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ミニ情報:プノンペン空港から市内への路線バス情報と到着ビザ取得方法

現地調査日:2015.6.13~15

▲空港と市街地を結ぶ路線番号3番のバス(バスの色は路線で区別されているわけではないので注意)

未訪問だったカンボジアの首都プノンペンに2泊4日で出かけてきた。
空港から街に出るのに使える路線バスがあるという情報は掴んでいたものの詳細情報が無かったので、試してきた結果を元に、空港と市街地を結ぶ激安路線バスの詳細情報を発信しようと思う。
空港路線だけでなく、他の2路線の路線図と実際に乗車した際のレポートも掲載してあるので、市内観光にも使えると思う。

ちなみに、「地球の歩き方」の最新版(2015-16版)では「路線も新たに2路線が増えて計3路線が開通している」とだけ記されているのだから、相変わらず最も重要な交通情報を書かないダメなガイドブックであることを露呈している。本当に「歩き方」などという誤認させる名称を外してもらいたいものだ。

なお、最後にカンボジア入国に必要なビザを現地空港で取得する到着ビザ(VOA=VISA on Arrival)についても、簡単に紹介しておくので、その手の情報が欲しい方は最後の方をご覧いただきたい。
 

■プノンペン国際空港~ナイトマーケットを走る路線バス

▲空港~市街地の路線バスルート(GPSLOGで記録/クリックで大きな図で見れます)

プノンペン国際空港は、カンボジアの首都にあるというのにコンパクトな空港だ。
当地に旅行されるぐらいの方ならバリ島に行かれた方も多いと思うが、デンパサール空港よりも小さい印象。
それだけに、空港から市街地への足も事実上空港タクシーに限られていたわけだが、最近になって路線バスが運行を開始したとのこと。(他の選択肢となると、バイクタクシーというバイクの後部座席に座わるものでも空港タクシーの半額という具合に、ボッタクリ価格でカルテルを結んでいるらしい)

運賃は僅か1500リエル(≒US$0.40)というのだから、これを利用しない手は無い。もちろん冷房完備。
韓国とかの老朽化したバスを使っているようだが、日本の一世代前の路線バスと同じ構造なので、余程大きなスーツケースとか複数の荷物を持ち込んだりしなければ問題は無いと思う。(そんな方が空港タクシーを使わないとは思えないが・・)


▲路線バスの空港バス停地図(クリックで大きな図で見れます)

バス停は、空港中央の車の出入口(信号機がある)を出て、信号を渡らず右に100mほど進んだところにある。
巨大空港と違ってコンパクトな空港だから、旅客出口から通りに出るまでが大変なんていうことも無い。空港の制限エリアを出てから3分もあれば、バス停に着いてしまうほどの近さだ。


▲正面が空港。空港からは横断歩道を渡らず、この写真の左側に進もう。


▲左:ちょっと先の路上に「BUS STOP 40」とペイントされた部分が見える。
 右:空港前のバス停は、椅子と屋根まである立派なものだ。

運行時間は、バス停表記ベースで 05:30~20:30
どこのバス停でもこの時刻で表示されているので、起点ベースなのか終点ベースなのかは定かではないが、19:30頃までに空港の外に出ることが出来れば、確実に利用可能だろう。

肝心な運行間隔だが、乗車中の対向車線を走るバスを見ていた感じや、ナイトマーケットやセントラル・マーケット周辺を歩いている際に出会えた頻度からみると、概ね20~30分間隔程度で走っていそうな感じだったから、結構使える。



▲左:空港と市街地を結ぶ路線バスの路線図(クリックで大きな図で見れます)
 右:街から来るバス停から、Night Market行きバス停を拝む(奥に見えるのが空港の建物)

各バス停には路線図も掲示されているし、路上だけでなくバス停にも「バス停番号」が記されている。
上りと下りの「バス停番号」が違うので、位置関係がわからなくても路線図を持っていれば方向の判断が出来る。
何しろバスの行先表示がアルファベットではないので、お手上げだ。この後に市街地を走る他の2系統の路線図も掲載してあるので、プリントするなり画像をタブレットに入れて持って行くと良いだろう。

