« 次の記事     《 訪問国別レストラン一覧 》     前の記事 »

ビジネスクラス機内食/日本航空(JAL):ヘルシンキ(HEL)⇒成田(NRT)

搭乗:2015/10/12 JL414便
評価点:総合★★★☆☆★★★☆☆サービス★★☆☆☆雰囲気★★★☆☆
シルバーウィークのフランス旅行レポートの途中だが、エストニア旅行の復路がビジネスクラスにアップグレードされたので(JALでは初めて!)、早速ビジネスクラス機内食レビューをお届けしたいと思う。
短距離路線(香港・台湾線)で過去3度ほど搭乗してANAよりも優秀と評価しているが、長距離路線は初めてなので楽しみだ。

ちなみに、今回の比較対象となるANA便は、昨年9月に搭乗したパリ⇒成田路線が適当だろう。
両方のページを開いて見比べていただくと、その差がハッキリ分かると思う。

サーモン・パテ・魚のマリネ・ケーキ・ムース

まずは、ヘルシンキのフィンエアープレミアムラウンジ[Finnair Premium Lounge]食の紹介から。
アジア方面行きの便が集中しているからか激混みで、席を確保するのが難儀だったのはさておき、食べ物は比較的充実している。
特に、サーモンはさすが北欧というレベルで美味。

そのほか、北欧らしいイワシ(?)のマリネや、カップに入ったサラダも美味しい。
全種類を食べるのは無理だったが、JALの欧州線エコノミークラスの機内食は不味いと考え(9月のパリ線往復と今回の往路で判断)、機内食をパスするつもりで詰め込んでしまったのだ。

サラダ・フルーツスープ

ところが、搭乗口でいきなりアップグレードされてしまった。計算違いだ。
このパターン、ANAでも1回しか経験がないのだが(ANAでは今回のような乗継便であっても事前に確定している事が多い)、中間食をいただくのはこの段階で諦めたので、不完全レポートとなってしまう点はご了承願いたい。
何しろ欧州路線最短区間で、飛行時間がパリ線やロンドン線と比べて2時間も短いのだ。

離陸前のウエルカムドリンクは無し!
ANAでも長距離路線では出てくるのに、これはマイナスだ。
昔、ANAで散々叩いた結果か数年前から出るようになったのに、まさかJALで出てこないとは驚きだ。
長距離路線でウエルカムドリンクが出てこない唯一の航空会社ということになる。

その代わり、離陸してすぐにシャンパンとオレンジジュースを配りに来た。
この後すぐに食前酒を出すわけだから、この段階のドリンクは意味が無いのでは?

その食前酒の出し方も、疑問がある。
離陸後のドリンクを配ったすぐ後に、食前酒だけ注文を取りに来たのだ。
食前酒だけしか聞いてこないので食事の選択はと聞いてみると、後で伺うとのこと。
これも、他の航空会社では経験の無いアプローチだが、やはり違和感がある。離陸直後ドリンクが無いなら、分からないでもないが、既にドリンクはいただいているのだから、あわてて食前酒を出す必要は無いだろう。

テーブルクロスを持ってきた後、食前酒とアミューズの到着。
コーラを頼んでも缶ごと出してくれない点でも独自路線。(頼めば出してくれる)
まあ、高級レストランで缶ごと出すようなことは無いわけだから、良いサービスと考えるべきかな?

アミューズ・ブーシュ
海老と帆立のマヨネーズマリネ
ワイルドマッシュルームのフラン


そのアミューズ・ブーシュだが、小鉢で2皿。
メニューを見ると、ANAと同様に和食と共通になっていた。

左は、トリュフオイルを使っているのか、口に近づけた時にトリュフの香りがした。
右は、日本人には定番の帆立と海老のマヨネーズ和え。
マヨネーズに、少しチーズを加えてあるのか、ちょっと独特な味わいだ。
もちろん、この手の料理は美味しいに決まっているが、芸が無いとも言える。
3品出てくるANAの方が、楽しめる皿と言えるだろう。

オードブルとパン

続いて、オードブルは、パンやバターと一緒に安っぽいトレーに乗って出てきた。このトレーで出すアプローチ、サーヴする側にとっては楽であることは分かるが、エコノミークラスと同じで幻滅してしまう。
たぶん、独立性を確保した新型の座席配置に問題があってやむを得ずなんだと思いたいが(過去でもそうだったら、故意と見なせる)、安っぽいプラトレーの上に紙を敷いてあるので、テーブルクロスの存在意義が無くなってしまう。

パンは2種類最初から置いてある。お味の方はイマイチ(最近ANAのパンが良くなっているので劣るという意味)、バターも安物だと思う。
気になったのは、塩胡椒の入れ物。単に[S][P]って、シールを貼ってあるが、年配日本人客の多いJALで、これは醜いだろう。
しかも、そのシールがしっかり張り付いていてはがれにくいのだ。こんな点でも、考慮不足である事がうかがえてしまう。
もうひとつ加えれば、さかさまに向けて出して来る姿勢もいただけない。

