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スペインの古城ホテル:パラドール ハランディージャ[Parador de Jarandilla de la Vera]

訪問:2014/5/4~5 (Room Type: Twin with Hydromassage Tub(No.226)、室料 €92)
評価点総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆CP★★★★☆
宿泊:総合4.5、予約個室4.0、建物全体4.5、サービス4.5、CP4.5

Castillo de los Marqueses de Jarandilla

【インデックス】
直営レストランのディナー
泊まった部屋と城の内部写真
城の外観と周辺

2日目の宿は、定番になりつつある古城ホテルだ。(☞ 泊まった欧州の古城・シャトーホテル一覧

ポルトガルの古城タイプのポザーダと異なり、スペインの古城タイプのパラドールは、城のあった敷地内に新しい建物で作るケースが多く、2月に泊まったトルトサ城や、この後にレポートすることになるロルカ城サンタ・カタリーナ城も、歴史的建造物を利用しているわけではない点が悲しい。

今回紹介するパラドールは、写真を見ての通り歴史的建造物をそのまま利用している。
ただし、駐車場横に新築されている棟は普通のホテルタイプなので、予約時には城側を指定しなければならない点だけは注意が必要だ。もちろん料金的には割高になるが、一般的には2割以内で済むはずだ。

Parador de Jarandilla de la Vera

城の名前は「ハランディージャの侯爵の城 [Castillo de los Marqueses de Jarandilla]」。
「パラドール デ・ハランディージャ・デ・ラ・ベラ」という長ったらしいカナ表記で掲載されている事が多いが、この地域全体を表す「ラ・ベラ」の中の「ハランディージャ」地区にある侯爵の城という意味になる。(地名表記は、「Jarandilla de la Vera」が正式)
 

早速、メインとなるレストランの紹介に移りたいが、営業は、昼13:30~16:00、夜20:30~23:00。
これがスペインの標準時間なので、日本よりも昼は2時間、夜は2時間半遅いスタートだ。
日本人的には1番乗りで入っても20:30だから、食べ終わったらすぐ寝るというパターンになってしまい、私のように逆流性食道炎持ちの人は要注意だ。

夜用レストラン店内 テラス席のテーブルセッティング

5月前半の夜8時半でも明るかったことから、室内ではなく、欧米人に習って中庭のテラス席でいただくことにした。ひとつ前の中庭全景写真の正面部分にレストラン用の席が用意されている。(手前のテーブルはカフェ&バースペース)

メニューをチェックすると、2食付料金で予約した場合の「Parador Menu(€33.00)」側の選択肢も豊富だったが、アラカルト側はそれ以上に郷土料理中心で魅力的。嬉しい事に、ハーフポーション(1/2 Racion)のある料理がたくさん並んでいたので、ハーフポーションの前菜3品とメイン1品、デザート(私の分)、デザートワイン(家内の分)という構成で2人でシェアしていただくことにした。

これに水を付けて総額 €51.23 だから、パラドールを2食付で予約するのは、単に予約キャンセル時の違約金の問題だけでなく、現地での料理の選択肢が少なくなってしまうという面でもお勧めできない。

アミューズ

アミューズは、チーズと白身ベースの卵の中に塩漬けのキノコを混ぜて作ったキッシュ風。
この塩漬け(正確にはビネガーも加えてある)キノコは、この後でもあちこちで形を変えてお目にかかれたので、スペインの保存食の類だろう。

パンは4種類の中から選択 フォカッチャタイプのパン

パンはバスケットに入って出てきた。(このパターンは珍しい)
フォカッチャ風のパンはしっかり温められていたが、西欧でパンが温められて出てくるなんて、めったに無い事だ。
そして、そのパンが旨い。フランス以外でパンが美味しいことも珍しい。

Pimientos de la Vera rellenos de brandada de bacalao
Pimientos de la Vera rellenos de brandada de bacalao(€5.25|1/2 Ración)
Peppers of La Vera stuffed with slices of Cod


地元産のパプリカにスライスした鱈を加えたという英語メニューを見て頼んだのだが、どう見てもスライスされた鱈が無い。
出てきた料理は、スーパー等でよく見かける小型のパプリカにクリームチーズ(ここに鱈を加えているのかも?)を詰め込んだものの巨大版。もちろん、スーパーで売っているようなマリネ液に入っている訳ではなく、例の塩漬け茸数種類(こちらはやや酒を加えてあった)、それにパプリカソースにバジルソースで2色に仕上げたフランス料理的な皿だ。

スーパーのパック詰めは愛用していたが、まったく別物と言うほど美味しい。
通常小さな田舎町の宿のレストランではシェフの水準にも期待できないものだが、このパラドールはホールスタッフも(スペインにしては)優秀で気が利いていたし、雰囲気も抜群に良くて、予想外に食事を楽しめてしまった。

Surtido croquetas caseras
Surtido croquetas caseras (jamón, bacalao, setas y cabrales) Potatos paja y salsa de tomate(€6.00|1/2 Ración)
Assortment of homemade croquettes (iberian ham, Cheese, Cod and Mushrooms) Grated Potatoes and Tomato sauce


次は、スペイン名物のコロッケの盛り合わせ。
この後、何度もいただくことになるのは、家内が大好きなクリームコロッケ仕様だからだ。
メニュー上ではトマトソースになっているが、トマトよりもパプリカの方が主張している。

コロッケ4種の断面

例によって、断面写真も紹介しておこう。
見た目でも形や色が違うが、4種類とも見事に味が違うし、日本のベシャメルソースばかりのものと違って味が濃い。それぞれ味が明確に異なるので、日本のクリームコロッケよりも楽しめたことから、この後でも何度も頼むことになってしまったというわけだ。