路線図を見ての通り、空港バス停の正式名称は「Pochentong International Airport」。
市街地に向かうNight Market行のバス停番号は、路上ペイントの通り40番ということになる。


▲料金箱。ただし車掌が回収した現金を入れるためのもので、乗客が直接入れることは無い。

さて、料金の支払い方法だが、乗車後に車掌に現金で支払うことになる。
車掌がいるのだからお釣りが貰えそうだが、市内路線も含めて乗った経験ではお釣りはもらえないと思った方が良いだろう。
始発から乗車した場合を含めて複数の乗客から現金を回収した際に手元に釣銭分があればもらえる程度だ。
写真のように大きな料金箱が先頭に設置されているのだが、車掌は回収した現金すべてをこの中に入れてしまうからだ。

私はカンボジア通貨を持っている状態で市内路線に乗車したが、2000リエル札を渡したところ1500だと(英語で)突き返されてしまった。お釣りが無いという意味と解釈して釣りは要らないと渡したのだが、空港から乗車するとなるとリエル札など無いだろうから1ドル札を渡してお釣りは放棄するしかないだろう。(注:プノンペンでは US$札が通用するので、空港でリエルに交換する必要はない。一般店での釣銭はリエルで来るので、1ドル札や5ドル札を多めに持っていくことをお勧めする)

空港に向かう際には始発から乗車したので、発車間際に車掌が車内を回って運賃を回収していた。
この時、釣銭を渡している光景も目撃している。


▲空港~市街地の路線バス 市街地バス停地図(GPSLOGで記録/クリックで大きな図で見れます)

空港バスに乗車して終点のナイトマーケットまで行くことは、まず無いだろう。
ということで、中心部のバス停の位置をGPSで記録しておいたので、そこに☆マークを付けてみた。
ちゃんとバス停のポールが立っていたので間違いないし、反対方向も交差点付近でなければ反対車線の同じ位置にあると見てよい。
バスを降りる際には、日本と同じ様にボタンを押して知らせるか、車掌に降りると伝えよう。

バス停から乗る場合は、バスが近づいた際にちょっと手を横に差し出す感じで乗る意思を運転手に伝えた方が良いと思う。日本のように、バス停で立っているだけですべてのバスが停まるような過剰なサービスは世界には無いと思っていた方が良い。
国によっては過剰なまでに意思表示しないと停まってくれないケースもあるが、カンボジアではそこまでは不要だろう。基本的には停まってくれると見えた。(同じバス停で複数の路線が競合していないからだとは思う)

歩き方には運賃を払う際に車掌が行き先を聞いてくるなどと書いてあるが、言葉の通じない旅行者にそんなことを聞いてくる訳がないし、聞いてきたとしても英語でないので分かるわけがない。ホント、ガイドブック執筆の資質を疑いたくなるような記述だ。

通じるか通じないかはともかく、どこで降りたいかを伝えておくのは有意義だが、路線バスを利用する場合の最終判断は本人自身であることを肝に銘じておこう。
アンドロイド端末(私はNEXUS7を愛用)のおかげで、ネットがつながらなくても事前に覚え込ませておいた Google Map と搭載GPSで今の居場所が分かるようになったので、昔よりは格段に判断しやすくなっている。


▲左:空港バス始発バス停(路線番号2番と共用) 右:バス停前にあるナイトマーケット入口門

さて、念のため街から空港に戻る際のことも少しだけ記しておこう。
最初に載せたGPSLOGでのルートマップを取得するために、始発のナイトマーケット会場前(川側)から乗車している。



歩き方掲載レストランの「ボパー・プノンペン・タイタニック」(バス停側から入ると「Restaurant & Cafe Terrace Bopha Phnom Penh」、北側の船首部分のデザインのある側から入ると「Restaurant & Lounge TITANIC」と入口ゲートに表示されているが、正式名称は「Bopha Phnom Penh」である)のすぐ横にある広場が、路線バスNo.2とNo.3の始発ターミナルとなっている。
上の写真の右奥が、レストランの敷地だ。