「空の上に、特別なレストランをつくりました」というメニュー最初の煽り文句は、この段階で良い意味では無く異色であるという意味での特別であるとの解釈になってしまう。もっとも、後の説明文にある「最上のお食事の時間をお届けいたします」は、偽りであることになるが。

もうひとつ、食事の段階で飲み物を聞いてこない点でもANAよりも劣ると感じた。
先にアミューズと共に出てきたのは食前酒だと思っていたが、食事のドリンクだったのか。であれば、メニュー選択と分けて聞く意味が分からない。おかげで、マークしていた大吟醸酒を飲み損ねてしまった。(小瓶で出すそうだが、搭載数が2種類2本ずつだというのも、ANAでは考えられない!)

オードブル
鴨胸肉のエスカベッシュ
サーモンとポテトムース
魚卵のムース
(メニューに記載されているが、盛られていなかった!)

さて、初めてなのでサービス面でグダグダ書いてしまったが、料理の方に移ろう。
まずは、鴨のエスカベッシュ。
何だか冷凍品をスライスしたような食感で、あまり美味しくない。

サーモンとポテトのムースは、北欧らしさが出ていてしょっぱい。
サーモンだけならともかく、中に巻かれているポテトのムース(単なるマッシュポテトだけど)もしょっぱい!
こんな塩辛い料理を日本人に出してはダメだ。

メニューには魚卵のムースと記されているが、他に乗っているのはどぎつい色付けの野菜のピクルスだけ。手前は、サーモンに付けるソースだから、完全に欠品だ。
機内で盛り付けているわけではないはずなので、完全にヘルシンキ側のケータリング会社のミスで、JAL側の監督不行き届きだろう。

北極イワナのソテー
北極イワナのソテー 西洋ゴボウピュレと蟹のソース

メインディッシュは2択。
ステーキには興味がないので、魚料理を選んだ。
北極イワナという見かけない食材に惹かれたのも理由だ。

だいたい魚料理を選ぶと、加熱しすぎで魚本体は美味しくないものだが、これは良い塩梅に仕上がっていた。見栄え的にも皮目が美しいし、ソースもたっぷり。

北極イワナの断面

ただ、そのソースがお題と微妙に違う気がした。
西洋ゴボウのピュレは、根セロリベースという感じだったし、蟹のソースはまったく蟹の風味を感じず。
トータルで見れば十分美味しかったが(このおかげで、他のマイナス部分が帳消しになって★2つを免れている)、メニューに記されている内容と違う印象を受けてしまうのは問題でもある。

なお、機内で炊いたご飯も出せるとの案内があったが、私は御飯に興味は無いのでパス。

メインを食べ終えると、邪魔なトレーは撤収。
この後は、デザートと食後の珈琲となる。

コケモモのムース
コケモモのムース

しかし、こうも内容の無いデザートを出してくるとは驚きだ。
単なるコケモモのヨーグルトムースという感じで、きわめて安っぽいお味。

最近のANAはデザートに拘っているので、欧州路線の機内食は文句なくANAの勝ちと言えそうだが、ヘルシンキ発だけの問題なのかもしれない。いずれ、それを証明できる時が来るだろう。

*****

中間食は、ANAと同様に「ANYTIME YOU WISH」と題して1食目の後から到着1時間半前(機内アナウンスでは2時間前と案内があった)の間に自由に注文できるスタイルだ。
予想外に軽めの食事だったのは、ANAでは1食目に出てくるチーズとフルーツが出てこなかったからだろう。

各種チーズの取り合わせ・フレッシュフルーツ・バニラアイスクリーム
各種チーズの取り合わせ
フレッシュフルーツ
バニラアイスクリーム


ということで、早速チーズとフルーツにアイスクリームをオーダー。
ANAでは採用を断念したシートオーダーシステムがあったが、カレーとかは選択できるのに、これら3品は「終了しました」の表示だった。試しにカレーを注文しようと試みたものの機能せず、事実上稼働していないのを放置してある感があり断念。(出来ないなら、ANAと同様にきっぱり廃止すべきだ)

しかし、ANAと違ってすぐに食べられるハーゲンダッツを出してくる点はさすがだし、チーズにブルーチーズがあるのも評価大。

*****

到着前の食事は、一昔前のANAと同じ到着2時間40分前に明かりがついて起こされてしまった。
ANAは改善されているが(☞ 2015.5 成田⇒パリ線)、まさかJALまで同じアプローチだったとは・・
日本の航空会社だけが、この2時間半前に起こすという客を寝させない行為を行っているという事になる。欧州各社は1時間半前から2時間前だ。

