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ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):成田(NRT)⇒パリ(CDG)

搭乗:2015/5/1 NH205便
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★★雰囲気★★★★☆
2015年のGWは、フランスのボルドーからバスク地方を経由してスペインの未訪問州の残りを家内と共にまわることにした。
往路のANAパリ便は、昨年9月に引き続きビジネスクラスにアップグレードされたので(3回連続なので、ANAライフマイル50万マイル達成が効いているのかも?)、いつものように即日登録で紹介したいと思う。(☞ 2014.9搭乗の同一路線レポート

まずは成田のANAラウンジだが、炭水化物オンパレードの低水準のまま全く変わらず。今日の日経新聞にラウンジサービスを強化して増益になったなんて書いてあったけど、記者は何を根拠に記事を書いているんだろう?
エコノミークラスの機内だけでなく、昨年はラウンジまで逆流性食道炎を起こすペプシ・ネックスに変わってしまってがっかりしたのだが、これはコカコーラ・ゼロに戻った点だけが救いだ。

成田ANAラウンジ食

朝食抜きだったので軽くいただいたが、初登場は真っ黒なご当地焼きそば。
地名は失念したが(東村山だったか?)、相変わらず具材がほとんど無い「麺だけ」の炭水化物。
味も濃すぎて、高血圧には良くないなぁ・・

スープは、クノールをちょっと加工した感じのパンプキンポタージュ。
5年位前にスープが初登場した時の大手スープチェーン製の高級スープに戻す意識もないようだ。日経記事がANA発表のコピペだったとしたら、腹が立つ。
サラダのドレッシングなんて、3種表示されていたのにあるのは2種だけ。補充もされなかった。

もうひとつ、いつものリンツチョコレートが無かった。
過去出していた高級食品を外しているのに、どこが強化しているって??
追記:愛読している旅レポートのayaさんからのコメントによると、単に補充されていなかっただけのようだ。

*****

離陸前のウエルカムドリンクは、スパークリングワインかオレンジジュースで変化なし。
機内食は、いつもの通り洋食をお願いした。
今回の洋食は、京都木屋町にある「レストランよねむら」のオーナーシェフである米村昌泰氏とのコラボレーションだそうだ。

日本のミシュランに載っている店らしいが、搭乗前日のオートチェックインの段階でアップグレードが確定していたので、ちょっと調べてみたものの、私が嫌うフランス料理と和食の創作料理とのことで期待できそうもない。
どうせ最近多い料理人としての大した実力も無いのに、ちょっと変わったことをやったりマスクが良いことからマスコミが煽って名を上げたシェフだろうというのが予想ベースだが、どうだろう?

アミューズ

アミューズは、いつもの3品盛り。
例によって和食と洋食の共通となっているので、和食+洋食+チーズバーという構成。

姫皮たけのこ寄せ おくらのピューレ添え
姫皮たけのこ寄せ おくらのピューレ添え

これは和食で、私のテリトリー外。
姫皮たけのこって、超小型の筍の本体ではなく皮の部分だと思うが(品種が違う?)、単なる和食っていう感じで感動は無いな。
トッピングの濃い緑のソースが「おくらのピューレ」らしいが、これもオクラという味がしない。
もっとも、アミューズなので一口で食べてしまったから、個々の食材の味を味わえなかったのかもしれないが。

鰊のマリネ フェタチーズとセミドライチェリートマト
鰊のマリネ フェタチーズとセミドライチェリートマト

洋食側は、しっかり洋食らしい構成になっているが、市販品の盛り合わせみたいなもの。

ニシンのマリネは、ほとんど〆鯖のニシンバージョンだ。
焼き魚で食べるニシンは美味しい魚だとは思えないが、これなら〆鯖と変わらない感じ。
脂が乗っているので、スーパーで売っているようなパック入りの安物〆鯖よりも美味しい。

残りは市販品だろうが、セミドライチェリートマトは甘味と酸味の調和が美味しかった。
一般市販品なら、メーカーと品名が知りたいな。

2種の胡麻のチーズバー
2種の胡麻のチーズバー

相変わらず胡麻が好きなようだが、今回のチーズバーは変に胡麻ばかりが主張することはなく、チーズとのバランスを保っていた。
個人的には趣味でないが、2種の胡麻というぐらいだから、ちゃんと考えて作られたのかな?
毎度の単に胡麻を加えただけという低レベルのものではなかったという事だ。

ここからが、コラボレーションメニュー。

豆乳のババロア 蒸し雲丹とアスパラゼリー添え 軽い燻製の帆立と共に
アペタイザー
豆乳のババロア 蒸し雲丹とアスパラゼリー添え 軽い燻製の帆立と共に


一応洋食を選んでいるのだが、完全に和食といえる料理が出てきた。
別に和食メニューがあるのだから、洋食メニューに和食を入れるなんてやめてほしいと思ったわけだが、ちゃんと和洋折衷創作料理のシェフという情報をインプット済みだったので、まあ想定内。
両脇に控えめに載っている燻製帆立を単独でいただくのが、一番マシだった。

豆乳のババロアをアップ

ババロア側のお味は、三流料理研究家でおなじみの何でも組み合わせれば良いという料理の典型。
メニューに記されていないが、バジルの種に水を付けたもの(イタリアンで出てくる)に、蕗みたいな和食系の水煮と、キャビアもどきという組み合わせ。なんとも安直に感じてしまう。

念のため全部を合わせていただいてみたが、何でもない。
これで想定外の美味しさだったら、それこそ一流シェフなんだが、やっぱり三流だ。

ブレッド
ブレッド
3種のブレッド 蒜山ジャージーバターとオリーブオイルとともに


ここで、パンの登場。
前回のイタリアンシェフとのコラボで美味しかったパンよりは劣るが、まずまずの出来栄え。
しかもオリーブオイルも言えば付けてくれるので、今まで通り過剰に多く盛ってくる塩と胡椒の使い道もできた。
オリーブオイルに、たっぷりの胡椒と塩を加えれば良いのだ。

