フランス/コルシカ島.ピアナ[Piana]:A Casa Corsa
訪問:2014/9/20 13:15
評価点:総合★☆☆☆☆、味★☆☆☆☆、サービス★☆☆☆☆、雰囲気★★★☆☆、CP★☆☆☆☆
7日目。今日も晴れてはいるものの霞が多くすっきりしない。
台風一過の時のような真っ青な空というものは、コルシカでもなかなか出現しないのかもしれない。
ガレリア[Galeria]の街を出発して海岸線を南下し、今日は当初前半に予定していた中央山岳地域に途中のサゴーヌ[Sagone]から北に戻る形で入ることにした。
ガレリアを少し過ぎたCol de la Croix周辺あたりから、ポルト[Porto]、カランケ[Les Calanche]までの区間は、世界自然遺産に指定されているだけあって景観が素晴らしく、昨日通ったカップ・コルス[Cap Corse]と合わせてお勧めのドライブルートだ。(この後のポルトからD84号線で山に入るルートもお勧め!)
ポルトの街はコルシカ島では珍しく雰囲気が良かったので、そこのレストランで食べようとしたのだが、店員の横柄な態度に嫌気がさしてパス。次の街であるピアナ[Piana]で食べることにした。
ピアナは、ひとつ前の記事でも紹介した通り150の村が認定されているフランスの最も美しい村々[Les plus beaux villages de France]のひとつだが、日本の怪しげな団体が賛助金目当てでやっている同様の称号と同じなのかと思ってしまった。どう考えても普通の村なのだ。
将来フランスの最も美しい村々を少し潰そうかとも思っていたが、自ら選んだ村々を認定しているのでないなら止めた。金儲けを大前提とする連中の罠に乗る気は無い。といいながら、その罠にまんまとひっかかってしまった。

既に1時を回っていたので、この店か少し手前にあって保留にした3つ星ホテル(2皿ムニュが25€、アラカルトは滅茶苦茶高い)にするかの選択だったのだが、店頭黒板に3皿18ユーロの Formule Midi:18€ と題したコースが掲示されていたので決定。これが偽りだったわけだ。
フランスで、安いコースを店頭黒板で掲示していながら今日(週末)はやっていないと言われたケースは何度かあるが、このパターンは初めて。やはりどこの国にも客を騙す姿勢のある店はあるものだ。

店内窓側席は満席で、内側の席に案内された。
後で写した店内からの景色を右側に載せたが、ピアナの街はこの程度の景観。普通だよなぁ。
もちろん、周辺を多少は歩いてみての判断だ。
で、店頭黒板を写した画像を見せて前菜とメインを選んだ訳だが、水はボトル水を持ってこようとする。断固拒否した訳だが、この段階で店の姿勢を悟った。(フランスの食堂クラスの店では、コルシカ島を含めて水道水をデフォルトで出してくれる)
厨房側が席から少し見えるのだが、その後見えたシェフの風貌が外国人かアルバイトという感じだったので、覚悟は決めていた。

前菜(2択):Bruschetta (jambon cru, parmesan, tomate, basilic) salade
前菜はブルスケッタを選んだはずだが、出てきたのはサラダ。
いや、よく見ると、左側にブルスケッタが乗っていた。

ちょっとピンボケだが、別に出されたパンとブルスケッタに使われているパンは同じ。
致命的なのは、サラダ側にたっぷりかかっていたバルサミコドレッシングが、ブルスケッタの下の部分に浸透してしまっていること。
無論、単に材料を乗せただけの芸の無いブルスケッタが美味しいわけがない。

メイン(3択):Poisson entier rôti aux agrumes
メインでイタリアンを選ぶ気は無いので、知っている単語であるポワソン、すなわち魚料理を選んでしまった。普段から日本の魚料理を食べていると、海外の魚料理は高くて美味しいことは無いと思っているわけだが仕方ない。
で、出てきたのは焼き魚の上にスライスしたレモンとオレンジを乗せた、日本では見ないアプローチ。
美味しければいいんだけどね。

