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レンタカーで楽しむドロミテ街道とドロミーティ[Dolomiti]周辺情報

訪問:[2013/7/09~7/14]
■ドロミテ街道とドロミーティ(Dolomiti)
訪問から5カ月経過してしまったが、2013年7月に6日間に渡ってドロミーティをレンタカーで回ってきた。
そもそも2年前に漠然とオーストリアのチロル地方に行こうと出かけた際に、イタリア側にもチロル地方(南チロル)があると知り足を延ばしたのが、ドロミテ(発音ベースでは「ドロミーティ」あるいは「ドロミィティ」が正しい)という名前を知ったきっかけだ。

ドロミテ道路地図
▲ドロミーティ周辺の道路と峠の地図(クリックで大きな地図が見れます)

2009年に世界遺産(自然遺産)に登録されているドロミーティは(☞ NHK世界遺産ライブラリー)、行政区画ベースで南チロルの一部が属しているだけだった。

当初全域が南チロルだと誤認していたが、ドロミーティの中心都市と言われるコルティナ・ダンペッツォ(Cortina D'ampezzo)に着いたときにドイツ語表記が無かったことで気が付いた。そう、そこはベネチアのあるヴェネト州が北に大きく張り出していた地域で、メニューを見てもイタリア語表記だけというケースがほとんど。歴史的にも、ベネチアの街の発展に欠かせない存在だったらしい。

出かける前に、ツアーで煽られている「ドロミテ街道」というキーワードを使って情報を集めたのだが、ツアー広告と日本人の旅行記でしか「ドロミテ街道」という名称が存在せず、いったいどこを指すのか分からずじまいだった。上の地図にマーカーを付けてドロミテ街道はここだと示している日本人の個人サイトも見つけたが、現地でこの表現に出会えていないことから、どうも日本独自というかツアー会社独自の定義による名称ではないかという気がしている。


▲1~3日目のルート by 旅レコ(GPSLOG)(クリックで大きな地図が見れます)

4日目: 5日目: 6日目:
▲4~6日目のルート by 旅レコ(GPSLOG)(クリックで大きな地図が見れます)

当初は、Google Map のマイプレイス機能で走ったルートを登録しておいたのだが、この地図優秀すぎて、通行止区間とかがあるとリアルタイムに勝手に経路が変わってしまうことから登録したルートを消さざるを得なくなり、改めて 旅レコ(GPSLOG)で記録したルートマップを紹介することにした。(上に1日単位で6日分を掲載してある)

なお、ドロミーティと南チロルの訪問地点(峠と湖)、食べたレストランでの位置と詳細情報へのリンクは、Google Map側に登録したアイコンから見てほしい。
アイコンをクリックすると、全部ではないが関連する写真や記事へのリンクが表示されるようにしてある。


■拠点とする街をどこにするか
基本的に冬場のスキーがピークシーズンとなる地域なので、夏場はセミシーズン扱いで宿代がリーズナブル。
中心都市であるコルティナを外せば、設備の整った4つ星ホテルでも1泊2食付100ユーロ前後(2人で200ユーロ前後)で泊まれてしまう。

Cortina D'ampezzo 夏山地図
▲コルティナ・ダンペッツォ(Cortina D'ampezzo)の夏山地図(クリックで大きな地図が見れます)

実は、コルティナ(☞ Google Map)に宿を構える必要性はまったくないというか、峠巡りを目当てにする場合は不利な街であることは広域地図を見れば分かるだろう。

確かに交通の要所であり、その分だけ街の規模が大きく高級店やショッピング施設が充実しているのだが、景色はそれほど良くないし(主観的見解)、何より宿代や食事代が高すぎる。自然を求める旅であればゴミゴミしている分だけ魅力が無く、歩きたがらないツアー客向けの街であると言える。

Val Di Fassa 街の地図
▲カナツェイ周辺(Val Di Fassa)の街の地図(クリックで大きな地図が見れます)

車で回るなら毎日拠点を変えるのが良いだろうし、ハイキング目当てなら交通事情の良いカナツェイ[Canazei](☞ Google Map)とか、セルヴァ[Selva](☞ Google Map)、コルヴァーラ[Corvara](☞ Google Map)といったポルドイ峠を含む多くの峠が集中している周回道路沿いの比較的大きな街に構えるのが良いだろう。
これらの街であればバス便も多数あるうえに、ゴンドラ等を乗り継いで目的地に向かうことが出来る。(最近 Google Map にゴンドラやリフトの路線図が表示されるようになったので、役に立つと思う)