実は後から追加する形で出てきた3種目のパンであるバゲットの写真を撮り忘れた。
機内で書いているので確認できないが、恐らく昨年8月に搭乗した際に出てきたものと同じだろう。
ANAオリジナルブレンド北海道産小麦粉100%、フランス産天然酵母を使用しております
と記されていた。
これで、一昨年まではダメダメのANAのパンが恒久的に良くなったことが確認できた。(ラウンジのパンはダメだけど・・)

甘鯛とフォアグラのポワレ あさりと赤パプリカのソ-ス
甘鯛とフォアグラのポワレ あさりと赤パプリカのソ-ス
ペンネとトウモロコシのゴルゴンゾーラリゾット添え
[338 kcal]

2択のメインディッシュからは、魚料理をチョイス。
肉料理は「ビーフシチューとハンバーグ ふきのとうとクレソンのクリーム煮添え」と、和の食材を使っているので選択の余地は無い。特に和食独特の香味野菜は、ほぼ全滅なので蕗の薹は絶対に無理だ。

しかし、和食系ではないつもりだったのに、これも和食というか洋食というか微妙な線だ。
甘鯛はふっくら柔らかい仕上がりだが、下味の塩の浸透加減がなんとも和食風。
ソースは、ちゃんとベースを作っていない手抜き仕様でフランス料理ではなく日本食の範疇に入る洋食料理。

フォアグラをアップ

ではフランス料理の代表的食材のフォアグラはどうかというと、ほとんどレバーという食味の粗悪品でダメ。
間違いなくハンガリー産のフォアグラだと思うが、ブダペストの21 Hungarian Kitchenで大量にいただいた、本来の味のしないフォアグラを思い出してしまった。

それだけでなく、ソースが魚料理と兼用なのに単に焼いただけで、それに合わせる加工すらしていない。
リゾットなんて、家庭料理の延長のような平凡なお味で論外だ。

ということで、予想通りレベルの低いシェフの料理で残念な結果だった。
単なる組み合わせ程度の創作しかできないようでは、日本のミシュランの審査基準なんて信用に値しないだろう。
ましてや、フレンチに和食テイストを加えるわけではなく、既存の和食と洋食の中間みたいな料理で創作料理なんて、よく言えたものだ。創作料理で名を売るなら、誰も作ったことが無いような美味しいソースとか、意外な組み合わせで抜群に旨い料理を出してほしいものだ。
ANAは、コラボレーションを組む相手先をよく吟味すべきだろう。
三流シェフを採用したって先方の宣伝戦略に乗せられるだけであって、ANAのイメージアップにはつながらないのだ。


デザート
チョコのゼリー ウフ・ア・ラ・ネージュ添え
グレープフルーツのゼリー 苺のコンポートと共に


デザートも「よねむら」とのコラボメニューとなっていた。
プレミアムエコノミー席でも、デザートでコラボメニューを楽しめることが多くなった気がするが、所詮三流シェフの作ったメニューだ。お題で予想したものとは違う、出来の悪いデザートだった。

何が出来が悪いかと言うと、再三書いてきたとおり何でも組み合わせれば創作だという単純なアプローチ。
主張の強いグレープフルーツに、まさかカスタードを合わせてくるとは。激不味!!

チョコのゼリーは、安物ココアのババロア風。
そこにマンゴーピュレとクリームを合わせてきたが、こちらは不味いわけではないが何も考えていない感じ。
家内も選んでいるが、よく研究されているコンビニスィーツの方が断然美味しいとの評だ。

チーズ
チーズ(クロミエ、ゴルゴンゾーラ)

チーズは、昨年9月とまったく同じ構成。
前回も書いているが、こちらのパンの不味さも相変わらずだった。
なぜ本体側を変えた時に変えなかったのだろう?
まさか、お役所らしくデザート部門が違うという縦割り組織だから?

フルーツ プラリネ
左:フルーツ  右:お茶のお供の小菓子

フルーツは、前回良くなったのに元の低水準のものに戻ってしまった。
最後はお茶と小菓子(プラリネチョコ)でおしまい。

と思ったら、ミニボトルに入った3種の食後酒が回ってきた。ここも昨年からの改善を感じた点だ。
もうひとつ、今まで無かった料理の説明が、一部の担当者だけのようだが有ったことも大きな改善だ。
これでサービス点は文句なく★5つを付けることができる。

続いて、家内が頼んだ和食の写真を紹介しておこう。
味見している料理はコメントを入れたが、新型内装機は隣席との距離があるので、コミュニケーションがしづらいという欠点があることから、食べ物のシェアは事実上不可能だ。

前菜・お造り・小鉢
前菜・お造り・小鉢

前菜
前菜:筍桜葉寿司 山葵木耳昆布 菜の花昆布浸し 大阪あい鴨ケチャップ煮 花びら百合根

このうち、大阪あい鴨ケチャップ煮を一口いただいたが、合鴨という味ではなく普通の鶏肉的なお味。食べたことのない大阪あい鴨とは、そういう肉質なのかと。
和食にケチャップか? と思ったケチャップ感は無かった点が救いだが、洋食料理だ。

お造り
お造り:サーモントラウト昆布〆

これも一口食べてみたが、機内食という制約があるから仕方ないものの、お造りというのは無理があるなぁ。
スモークサーモンを軽く加熱したのか、塩漬けサーモンを軽く燻した感がある。

小鉢
小鉢:胡麻酢浸し 真烏賊

家内は、これが一番美味しいと。

主菜・御飯、味噌汁、香の物
主菜・御飯、味噌汁、香の物
お米は金芽米 鳥取県八頭郡若桜町産コシヒカリを使用しております。


いさき幽庵焼き
いさき幽庵焼き [152 kcal]

