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フランス/キブロン[Quiberon]:La Chaumine

訪問:2014/8/20 12:00(☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★★雰囲気★★★★★CP★★★★★
5日目。今日はブルターニュの西端に近いロクロナン [Locronan]に宿を取ってある。

ルート上の地図を見ると、2年前に出かけたイタリアのシルミオーネ[Silmione] みたいに細長く突き出した半島があることを見つけた。岬の先端って惹かれるものがあるので、半島の先端にあるキブロン[Quiberon] の街を目指すことにしたのは、当然の成り行きだろう。

キブロンまでの寄り道ルート by 旅レコ
ヴァンヌ~キブロンの走行ログ(地図をクリックすると、大きな地図が開きます)

上の走行ルートの通り、途中にある歩き方に載っていたオレー[Auray](実際の発音ベースではオゥレェが近い)に立ち寄り、さらにオレーからの道順をミシュラン道路地図で確認した際に星2つでマークされていた場所が近いことを発見し、カルナック列石[Alignements de Carnac] にも急遽立ち寄り、素晴らしい景色を楽しめるキブロンの海沿いの道を走って昼前に到着。

外観 店内

早速グリーンガイドに「ビブグルマン」マークが付いている店に向かったのだが、ストリートビューだと民家になっていたのでどんな店かと思いきや、真っ白に青の真新しい店だった。

ちょうどお昼だったので1番乗りで入れたが、観光客が押し寄せる港や海から離れた場所にあるのに1時過ぎには地元客で満席。出来て数年のはずなのにグリーンガイドに掲載されているのは、別の場所から移転してきたのだろうか?

一番古いレビューは2011年7月で、すでに予約必須と記されていたので、予約無しで入れたのはラッキーだったのかもしれない。

船の羅針盤 道路側の客席

通されたのは、店の奥側にある別室。といってもガラスで区切られているだけで、入口道路側の部屋も見える。
店内は船の模型や絵が飾られているだけでなく羅針盤も床に固定した形で設置されていたので、相当な拘りが見える。

お願いしたのは、昨晩食べ損ねたオマール・ブルーのコース「MENU GRANDE MAREE(€45.00)」(menu servi pour un nombre pair de convives)
1匹を半分に分けるので偶数人数でなければ注文出来ないと記されているので、ひとりで訪問したらアラカルトに載っている Homard breton grillé de notre vivier 85,00 € le KG (8,50 € les 100 gr)を頼むしかないだろう。

調理前のオマール・ブルー

注文を終えると、これから調理するオマール・ブルーを見せてくれた。
この角度だと尾の部分や足の付け根あたりが青く見えるだけだが、実物はもう少し青い印象。
あまりにも元気が良すぎて、ちょっと落ち着いたタイミングで写真を撮るまで待ってくれた。Thanks!

アミューズ

メニューには載っていないが、最初にパンが出てくる代わりにアミューズが出てきた。これで2人分。
最初はパンとバターではなく、パンとリエットという形で出してきたのだと思ったが、パンは後から別に出てきたので、アミューズという位置づけだろう。

サーモンのリエット

中央はサーモンのパテ。まあ普通に美味しい。

パンとバター 牡蠣殻入れ

続いてパンとバターに、私が注文した前菜の生牡蠣の殻入れが出てきた。
この殻入れも船の形をしていて、なかなか良い感じ。


Douze huîtres creuses de la baie de Quiberon n°3(単品:€16.00)

前菜はアラカルトメニューから選べるとのことで、私はご当地キブロン湾産の生牡蠣をお願いした。
レモン搾りが実用的で欲しかったなぁ。
今回はスーパーも1回だけしか立ち寄れなかったほど観光ばかりだったのだ。