柑橘系を除けて魚体を腹側から撮ってみた。
プックリ太い魚体はフグみたい。食感もフグに近い。でも臭い!
こういった店で鮮度を求めてはいけないが、腐っているのではないかと不安になるほどだ。
焼きも甘いので、怖くて胃薬を飲んでしまった。

付け合せは、トマトをくりぬいた皮で覆われた野菜の煮込み。中身が見えないので、皮を食べてから撮ってみた。
油っぽいうえに味が薄いのだが、まあ食べられる。臭い魚を打ち消すほどではなかったけど。
さて、デザートをお願いしようとすると、別料金だと。
店頭で撮った黒板写真を見せて確認したが、先方はメニューを持ってきて、前菜+メインかメイン+デザートで18€と書いてあると主張する。
確かにメニュー上には書かれていたが、言葉が通じないので店頭表示は何だと反論できないところが悲しい。
でも、料理水準の低さから未練はまったく無かったので、そのままお会計をお願いした。

さすがに表示価格以上の請求は無かったが、添付されていたレストランカードが油ギトギト。
こういったカードを平気で客に出して来るところが、この店の水準を表しているだろう。もちろん持って帰る気にはなれず。
さらに、クレジットカードを出すと、またまた別紙を持ってきて25ユーロ以上でないと使えないと。唖然。
ということで、久々の大外れ店を選んでしまった。
元々選択肢が少ないうえに、時間的余裕が無くなっているので諦めるしかない。
態度は悪かったものの、ミシュランシールが貼られていたポルトのレストランに入れば良かったと後悔したものだ。
※メニュー:アラカルト、ピザ
【詳細情報】
店名:A Casa Corsa
電話:04 95 24 57 93
住所:Route de Porto, 20115 Piana
GPS:42.238189,8.637357
【Col de la Croix|Bocca a Croce周辺の風景】(☞ Google Map、GPS:42.3268,8.632379)
ガレリアとポルトのほぼ中間点にある標高260mの峠。「Bocca a Croce」はコルシカ語表記。
島内の標識には上段にフランス語、下段にコルシカ語の地名で表記されているものも多く、上段のフランス語の地名部分をスプレーペイント等で塗りつぶされているものも時々見かけた。特に北部の小さな街ほど多い気がする。
駐車場脇の売店裏手から10分ほど登ると展望台(GPS:42.325265,8.628988)があり、世界自然遺産に登録されているジロラータ湾[Gulf of Girolata]の素晴らしい景色を堪能できる。

▲ジロラータ湾[Gulf of Girolata]

▲左:Col de la Croixの展望台にある地形プレート 右:反対側にも形の良い山が見える

▲左:海が綺麗 右:海中散歩も楽しそうだ(ポルトやガレリアの街から船が出ている)
【ポルト(Porto)の風景】(☞ Google Map、GPS:42.267814,8.691763)
ホテルばかりだが、西海岸で一番きれいな街だろうか。鉄道や空港のあるアジャクシオとカルヴィのちょうど中間に位置するという不便さもあってか、宿代もそれほど高くは無いようだ。
この地域は世界遺産に指定されているようで、ここを拠点に世界遺産の海岸線を周るボートがたくさん出ている。

▲左:街の北側手前から 右:珍しく街が整然としている。世界遺産指定の効果かな?

▲左:街の中央にかかる橋の上からポルト湾側を拝む 右:ボートツアーの案内版がたくさん出ている

▲左:ポルトのジェノバの塔[Tour Génoises]は珍しい四角形 右:街を見下ろす


▲ジェノバの塔の上から360度
【カランケ[Les Calanche]の風景】(☞ Google Map、GPS:42.247113, 8.654568)
ポルトとピアナの間にあるこの地域、ミシュラン道路地図で★3つが付いている地域だ。(世界自然遺産にも指定されている)
車窓からでも独特な景観を楽しめるが、所々にある駐車スペースに車を停めて降りて楽しみたい。
ポルトから南側の道路は、幅も十分あるし(岩を削っている箇所では、すれ違い困難な場所も存在する)、舗装も良くなるので運転しやすくなる。