Alta Badia 夏山地図
▲コルヴァーラ周辺(Val Di Fassa)の夏山地図(クリックで大きな地図が見れます)

ハイキングがお目当てなら、拠点を一つないし二つに絞り込み、現地のリフトやゴンドラ・バスを自由に使えるフリーパスを購入して回るのが良さそうだが(☞ リンク集)、山の天気は変わりやすいという点は認識しておく必要がある。運悪く天気に恵まれない時のことを考えると、やはりサウナ等の設備が充実した4つ星以上のホテルを狙いたい。

ドロミーティらしい山岳風景を楽しむには、私のように峠道をレンタカーで回ることをお勧めしたい。
この場合は、事前に宿を予約しておく必要は無く、現地で外観等で判断して決めるのが良いだろう。何しろ、どこの街にもたくさんの宿があるので選び放題。冬がピークと言う地域だけに、宿代も手ごろで事前予約のように3連泊以上といった縛りもないし、事前予約のレートよりも1~2割程度安いことが多いのでお勧めだ。
部屋を見せてもらう事もできるので、予約サイトで決めるよりも外れを掴む確率が減るという点でも優位性があるし、あまりにも悪天候が続くようであれば、ドロミーティはまたの機会にして、近隣の都市部をターゲットにするという選択肢もある。

今回は2か所で飛び込み宿泊したが(☞ Hotel SavoyHotel Andreas)、どちらも予約サイトや公式レートと比べて安く、食事面での外れはあったものの居心地の良さという面では満足できる宿だった。

この周辺の宿は競争が激しいのか、改装してきれいなホテルも多いので、4つ星マークのホテルを外観で選び、フロントで宿泊料を聞いて予算に合えば、念のため部屋を見せてもらって決めるというアプローチになる。
高級ホテルに分類される4つ星ホテルで部屋を見せてもらうのは失礼だと記されている方もいるが、そんなことはない。この辺りのホテルでは、先方から部屋を見るかと言ってくれることも多いのだ。
また、何軒か当たってから決めると言っても問題ない。実際、今回の旅では3軒回って比較してから宿を決めたことで、外れを掴まずに済んだのだ。(2軒とも比較後に戻ってきたホテルだ)

注意したいのは、3つ星ホテルと4つ星ホテルの宿代の差がそれほど無いにもかかわらず、設備面では雲泥の差になることだ。ターゲットは4つ星あるいは4つ星半ホテルにすることを強くお勧めしたい。
最終的には、最初に掲載している地図に記されている峠と各地域の標高を目安に、避暑地として相応しい場所を探すのも良いと思う。標高が低めだと、冷房は一般的に付いていないため部屋の気温が上がってしまい、避暑にならない可能性が出てくる。

Itinerari nelle Dolomiti
▲2012年版「Itinerari nelle Dolomiti」より(☞ バイクルート詳細説明

また、現地ではドライブよりもツーリングを楽しむ人達が非常に多かった。
上の地図は、そんな方たちに向けたツーリングマップだが、一部車では通れない道があるものの、ドライブルートを考える際に役立つと思う。
この地図の中央にある黄色線のルートNo.1(55Km)が、前述の「ポルドイ峠を含む周回道路」に該当する。(注:周回道路という名称は、私が勝手に付けたもの)


■今回の旅行でのルート紹介
我が家では、家内の希望でノイシュバンシュタイン城を経由する必要があったため、ドイツのミュンヘン空港からレンタカーを借りたが、一般的にはドロミーティの南側に位置するヴェネツィア空港で借りる方が良いかと思う。
ヴェネツィア空港で借りてミラノ空港で返す(あるいは、その逆ルート)といった行程なら、北イタリアの湖水地方とセットで回ることが出来る。(2012年のGWにこのパターンで借りたが、特に乗捨料はかからなかったのでお勧め)

レンタカー代は、イタリアが一番安く、ドイツがその次。オーストリアで借りると、かなり高額になるのでお勧めできない。反面、ガソリン代はイタリアが一番高くて、ドイツがその1割安。オーストリアがさらに1割安だった。

ドイツで借りる場合で、オーストリアを通過する際に高速道路を使う予定であれば注意が必要だ。
ガソリンスタンド等で事前購入しなければならないステッカー方式で料金を払うため、その情報を事前収集しておく必要がある。スイスと違って短期間用のものがあるので高くは無いが、ちょっと面倒。2年前はチロルがメインだったので購入したが、今回は購入せずに一般道を使って横断した。

●1日目(2013/7/9)


