するのは納得しがたい。

そもそも搭乗率5割未満で余裕で対応できるはずなのに、エコノミークラスみたいな運用に(補足:ANAではエコノミークラスのアジア路線を含む夜行便であっても2時間半前にたたき起こされる。この運用は、他社ではありえない!)、ここまでの好印象がひっくり返ってしまった。
ちなみに、機内の明かりを付けたのは到着予定の2時間40分前だ。ビジネスクラスでの点灯時間はエコノミーよりも遅かったはずだが・・

ここは、前から手抜き姿勢だけでなくホスピタリティ精神の無さが見え隠れしていたANAの悪さが、露骨に出てしまった。やっぱり、本質的には何も変わっていないんだと。
前に5スターは10年早いと書いたが、これでは前言撤回できないだろう。
出来ないなら最初から余裕を持った時間で記せば良いわけだし(他社ではできているが・・)、書かれていることが出来ない理由があるなら、客が納得できる説明は必須だ。着陸準備など、突発事項でもなんでもないので理由にはならない。

で、文句を言ったせいか、到着1時間10分前にも持ってくる気配がなく、こちらから呼び出して配膳してもらった。
私は洋食、家内は和食の選択だ。

洋食
洋食
爽やかなレモン風味のリゾットを、トマトカップに盛りつけました。

メインディッシュ
ブレッド:蒜山ジャージーバターとブラッドオレンジジャムとともに
フルーツ

2食目の水準はがた落ち。ここまで差が出るものだろうか?
まず、パンが昔ながらの不味いパン。製造元が違うはずだ。なぜ1食目の水準のパンを出さないのだろう?
こんな不味いパンでは、せっかくのブラッドオレンジのジャムを美味しくいただけないではないか。

フルーツは同じなので良い(良くない?)としても、メインがあまりにも悲惨だった。

レモンの香りがするリゾット
メインディッシュ;レモンの香りがするリゾット 小海老とアスパラガスを添えて

メニュー表記は後で確認したのだが、食べた印象はリゾットが入れられているトマトの酸味を感じてしまった。
そうか、レモンだったのか。でも、ぜんぜん美味しくない。レモンとトマトという組み合わせ、アリだろうか?

家内が頼んだ和食も、見るからに不味そうだ。

和食和食
氷温熟成したはまちを柔らかく煮付けました。野菜の炊き合わせとともに。


1食目が老舗店の監修だから差が出て当然だが、ANAの機内食部門の出来の悪さがはっきり裏付けられてしまっている。

はまち煮付け
主菜:はまち煮付け

家内の話では、魚はお題通り柔らかいものの味付けが不味いと。

口取り・小鉢
口取り・小鉢
はたはた南蛮漬け 厚焼き玉子 牛時雨煮 西瓜醤油漬け
揚げ味噌漬け 隠元胡麻和え 冬瓜鶏そぼろ餡


家内が食べきれなかった分を引き受けたが、エコノミークラス水準の料理だ。
特に、見たことのある料理があったので、ビジネスクラスを意識した作りになっていないという印象を受けた。

ということで、最後のサービス面での致命的な問題と、2食目の水準が平均レベル未満だったことから、★4つが妥当という判定だ。
最初の食事だけが良くなっても、サービス面での基本が出来ていなければ★5つは無理だろうし、個人差が出る項目とはいえ、会社としての教育体制(教育者の資質に問題ありと見ているが・・)をJALのように解体&再構築しないとダメな気がする。

それでも、私の航空会社別ビジネスクラス機内食ランキングでは、スカンジナビア航空を抜いて第7位に復活ランクイン。少しは良くなっているという点を評価した。
でも、11月に搭乗予定のスイス航空が上位に入る可能性が高いので、そうなれば再び圏外落ちになる可能性が高いと思う。

※メニュー:和食洋食軽めのお食事2食目(セットメニュー)

※空港からレンタカーで到着したロワール古城巡りの起点となるオルレアン[Orléans]のホテルから登録しました。
ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング

テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ

ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):羽田(HND)⇒フランクフルト(FRA)

搭乗:[2013/12/26 NH203便]
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆
年末年始は東南アジアか豪州が定番だったが、初めて欧州で過ごすことにした。
行先は7回目のイタリア。ローマ以南の7州とシチリア州をレンタカーで回ってくる。

仕事を終えて客先からそのまま羽田に向かうと、ビジネスクラスにアップグレードされたことから、さっそく乗継地のフランクフルトのラウンジからANAビジネスクラスの機内食レビューをお届けしたいと思う。
今年のANA便は欧州線3往復とアジア線2往復搭乗しているのだが、1度もアップグレードされなかったので1年3か月ぶりのレビューになる。