昨晩ヴァンヌ[Vannes]で家内が食べた生牡蠣はモルビアン湾産だが、キブロン湾はモルビアン湾を囲む半島の外側にある。地図を見ると分かるのだが、ヴァンヌの街に面した湾の外側にモルビアン湾、その外側にキブロン湾と、湾が3重構造になっているのだ。
ちなみに朝霞台のフレンチ食堂ベルイルは、キブロンの沖に浮かぶベルイル島[Belle-Île-en-Mer]から取ったものだろう。

生牡蠣をアップ

これで3軒目の生牡蠣だが、この店のが文句なく鮮度が良かったし美味しかった。
鮮度という意味では、どこの店でも生きている貝をむいているので同じかもしれないが、貝の保存状態に依存するものと考えていただきたい。

日本だと昨日の店のように片面の殻を外して身が見えるように出すものだが、この店も貝柱にナイフを入れただけで殻ごと出して来た。オーストラリアでも(例えば、メルボルンのBeachcomber Cafe)殻を外して反転させ、牡蠣の身が美味しく見えるように出しているが、中身を見せずに生牡蠣を供するのはフランス文化なのだろうか?

Foie gras de canard mi-cuit maison
Foie gras de canard mi-cuit maison(単品:€14.00)

家内のチョイスは、相変わらずフォアグラ。
トーストとジャムに、塩と粗挽き胡椒が添えられている。

Foie gras

味見ベースだが、ココットに切ったフォアグラを入れて加熱しただけかな?
粗挽き胡椒と塩でいただくと美味しいのだが、芸が無いと言えば芸が無い。

オマールの準備 最初のテーブルセッティング

メインは、オマール・ブルー半身を焼いたもののはずだが、蟹ばさみはともかくとして、オマールが描かれたミニエプロンまで用意された焼肉屋仕様だ。(右の写真は、最初のテーブルセッティング)
そんな大げさなものが出て来るのかと期待していたのだが・・

Le demi homard grillé
Le demi homard grillé de notre vivier(environ 250 g par personne)

エプロンは不要だよなぁ。ごく普通に出てきたので拍子抜け。(皿の向きを変えて撮影)

オマールの尾肉をアップ

まずは、尾っぽから。筋ごとに身が浮き出ている。
加熱もバッチリ、身もプリプリで甘い。
オマール・ブルーに関しては、初日の1つ星店(☞ こちら)よりも美味しい。

オマールの頭肉をアップ

次は、頭の部分。黒い粒々は卵だと思うが、少し大きな赤い粒々は何だろう?
この部分は、初日の店ではソースに化けているはずだが、海老ミソを食べることが出来たという点では良かった。
ただ、そのソースがよろしくない。1つ星店と比較するのは失礼だが、埼玉流に言えば標準店レベルのもの。

最初の写真で分かる通り、たっぷりかかっている(というよりは、頭の殻の内側に注がれている)し、別皿でも用意されていたのは良いのだが、味が伴わなければ無い方が良いかも。ミソを食べさせるか、ソースをしっかり作るかの2者択一なんだろうけど、ちょっと残念な気がした。
ソースは加工用で余った頭を安く仕入れられるだろうから、それをしっかり使えば良いのに・・と思ってしまった。

特に拡大写真は無いが爪肉も美味しくいただけたので、食材に関しては立地を生かしていると言える。


Fromage gourmand sélection M.O.F Xavier THURET

デザートの前にチーズが出てくる。
グラスに入っているのは、デザートワインだと思う。家内が飲んだはずなので、記憶に無いのだ。

最後はデザート。
これもアラカルトメニューから選べるのだが、最初の注文時に指定するように記されている。(もちろんフランス語は分からないので、サービス担当者から説明を受けた)

Café ou thé gourmand
Café ou thé gourmand(単品:€7.50)

家内はおなじみカフェ・グルマン。珈琲か紅茶を選べるというのは珍しい。
2日目にアンボワーズのビゴ(☞ Pâtisserie Bigot)でティー・グルマンというものを見つけてお願いしたが、紅茶もアリなんだ。
私は別のものにしたので、どんな形で出て来るのか不明だが、珈琲は別皿で出てきたので、恐らくポットで出てくると見た。