ちなみに、到着前の食事という位置づけではなくANAと同様に中間食と同じ扱いで、和食と洋食のセットがそこに含まれている。

洋食
洋食
メインディッシュ:アップルシナモンクレープ クレームアングレーズ添え
ヨーグルト カシスソース


もちろん洋食をお願いしたのだが、テーブルクロスも敷かず、例の安っぽいトレーに乗せて単品メニュー的な寂しいセットが出てくるとは予想していなかった。
メニューに書いてある通りで偽りは無いのだが、和食はセットになっているのだから、これっておかしいのでは?
ANA側の写真とぜひとも見比べていただきたい。

アップルシナモンクレープの断面

質的にも、到着前の食事としてはお粗末。何でもない厚めの生地のクレープだ。
これなら、パスタやカレーと同様に左側の一品料理側に載せるべきだ。

ということで、期待の欧州路線での機内食はANAよりもかなり劣る標準レベルという結果になってしまった。
ANAの長距離路線ビジネスクラス機内食は16回レポートしているのだから、たった1回で判断するのは気が早すぎるだろうし、本家である日本発の便に乗らないことにはANAとの純粋な比較は難しいと思うが、私のビジネスクラス機内食ランキングでは、ANAに抜かれて27社中第7位と2ランクダウンとなってしまった。
短距離路線が優秀だっただけに、残念な結果だ。

JALの名誉のために書いておくが、JALのシートはANAよりも快適という印象。
ビジネスクラスのシートに関しては一長一短という感じだが(横幅の圧迫感は無いが、機能性では劣ると感じた。特にテーブル位置が固定で個別ライトの照射位置も固定、さらに天井ライトの照射位置が手元に近すぎる点が最悪、モニターがタッチパネルでないだけでなく、1万円程度で買える安い光沢液晶タイプである点もいただけないし、画面の大きさに拘ったせいで他の席から明かりが漏れてチカチカすることからアイマスク無しでは寝れないという問題も発生している)、往路で初体験したプレエコは格段に快適だったし、エコノミークラスも「新感覚エコノミー」は素晴らしいと思う。

※メニュー:1食目中間食~2食目
ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング
関連記事

テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ

« 次の記事     《 訪問国別レストラン一覧 》     前の記事 »
プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 61ヵ国を訪問
42ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

プロフィール詳細
RSS RSS

今後の旅行計画
7月:南チロル周辺/イタリア
8月:イギリス⑤,アイルランド
8月:台北/台湾
9月:リトアニアポーランド
10月:北東部/ポルトガル⑧、他
11月:北西部/フランス
12月:Stuttgart/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:セビリア周辺/スペイン⑭、他
丸数字:累計訪問回数

国内の食べ歩きはこちら
カテゴリ
最新記事一覧
台湾/高雄・巨蛋駅: 芒果好忙 ⑥ 2017/06/28
台湾/高雄・鹽埕埔駅:高雄婆婆冰② 旗艦店 2017/06/28
台湾/高雄・獅甲駅: 冰屋 2017/06/27
台湾/高雄・西子灣駅: 陳家大碗公冰 2017/06/27
台湾/高雄・西子灣駅: 大碗公(亞熱帶冰品店) 創始店 2017/06/26
台湾/高雄・西子灣駅: 阿伯磚頭冰 2017/06/26
台湾/高雄・西子灣駅:福泉水果雪花冰(福泉布丁豆花)② 2017/06/25
台湾/台南: 蜂橙複合式餐飲(原泡卡芙・禮物水果)② 2017/06/25
台湾/台南: 龍興冰品店 2017/06/24
台湾/台南: 家鄉八寶冰② 2017/06/24
台湾/台南: 麗都大冰果③ 2017/06/23
スペイン/バレンシア[Valencia]: Casa de l'Orxata 2017/06/22
スペイン/バレンシア[Valencia]: Bar la Lonja 2017/06/21
スペイン/バレンシア[Valencia]: ナバーロ[Restaurante Navarro] 2017/06/20
ビジネスクラス機内食/エミレーツ航空:ドバイ(DXB)⇒マドリード(MAD) 2017/06/19
ビジネスクラス機内食/エミレーツ航空:成田(NRT)⇒ドバイ(DXB) 2017/06/18
ミニ情報:エミレーツラウンジ [The Emirates Lounge]@成田空港 2017/06/17
香港国際空港:キャセイ航空ファーストクラスラウンジ専用レストラン2軒を比較 2017/06/16
台湾/高雄・三多商圏駅:南豐魯肉飯(南豊魯肉飯)③ 2017/06/15
台湾/高雄・巨蛋駅:芒果好忙⑤ 2017/06/15
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
旅行
60位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
海外旅行
22位
アクセスランキングを見る>>