香の物
香の物
香の物には岩手県 及川農園 昔ながらの手造り梅干しをご用意しております。


*****

続いて、中間食である「軽めのお食事」の中から未食の2品いただいたので紹介しよう。

ガーデンサラダ 北海道産山わさびのドレッシング
ガーデンサラダ 北海道産山わさびのドレッシング

1品目は、いつもの通りサラダだ。
山わさびのドレッシングに惹かれたわけだが、山葵という味はしないなぁ・・

ほうれん草 チーズとハムのロールパスタ
ほうれん草 チーズとハムのロールパスタ トマトソース

2品目は、1食目の洋食メインとしても選べるパスタをチョイス。
前回は、エノテーカ ピンキオーリとのコラボメニューだったが、こちらは単にANAの料理。
1食目にわざわざ選ぶ理由は無いと思うのだが、今回は和食的な構成だったので、それを意識したのかも?

期待はしていなかったが、やはりどこか抜けている料理だった。
一番目立ったのは、ロールパスタの中に巻き込まれているスライスチーズ。恐らくチーズの種類を指定せずに、単に「スライスチーズ」と発注したものだろう。チェダーほどではないにしても、肉と合わせるならともかくほうれん草と合わせるには主張が強すぎだ。モッツアレラ等の癖のないチーズを使っていれば、十分美味しくいただけるのに。

トマトソースと記しておきながら、実際は2色のソース。
手前は、やや酸味のあるクリーム系。
トマトソースよりは、ほうれん草を巻いてあるのでこちらの方が合いそうだ。

もう1品未食の牛肉葱塩丼があったが、前回の牛肉細切り炒め丼の内容から予想できるので無理しないでパス。

クロックムッシュ
クロックムッシュ

家内が頼んだものも載せておこう。
クロックムッシュは既食で良い印象を持っていることから勧めたのだが、酸っぱいというので味見。
確かに中に加えたソースにビネガーが加わったのか、前に食べた印象とは違うものだった。

*****

到着前の食事だが、「軽めのお食事」に組み込まれていたものから分離したようだ。
過去さんざん出来もしないことを書くものでないと指摘してきた「到着1時間前までに注文可」の表記も、完全に無くなっている。
他社では出来ていることだが、出来るように改めるのではなく出来ないことは書かないことに改めたのは、改善と言うべきかな?(笑)
ただ、機内の明かりが灯ったのは到着2時間10分前と、前回&前々回の2時間40分前から少し改善。出来ないことを書かない改善との因果関係は不明だが、トータルで改善したと言っても良いだろう。元に戻した前例もあるので、今後もウオッチしていきたいと思う。(って、今回の旅行後2年は上級会員資格を取得したJALをベースに乗ることが確定しているので、ウオッチ出来ないかもしれないけど・・)

到着前の洋食

私は、いつもの通り洋食を選択。
頼んだダイエットコークも乗せてきたので、バターと塩胡椒が2段重ねで出てきた。

チキンとシーフードのパエリア
メインディッシュ:チキンとシーフードのパエリア [485 kcal]

メインは、2食目としてはかなりボリューミー。
シーフードの質も悪くはないし、お味も普通にいただける。

ブレッド
ブレッド:蒜山ジャージーバターとブラッドオレンジジャムとともに

隠れて見えなかった塩胡椒は、いつもの通り無駄にたっぷり。
パンは、前回と同じだとは思うが、特にクロワッサン側の味が落ちた気がした。

フルーツは1食目と同じなので(他社では違うものを出すのに、ホント芸がない!)写真省略。

到着前の和食

家内が選んだ和食は、写真だけの紹介。

口取り
口取り:花咲海月醤油漬け 穴子照り焼き 大山どり竜田揚げ 北寄貝サラダ 酢蓮根

主菜
主菜:境港サーモンみぞれ焼き [216 kcal]

これは、1食目にも出てきた桜の葉の香が私にまで届くほど強烈だったが、家内は不味くて食べられないと全部残して私によこしてきた。確かに空豆なんて料理になっていなかったが、サーモンは変わったアプローチで美味しくは無いが、食べることは可能。


ということで、今回もコラボレーションの選択を間違ったことが災いして★5つ進呈は無理だが、3年前にインチキと思える5スターを取得してからインチキと言われないように着実に進歩してきた成果は出ているように思えたのは確かだ。過去は、ちょっと改善しても元に戻ったり、むしろ改悪されてしまうことが多かったことから、安定した進歩が見えたことは良いことだと思う。

私の航空会社別ビジネスクラス機内食ランキングでは、1ランクアップして26社中6位とした。
7位に落としたキャセイパシフィック航空は2年ほどご無沙汰しているが、今後はワンワールド加盟航空会社のビジネスクラスにも積極的に乗って行こうと思っているので、来年には搭乗できると思う。

この後は、最初の訪問地であるフランスのポー[Pau]から、旅行記もどきのレストラン紹介記事を続けたいと思う。

※メニュー:1食目和食洋食軽めのお食事2食目和食・洋食
※パリ.シャルルドゴール空港から乗継便搭乗待ちの間に登録しました。

ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング

テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ

ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):パリ(CDG)⇒成田(NRT)

搭乗:2014/9/22 NH206便
評価点:総合★★★☆☆★★★☆☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆
9泊11日のコルシカ島&サルデーニャ島旅行の最後は、ANA成田便で帰国だ。
Air Franceのストライキの影響で満席となり、往路に続いてビジネスクラスにアップグレード。3年前までのパリ線では往復アップグレードが普通にあったのだが、ホント久しぶり。