評価点:総合★☆☆☆☆、味★☆☆☆☆、サービス★☆☆☆☆、雰囲気★★★☆☆、CP★☆☆☆☆
7日目。今日も晴れてはいるものの霞が多くすっきりしない。
台風一過の時のような真っ青な空というものは、コルシカでもなかなか出現しないのかもしれない。
ガレリア[Galeria]の街を出発して海岸線を南下し、今日は当初前半に予定していた中央山岳地域に途中のサゴーヌ[Sagone]から北に戻る形で入ることにした。
ガレリアを少し過ぎたCol de la Croix周辺あたりから、ポルト[Porto]、カランケ[Les Calanche]までの区間は、世界自然遺産に指定されているだけあって景観が素晴らしく、昨日通ったカップ・コルス[Cap Corse]と合わせてお勧めのドライブルートだ。(この後のポルトからD84号線で山に入るルートもお勧め!)
ポルトの街はコルシカ島では珍しく雰囲気が良かったので、そこのレストランで食べようとしたのだが、店員の横柄な態度に嫌気がさしてパス。次の街であるピアナ[Piana]で食べることにした。
ピアナは、ひとつ前の記事でも紹介した通り150の村が認定されているフランスの最も美しい村々[Les plus beaux villages de France]のひとつだが、日本の怪しげな団体が賛助金目当てでやっている同様の称号と同じなのかと思ってしまった。どう考えても普通の村なのだ。
将来フランスの最も美しい村々を少し潰そうかとも思っていたが、自ら選んだ村々を認定しているのでないなら止めた。金儲けを大前提とする連中の罠に乗る気は無い。といいながら、その罠にまんまとひっかかってしまった。


既に1時を回っていたので、この店か少し手前にあって保留にした3つ星ホテル(2皿ムニュが25€、アラカルトは滅茶苦茶高い)にするかの選択だったのだが、店頭黒板に3皿18ユーロの Formule Midi:18€ と題したコースが掲示されていたので決定。これが偽りだったわけだ。
フランスで、安いコースを店頭黒板で掲示していながら今日(週末)はやっていないと言われたケースは何度かあるが、このパターンは初めて。やはりどこの国にも客を騙す姿勢のある店はあるものだ。


店内窓側席は満席で、内側の席に案内された。
後で写した店内からの景色を右側に載せたが、ピアナの街はこの程度の景観。普通だよなぁ。
もちろん、周辺を多少は歩いてみての判断だ。
で、店頭黒板を写した画像を見せて前菜とメインを選んだ訳だが、水はボトル水を持ってこようとする。断固拒否した訳だが、この段階で店の姿勢を悟った。(フランスの食堂クラスの店では、コルシカ島を含めて水道水をデフォルトで出してくれる)
厨房側が席から少し見えるのだが、その後見えたシェフの風貌が外国人かアルバイトという感じだったので、覚悟は決めていた。

前菜(2択):Bruschetta (jambon cru, parmesan, tomate, basilic) salade
前菜はブルスケッタを選んだはずだが、出てきたのはサラダ。
いや、よく見ると、左側にブルスケッタが乗っていた。


ちょっとピンボケだが、別に出されたパンとブルスケッタに使われているパンは同じ。
致命的なのは、サラダ側にたっぷりかかっていたバルサミコドレッシングが、ブルスケッタの下の部分に浸透してしまっていること。
無論、単に材料を乗せただけの芸の無いブルスケッタが美味しいわけがない。

メイン(3択):Poisson entier rôti aux agrumes
メインでイタリアンを選ぶ気は無いので、知っている単語であるポワソン、すなわち魚料理を選んでしまった。普段から日本の魚料理を食べていると、海外の魚料理は高くて美味しいことは無いと思っているわけだが仕方ない。
で、出てきたのは焼き魚の上にスライスしたレモンとオレンジを乗せた、日本では見ないアプローチ。
美味しければいいんだけどね。