カフェ・グルマンのケーキ

ケーキ側のお味の方だが、洗練された味では無いけど普通に美味しいとのこと。

Petites crêpes gourmandes
Petites crêpes gourmandes au pamplemousse ou aux fraises(単品:€7.50)

私は、ブルターニュ名物のガレットではないけどクレープを頼んでみた。
苺とグレープフルーツと書かれていたが、苺だけで同じもの3つという構成。
苺のソースが付いているが、何ともシンプル。

このシンプルデザートがフランスでは普通に出てくるのだから、アラカルトでデザートを頼むことは滅多に無いというわけだ。



最後に家内が気になると、珈琲皿のチェック。
リモージュ焼[Porcelaine de Limoges]だった。

お会計レストランカード
レストランカード(裏)

以上、雰囲気良し、サービス良し、魚介類も良しと、なかなか感動した店だった。
魚介類を頼まないと微妙な感じがしないでもないが、白地に青の外観に船の備品や模型を使った店内装飾の店で、魚介類を頼まない人はいないだろう。
街の中心である港から1.2Km、キブロン駅から600mと歩けない距離ではないので、バスや鉄道でキブロンを訪問された方でも利用できると思う。(イビス[ibis]ホテルからなら、わずか200m!)
その際は、無駄足にならないように、事前に電話1本入れておくことをお勧めする。

※メニュー:前菜・メインコース①②、デザート

【詳細情報】
店名:Restaurant La Chaumine
電話:02 97 50 17 67
営業:12:00~13:30(7,8月は14:00)、19:00~21:00
定休:月曜日、日曜夜
住所:79 rue de Port Haliguen, 56170 QUIBERON
GPS:47.484091, -3.112045


さて、今週末から恒例のシルバーウィーク旅行がはじまる。フランス全州走破の最後となるコルス地域圏(コルシカ島)と、イタリア全州走破の最後となるサルデーニャ州が目的地だ。
すでに6月の台湾旅行を中断して(☞ 台中招財冰で中断)7月の英国旅行を書き始め、その旅行の最後のベルギー部分を中断して8月のフランス旅行を書き始めているのだが、またまた中断を余儀なくされてしまう。

基本的に1行メモ程度は残しているのだが、できるだけ新鮮な印象を登録したいと思っているので、この後はコルシカ島(☞ Google Map)やサルデーニャ島(☞ Google Map)から現地登録を始めたいと思う。
今回は一人旅だし、広域移動も無いことから時間もたっぷり取れると思うので、ネット環境が許せば毎日登録できるのではないかと見ている。(ネット環境は離島故に怪しい気もしているけど・・)

※2014/12/10追記:
ロクロナンの Le Prieure から再開しました!
 

【オレー(Auray)の風景】GPS:47.666363,-2.98009 オレー城壁前の撮影場所)
歩き方に紹介されていたのでキブロンに向かう途中に寄ってみたが、極めて平凡。
わざわざ寄る価値は無いと思うが、その高台は「Château d'Auray」の城壁跡だって書いてもいいんじゃない?




▲左:城壁前の撮影場所  右:Château d'Aurayの案内(画像をクリックすると、大きな画像が開きます)
 

【カルナック列石(Alignements de Carnac)の風景】
公式サイト日本語版の現地配布案内書GPS:47.591486,-3.082556(インフォメーション)



 

【キブロン(Quiberon)の風景】




▲岬の先端に行こうと歩き始めた


▲左:すぐ近くの空港からセスナ機が離着陸  右:岬の先端に到着(見た目よりも遠かった)
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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 62ヵ国を訪問
43ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

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11月:フーコック島/ベトナム
12月:Stuttgart,他/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:Sevilla,Málaga/スペイン
3月:台湾㉙、ベトナム
4月:マルタ②、イタリア
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