ANA羽田ラウンジ食

ANA羽田ラウンジは、いつもと変化なし。カレーは不味いし、ハンバーグも材料費をかけていない安物だ。食べる気になれなかった実質炭水化物だけの焼きそばも健在。
それでも、事前にANAのサイトに掲載されていた機内食メニューをチェックしたらロクなものが出ないと分かったので、これだけ食べてしまった。(注:ラウンジ食は採点対象外)

ウエルカムドリンク 頑丈で広いメインテーブル
▲左:サイドテーブルは広々  右:テーブルが頑丈で広く、PC仕事にも使いやすい

機内に乗り込むと、ほぼ全員の客が乗り終えた段階でウエルカムドリンクが配られた。
選択肢は、オレンジジュースかスパークリングワイン。
酒は飲めないし、カロリーだけのジュースも嫌なので要らないと言ったら、他に何かご用意しましょうかとうれしいお言葉。ビジネスクラスの搭乗率が8割程度だったからかもしれないが、ウエルカムドリンクもオーダー形式の航空会社を除けば初めてだ。

南高梅のこだわり梅酒 ほっかいどうフィナンシェ くまさん
南高梅のこだわり梅酒(半量をロックで)と、ほっかいどうフィナンシェ くまさん

離陸後のドリンクは、南高梅で作った梅酒を半分と、道産食材で作ったフィナンシェをオーダー。
このフィナンシェ、粉のメインであるアーモンドプードルだけは道産というわけにはいかないが、それ以外の材料は道産の発酵バター、小麦粉、甜菜糖、蜂蜜を使っているとのこと。
形こそフィナンシェではないが、なかなかの優れものだった。

メニュー
▲今回のメニュー

深夜発の便とあって最初の食事は出ず、「軽めのお食事」と題された、通常なら中間食に位置付けられているメニューから個別オーダーする食事が用意されている。すぐに寝たい人は、頼まなければ良いというわけだ。
炭水化物系4種類とサラダ、スープ、デザート2種類、チーズの合計9種類がラインナップ。

軽めのお食事4品目

到着前の食事が出るまでの間いつでも頼むことができるのだが、ここで寝てしまうと機内食レビューにならないので、日本食を外して4種類をしっかりいただくことにした。

フレッシュサラダ 京人参のドレッシング
フレッシュサラダ 京人参のドレッシング
新鮮でヘルシーなサラダを、彩りも美しい京人参のドレッシングで。


サラダ自体は、最近のレストランでよく使われている袋入りカット葉野菜を盛ったものだが、京人参ドレッシングは高水準。こういったドレッシングをラウンジに出せば、少しはANAラウンジも見直されるのに。

クロックムッシュ
クロックムッシュ
ヨーロッパで親しまれているホットサンド。ドライトマトとバジルの香りが食欲をそそります。


ラウンジのサンドイッチ類のレベルが低いので期待していなかったら、しっかり決めてきた。

クロックムッシュの断面 クロックムッシュの中身

いつものように断面写真と中身の写真だが、フレンチトースト風のパンに、ハム・チーズを挟み、そこに薄切りのセミドライトマト。バジルの葉っぱはアクセント程度。
パンの焼き加減も良く、定番ファストフードとはいえ美味しくいただけた。

チーズプレート
チーズプレート(大地のほっぺ、ミモレット)
2種類のチーズにドライフルーツを添えました。ワインとご一緒にお楽しみください。


日本人にはおなじみの2タイプ。普通に美味しいが、嫌いな人が多いとはいえブルーチーズ系も少し盛ってくれるとうれしいな。
パンは不味いのでドライフルーツを多めに盛って、別に配っていた袋入りナッツも添えてくれると良かったかも。

季節のフルーツ
季節のフルーツ
食後のデザートや、お口直しにぴったりのフルーツの盛り合わせです。


季節らしく半分に切られた皮付みかんだが、こういった出し方をするのであれば、薄皮で筋の少ないSサイズのものを選ばなきゃ。
相変わらず、根本にあるコスト削減の姿勢が見えてしまっていた。

ここで4時間ほど睡眠をとって、さらに2品。

一風堂ラーメンとハーゲンダッツ
右:一風堂ラーメン 空の上のトンコツ「そらとん」
  濃厚スープと極細麺、それらをつなぐ香油の調和をお楽しみください。

左:バニラアイスクリーム
  食後のデザートに、さっぱりとしたバニラアイスクリームをどうぞ。


今年は1度しか外食でラーメンを食べなかったほど疎いのだが、なんだかすごい煽りだったことと、豚骨ラーメンは大好きなのでいただいてみた。
カップ麺らしい極薄チャーシューが底に沈んでいたので、カップ麺で作ったものを器に盛りなおしたものだと思うが、麺はともかくとしてスープが美味しい。世界展開していると書かれていたが、地元にあったら食べに行ってみようと思う。

