フランス/リヨン [Lyon]:Le Mercière
訪問:2015/9/26 20:00
評価点:総合★★☆☆☆、味★★☆☆☆、サービス★★★☆☆、雰囲気★★☆☆☆、CP★★☆☆☆
帰国日は明日だが、500Km強の長距離移動を伴うのでラウンジ食だけにする予定。
ということで、最後の晩餐をリヨンで迎えることになったのだが、土曜の夜とあってホテルで予約を試みた8軒の星付店はすべて満席。まあ、当たり前だろう。根気よく電話をかけてくれた、クラウンプラザのフロントのお兄さんには感謝だ。
ということで、レストランは諦めて4年前と同様にリヨン名物のブッション(郷土料理を出すビストロ)に行くことにした。
これなら予約不要だし、中心部のレストラン街であればいくらでもある。


一通り物色して、テラス席は満席だったものの店内に2テーブル空いているのが見えたこの店に決めた。
店頭に Authentique Bouchon Lyonnais と掲げられている店なので、これぞブッションという店だ。
メニューは外国人とみて、最初から英語版のみ。さすが観光地のど真ん中立地だ。
コース(ムニュ)は 24.90€ か 29.90€ ということで、The Menu "Les Canuts"(€29.90)をチョイス。
前菜+メイン+チーズ+デザートの4皿構成のコースだ。

まずはパンが出てくる訳だが、これが何とも渋い感じのするもの。
かなり歴史のある店らしいので似合っているのだが、お味の方は意外にも美味しい。さすがフランス。

パンと共に、バター(マーガリン?)やリエット、豆のアミューズも出てきた。
もちろんパンと共に無料提供。これも、店の雰囲気に良く合っているクラシカルなお味。

Artichoke heart & foie gras "Mère Brazier's way"
3択の前菜からは、当然のごとくフォアグラ。
私の場合は、スペインのパラドール・ベニカルロでいただいたアーティチョークが忘れられず、アーティチョークの心臓って何だろうと興味を持った方が大きい。

トッピングのフォアグラのコンフィを外すと、その心臓部が見える。
何のことは無く、可食部全体を丸のままという使い方だったわけだが、心臓という表現は当たっている。
その中心部には、赤い血のソースではなくて白いスープで満たされていた点が残念かも?(笑)

こうやって、アーティチョークの断面を見るのは初めてかな?
固体が大きいこともあると思うが、意外と芋のような部分が多いんだ。
生のアーティチョークを買ったことが無いので、こういう物なんだと初めて知った。

Pike dumpling with crayfish sauce, fresh spinach
家内が選んだ(というか選ばせた)料理は、リヨン名物のクネル。
英語表記だと「クネル」という文字が出ていないので分からないが、説明文から見れば間違いないし、注文時にもクネルと言ってお願いしている。

ソースこそ甲殻類の出汁が効いていたが、クネル本体の出来が悪かったのは残念。
4年前にこの店と同様ブッション系の Le Musee で食べたものが、今のところベストかな?(ソースは、ル・ノールのものがベスト)

Andouillette from "Bobosse" au gratin, grated potato cake
私は、これまたリヨン名物の臭い料理であるアンドゥイエット、すなわち豚の内臓のソーセージだ。
これもリヨンだけでなく日本を含めたあちこちでいただいているが、完全に観光客向けの仕様という感じのものが出てきた。

表面のマスタードソースを除けてみると、極太のものをカットした面が見えてくる。
通常は1本そのまま出て来るものだが、この店は巨大なものを作って茹でてから裁断し、断面の両面を焼いて供していた。
断面写真を見ても、通常と異なる製法であることが分かるだろう。
ソーセージの中に腸を伸ばして入れてある。まるで、同軸ケーブルみたいだ。

中身を取り出してみれば、違いは一目瞭然だ。
通常なら、乱切りにした内臓肉とつなぎを合わせて味を調えてあるものだが、まんま腸が入っている感じで、食感だけでなく味わいという面でかなり劣る印象だ。
アンドゥイエットは、La Mère Jean で食べたものが、いまのところ1番。