ソースも、シェフの腕が光っているのか、ケチャップのような強い甘さとか酸味を感じないお味で抜群。
とりあえず前菜という位置づけだが、たかがコロッケでは片づけられない、立派な料理と言える皿になっていた。

Migas Extremeñas
Migas Extremeñas con huevos fritos, pimentos, y panceto(€6.50|1/2 Ración)
Regional "Migas Extremenas" with Fried Eggs, paprika and bacon


3皿目の前菜は、英語版でも「Migas Extremenas」と記されている郷土料理の皿。
まったく予想できなかったが、例によって郷土料理優先というスタンスで私が選んだ。

出てきた時は、炒めたジャガイモに目玉焼きを乗せたチロル料理(☞ こちらの「Tiroler Gröstl」という料理)に似た印象を持ったのだが、じゃがいもでなくパン粉だった。

Migas Extremeñas を目玉焼きを除けて

上にかぶさっている目玉焼きを除いた写真がこちら。
パン粉というよりは、パンをざっくり切って多めの油で炒めたものを味付けした感じ。
ベーコンがもう少し多くて、パン粉がじゃがいもに変われば、油っぽさも含めてチロル料理の「Tiroler Gröstl」そっくりだ。ゆえに、あまり美味しいものではない。

wiki によると、この「ミガス・エストレメーニャス」は、当地エストレマドゥーラ州[Extremadura] の郷土料理だそうで、「ミガス[Migas]」自体はスペインだけでなく、当地から100Km強のお隣の国であるポルトガルでもあるとのこと。
私のブログでもポザーダ2か所で Migas の文字のある料理を食べていることが記録されていたが、ぜんぜん違うものだった。

Pulpo al Pimentón Dulce de la Vera
Pulpo al Pimentón Dulce de la Vera con Patata revolcona(€16.90)
Boiled octopus with paprika of la Vera with Mashed Potato


メイン料理は、何を血迷ったかタコ料理を選んでしまった。
この秋に行く予定のガリシア州のタコ料理を思い出したことが原因だが、郷土料理マークが付いていなかった。
もうひとつの候補は、前日のランチにセゴビアで食べた仔豚のローストだった。(☞ El Bernardino

少し厚切りにスライスされたゆでダコには、パプリカ粉がたっぷり。
塩加減もちょうどよく、普通に美味しくいただけた。やっぱりここのシェフは腕がいい。

タコの下には、少しオイリーなマッシュポテトが山盛り。こちらにも炒めたパプリカだけでなく、パプリカ粉を大量に加えてある。パプリカ粉と言えば、ハンガリー料理を思い出すが(☞ ハンガリーのパプリカ粉8種類を比較)、スペイン料理でもたっぷり使うようだ。

Cheese-Cake with Raspberry sauce
Cheese-Cake with Raspberry sauce(€6.20)

メインを2人で1皿にして、量も少な目だったので物足りず、デザートも注文。
家内はデザートワインにしたが、私はスペシャリティ表示のあったチーズケーキを選んでみた。

予想と違って、スフレタイプの軽いものがしっかり温められて出てきた。
チーズの種類が日本で普通に買うことができるクリームチーズとは違う感じだったが、スペシャリティ表示の理由はご当地チーズを使っているという意味だったのかもしれない。
とはいえ、こちらも安心していただける味。

※メニュー:スペイン語版英語版デザート・デザートワイン・食後のドリンク(英語版)

【パラドール詳細情報】
名称Parador de Jarandilla de la Vera
電話:927 56 01 17
住所:Avda. García Prieto 1, 10450 Jarandilla de la Vera Cáceres
緯経:40.12918,-5.660768(ゲート)、40.128694,-5.661763(フロント入口)

駐車場:無料(緯経:40.129026,-5.661368、40.129383,-5.661127)
ネット:WiFi無料
予約先パラドール公式HP

訪問したパラドールのレストラン レビューインデックス
 

【泊まった部屋(No.226)と城の内部写真】

▲単にジェットバス付というだけの1ランク上の部屋だが、読み通り城側の部屋だった


▲左:パラドールの欠点(?)は、バスルームが普通のホテルであること(他のパラドールとほぼ共通)
 右:部屋から駐車場を見下ろす


▲左:城側の部屋の配置図(新館は新築の建物)  右:城側の通路は雰囲気あり


▲左:城の入口正面に見えるバルコニー裏の広い部屋  右:その中央にある有名らしい暖炉


▲左:バルコニーでもまったりできる  右:バルコニーから中庭を見下ろす


▲左:夜の暖炉のある広い部屋  右:夜のバルコニーからの景色


▲多くは無いが、歴史を感じさせる共有スペースもある


▲階段を下りて1階へ


▲パラドールの会員で公式サイトで予約すると、おつまみ付のドリンクがサービス(中庭にて)


▲左:朝食会場(たぶん)は別の部屋  右:フロントはここから入る
 

【城の外観と周辺】

▲左:全景(右手前の建物が新築の新館)  右:入口にある城の説明


▲左:フロントへの入口(奥に見えるのが中庭)  右:朝は扉が閉まっている


▲左:入口の横を進んで外周巡り  右:プールの横にゲート発見


▲左:残念ながら城壁歩きは出来なかった  右:城の裏側にある公園から


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テーマ : 古城ホテル・シャトーホテル
ジャンル : 旅行

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プロフィール

R923E

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現在 62ヵ国を訪問
43ヵ国 をレンタカーで走り、
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今後の旅行計画
11月:北西部/フランス
11月:フーコック島/ベトナム
12月:Stuttgart,他/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:Sevilla,Málaga/スペイン
3月:台湾㉙、ベトナム
4月:マルタ②、イタリア
5月:ポーランド
6月:クロアチア②,スロベニア
7月:イタリア⑰、スイス
8月:台湾
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