ハーゲンダッツは、いつもカチカチのまま出てくるので、少し溶かす時間を考えてラーメンといっしょにお願いしたのだが、カップ麺を作っているときに蓋の上に乗せて温めたのだろうか?
底の横の部分が完全に溶けてドロドロ。もちろん上の部分はカチカチなので、食べようとすると液状化現象みたいに液体が上に出てきたのだ。何考えているんだろうう??
せっかくのハーゲンダッツが台無しだった。

以上、「軽めのお食事」で頼まなかったのは、前に食べたことのある「舞茸うどん」と「豚フィレかつ丼」、それに、プレミアムエコノミーで出てくる「ANAオリジナルスープ」だけだ。

洋朝食

到着1時間半前(日本時間で正午過ぎ)に、「朝食」が出てくる。(メニュー上には「朝食」とは記されていないが、機内放送では「朝食」と案内していたし、明らかに朝食仕様になっている)
もちろん、選ぶのは洋食だ。「相性のよいエッグとチーズをしっとりとしたクレープで包み込みました。」とサブタイトルが付いている。

百合根のビシソワーズ
アペタイザー:百合根のビシソワーズ 蟹のフレーク添え

ユリ根をたっぷり使った感じのあるビシソワーズ。個体も少しだけ入っている。
トッピングにはコンソメジュレとほぐした蟹肉だが、あまりアクセントにはなっていない感じ。素直にユリ根の味を楽しむタイプだ。

スクランブルエッグとチェダーチーズのクレープ包み
メインディッシュ:スクランブルエッグとチェダーチーズのクレープ包み ハーブソーセージとラタトゥイユ添え [390 kcal]

エコノミーで定番のオムレツを、ちょっとだけ手をかけてビジネスクラスらしいオムレツになっていた。

クレープ包みの断面

クレープ包みの中身はスクランブルエッグだが、何か個体が入っている感じ。単なる白身を誤認したのかもしれないが、クレープの上に置かれて溶けた超薄切りのチェダーチーズと合わせて、なんとも高級感のある味になっていた。
ANAでも、安価な材料でこれだけ作れるのかと感心。

ブレッド
ブレッド:蒜山ジャージーバターとブラッドオレンジジャムとともに

おかず部分は朝食料理とはいえ満足できたのだが、パンが不味い。特に大好物のクロワッサンがダメ。
見た目は美味しそうに見えるのだが、どこか違うのだ。バターも11月のフランス旅行で大量に買ってきたエシレを食べているので不味さが際立つ。国際線なら関税がかからないはずだから、昔のようにエシレを出せばいいのに。

そうそう、前にJALのビジネスクラスでバターナイフが付いていたという話を書いたが、記憶通りANAには付いていなかった。やはり、ちょっとした配慮が新生JALにはあるのだと思う。

これでおしまい。

エコノミーでは離陸後すぐにサンドイッチが配られるが、ビジネスでは「軽めのお食事」を頼まないとこれ1食だけの提供になる。しかし、日本時間では昼食の時間帯で朝食を抜いている状態なのに、本当に「朝食」仕様で唖然とするような少なさ。約半分の距離であるアジア路線の深夜便と同じなのだ。

「軽めのお食事」の注文可能時間が離陸後からこの朝食が出るまでの間とは記されていなかったので、ひょっとすると追加注文を「軽めのお食事」から出来るのかもしれないが、優秀な他社では「朝食」と記されていても昼食並みには出てくるものだ。
最新のSkyTrax社ビジネスクラス機内食でトップにランクされたトルコ航空のように、夕食を出した後の朝食でもヘビーに出す航空会社も存在する。(長距離路線を4回乗ったが、大食いの私でも残してしまう量だ)

現地時間は朝食時間帯であり、日本発が夕食を食べた後という観点なんだろうが、仮に日本時間の夜7時に夕食を食べて搭乗したとすれば、実に18時間も経過して腹ペコの状態になっているはずだ。ここは、昼発便の1食目と同じ水準で出すのが筋だろう。
食べきれなければ残せばよいだけで、航空会社が残されるのはもったいないと朝食仕様を決めつける必要はないと思う。特に長距離路線のビジネスクラスの機内食がこれだけだと、正規運賃を払って乗った客は確実にANAを見下すはずだ。

ようやく他社と同様にアメニティを配るようになって(食事ではないので採点対象外)、明らかにおかしなレーティングだった5スター航空会社(☞ 2013年SkyTrax社で5スターを獲得したANA(全日空)を検証する)に相応しい内容に意識的に変えている姿勢は見えているものの、まだまだ経費削減姿勢を客に見せつけるところがいっぱいのANAだった。

補足:採点は食べたものに対して付けているので、「軽めのお食事」を頼まないケースだと★3つに落ちる。

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R923E

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9月:セブ/フィリピン
10月:北東部/ポルトガル⑧、他
11月:北西部/フランス
11月:フーコック/ベトナム
12月:Stuttgart/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
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3月:セビリア周辺/スペイン
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