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スペイン/カスティーリャ=ラ・マンチャ州:パラドール トレド[Parador de Toledo]

訪問:2014/5/10 20:30 (☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★★★☆★★★★★サービス★★★☆☆雰囲気★★★★☆CP★★★★☆
事実上最終日の8日目。パラドールめぐりの最後は、アランフェスの西50Kmにある世界遺産の街トレド[Toledo]のパラドールだ。(€173/部屋:TWIN WITH VIEW)

TOLEDO GRECO 2014正面
入口

ちょうど、エル・グレコ没後400年記念行事の真っ最中ということで、フロントには EL Greco 2014の立て看板が置かれていた。
もちろん、それにちなんだ記念メニューも用意されていたので、ディナーで頼むものはこの段階で確定。

ラウンジ兼カフェバー カフェのテラス席

トレドの街に出かける前に、眺めがご自慢のテラスでパラドール会員特典の無料ドリンクをいただくことにした。
誰もいなかった室内側のラウンジを抜けると、テラス席のテーブルはぎっしり満席。
それもそのはず、素晴らしいトレドの街全体を見渡せる眺めを堪能できるからだ。

テラスからのトレドの眺め

左の方に3テーブルほど空いていたので行ってみると、この席は宿泊客専用席との案内。我々は宿泊客なので、この席に座ることが出来たが、宿泊しないで眺めを見に来る客がこれだけいるということだ。
どうりで、早いチェックインだったにもかかわらず、駐車場がいっぱいだったわけだ。(旧市街に出かけた後に戻ると駐車場に停めることができず、200mぐらい手前の路駐を余儀なくされた)

会員特典のドリンクとおつまみ おつまみのオリーブ

無料ドリンクに付くおつまみは、美味しいオリーブ。
ここで出てくるおつまみの水準でレストランの水準が計れることが多いので、ディナーは期待できそうだ。
ちなみに、テラス席では15%加算とメニューに記されていたが、パラドール会員無料券でも問題なく利用できた。

※カフェバーのメニュー:ジュース・ワイン・おつまみ類珈琲・パン類・その他アルコール

レストラン開店直後 窓際席をゲット

トレドのパラドールは、アルハンブラ宮殿のあるグラナダ[Granada]のパラドールと同様に人気が高く、直前予約は難しいとされているところ。(実際は、ピークシーズンではないからか、直前でも空きがあった)
この日は土曜日とあってレストランは満席だったが、宿泊客用の枠があるらしく席を確保できた。

チェックイン時に決定したのは、2月のパラドール ベニカルロ[Parador de Benicarló]で、街全体の祭りにちなんだコースを頼んだところ大満足した経験から、
 MENÚ DEGUSTACIÓN EL GRECO(€49.00)
 EL GRECO TASTING MENU

と題された協賛メニューだ。

他のパラドールのスペシャルコースと同様に、水・ワイン・珈琲が付いたフルコースだが、今までの2か所と比べて10ユーロほど高いことから、期待も大きくなる。



まずは、ワインと共にバスケットの中からパンをチョイス。
4種類の中から選ぶのだが、後からパンの追加がいるかと回ってきた。今回の旅行では初めてのサービスだ。
私はフォカッチャ風のもの、家内はレーズンパンみたいなのを選択。イタリアのパンよりはマシ。

コースに付いているワインのブランドは、メニューから転記しておこう。

CORCOVO AIRÉN 2013, DO VALDEPEÑAS
2013 CORCOVO AIREN WHITE WINE, VALDEPEÑAS DO
Bodegas J.A. Megia e Hijos (Ciudad Real),

2013 Castilla-La Mancha Selection Oro Prize.(州産ワイン2013年度金賞)

PALAREA 2007, IGP "VINOS DE LA TIERRA DE CASTILLA"
PALAREA TINTO BARRICA RED WINE, VINOS DE LA TIERRA DE CASTILLA PGI
Bodega Finca Manzanares

2013 Castilla-La Mancha Gran Selection Prize.(州産ワイン2013年度大賞)


NUMEN PREMIUM WATER
Agua procedente de los Montes de Toledo
Water from the Montes de Toledo


ワインが飲めない私に嬉しい水もコースに付いている。
これ、日本の水と同じ味のする軟水で、家内がフランスのボルヴィック[Volvic]みたいに飲みやすいと喜んでいた。

このコースを頼んでいない隣の席の人がこの水に興味を示したようで、水だけを注文して飲み残しの瓶を持ち帰っていたことから調べてみたが、公式サイト(☞ NUMEN - Premium Water)の通販で€17.70/6本という価格。結構お高い水らしい。

CROQUETAS DE GACHAS, CHORIZO Y PIPARRA コロッケの断面
CROQUETAS DE GACHAS, CHORIZO Y PIPARRA
FLOUR PORRIDGE CROQUETTE AND FRIED DEWLAP
Jose Soler, Parador de Turismo de Toledo.