▲ボパー・プノンペン・タイタニック(注:地球の歩き方表記ベース)の入口表記の違い

始発から乗車する人は少なかったが(ナイトマーケット開催時間帯だと多いかもしれない)、セントラルマーケットを過ぎると満席近い乗車率となったことから、途中から乗車する場合は座れなくなる可能性があることも頭に入れておこう。
空港から乗る場合は始発から4番目のバス停となるので、座れない可能性が高いと思う。

市街地にあるバス停の位置は、上に載せてある地図を今一度確認していただきたい。
 

■プノンペン市街地を走る路線バス

▲街を南北に走る路線番号1番と2番のバス

さて、今度は市街地を南北に走る路線番号1番のバス(実乗車)と、路線番号2番のバス(調査のみ)を紹介しよう。
空港バスである路線番号3番のバスとは、路線番号1番はセントラルマーケット近くの大通りで交差、路線番号2番は双方の始発であるナイトマーケットのほかに、Santhor Muk Primary School(バス停番号18/19:偶然なのか故意なのか、両路線ともバス停番号が同じ)で交差しているので、そこで乗り換えが可能だ。

空港から独立記念塔や日本大使館方面に行く場合は、セントラルマーケットで1番バスに乗り換えることになる。3番バスはセントラルマーケットの外周道路を走るが、1番バスはモニボン通りを走っているだけなので、バス停名は同じであるものの、バス停の位置が異なることに注意したい。

  
▲左:路線番号1番のバス路線図(クリックで大きな図で見れます)
 右:バス停には、路線番号の入ったバスマークと(BUS STOP 46)という具合にバス停番号が記されている

路線番号1番のバスは、モニボン通りをまっすぐ南北に走っているので、南北に広がるガイドブック掲載のポイントを見て回るには便利な路線だ。(といっても、モニボン通りから東側にそれなりに歩く必要があるので、地図を見ながらよく考えて利用しよう!)
料金は空港路線と同様に1500リエル均一。北にあるカンボジア日本友好橋と独立記念塔やさらに南の日本大使館周辺を見ようと思ったら、一度は利用することになるだろう。

最初に運行を開始した路線だけあって、2015/6/22時点でGoogle Mapにもバス停の位置が表示されているので使いやすい。運行間隔は概ね10~15分間隔と、空港路線よりも格段に多いので、本当に使える路線だ。

注意したいのは、地球の歩き方(2015-16年版)に記載されている運行区間が間違っていること。
カンボジア日本友好橋やモニボン橋が始発ではなく、南北共に先まで伸びている。(路線図参照)


▲左:路線番号2番のバス路線図(クリックで大きな図で見れます)

何故か路線番号2番の路線図だけ、街の地図と重ねたものが存在した。
他の路線では見なかったが、旅行者にはこのような路線図の方が分かりやすいし使える。

この路線は未乗車だが、始発のナイトマーケットからカンボジア日本友好橋まで北上して、西側を大回りしてから南に降りてベトナム大使館付近からモニボン橋までの区間を路線番号1番と並走するようだ。(バス停名が違う所がある理由は不明)
ナイトマーケットバス停での観察ベースだが、運行間隔は路線番号1番と同じぐらいの頻度で走っていそうだ。
カンボジア日本友好橋を見る価値があるかはともかく、そこと街の中心であるセントラルマーケット周辺への移動には使えると思う。
 

■カンボジア入国ビザは空港で取得しよう!