Cervelle de canut white cheese, shallots and herbs
チーズは、ハーブのチーズだというので、2人ともこちらをお願いしたのだが失敗。
ブルサンのようなものと予想していたので、まさか液状のものが出てくるとは想定していなかった。
これなら、私だけフロマージュ・ブランにしておけば良かった。

Café gourmand
食後のデザートは別メニューからのチョイス。
渡されたメニューは英語版ではなかったが、15種類もの選択肢があった。
家内は、毎度ながらのカフェ・グルマン。
あまり美味しそうでないなぁ。(食べていないので知らない)

Nougat glacé, caramel tendre aux épices
私は大好物のヌガー・グラッセを選んだのだが、メニューを改めてチェックしてみると、他にも良さそうなものがある。
メニューを渡されたとき、まず最初に知っている単語を探してしまうため、今回のように好物を見つけてしまうと他に目が行かなくなってしまうのだ。今後は注意しなければ・・


家内のカフェグルマンに付く珈琲用の砂糖が入った皿を見ると、小菓子(チョコレート)が入っていた。
家内は砂糖を使わないので気づかなかったみたいだが、こんな小菓子の出し方もあるんだ。

以上でお会計。
ブッションの食事代としては高いが、中心部のど真ん中立地である以上は仕方ないか。
でも、この窮屈な空間は苦手だなぁ。
※メニュー:コース(英語版)、チーズ・デザート
【店舗詳細情報】
店名:Le Mercière
電話:04 78 37 67 35
営業:12:00~14:15、19:30~23:30
住所:56 rue Mercière, 69002 Lyon
GPS:45.762403, 4.832699
翌日はリヨンから高速規格の一般道N7号線に乗って(途中A77号線となる一部区間のみ有料:€3.30)2度目のフォンテーヌブロー[Fontainebleau]に家内を案内してから、パリの空港に戻って全行程終了。
期待のJALは、満席なのにJGP資格でも往復ともアップグレード無しでがっかりだったが(最低でもプレエコには乗れるANAにすれば良かったと多少後悔)、エールフランスのラウンジ食は予想外に優秀だったことから、機内食をパスするつもりでたっぷりいただいて帰国した。(実際、メインは2種類とも不味くてパス!)
本当は秋の味覚を楽しむ旅行だったはずだが、ブルゴーニュでは秋の味覚どころか味的にも合わなかったし、ローヌアルプでも期待のキノコにも1軒しか出会えず、フランスの秋の味覚のイメージとはかけ離れた旅になってしまった。
ブルゴーニュやローヌアルプでは、特に拘りのある店でなければ季節感を味わうことができないのかもしれない。
また、店にも恵まれなかったし、アクシデント発生時にその場でネット接続できていれば、また違った解決策が見いだされたでろうと予想できたことから、次回からは現地でSIMを調達してリアルタイムで調べられるように情報武装しようと思わされた旅にもなった。(台湾で2度ほど使った経験があるが、あまり価値を感じなかったことから他国では使ったことが無いのだ)
なお、来年のSWは季節感を味わえそうな中部~北イタリアを中心に回ろうかという気になっている。
家内はイタリア料理嫌いなうえに、3カ月連続の海外旅行は嫌だと言っているので1人で行くことになると思うが、誰かいっしょに行く?(9/16~26の予定)
■今回の旅の費用(注:家内と出かけたので総額の半分で表示)
往復航空券: 158660円(成田<>パリ、17436マイル獲得)
現地宿泊費: 49620円(€460.60/9泊、うち朝食付2泊)
現地交通費: 19890円(€184.63)レンタカー&燃油・駐車場・高速、リヨン市内1日券
飲食観光等: 49672円(€455.32+CHF6.25)飲食・観光・雑費
国内交通費: 2826円
旅費合計: 280668円...2人で56万円(円高時調達の107.47円/€ 換算)
このあとは、10月3連休に出かけたエストニア旅行で食べたものをお届けしようと思う。
後の予定が詰まっているので、少しペースを上げて登録したいと思っている。

