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ニューカレドニア/ヌーメア[Nouméa]:シェ・トト[Chez Toto Restaurant]

訪問:2016/3/19 11:30
評価点:総合★★★☆☆★★★☆☆サービス★★★☆☆雰囲気★★☆☆☆CP★★★★☆
南太平洋の島国(正確には、フランスの海外領土)であるニューカレドニアに、家内と共にやってきた。
日本からエアカランで8時間、街から40Km強離れたヌーメアの空港に到着するのは夜10時半で、タクシー以外の公共交通機関は無し。タクシーも予約制のようだが、こういった土地はレンタカーが大活躍する。

もちろん、欧米でレンタカーを借りた実績のない方にはお勧めしないが、一度でも借りていれば大丈夫だろう。
道路は最低でも日本と同じ広さ、交通量が少ないので東京都内を走るよりも安全だ。
当地の日本人向け旅行業者がでたらめな情報を発信しているが、ああいった連中は自己の利益に反することを否定的に書くものだ。鵜呑みにしてはいけない。(ガイドブックは、広告主や便宜を図ってもらう会社等に読者を誘導することが多いので、これまた鵜呑みは出来ない)

ちなみに、街でもタクシーをほとんど見かけなかったのは、ブルネイみたいだ。
普段タクシーばかり使う旅行者にも、ニューカレドニアは敷居が高い国かもしれない。

外観店内

実質初日のランチは、日本でビストロを開いていたというシェフご夫妻(奥さんが日本人)が、当地で8年前に開いたという店がターゲット。日本語ガイドブックや当地の日本語サイトにも必ず載っている店だ。
ガイドブックを信用しない私は、それだけだったら行くことは無かったのだが、トリップアドバイザーでもトップ15に入っていたことで選択肢に入ってきた。

ここは、他の日本人ブロガーの旅行記とは一味違った、フランス料理食べ歩きを趣味としている者の視点で書くレビューをお届けしたいと思う。フランス全州で食べ歩いた実績や、地元埼玉県のほとんどのフレンチを食べ歩いた実績は、そう簡単に真似できるものではないだろう。

アラカルトは、フランス本国並みのポーションとのことで、ここは実力を試すには一番わかりやすいMenu dégustation(5000f≒5500円/人;2名以上)シェトトのおいしい物をすべて食べたい方の為のコースをお願いすることにした。
ちなみに、東京にある高級フランス料理店とは違って、フランス本土でごく普通に見かける街のレストランといった雰囲気だ。私も、このタイプの店の訪問が多いので、比較対象としては最適だろう。

パン

まずは、お決まりのパンが出てくる。追加の出し方も含めて、完全にフランス流だ。

そうそう、ここヌーメアではフランス本土と同様に水道水が飲めるそうで、飲み物の注文はしていない。
ちゃんとワインボトル等に入った冷やした水道水が出てくるので、アルコールがダメな方は無理に頼む必要は無いだろう。

フォアグラのテリーヌ
Amuse bûche
フォアグラのテリーヌ


前菜は、フランス料理定番のフォアグラのテリーヌ。
驚いたことに、フランス本土ではあり得ない一皿を二人でシェアしていただくのだそうだ。
フランス本土のビストロムニュ(Menu:定食・コース)で出される量の1人分が出てきたので、てっきり各々の皿だと思ってしまった。(参考:Le Bistrot

フォアグラのテリーヌをアップ

テリーヌのお味の方だが、さすがフランス語圏。
といっても、ごく普通であって、日本の標準フレンチよりは良い程度。
ちょっとアルコールの主張に頼りすぎた点が、マイナス部分かな。

ブリオッシュの代わりに薄切りトースト、無花果ジャムの代わりに何かのフルーツ系のジュレという点は、普通のビストロ的な感じだ。

ブルゴーニュ風エスカルゴ
Escargots bourguignons
ブルゴーニュ風エスカルゴ


もう1皿の前菜は、これまたフランス料理定番のエスカルゴ。
これも2人でシェアなので、1人3個ずつになる。
しかし、ずいぶんと白っぽいのが出てきた。(ソースの話であって、皿のことではない)

取り出したエスカルゴ

エスカルゴ本体を取り出してみると、ちゃんと大きめのサイズのものが使われていたし柔らかで美味しいのだが、いかんせんソースがなってなかった。
本来バターで作るところを、サラダオイルとエクストラバージンではないオリーブオイルを混ぜた感じ。それに、パセリも少なく(これが白い理由)風味不足だ。エスカルゴを食べた後のバターをパンに付けていただくのが楽しみなのに、これでは脂っぽいだけで美味しくない。

天使のエビのソテー
Crevettes sautées
天使のエビのソテー


さて、ニューカレドニアと言えば「天使の海老」というほど有名だが、その天使のエビを食べることが、今回の旅行の目的のひとつだ。日本では冷凍物がほとんどだと思うが、ご当地ならではのフレッシュものをいただきたかったのだ。

