« 次の記事     《 訪問国別レストラン一覧 》     前の記事 »

フランス/モンサンミッシェル[Mont Saint Michel]:ル プレ・サレ [Le Pré Salé]

訪問:2014/8/21 19:10(☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★★★☆★★★☆☆サービス★★★★★雰囲気★★★★☆CP★★★★☆
プレ・サレ仔羊の盛り合わせ
▲ピックアップ:プレ・サレ仔羊の盛り合わせ(€33.80)

今回の旅も家内のリクエストを組み込んでいるのだが、ロワールの古城巡りから(家内が)待ちに待ったモンサンミッシェルに到着。

私は、この手の建造物は外観だけで十分というスタンスだが、家内は夜と昼の両方に行くというので、最初の夜の公開のみ付き合った。(☞ モンサンミッシェルの駐車場と無料シャトルバス with 夜間公開情報

今日のルート by 旅レコ
今日のルート(地図をクリックすると、大きな地図が開きます)

私の楽しみは、日本のフレンチでもおなじみのモンサンミッシェル産のムール貝を現地で食べる事だ。
グリーンガイド掲載の3軒の中で、唯一のホテルレストランではない(と思っていた)この店をターゲットに出向いたのだが、事前調査ではモンサンミッシェル島内にあるようにも見えて場所が分からなかった。

とりあえず午後7時の一般車通行止め解除を待ってから様子を見にモンサンミッシェルへのゲートウエイ中心部に行ってみたら、なんと中心部ど真ん中という場所に大きく構えていたので、店頭に車を停めて店内へ。(午後7時前は、ホテル宿泊者でないと一般車では入れない)

店内の雰囲気 テーブルセッティング

場所的には観光地中心によくあるレベルの低い店のはずなんだが、店内は大規模店ながらも高級感があり、スタッフの水準も高い。グリーンガイドに掲載されるだけのことはありそうだ。

さらに驚いたことには、ほぼ完ぺきな日本語メニューが用意されていたのだ。
後から日本人団体ツアー客も入ってきたのだが、後で単独レストランではなく隣のメルキュールホテルのレストランだったことに気付き、ツアー客御用達レストランであることに納得させられた。

パン

注文を終えると、実に美味しそうなパンがやって来た。

イズニーバター

いっしょに、イズニーバターも高級店仕様で出された。
ツアー客御用達っていう雰囲気ではないし、安いコースメニューもあるので、そのギャップも感じてしまう。

コースだと比較的安くすむ店なのだが、店名の「プレ・サレ」が、当地で生産される塩分を含んだ牧草で育った仔羊から来ると知り、家内はコース、私はアラカルトでお願いすることにした。
まずは、私のアラカルトから先に紹介する。

ムール貝の白ワイン煮
ムール貝の白ワイン煮とフライドポテト(€11.80)
Mussels Cooked in their Own Juices with White Wine, and French Fried Potatoes


前菜は、お目当てだったモンサンミッシェル産のムール貝。
このボウルからこぼれんばかりの山盛りぶり、素晴らしいではないか。

ムール貝

モンサンミッシェルはノルマンディー地方に属するが、このモンサンミッシェル産のムール貝の実際の産地はブルターニュ側にある。翌日、そのメインとなる産地で2軒ほど試しているが、同じブルターニュでもモンサンミッシェル産のムール貝は、色の濃さで区別できそうだ。
実際、他の地域で食べた白っぽいものとは、まったく味が違うのだ。

日本のフレンチでも食べることが出来るが、味覚的にはそれほど差は無いと思えたものの、このボリュームで食べられる店はないだろう。フランスやベルギーでは、バケツ一杯という単位で出て来るのを何度も体験している。

ムール貝のスープ フライドポテト

ムール貝を食べ終わった後に残るスープ、これも楽しみのひとつだが、今まで飲めたスープが残った店はブリュッセルのシェ・レオンだけだった。
そこまでは美味しくなかったものの、この店のは通算2軒目の飲めるスープだったのは、味付けの良さを証明しているものと思う。(写真は、コース側で選んだムール貝の皿に残ったスープを撮影したもの)

また、フレンチフライも良かった。
フレンチフライといいながら、フランスで美味しいものに当たったことが皆無だったのだが、バス=ノルマンディーあるいはブルターニュあたりのジャガイモが美味しいのかもしれない。