柑橘系を除けて魚体を腹側から撮ってみた。
プックリ太い魚体はフグみたい。食感もフグに近い。でも臭い!
こういった店で鮮度を求めてはいけないが、腐っているのではないかと不安になるほどだ。
焼きも甘いので、怖くて胃薬を飲んでしまった。

付け合せは、トマトをくりぬいた皮で覆われた野菜の煮込み。中身が見えないので、皮を食べてから撮ってみた。
油っぽいうえに味が薄いのだが、まあ食べられる。臭い魚を打ち消すほどではなかったけど。
さて、デザートをお願いしようとすると、別料金だと。
店頭で撮った黒板写真を見せて確認したが、先方はメニューを持ってきて、前菜+メインかメイン+デザートで18€と書いてあると主張する。
確かにメニュー上には書かれていたが、言葉が通じないので店頭表示は何だと反論できないところが悲しい。
でも、料理水準の低さから未練はまったく無かったので、そのままお会計をお願いした。

さすがに表示価格以上の請求は無かったが、添付されていたレストランカードが油ギトギト。
こういったカードを平気で客に出して来るところが、この店の水準を表しているだろう。もちろん持って帰る気にはなれず。
さらに、クレジットカードを出すと、またまた別紙を持ってきて25ユーロ以上でないと使えないと。唖然。
ということで、久々の大外れ店を選んでしまった。
元々選択肢が少ないうえに、時間的余裕が無くなっているので諦めるしかない。
態度は悪かったものの、ミシュランシールが貼られていたポルトのレストランに入れば良かったと後悔したものだ。
※メニュー:アラカルト、ピザ
【詳細情報】
店名:A Casa Corsa
電話:04 95 24 57 93
住所:Route de Porto, 20115 Piana
GPS:42.238189,8.637357
【Col de la Croix|Bocca a Croce周辺の風景】(☞ Google Map、GPS:42.3268,8.632379)
ガレリアとポルトのほぼ中間点にある標高260mの峠。「Bocca a Croce」はコルシカ語表記。
島内の標識には上段にフランス語、下段にコルシカ語の地名で表記されているものも多く、上段のフランス語の地名部分をスプレーペイント等で塗りつぶされているものも時々見かけた。特に北部の小さな街ほど多い気がする。
駐車場脇の売店裏手から10分ほど登ると展望台(GPS:42.325265,8.628988)があり、世界自然遺産に登録されているジロラータ湾[Gulf of Girolata]の素晴らしい景色を堪能できる。


▲ジロラータ湾[Gulf of Girolata]


▲左:Col de la Croixの展望台にある地形プレート 右:反対側にも形の良い山が見える


▲左:海が綺麗 右:海中散歩も楽しそうだ(ポルトやガレリアの街から船が出ている)
【ポルト(Porto)の風景】(☞ Google Map、GPS:42.267814,8.691763)
ホテルばかりだが、西海岸で一番きれいな街だろうか。鉄道や空港のあるアジャクシオとカルヴィのちょうど中間に位置するという不便さもあってか、宿代もそれほど高くは無いようだ。
この地域は世界遺産に指定されているようで、ここを拠点に世界遺産の海岸線を周るボートがたくさん出ている。


▲左:街の北側手前から 右:珍しく街が整然としている。世界遺産指定の効果かな?


▲左:街の中央にかかる橋の上からポルト湾側を拝む 右:ボートツアーの案内版がたくさん出ている


▲左:ポルトのジェノバの塔[Tour Génoises]は珍しい四角形 右:街を見下ろす




▲ジェノバの塔の上から360度
【カランケ[Les Calanche]の風景】(☞ Google Map、GPS:42.247113, 8.654568)
ポルトとピアナの間にあるこの地域、ミシュラン道路地図で★3つが付いている地域だ。(世界自然遺産にも指定されている)
車窓からでも独特な景観を楽しめるが、所々にある駐車スペースに車を停めて降りて楽しみたい。
ポルトから南側の道路は、幅も十分あるし(岩を削っている箇所では、すれ違い困難な場所も存在する)、舗装も良くなるので運転しやすくなる。








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