▲翌日のルート実測(by GPSLOG) ↑クリックで大きな画像で見れます↑
評価点:総合★★☆☆☆、味★★☆☆☆、サービス★★★☆☆、雰囲気★★☆☆☆、CP★★☆☆☆
帰国日は明日だが、500Km強の長距離移動を伴うのでラウンジ食だけにする予定。
ということで、最後の晩餐をリヨンで迎えることになったのだが、土曜の夜とあってホテルで予約を試みた8軒の星付店はすべて満席。まあ、当たり前だろう。根気よく電話をかけてくれた、クラウンプラザのフロントのお兄さんには感謝だ。
ということで、レストランは諦めて4年前と同様にリヨン名物のブッション(郷土料理を出すビストロ)に行くことにした。
これなら予約不要だし、中心部のレストラン街であればいくらでもある。


一通り物色して、テラス席は満席だったものの店内に2テーブル空いているのが見えたこの店に決めた。
店頭に Authentique Bouchon Lyonnais と掲げられている店なので、これぞブッションという店だ。
メニューは外国人とみて、最初から英語版のみ。さすが観光地のど真ん中立地だ。
コース(ムニュ)は 24.90€ か 29.90€ ということで、The Menu "Les Canuts"(€29.90)をチョイス。
前菜+メイン+チーズ+デザートの4皿構成のコースだ。

まずはパンが出てくる訳だが、これが何とも渋い感じのするもの。
かなり歴史のある店らしいので似合っているのだが、お味の方は意外にも美味しい。さすがフランス。

パンと共に、バター(マーガリン?)やリエット、豆のアミューズも出てきた。
もちろんパンと共に無料提供。これも、店の雰囲気に良く合っているクラシカルなお味。

Artichoke heart & foie gras "Mère Brazier's way"
3択の前菜からは、当然のごとくフォアグラ。
私の場合は、スペインのパラドール・ベニカルロでいただいたアーティチョークが忘れられず、アーティチョークの心臓って何だろうと興味を持った方が大きい。

トッピングのフォアグラのコンフィを外すと、その心臓部が見える。
何のことは無く、可食部全体を丸のままという使い方だったわけだが、心臓という表現は当たっている。
その中心部には、赤い血のソースではなくて白いスープで満たされていた点が残念かも?(笑)

こうやって、アーティチョークの断面を見るのは初めてかな?
固体が大きいこともあると思うが、意外と芋のような部分が多いんだ。
生のアーティチョークを買ったことが無いので、こういう物なんだと初めて知った。

Pike dumpling with crayfish sauce, fresh spinach
家内が選んだ(というか選ばせた)料理は、リヨン名物のクネル。
英語表記だと「クネル」という文字が出ていないので分からないが、説明文から見れば間違いないし、注文時にもクネルと言ってお願いしている。

ソースこそ甲殻類の出汁が効いていたが、クネル本体の出来が悪かったのは残念。
4年前にこの店と同様ブッション系の Le Musee で食べたものが、今のところベストかな?(ソースは、ル・ノールのものがベスト)

Andouillette from "Bobosse" au gratin, grated potato cake
私は、これまたリヨン名物の臭い料理であるアンドゥイエット、すなわち豚の内臓のソーセージだ。
これもリヨンだけでなく日本を含めたあちこちでいただいているが、完全に観光客向けの仕様という感じのものが出てきた。

表面のマスタードソースを除けてみると、極太のものをカットした面が見えてくる。
通常は1本そのまま出て来るものだが、この店は巨大なものを作って茹でてから裁断し、断面の両面を焼いて供していた。
断面写真を見ても、通常と異なる製法であることが分かるだろう。
ソーセージの中に腸を伸ばして入れてある。まるで、同軸ケーブルみたいだ。

中身を取り出してみれば、違いは一目瞭然だ。
通常なら、乱切りにした内臓肉とつなぎを合わせて味を調えてあるものだが、まんま腸が入っている感じで、食感だけでなく味わいという面でかなり劣る印象だ。
アンドゥイエットは、La Mère Jean で食べたものが、いまのところ1番。