プレ・サレ仔羊の盛り合わせ
プレ・サレ仔羊の盛り合わせ (モモ肉-プロシェット-ノワゼット)(€33.80)
Gourmands Plate (Leg of lamb - Skewer - Fillet)


メインは、もうひとつのご当地名物である「プレ・サレ」。
店名にもなっているだけあって、メニューに「プレ・サレ」の詳細説明が掲載されていたので、少し補正した抜粋を掲載しておこう。
---
海の影響を受けた仔羊 プレ・サレ は、独特の風味を持つ高級ラム肉で、美食家から非常に高く評価されています。
牧草飼育のプレ・サレは、マンシュ県の沿岸に広がる牧草地に生える塩分とヨウ素を含んだ植物を食べて育ちます。
「エルピュ[herbus]」と呼ばれるこれらの牧草地は定期的に海水に覆われ、土壌には特殊な植物が生えています。これらの植物は、羊に非常にきめ細かい肉質とヨウ素、海草、微かなヘーゼルナッツの香りから成る素晴らしい風味をもたらします。
こちそうであるプレ・サレは、4~6ヶ月間飼育され、調整された出産時期に応じて入手可能となります。
現在、プレ・サレの飼育は、45人の生産者によって未だに昔ながらの方法で行われています。
---
もっと詳しい情報は、AOP Prés-Salés du Mont Saint-Michel(仏語)を見ると良いだろう。実際の生産地がどの辺にあるのかを地図で示してくれる。

せっかくなので、3種類の部位で楽しめる盛り合わせをお願いした。

プレ・サレ(ノワゼット)

まずは、表面積の大きいノワゼット(切り身)。
ステーキにすれば旨そうだが、ローストビーフならぬローストラムといった調理法だ。

私としては羊の癖を楽しみたいと思うのだが、癖どころか何の肉だかわからないほどに主張が無い。
それが「プレ・サレ」なら仕方ないのだが、大枚はたいて注文しただけに、かなりガッカリなお味。

ソースもフレンチらしからぬシンプルなもの。
煮詰めが足りないので、少し濃いめのスープというもので、無味の肉を引立ててはくれなかった。

プレ・サレ(モモ肉)

こちらはモモ肉。ちょっと硬めで、炭火ではなく薪であぶり焼きしたような感じだ。
例の燻煙液のような不自然な香りと味が邪魔をしていて、これまた期待外れ。
肉の味も、やっぱり無味で羊という感じがしない。

プレ・サレ(プロシェット)

最後は、串焼き。
これが一番美味しかったかな。
ようやく肉の主張を感じることが出来た気がしたが、どこの部位かは不明だ。

付け合わせ

焼トマトの下に、ハンバーグのように見えるものがある。
羊肉のハンバーグかと期待したのだが・・

不明付け合わせの断面

なんと、フレンチの付けあわせではポピュラーなポテトグラタンの変型バージョンだった。
これが意外に美味しいので、良い口直しになったかも??


さて、家内が頼んだコースの紹介は簡単に済ませよう。
お願いしたのは、ムニュ エクスキュルジオン(€21.50)Tourist Menuという、日本語名では全く意味不明のものだが、英語版で納得。

やはり、日本語だけのメニューは危険だ。
ブリュッセルで、金額が書いていない店に遭遇した経験がある。

ムール貝の白ワイン煮
前菜(3択):ムール貝の白ワイン煮
Mussels Cooked in their Own Juice with White Wine


前菜からは、やはり特産のムール貝。
アラカルトと比べて3分の2ぐらいの量だが、それでもたっぷり。

サーモン、エストラゴンクリーム
メイン(3択):サーモン、エストラゴンクリーム
Escalope of Salmon with Tarragon Cream


メインは、安いコースの割には真っ当な皿が出てきた。
サーモンの質も、日本の安物と違って脂の乗った上等品。

4択のデザートのほかに、デザートメニューからお好きなデザート1点(-3€ メニュー価格の上に)
Choice from the Dessert Card(3€ less on the price of the dessert card)