シーズンではないのでサイズ的に小さいとの話だったが、日本で食べる天使のエビと遜色ない大きさ。
付け合せの長粒種のライスはサラダ扱いだと思うが悪くなかったし、ミニ空豆みたいな豆もグリーンピースのような味わいがあって美味しい。

天使のエビをアップ

味付けは、ややエスニック調。
頭の部分までしっかり焼いてあるので、全部丸ごといただける。(もちろん、身の部分は分けていただこう!)
丸ごとは無理としても、海老味噌の入った足の内側部分は美味しくいただけるので、足といっしょに食べていただきたい。

この天使のエビの話題だが、店に来る前に近くのマルシェで売られているのを確認している。
お値段は、キロ当たり2250~2450f(2500~2700円)。生のものだと、ブルターニュのオマールブルー(☞ La Chaumine)みたいに尾が青いのが特徴のようだ。
店の奥様に生で食べれることを確認したので、明朝マルシェで仕込んで宿で刺身でいただこうと企んでいる。
試してみた!

フランス産鴨の胸肉
Magret de canard
フランス産鴨の胸肉


肉料理も、フランス料理定番の鴨のロースト。
ビストロ料理らしく、ブロックを大きくカットした形で出てきた。

鴨肉をアップ

残念なのは、ソースがなんとも日本の洋食屋風でいただけない。
ずばり、デミグラスソースというお味で、フランス料理を食べている気がしないのだ。

さらに、皮目の脂身が落ちていないので、ちょっと厳しいと言う家内の分までいただいていたら、こちらまで気持ち悪くなってしまった。包丁使いが出来ていないのだろう。

最後は、Desserts aux choixお好きなデザートをお選びくださいとのことで、デザートメニューから選択。


Terrine chocolat parfumé a l'orange confits
チョコレートのテリーヌ オレンジ風味


家内が選んだのは、チョコレートのテリーヌ。
ちょっと味見してみたが、オレンジピールがかなり入っていて苦手。
家内の評は、標準よりやや劣るとのこと。特にアングレーズソースが水っぽくてダメだと。

ブーニュのミルフィーユ
Mille feuilles de bognas aux fruits du jour
ブーニュのミルフィーユ
(注:bognasではなく、vignesが正しい?)

私は、聞きなれないブーニュのミルフィーユを試してみた。
大好物のパイのミルフィーユではなく、揚げたお菓子で挟んであると奥様から説明を受けているので、問題は無い。新し物好きなのだ。

で、やっぱりビストロデザートだなぁ、という感想しか書けない。
単純な食材を組み合わせるだけで出してくるのは、フランス本土のビストロと同じだ。

以上でおしまいだが、値段的にはリーズナブルだと思うものの(昼でも夜でも同じ料金&同じメニューは、フランス本土と同じアプローチ)、完成度という面では日本の普通のフランス料理屋と総合的に見て大差ないだろうという判断だ。
ただ、日本語が通じる点では日本人には優しいし、日本人よりも現地の方やトリップアドバイザーを見て来る外国人も多い点で(全席埋まって日本人は3組だけだった)、下手な店に行くよりは候補にしても良い店だと思う。

※メニュー:Menu dégustation前菜肉料理魚料理(黒板)デザート

【店舗詳細情報】
店名:Chez Toto Restaurant
電話:28 80 42
営業:11:30~13:30、19:30~21:30
住所:15 rue Auguste Brun, Quartier Latin, Nouméa
GPS:-22.276153, 166.445457

 

【マルシェで生の天使の海老を購入!】

▲左:天使のエビ(店により値段差がある上に質の違いもある)  右:ロブスター

予定通り翌日朝8時半にマルシェに出かけて、天使のエビを購入。
サイズの小さなものは1800f/kgから有ったが、一番大きなサイズを売っていた店でゲット。


▲STALLE 15の「SARL KIWADA」で購入した天使のエビ(1375f/585g 19尾@2350f/kg)

刺身では、北海道のボタンエビよりも甘くなく、ちょっとガッカリかな。
予想よりも美味しくなかったので刺身は4尾でやめて、残りを焼き・ボイル・レンチンで試してみた。
キッチン付のホテルに泊まったので、塩胡椒以外の調味料や油が無いものの、シンプルな加熱は可能だったのだ。

見た目はブラックタイガー系なのに、食味は甘エビ系。
ボイルすると、バナメイ海老の方がプリプリ感があるので、こちらも残念。
焼きは電磁調理器のフライパン焼きで、加熱が難しく海老味噌が苦くなってしまったし、殻を食べるのも困難。
味噌は苦くないのもあるので、焼きの問題だけではないと思うが、何故だろう?
レンチンは予想通り論外。
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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 62ヵ国を訪問
43ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

プロフィール詳細
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今後の旅行計画
10月:北東部/ポルトガル⑧、他
11月:北西部/フランス
11月:フーコック島/ベトナム
12月:Stuttgart/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:セビリア周辺/スペイン
3月:台湾㉙、ベトナム
4月:マルタ②、イタリア
5月:ポーランド
6月:クロアチア②,スロベニア
7月:イタリア⑰、スイス
丸数字:累計訪問回数

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