CDGラウンジ食 CDGラウンジ食

8月のフランス旅行の復路ではアップグレードされなかったので紹介し損ねたが、パリのスタアラ共用ラウンジの食事がグレードアップしていた。具材たっぷりの麺料理があったのだ。
実は、具材だけ単独でいただけてしまうというもので、麺と合わせて食べている方を見なかったのだが、たっぷりの生に近い牛肉(≒マリネされていないカルパッチョみたいなもの)をいただいた。(左写真の下のもの)

もっとも、食事の補充がされなかったので、良いものは早い者勝ち。
8月にあった中サイズのプリプリ海老がなくなっていたりで、日によってバラつきがあるように感じる。

早速最初の機内食の紹介に移るが、構成は往路と同じなのでメニューで確認してほしい。

アミューズ

アミューズは3品盛り。
やはり和食選択でも同じものが出て来るが、パリ発だと委託先が和食をまともに作れないからか、全部洋食スタイルのものだ。

イエローピーマンのムース
[仏]Mousse de poivron jaune [英]Yellow bell pepper mousse


上のカップに入っているムースだが、ムースなのにアミューズ全体にフォーク1本だけ。
やっぱり何も考えていないな。こんな部分が、接客姿勢にも出ているという訳だ。

イエローピーマン表記はパプリカの事かと思っていたが、黄色のパプリカのような甘さはなく(注:黄色よりもオレンジの方が甘くて美味しいと思う)、仏英版の記載を見たらパプリカではないようだ。
ちょっとマスタード風味のあるムースだが、美味しくは無い。

ドライレーズンと山羊のチーズカナッぺ
[仏]Canapé aux raisins secs et fromage de chèvre [英]Canapé with dried raisin and goat cheese


左下のカナッペは、アミューズ3品の中で唯一普通にいただけた。
こういった調理していないという意味で何でもないものが、一番マシというのも情けない。
昔からパリ発の機内食は酷かったが、現地委託会社を変えていないようだ。

ミニマフィン ベーコン
[仏]Petit muffin au bacon [英]Petit muffin bacon


そして右下のマフィン、前にも出た記憶があるが相変わらず不味いマフィンだ。
ボソボソして硬く、お題のベーコンの主張も足りない。

ミニマフィン ベーコンの断面 オリーブオイル・バター・塩・胡椒

相変わらず変わっていないのが、これでもかと盛られた塩胡椒。
もったいないので、2食目に付いたものと合わせて小袋に入れて持ち帰ったが(過去の経験から、塩胡椒を持ち帰るための小袋を持っているのだ!)、この胡椒が単純に超粗挽きの胡椒ではなかったことが判明した。どうも半生胡椒のようで、山椒のような感じの辛さが伴っているのだ。

持ち帰ったもののステーキとか焼き物系の調理には使えないので、カレーとかアジア系煮込み料理に使うしかないかなぁ・・(タイ北部で、胡椒の実を丸ごとたっぷり加えた煮物を食べたことがある)

パン
3種のブレッド ノルマンディー産イズニーバターとオリーブオイルとともに
Trois sortes de pain servis avec du beurre d’Isigny de Normandie et de l’huile d’olive


ちゃんと温めてくるからだろうが、パンはアミューズを食べ終わった段階で2種類出てきた。
バスケットで見せながら選ばせるわけでもないのは相変わらずで、有無を言わさず2個置いて行く。

しかし、見栄えは良いのにパリ発の便のパンは美味しくない。フランスでパンが美味しくないレストランに当たることは少数派だというのに、どうしてこんな水準の低いパンを出してくるんだろう。
日本で作られているフランスパンの味ではないのは確かだが、変に日本仕様にアレンジしている(ANA側がちょっかいを入れている)気がしてならない。

2種類あるように見えるが、色合いが違うのに生地ベースが同じというのもいただけない。
日本発の1食目に出てきたパンの方が、イタリアパンではあるものの圧倒的に美味しい。

サーモンのマリネ オリエンタル風
サーモンのマリネ オリエンタル風
サーモンのマリネに、甘い豆のサラダとほんのりカレーの風味が香る特製マヨネーズを添えて、アジアンテイストに。

[仏]Saumon mariné à l’orientale
Le saumon mariné est préparé selon une tradition asiatique unique
et accompagné d’une savoureuse salade de haricots.
Pour l’assaisonnement, goûtez notre excellente mayonnaise délicatement relevée par une pointe de curry.

[英]Marinated salmon oriental-style
Marinated salmon prepared in a unique Asian taste, served with an appetizing sweet bean salad alongside.
For seasoning, sample our deluxe mayonnaise featuring an enticing trace of curry in the flavor.


前菜は、サーモののマリネ。
厚切りとはいえ、主たる料理がたったの2切れで、皿が寂しすぎる。普通なら4切れだよなぁ。
例えば、シンガポール航空シンガポール⇒ハノイ線で出てきた前菜の海老のマリネは、短距離路線にもかかわらず皿で4尾しっかり主張していた。これが水準の差というものだろう。

単体でいただくよりも特製マヨネーズをたっぷり付けたほうが美味しかった点は良いのだが、カレー風味だけでなく、アミューズのムースと同じマスタード風味もある。
右上の豆は、少し酸味を効かせた豆サラダ風。

ヨーロッパヘダイのソテー
ヨーロッパヘダイのソテー バルサミコヴィネガーソース
ヨーロッパヘダイのソテーに甘酸っぱいソースを合わせました。
ハーブ風味のリゾットとともにお楽しみください。

[仏]Dorade sautée et sauce au vinaigre balsamique
Dégustez ce plat élégant accompagné de notre risotto spécial parfumé aux herbes aromatiques.Dorade royale sautée nappée de sauce aigre-douce.
Cette espèce proche de la dorade grise est pêchée au large des côtes européennes.

[英]Sautéed sea bream with balsamic vinegar sauce
Selected for this sauté is sea bream from European waters, served in a sweet-and-sour sauce.Enjoy this elegant catch with our specially conceived herb-flavored risotto.