アミューズは、スペインコロッケ。
これが、今までさんざん食べてきた、どこでも同じ感じの味のものとは全く違った。

下のソースは、パプリカベースのクリームソースかな?
コロッケの中身は、まったく不明。
美味しいかといえば、不思議な味としか言えない。(不味いという意味ではない)

ところでこのメニュー、料理説明の最後にシェフの名前と所属するレストラン名が記されている。
恐らく、そのレストランでの看板メニュー的なものを集めて構成しているのだろう。
価格設定が他のパラドールのスペシャルコースよりも10ユーロ高かったことは、それが原因かもしれない。

MOJETE MANCHEGO, ACEITUNAS NEGRAS
MOJETE MANCHEGO, ACEITUNAS NEGRAS Y SARDINA SALADA
MOJETE MANCHEGO (ROASTED PEPPER AND TOMATO SALAD), BLACK OLIVES AND SALTED SARDINES
Fran Martínez. Restaurante Maralba.


次もアミューズサイズ。
イワシのマリネ(ほとんど刺身レベル)に、中央はサーモンのマリネとキャビアもどき。
サーモンの下に隠れて見えないが、アンチョビになる前といった感じのやたら塩辛いイワシのぶつ切りがあり、さらに底の部分にはパプリカソースと、なかなか凝った料理だ。

こちらの料理の特徴は、こういった様々な料理を盛り付けてあるものをいっしょに混ぜていただくと真価を発揮することだろう。
我が地元である埼玉フレンチ・埼玉イタリアンだと、個々に食べれば美味しいが、いっしょに食べると美味しくないのが普通なので、本当によく考えられていると感心してしまう。

GUISO DE TRIGUEROS CON MORCILLA, MIEL, HIERBABUENA Y CHIPIRÓN DE ANZUELO
GUISO DE TRIGUEROS CON MORCILLA, MIEL, HIERBABUENA Y CHIPIRÓN DE ANZUELO
WILD ASPARAGUS AND BLOOD SAUSAGE STEW WITH HONEY, MINT AND LINE-CAUGHT BABY CUTTLEFISH
Iván Cerdeño. Restaurante La Casa del Carmen.


前菜は、小イカを軽くあぶった感じの皿。(メニュー表記では一番最後に出てくる食材だが・・)
サービス担当者が乱雑に皿を持って来るので、せっかくシェフがきれいに盛り付けたイカが、崩れていたので私が直している。

このイカの焼き加減が絶妙。
年末年始の南イタリア旅行(☞ こちら)で、嫌というほどイカ料理を食べてきたが、調理水準が全然違う。
内陸部の街なので鮮度では競えないはずなのに、鮮度面を見ても南イタリアで食べたものよりも上なのだ。

イカの下に敷かれているのは、野生のアスパラガスとソーセージ(血のソーセージと記されていたが、苦手な家内が食べれたので違うようだ)を刻んだものに、小型の松の実をたっぷり加えて炒めてある。ソースというよりは、野菜炒めの一種という感じだが、旨い。

皿の周りに点在している黒いものは、イカ墨。なかなか凝った皿だと思う。
この料理がトリノ郊外にあるレストランのものであることは確認できたので、こういった店に行けば安全だろう。

BACALAO, AJOARRIERO AHUMADO Y BOLETUS
BACALAO, AJOARRIERO AHUMADO Y BOLETUS
COD SERVED OVER SMOKED GARLIC PEPPER SAUCE
Manuel de la Osa. Restaurante Las Rejas.


欧州でタラの料理を食べると、この分厚い切り身で出てくることが多い。
ポルトガルでは干しダラベースで違った味わいだが、それ以外の国では日本と同様に鮮魚を使っていることが多く、これまた焼き加減が絶妙で内陸部の料理とは思えない出来栄え。

ただ、ソースが日本には無いタイプで、ちょっと微妙。
説明ではスモークしたニンニクを使っているとあるが、スモーク感はまったくなく、茹でてピュレ上にしたニンニク(芋の様な食感になるし、臭みも完全になくなる)をオリーブオイルとハーブでまとめた感じ。
塩分が少ないので、ソースにしては力不足なのだ。(塩はテーブルにあるので、自分で加えれば問題ない)

LOMO DE GAMO MARINADO
LOMO DE GAMO MARINADO EN JUGO FERMENTADO DE PIÑA, CEBOLLITAS ENCURTIDAS Y HOJAS ÁCIDAS
VENISON LOIN MARINATED IN FERMENTED PINEAPPLE JUICE, PICKLED SCALLIONS AND ACIDIC LEAVES
Jose Carlos Fuentes, Restaurante Tierra.