▲到着ビザ(VISA ON ARRIVAL)申請用紙(クリックで大きな画像で見れます)

カンボジアは入国にビザが必要だが、日本からの空路で向かう短期観光旅行ならわざわざ日本で取得する理由は無い。
「地球の歩き方」という書名でありながら歩き方を書かずに「事前に取得しておくのが望ましい」と業界の利益になるような書き方をしているダメなガイドブックを信用すると馬鹿を見ることになる。到着ビザで十分だ。

私の場合、3年前にシェムリアップの空港で実践しているので何も迷うことは無かったが、ここで初めてカンボジア旅行に行かれる方のために、おさらいしておこうと思う。
なお、あくまで個人旅行ベースの話であり、添乗員付ツアー参加者に関しては、他のグループ客を待たせてしまう可能性もあることから、申し込まれた旅行代理店の指示に従うのがマナーだろう。

到着ビザ(「VOA」と略記することが多い。他に日本語表記でアライバルビザ[Arrival VISA]と記されている事もあるが、同じものだ)を取得するには、現地や機内等で取得する申請用紙の他に、写真(4x6cm:自宅パソコンで写真用紙に印刷したもので可)を事前に用意しておく必要がある。
ここは、バリ島などのインドネシアの到着ビザとは少し違うので注意したい。(まさかバリ島に行くのに事前にビザを取得しておくなんて書いてあるガイドブックは無いと思いたいが、写真を用意しておく以外はバリ島とまったく同じ手順だ)

プノンペンでもシェムリアップでも、到着した空港に到着ビザ(VOA [VISA On Arrival])の大きなカウンターがあり、そこで手続きをすれば即時発行される。係官も大勢いるので待ち時間もそれほどにはならないはずだが、飛行機を降りてからは速足で向かうことをお勧めする。私は2番目に手続きして5分弱で取得できた。

申請用紙は事前に取得して記入しておいた方が良いだろう。機内で配られることもあれば、チェックインカウンターに置いてあることもある。今回利用した Bangkok Airways のバンコク空港では、チェックインカウンターに置いてあっただけでなく、機内でも入国書類と共にVOA申請用紙までセットで配っていた。
前回利用したベトナム航空では配られることもなかったので空港に着いてから入手して記入したが、それでも提出してから5分で発行されたとその時に書いた記事の下の方に記してあった。

写真は貼らずに、そのまま申請用紙と共に受付カウンターに提出しよう。
2015/6/13現在の料金は US$30
CASH ONLYと明記されているので、事前にUS$30を現金で用意しておこう。
3年前はUS$20だったので、いつ値上げされても大丈夫なように余分にUS$紙幣を用意しておくことをお勧めする。

※その他の入国書類(いずれも、2015/6/13現在)

▲入出国カード(Arrival/Departure Card)(クリックで大きな画像で見れます)


▲税関申告書

ちょっと脱線するが、VOAの手数料支払いだけでなく、カンボジア国内、特にプノンペンやシェムリアップではUS$でのやりとりが普通なので、為替手数料の安い日本で両替しておくことを忘れずに。
US$とユーロに限っては日本で両替するのが一番お得だが、日本でも三菱東京UFJ銀行系とみずほ銀行系では1円程度差が出ることが多いので、三菱東京UFJ銀行系をお勧めしたい。

日本の銀行であれば空港でも市内でも同じレートが普通だが、特に羽田空港にはレートが極端に悪いトラベレックス(Travelex;HPで表示されているレートとは違うので注意)しか使えない時間帯があるので注意が必要だ。羽田空港では、ほかに営業時間が短いみずほ銀行と郵便局、韓国系銀行しかないので競争原理が働かないからだろう。
まあ、世界各地にあるTravelexを見れば、儲けられる場所では徹底して儲けようという商売をしている両替商なわけだから仕方ない。使う使わないは個人の自由であり、ブダペスト空港みたいな使わざるを得ない状況にしているのでなければ文句を言う筋合いはない。

成田空港であれば、多くの銀行が出店していることもあって競争原理が働いているので、レート差は1円以内だ。
トラベレックスに関しては、昔のような戦略的なレートは望めないが、羽田とは違うレートで営業しているようなので、まだマシだ。(最近はレートがかなり悪いことが普通なので、過去の美味しい経験のある方は要チェックだ!)
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