メインは魚料理をチョイス。まあ期待していなかったが、期待通りに不味い皿が出てきた。

ヘダイ[Dorade]は欧州全般によく見る魚だが、塩分も含めて日本食の塩焼に近い焼きすぎた魚が出てきた。
鮮魚ではなく一夜干しみたいな魚に、なんとバルサミコソース。絶対に醤油の方が合うはずだが、バルサミコソースもスーパーで売っているチューブ入りそのものという感じの低レベルだ。

付け合せの野菜、3年前はドロドロに茹ですぎたものが出てきたが、ドロドロではない分だけ良くなったかな。
でも、まだ茹ですぎだ。米国のように生で出されても困るけど、日本人にはなじめない。
リゾットは、まあ食べれるといった水準で、単なる付け合せ。

パリ・ブレスト
パリ・ブレスト

デザートは2種類。まずは、パリ発の便らしいパリ・ブレストから。
割と美味しかったのだが、ひと手間かければ良いのにと思う出来だった。

昔あった激マズパフェで機内で盛り付けしていたわけだから、その都度クリームを挟めばパリパリのシューと共に美味しくいただけるのに、数時間前に作られたものだろうから、十分湿気っていたというわけだ。

チョコレートムースケーキ
チョコレートムースケーキ

もう1品のチョコムースは、無難なコンビニスイーツ風。

チーズ
チーズ

チーズは、軽めのお食事側のメニュー表示によると、山羊のチーズとカマンベールとのこと。
しかし、冷たく冷えて硬いカマンベールが美味しいと思っているのだろうか?
カチカチですぐに食べれないアイスクリームを出してくる姿勢(ANAだけで他社は滅多に無い)と共通だと思う。

アイスクリームにしてもチーズにしても、ANAの機内食開発部門が適切な温度で客に出そうという発想が出てこない限り、ANAの機内食が評価されることは無いだろう。すべての料理に共通する課題である。
昨年だったか機内ビデオでコラボメニューの開発過程を放映していたのを見たことがあるが、リヒート云々という当たり前すぎて自らの技術力の低さを証明するような内容でやり直しを自慢するような内容だったことを考えると、納得できないわけでもない。

残りのフルーツは2食目とほぼ同じなので写真はそちらを見てほしいが、缶詰(あるいは水煮)のパイナップルを付けてきた時点で失格。エコノミークラスじゃあるまいし。

*****

到着日は仕事があるのと、すべて食べたことがあるので軽めのお食事の細かな品はパスして睡眠時間に当て、到着前の食事の紹介に移ろう。(到着前でなく、いつでも注文可能なことにはなっている)

今回も到着2時間半前にたたき起こされて2時間前には食べ終わっていた。
メニューに明記されている「軽食や和食・洋食のセットメニューは、着陸の約1時間前までお好きな時にお召し上がりいただけます。」という文言は「1時間前」でなく「2時間前」に改めるべきだろう。
これもANAのサービス姿勢の悪さを表しているわけだが、出来ないことを書くものではない。

洋食セットメニュー
洋食:きのこのオムレツに、ボロネーズソースと温野菜を添えて
メインディッシュ ブレッド フルーツ


このオムレツがひどかった。
エコノミーで出てくるものと比べて量が違うだけというレベル。
昨年12月の羽田⇒フランクフルト線夜行便で出たオムレツが出せるのに、なぜこんな量だけのオムレツを出してくるのだろうか?

付け合せのブロッコリーやフルーツは1食目と同じだし、パンは1食目と違うものの今ひとつと、やっぱりANAのパリ発便の機内食はダメダメだ。

ということで、4年半前に★2つを付けたことのあるパリ発の便だが、今回も★3つ止まり。
絶対に委託先を変えた方が良いと思える、低レベルなANAビジネスクラスの機内食だった。

※メニュー:和食洋食軽めのお食事2食目(セットメニュー)
ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング


さて、恒例の旅の費用の紹介をしておこう。
今回は、欧州線夏運賃に加えてフランス離島路線利用ということでちょっと航空運賃が高め。それに加えて、コルシカ島とサルデーニャ島を結ぶフェリー(☞ コルシカ島~サルデーニャ島 フェリー&レンタカー詳細情報)の航送運賃も含まれているので総額40万円近く(2人で回れば現在のレートでも1人当たり35万円弱)になってしまったが、コルシカ島の物価が予想よりは安かったことや、高級レストランそのものが少ないこともあって散在せずに済んだと思っている。

ほぼ同じ日程のツアーは航空運賃や現地ホテル代が安い10月26日発で48.8万円という金額だったので、レンタカーで回る個人旅行の方が非常に安くあがるという証明だろう。
ただし、本土と違って英語がほとんど通じないので、フランス語堪能で現地の知識が豊富な添乗員が付くのであれば、ツアーのメリットも多少はあるかもしれない。(英語しか出来ない添乗員って、結構いるらしい)

■今回の旅の費用
 往復航空券: 201900円(成田<>パリ<>アジャクシオ、13842マイル獲得)
 フェリー代: 12316円(€114.60)ボニファシオ<>サンタテレーザ(レンタカー航送料金を含む)
 現地宿泊費: 70463円(€655.65/9泊、うち朝食付5泊、ヒルトン12000pt使用)
 現地交通費: 39804円(€370.37)レンタカー&燃油・駐車場、パリ空港間バス
 飲食雑費等: 42120円(€391.92)入場観光費を含む
 国内交通費:  2826円
 旅費合計: 370906円(円高時調達の外貨預金円転で107.47円/€換算)

テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ

ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):成田(NRT)⇒パリ(CDG)