肉料理は鹿肉。
パイナップルジュースで漬け込んだとあるので非常に柔らかだったが、野性味のあるはずの肉の主張も抜けてしまった感じで、ジビエ料理としてはイマイチな印象。
ソースは、フランス料理的なフォンドヴォーベース。ちょっと少なかったかな。

HELADO DE QUESO
HELADO DE QUESO, GELATINA DE MIEL Y GRANIZADO DE MANZANA VERDE
CHEESE ICE CREAM, HONEY GELATIN AND GREEN APPLE CRUSHED ICE
Pepe Rodriguez. El Bohío.


なぜかスペインで多く見かけるチーズアイスクリームは、ここまで2か所で食べているので比較しやすいが、さすがデギュスタシオンコースだけあって、日本のコースと同じ量だった。(つまり、少ないということ)
その代わり、おそらく半分以上はチーズではないかと思えるほどチーズ味が濃厚で、美味しい。

トッピングは青りんごのグラニテだが、炭酸水を加えてあるような感じ。
横に添えられているのは、柔らかなゼリー状に加工してある蜂蜜ベースのソース。

MAZAPÁN ARTESANO DE TOLEDO MAZAPÁN ARTESANO DE TOLEDO
MAZAPÁN ARTESANO DE TOLEDO
TOLEDO ARTISAN MARZIPAN


最後の珈琲(CAFÉ COLOMBIA NATURAL)に付く小菓子は、トレド名物の「マジパン」。
いわゆるマジパンとは違って、和菓子の白あん饅頭に近い味だけでなく形状も和菓子的で、日本人好みの味だった。



明るかった空もすっかり暮れて、テーブル席から見える夜景もなかなかのもの。
開閉自由の扉形式の窓の外には広々としたテラスがあったので、夏のピークシーズンはテラス席にもテーブルを埋めてディナーを楽しめるのだと思う。

※メニュー:
MENÚ DEGUSTACIÓN EL GRECO(英語版)通常メニュー(英語版)アラカルト専用(英語版)

【詳細情報】
店名:Restaurante Parador de Toledo
電話:925 22 18 50
住所:Cerro del Emperador, 45002 Toledo
緯経:39.848888, -4.023163


訪問したパラドールのレストラン レビュー一覧

最終日は、現地で追加したパラドールの朝食(€18.00;意外にも平凡で、外れと言える内容だった)の影響と、レンタカー代1日分節約のためマドリッド空港のラウンジで4時間滞在して軽く食べたことから、今回のスペイン旅行記事はこれでおしまい。
いつものように今回の旅費をまとめておこう。

■今回の旅の費用(注:家内と出かけたので総額の半分で表示)
 往復航空券: 123650円(羽田>フランクフルト>マドリッド>ミュンヘン>羽田、11079マイル獲得)
 現地宿泊費: 57279円(€523.67/9泊、うち朝食付2泊)
 現地交通費: 18480円(€171.96)レンタカー&燃油・高速・駐車場、バス
 飲食雑費等: 40197円(€374.03)施設入場料を含む
 国内交通費:  2066円
 旅費合計:  241672円...2人で48万円(事前購入したユーロ預金の円転で107.47円換算)

この後は、5月下旬と今週末から出かける2泊4日の台湾旅行が2本続くが、今週末搭乗予定のビジネスクラス機内食の即日レビューを先に掲載することになる予定だ。
次のヨーロッパ旅行は、7月中旬にスコットランド古城巡り第二弾を予定している。
 

【トレド(Toledo) の風景】


▲旧市街対岸から見た旧市街(パラドールは、ここから丘の上に上がったところにある)


▲左:大聖堂[Catedral de Santa María de Toledo]  右:アルカサル[Alcázar de Toledo]


▲左:大聖堂正面側  右:アルカサル側面側(上の写真の右横から見ている)


▲アルカンタラ橋[Puente de Alcántara]



▲旧市街の風景



▲アルカサル横の広場から見た対岸(最初の写真を撮った場所側)


▲アルカサル横の広場から見たパラドール(建物の下は、絶景ポイント多数ある川沿いの道)
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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 61ヵ国を訪問
42ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

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今後の旅行計画
8月:台北/台湾
9月:リトアニアポーランド
9月:セブ/フィリピン
10月:北東部/ポルトガル⑧、他
11月:北西部/フランス
11月:フーコック/ベトナム
12月:Stuttgart/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:セビリア周辺/スペイン
丸数字:累計訪問回数

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