Cervelle de canut white cheese, shallots and herbs
チーズは、ハーブのチーズだというので、2人ともこちらをお願いしたのだが失敗。
ブルサンのようなものと予想していたので、まさか液状のものが出てくるとは想定していなかった。
これなら、私だけフロマージュ・ブランにしておけば良かった。

Café gourmand
食後のデザートは別メニューからのチョイス。
渡されたメニューは英語版ではなかったが、15種類もの選択肢があった。
家内は、毎度ながらのカフェ・グルマン。
あまり美味しそうでないなぁ。(食べていないので知らない)

Nougat glacé, caramel tendre aux épices
私は大好物のヌガー・グラッセを選んだのだが、メニューを改めてチェックしてみると、他にも良さそうなものがある。
メニューを渡されたとき、まず最初に知っている単語を探してしまうため、今回のように好物を見つけてしまうと他に目が行かなくなってしまうのだ。今後は注意しなければ・・


家内のカフェグルマンに付く珈琲用の砂糖が入った皿を見ると、小菓子(チョコレート)が入っていた。
家内は砂糖を使わないので気づかなかったみたいだが、こんな小菓子の出し方もあるんだ。


以上でお会計。
ブッションの食事代としては高いが、中心部のど真ん中立地である以上は仕方ないか。
でも、この窮屈な空間は苦手だなぁ。
※メニュー:コース(英語版)、チーズ・デザート
【店舗詳細情報】
店名:Le Mercière
電話:04 78 37 67 35
営業:12:00~14:15、19:30~23:30
住所:56 rue Mercière, 69002 Lyon
GPS:45.762403, 4.832699
翌日はリヨンから高速規格の一般道N7号線に乗って(途中A77号線となる一部区間のみ有料:€3.30)2度目のフォンテーヌブロー[Fontainebleau]に家内を案内してから、パリの空港に戻って全行程終了。
期待のJALは、満席なのにJGP資格でも往復ともアップグレード無しでがっかりだったが(最低でもプレエコには乗れるANAにすれば良かったと多少後悔)、エールフランスのラウンジ食は予想外に優秀だったことから、機内食をパスするつもりでたっぷりいただいて帰国した。(実際、メインは2種類とも不味くてパス!)
本当は秋の味覚を楽しむ旅行だったはずだが、ブルゴーニュでは秋の味覚どころか味的にも合わなかったし、ローヌアルプでも期待のキノコにも1軒しか出会えず、フランスの秋の味覚のイメージとはかけ離れた旅になってしまった。
ブルゴーニュやローヌアルプでは、特に拘りのある店でなければ季節感を味わうことができないのかもしれない。
また、店にも恵まれなかったし、アクシデント発生時にその場でネット接続できていれば、また違った解決策が見いだされたでろうと予想できたことから、次回からは現地でSIMを調達してリアルタイムで調べられるように情報武装しようと思わされた旅にもなった。(台湾で2度ほど使った経験があるが、あまり価値を感じなかったことから他国では使ったことが無いのだ)
なお、来年のSWは季節感を味わえそうな中部~北イタリアを中心に回ろうかという気になっている。
家内はイタリア料理嫌いなうえに、3カ月連続の海外旅行は嫌だと言っているので1人で行くことになると思うが、誰かいっしょに行く?(9/16~26の予定)
■今回の旅の費用(注:家内と出かけたので総額の半分で表示)
往復航空券: 158660円(成田<>パリ、17436マイル獲得)
現地宿泊費: 49620円(€460.60/9泊、うち朝食付2泊)
現地交通費: 19890円(€184.63)レンタカー&燃油・駐車場・高速、リヨン市内1日券
飲食観光等: 49672円(€455.32+CHF6.25)飲食・観光・雑費
国内交通費: 2826円
旅費合計: 280668円...2人で56万円(円高時調達の107.47円/€ 換算)
このあとは、10月3連休に出かけたエストニア旅行で食べたものをお届けしようと思う。
後の予定が詰まっているので、少しペースを上げて登録したいと思っている。

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