搭乗:2014/9/13 NH205便
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆
8月のフランス旅行記事が終わっていないが、シルバーウィーク旅行の記事を先に現地から登録したい。
行き先は、先月に続いてフランス。全州(地域圏)走破の最後となったコルシカ島(コルス地域圏)を中心に、南隣のイタリア全州走破の最後に残っていたサルデーニャ島(サルデーニャ州)にも渡る予定だ。
今回は気ままなひとり旅なので、ホテルの予約は初日と最終日の空港ホテルだけにして、私本来の行き当たりばったり無計画旅行で楽しみたいと思っている。

先月のパリ行もビジネスクラスにアップグレードされたが(☞ こちら)、ANAライフタイムマイル50万マイル突破が効いているのか(?)2か月連続でアップグレードされたので、最初は往路便のビジネスクラス機内食レビューを、いつものように即日登録から始めたい。
ちょうど今月からANAの機内食が大きく変わるとのアナウンスがあったので、旧仕様となった先月と比較するには良いタイミングだ。

まずは、悪名高い成田のANAラウンジ。お昼過ぎだと言うのにまったく変わらずで、スープ(ミネストローネ)だけにしておいた。今回はビジネスクラスの機内食があるので、食べない方が良いという判断だ。
そのスープがあるのも珍しいが(ANAは味噌汁がスープだという認識だから、普段は具無しの不味い味噌汁しか無いのだ!)、スープが初登場した時のブランドスープ(チェーン展開しているスープ屋のもの)でなくて、味噌汁[Miso Soup]と同等の低レベルなスープだ。これを出している限りは、ANAのラウンジ食の改善は望めないだろう。パン類も変わらずだ。(ホント、JALラウンジが羨ましい・・)

さて、今日の便は先月のオンボロ機材でなくて最新内装のもの。(シートに興味は無いので名称は知らない)
確か2度目だが、テーブルが大きくて安定しているのを思い出した。
席にもよるようだが、サイドテーブルも大きいので仕事(?)もはかどる。

まずは、食前酒とアミューズ。
先月と変わらず和洋共通だったので、9月からの変更はマイナーチェンジだったようだ。がっかり。

アミューズ
アミューズ
 柚子風味のチーズバー、穴子八幡巻き、2種のオリーブとチーズ ハーブオイルとともに


例のチーズバーは、胡麻から大嫌いな柚子に変わっていたが、ほとんど柚子を感じず。これなら胡麻よりも美味しい。柚子を感じなければ、普通のチーズクッキーだからだ。

ただ、アミューズの「料理」の乗った皿に袋入りのまま出すって、かなり違和感を感じる。
食事の準備をする前に、離陸後すぐに(テーブルクロスを掛ける前に)食前酒と共にチーズバーだけ出せば解決する話なんだが・・

穴子八幡巻き、2種のオリーブとチーズ

さて、今月からは和食側がANAオリジナル(つまり不味いはず!)で、洋食側が専門家とのコラボレーションということになっている。今回はイタリアンシェフとのコラボなので、楽しみだ。
その煽り文句を転記すると、
「イタリア・トスカーナの伝統と新たな創造、そして日本の文化との出会い。」
フィレンツェに本店を置くリストランテ「エノテーカ ピンキオーリ」とのコラボレーション。お肉・魚のメインディッシュをはじめブレッドのチャバッタまで、独創的な風味が素材の美味しさを際立たせる選りすぐりの品々をどうぞ。


Antipasto
Antipasto(アペタイザー)
 Salame, mortadella e formaggio fresco

 サラミ、モルタデッラとクリームチーズのガトー仕立て

 Rotolo di orata mantecata e polpa di granchio
 真鯛のマンテカートと人参のゼリー ズワイガニを添えて

 Panzanella
 パンツァネッラ(パンと野菜のサラダ)


前菜(アペタイザー)は、全体の写真から紹介しよう。
今回はイタリア料理シェフのコラボということか、イタリア語がメインに記されていたので両方記しておく。
イタリア語の無いものが、コラボメニューではないという事が分かるという仕組みだ。

Salame, mortadella e formaggio fresco スポンジの間
Salame, mortadella e formaggio fresco

ガトー仕立てとのことで、スポンジケーキのような出で立ちだが、表面がサラミという点でケーキとは違うことは認識できる。

ちょっと解剖してみたのだが、スポンジ部分はイタリアパンといった感じで当然甘いわけはなく、間に挟まれたクリームチーズには、トップと同じようにナッツが散らされている。

mortadella

そのクリームチーズの下には、薄切りのモルタデッラ(ボローニャのソーセージ)が敷かれていた。

で、美味しいかって聞かれたら、不味いと答えるしかないような料理。
まったく融合していないし、特別主張する食材もないので、何を食べているのか分からないような代物だった。

Rotolo di orata mantecata e polpa di granchio
Rotolo di orata mantecata e polpa di granchio

見た目はサーモンで巻いた料理のようだが、サーモンではない。では、いったい何かと考えたわけだが分からなかった。
答えはメニュー表記によると人参のゼリーだったようだ。

たっぷりのほぐし蟹がトッピングされていたが、中身は蟹ではなく真鯛をバカリャウ(干し鱈)コロッケの中身のように加工したもの。フランス料理のブランダートだが、イタリア料理だとマンテカートと言うらしい。
登録前にちょっと調べてみたが、ヴェネツィアの郷土料理に「バッカラ マンテカート」という干し鱈バージョンがあるらしい。

中身の真鯛のマンテカート マンテカートを取り出してみた

こちらは期待していたのだが、人参ゼリーの役割が見栄えだけという感じで味の要素になっていなかった。
確かに見栄えは重要だが、美味しくなければ意味がない。

エノテーカ・ピンキオーリのアニー・フェオルデ[Annie Feolde]オーナーシェフ、ちょっと和食を意識しすぎたんではないか?
あるいは、低水準であることが証明されているANAの機内食担当シェフが、間違った解釈をして構成したのか?
期待していただけに、残念な料理だった。