という記述があったので、デザートメニューから選んだのが、もはや家内の定番となったこちら。

Cafe Gourmand Normandy Style
ノルマンディー風コーヒー(€8.00)
Cafe Gourmand Normandy Style


これも、日本語版ではまったく意味不明だが、英語版で見ればおなじみのカフェ・グルマンであることが分かる。
もっとも、デザートメニューはすべて写真付なので、それを見れば日本語版でも問題ないが。

カフェ・グルマンのケーキ類

お味の方は、まあまあとの話。
5ユーロ加算で珈琲も付くのだから、良い選択だと思う。

お会計 外観

以上でお会計総額は €77.10。この伝票からも、メルキュールホテルの店であることが分かる。

「プレ・サレ」は期待外れだったが、立地抜群、サービスも上等、雰囲気もまずまずで、安いコースなら2人で50€でお釣りがくるし、それでムール貝もいただけるのだから、トータルで考えればかなり良い店だと思う。

※アラカルト:プレ・サレの仔羊料理(英・独)シーフードの前菜(英・独)前菜・サラダ魚料理肉料理
※コース・デザート:グルメトラディシオンエクスキュルジオン(英・独)デザート①(英・独)

【詳細情報】
店名:Restaurant Le Pré Salé
電話:02 33 60 24 17
住所:Les Portes du Mont Saint-Michel
GPS:48.614771,-1.510669

関連記事

テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

« 次の記事     《 訪問国別レストラン一覧 》     前の記事 »
プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 62ヵ国を訪問
43ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

プロフィール詳細
RSS RSS

今後の旅行計画
10月:北東部/ポルトガル⑧、他
11月:北西部/フランス
11月:フーコック島/ベトナム
12月:Stuttgart/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:セビリア周辺/スペイン
3月:台湾㉙、ベトナム
4月:マルタ②、イタリア
5月:ポーランド
6月:クロアチア②,スロベニア
7月:イタリア⑰、スイス
丸数字:累計訪問回数

国内の食べ歩きはこちら
カテゴリ
最新記事一覧
ビジネスクラス機内食/LOTポーランド航空: ワルシャワ(WAW)⇒成田(NRT) 2017/09/24
ポーランド/ワルシャワ [Warszawa]: Winosfera (Chłodna 31) 2017/09/23
ポーランド/ワルシャワ [Warszawa]: Express Döner 2017/09/22
ポーランド/ワルシャワ [Warszawa]: Platter by Karol Okrasa 2017/09/21
ポーランド/ワルシャワ [Warszawa]: U Pana Michała 2017/09/20
ポーランド/ワルシャワ [Warszawa]: Folk Gospoda 2017/09/19
ビジネスクラス機内食/LOTポーランド航空: リガ(RIX)⇒ワルシャワ(WAW) 2017/09/18
ラトビア/リガ中央市場 [Centraltirgus]: Mājas Virtuve Kafejnīca 2017/09/17
ラトビア/リガ [Rīga]: Lido Alus Sēta(Lido Beer Garden) 2017/09/16
ミニ情報:ヴィリニュス空港~市街地の移動手段と鉄道博物館(地球の歩き方の誤情報を正す) 2017/09/15
リトアニア/トラカイ[Trakai]: Senoji kibininė(Old Kybyn Inn) 2017/09/12
リトアニア/トラカイ[Trakų]: Cafe Kiubėtė[Kavinė Kiubėtė] 2017/09/11
リトアニアのマナーホテル/パネヴィージョ [Panevėžio]: Bistrampolio Dvaras 2017/09/10
リトアニア/パネヴェジース [Panevėžys]: Forto Dvaras Panevėžys Babilonas店 2017/09/08
リトアニア/シャウレイ [Šiauliai]: Gedimino Pica 2017/09/07
リトアニア/クライペダ [Klaipėda]: Lietuviški Patiekalai Forto Dvaras 2017/09/06
リトアニア/カウナス[Kaunas]: Medžiotojų užeiga(Hunters house) 2017/09/05
ビジネスクラス機内食/トルコ航空: イスタンブール(IST)⇒ヴィリニュス(VNO) 2017/09/04
トルコ/イスタンブール空港(IST): トルコ航空国際線用ラウンジ [THY CIP Lounge] 2017/09/03
ビジネスクラス機内食/トルコ航空: 香港(HKG)⇒イスタンブール(IST) 2017/09/02
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
旅行
68位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
海外旅行
21位
アクセスランキングを見る>>