Panzanella Panzanellaの中身
Panzanella

胡瓜で巻かれたサラダ。出てきた段階で、ピクルスを巻いたのだろうと予想したのだが、当たった。
このピクルスが美味しければ文句は出ないのだが、よくある酸っぱいだけの安物という味ではなかったものの、美味しいピクルスには程遠い。やはり、酸味が主張しすぎて旨味が足りないのだ。

中身は良くわからなかったのだが、メニューによるとパンだったようだ。
これも味付けが決まっていないなぁ・・

パンとオリーブオイルとバター
Focaccia
フォカッチャ

Ciabatta
チャバッタ
蒜山ジャージーバター もしくは オリーブオイルとともに


今回もパンは高水準。
先月よりも水準が高いと思ったのは、コラボレーションの対象だったからだろう。

特にチャバッタが美味しい。中に、細かく刻んだハムが入っている。
オリーブオイルに塩(なぜかANAの塩は美味しいのだ。どこのだろう?)と胡椒を加え、パンに付けていただくと相性抜群だった。
このオリーブオイル、パリ4区の「A l'Olivier」というブランド(?)が瓶に記されていた。

そうそう、やはりJALのようにバターナイフはほしいところだ。ナイフ2本で前菜とメインに使ってしまうと、バターを塗るためのナイフが無いということに気づいていないのだろうか?(JAL以外の他社と同じで良いと考えているなら仕方ないが)

メニュー上ではバゲットも出ることになっていたが、特に案内も無く出てこなかった。
先月の搭乗時に不味いパンが美味しいバゲットに変わっていたので、もし出されたら中間食を1食減らさなければならないことになったので良しとしよう。(そういえば、先月と違って追加の案内も無かったなぁ・・)

Filetto di vitello ai funghi porcini e tortino di patate
Secondo(メインディッシュ)
Filetto di vitello ai funghi porcini e tortino di patate

仔牛のフィレ肉とポルチーニ茸 ポテトのトルティーノ添え
仔牛のフィレ肉に、イタリアで有名な高級食材のポルチーニ茸をソースに使いました。
ポルチーニ茸の風味、食感をご堪能ください。


さあ、期待のメイン料理だ。
イタリア料理のメインは、現地でもなかなか美味しいものに出会えないのだが(思いつくのは、マルケ州ウルビーノのAntica Osteria da la Stellaでいただいた鹿肉料理ぐらいだろうか)、パスタではおなじみのポルチーニのソースということで肉料理をお願いしてみた。

みなさん考えることは同じのようで、足りなくなったので和食に代えられないかと打診を受けたが(最前列から打診してくるみたいで、航空会社によるとは思うが最前列だと品切れリスクが減るということにはならないみたい)、プロフィールにも書いてあるとおり苦手な食材が多すぎる和食はトータルとしては好きではないのでお断り。海外旅行で日本食を食べるなんて信じられないと思う珍しい人種なのだ。(だから日本食を組み込んでいるツアーが嫌いなのかも?)

Filetto di vitello ai funghi porcini e tortino di patate

さて、確かにポルチーニの香りが多少はする皿が出てきた。
欧州で地元の生のポルチーニを使った料理を食べたことが無い方なら十分だろうが、我が家で作る乾燥ポルチーニのパスタと比べても弱い感じ。
とくにたっぷり乗っているキノコ、本当にポルチーニなんだろうか?
食感が違うし、形状も馴染みのあるものと違う。
なんとなくふくろ茸みたいなものもあったし、エリンギではないかという気がするものもある。

仔牛フィレ肉の断面 ポテトのトルティーノ

とはいえ、ソースの出来はANAのシェフだけでは絶対に無理というレベルのものだ。
肉の加熱(リヒート)に失敗したのか、見た目通りに固まってしまっていていただけなかったが、たっぷりのソースは楽しめた。

ポレンタだと思って口にしたポテトのトルティーノは、確かにポレンタとは違うものだが、ポレンタと同じように感動するような料理ではなかった。
反対側にして盛り付けてきたのはミス? (上の写真は、ひっくり返して断面を撮った)

デザート全種類
Tiramisù oppure cremoso al mandarino con cioccolato biondo Valrhona
ティラミス または マンダリンとブロンズチョコレートのクレモーゾ

チーズ
フルーツ


デザートの2種類のケーキもコラボレーションメニューだ。
ということは、プレミアムエコノミーでも食べることができるかもしれない。(日本発の便のみが対象)

イタリアのデザートとして真っ先に思い浮かぶであろうティラミスだが、マスカルポーネをケチって生クリームベースのような出来損ないだった。これがコラボメニューとは信じられない。

クレモーゾ 底のチョコクリームを撮ってみた(ピンボケご容赦)

反面、マンダリンとブロンズチョコレートのクレモーゾは、過去のANA激不味パフェを思い出すような構成。
底にチョコレートクリームが敷かれていて、その上にマンダリンのコンポート、その上にマンダリンを軽く混ぜたようなホイップクリームとスポンジケーキ、トッピングはバターたっぷりのショートブレッドという構成だ。

なんとなくあの劇不味パフェを思い出すようなバランスの悪さなのだが、底に敷かれていたチョコクリームが美味。
日本語表記側には無いが、ヴァローナのチョコレートを使っているとのこと。
チョコという主張は少ないのだが、非常に上品なクリームなのだ。量が少ない点だけが残念。

さて、クレモーゾという単語は知らなかったので登録前に調べてみたが、ロンバルディア州の白カビタイプのチーズだそうだ。となれば、そのクレモーゾはどこにあったのだろうか?
ホイップクリームのようなものと思った、スポンジケーキといっしょになっていた白いものかな?

チーズプレートは、クロミエとゴルゴンゾーラ。
クロミエは初めてだが、ちょっと癖のあるカマンベールという感じ。
パンとドライフルーツは先月と同じ。

フルーツは、過去最高水準かな?
薄皮で味のしっかり乗ったみかんと、キウイ、果肉が黄色い種無しの柿、リンゴという構成。
ただ、碗で出すのはいただけない。どうやってナイフとフォークを使うのか考えていないのだ。

最後に珈琲とチョコが出てきて、1食目はおしまい。

*****

続いて、中間食である「軽めのお食事」の中から未食の2品いただいたので紹介しよう。
1品目は、1食目のエノテーカ ピンキオーリとのコラボメニューであるパスタをチョイス。

中間食側に1食目と同じコラボメニューが登場したのは記憶がないが、1食目のメインとしても選べるとの記載があったので搭載数量は少な目と見て、真っ先にお願いした。

Paccheri con guancia di manzo al vino rosso; indivia brasata e broccoli
パスタメニュー
 Paccheri con guancia di manzo al vino rosso; indivia brasata e broccoli

 牛ホホ肉の赤ワイン煮を詰めたパスタパッケリ アンディーブとブロッコリー添え
 パッケリというパスタに牛肉の赤ワイン煮を詰めてカンネッローニ仕立てにしました。
 ほろ苦いアンディーブとの相性をお楽しみください。


うん、さすがにイタリアンシェフ監修のパスタだ。
パスタ本体が美味しいわけではないが(機内食の制約があるから仕方ない)、中身の牛肉の赤ワイン煮が肉々しくて旨い。

パスタに巻かれていた牛肉の赤ワイン煮

粗挽肉を手でカットした感じの肉に十分味がしみ込み、かといってボロネーゼのように長時間煮込んで肉が崩れる感じもせず、食感的にも素晴らしい。これは、地上で手打ちパスタベースでたっぷりいただきたいものだ。

ソースがほとんどチコリ側にかかっていたが、パスタ単体で充分美味しいのだから問題ない。
1食目のメインには弱いが、イタリア流にプリモとして出されれば十分なクオリティだった。

牛肉細切り炒め丼
牛肉細切り炒め丼

軽食2食目はこちら。
今回は到着2時間前でオーダーストップと事前に通知があったので、計画的に到着3時間前に注文した。

ご飯が加熱しすぎのパックごはんみたいだったし、肝心の牛肉細切り炒めもご飯に対しての量が少なく、ご飯を残すことになってしまった。味付けは普通に美味しいが、筋肉が含まれているような肉質が悪いのには閉口。
野菜を増やしておかずの量を増すべきだろう。

*****

最後は、到着2時間前との事前通告のあったセットメニューの紹介だ。
先月は1食目と2食目のギャップが気になったのだが、どうだろう。

基本マイナーチェンジなので、たぶんダメだろうと思っていたが、予想を裏切ってくれた。
ちなみに、機内の明かりが付いたのは到着2時間40分前。先月と変わらずだが、今回はほぼ満席なので、乗客数に関係なくマニュアル通りに運用していることが読み取れる。機械的な運用では、ホスピタリティなど生まれてこない社内文化なんだろう。教育が悪ければ、そのまま教育内容が出てしまうというワケ。

セットメニューの洋食
洋食
マリネして焼いたあべどり、ラビオリをトマト風味のソースとともに。
の全体写真

あべどりとラビオリ スパイシーなトマトクリームソース モッツァレラチーズを添えて
メインディッシュ
あべどりとラビオリ スパイシーなトマトクリームソース モッツァレラチーズを添えて


コラボメニューの相手先がイタリアンということではないだろうが、ANAにしては珍しくそこそこ美味しい皿が出てきた。
あべどりは柔らかく煮込まれているし、どこがスパイシーなのかとは思うものの、トマトクリームソースも無難に美味しく仕上がっている。
ラビオリの下に敷かれているほうれん草も良い感じ。

難を言えば、モッツアレラが(今度は)加熱不足で固まったままだったこと。
両端に見える白い部分は型のまま取れてしまうし、ラビオリの中も微妙な食感。
リヒート技術に問題がありそうだ。

ブレッド
ブレッド
蒜山ジャージーバターとブラッドオレンジジャムとともに


あれ? あの不味かったクロワッサンがマシになっている。
もうひとつのパンも、なんだか拘りの見えるものになっている。
完食してしまうほどではないけど、前よりは良くなった印象だ。

フルーツは、1食目のデザートと同じなので省略。

以上で、今月コラボレーション陣が大きく変わったANAのビジネスクラス機内食の紹介はおしまい。
残念ながら、期待していたコラボメニューのクオリティの面や、相変わらずのサービス水準の低さ(本当に教育が出来ていない! お味はどうでしたかと聞くなら、美味しかったという回答に「ありがとうございます」と応えるのは当たり前だろう。何の反応もしないのだ。軽食の2食目でも聞かれたので美味しくない旨の回答をしたのだが、ウフフと笑うだけで呆れてしまった)もあり、★5つ進呈はならず。2食目が前回よりも良かっただけに、残念だ。
やはり、どこか突出して良い印象が残る部分が有って、特に突出して悪いと思う面が無い場合でないと、総合で★5つは難しい。

私の航空会社別ビジネスクラス機内食ランキングでは、今回も1ランクアップして25社中6位とした。
現在5位のJALとの差は大きいので、これ以上のランクアップは抜本的な改革が無いと無理だろうし、6位に落としたキャセイパシフィック航空との差も小さいので、いつ逆転されてもおかしくない位置にある。

※メニュー:和食洋食軽めのお食事2食目(セットメニュー)
※パリ・オルリー空港のホテルから登録しました。

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ジャンル : グルメ

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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて30年。
現在 67ヵ国を訪問
49ヵ国 をレンタカーで走り、
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8月:台湾㊲,インドネシア⑧,他
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