初日はドイツからオーストリアを通過して、ドロミテ街道の起点らしいボルツァーノ(Bolzano|Bozen)から入った。
カレッツァ湖(Lago di Carezza|Der Karersee)、コスタルンガ峠(Passo Costalunga|Karerpass/1758m)、ポルドイ峠(Passo Pordoi|Pordoi Joch/2242m)、ファルツァレーゴ峠(Passo Falzarego/2105m)を経由して、コルティナ・ダンペッツォ(Cortina D'ampezzo)で宿泊。

地名表記が2種類あるのはドイツ語圏である南チロルに属する場所で、イタリア語|ドイツ語 で記してある。

●2日目(2013/7/10)


2日目の午後は雨の予報だったことから、トレクロッチ峠(Passo Tre Croci/1809m)を越え、いわゆるドロミテ街道の終点(らしい)ミズリーナ湖(Misurina)を経由して、南チロルの境界にあるドッビアーコ湖(Lago di Dobbiaco|Toblach)を経て、オーストリア側のドロミーティ北端を回り、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州(Friuli-Venezia Giulia)のストゥリオ(Sùtrio)という街まで。

宿の予約をしていなかったので臨機応変にルート変更が出来たわけだが、ドライブルートとしてはフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州まで足を延ばす価値は無いと思う。前述の通り、ガソリン代が安いオーストリアをわざわざ経由したというだけになってしまった。

●3日目(2013/7/11)


天候の回復した3日目は、チビアーナ峠(Passo Cibiana/1530m)を経由して、スタウランツァ峠(Passo Staulanza/1773m)、フェダイア峠(Passo Fedaia/2057m)、フェダイア湖(Lago di Fedaia)と回って、1日目に通った南チロルに属するカナツェイ(Canazei)に戻るルート。
やはり、ポルドイ峠周辺にある峠道は、景色が雄大で楽しめる。

●4日目(2013/7/12)


4日目は、ドロミーティの最高峰であるマルモラーダ山(Marmolada/3343m)をぐるりと回るルート。
きれいな色が印象的なカレッツァ湖(Lago di Carezza)に寄り道してから、モエナ(Moena)、サン・ペッレグリーノ峠(Passo S.Pellegrino/1918m)、Falcade(1145m)、Alleghe(979m) の街を経由して、ポルドイ峠(Passo Pordoi|Pordoi Joch/2242m)でロープウェイに乗って山の上からの景色を堪能し、セッラ峠(Passo Sella/2240m)を越えてセルヴァ・ガルデーナ(Selva di Val Gardena)で宿泊。

このルートは、湖と高原と険しい山々といったドロミーティを集約した感じの素晴らしい景色を堪能することができるのでお勧め。

●5日目(2013/7/13)


5日目は、シウジ(Siusi|Seis)高原まで往復してから、ガルデーナ峠(Passo Gardena|Grödner Joch/2121m)を経由して、ラ・ヴィラ(La Villa|Stern)までの短距離移動。

●6日目(2013/7/14)


ドロミーティ最終日は、周回道路で残っていたヴァルパローラ峠(Passo Valparola/2168m)とカンポロンゴ峠(Passo Campolongo/1875m)をぐるりと回って、出発地のラ・ヴィラに戻って北上し、オーストリアのリエンツに抜けた。

※ドライブルート上の峠と湖の写真は、Google Map側に登録したリンクか、当ブログのインデックスイタリアのレストラン with 各地の風景のリンクで見てほしい。


■今回の旅行で食べたレストラン情報
いつものように、最後は現地で食べたレストラン情報(ホテル宿泊に付く食事を除く)を、おすすめ順に並べておく。
詳細はレストラン名をクリックして、レビューページを開いてみてほしい。

■第1位:Hotel Cortina(コルティナ・ダンペッツォ (Cortina D'Ampezzo))
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★★雰囲気★★★★☆CP★★★☆☆

寸評:街の中心にある店頭に黒服のオジサン達が待ち構えている高級店。煩いツアー客から逃れるために利用。

■第2位:Rifugio Passo Staulanza(スタウランツァ峠 (Passo Staulanza))
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆CP★★★★★

寸評:峠の1軒宿に併設されたレストラン。イタリアらしい家庭料理だが、水準は高いと思う。ここをベースにハイキングを楽しむというのも良さそうな気がした。

■第3位:Kusk la locanda(モエナ (Moena))
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★☆☆CP★★★★☆

寸評:郷土料理が美味しかった。標高が低いうえにハイキングには不向きの地なので、泊まるには不適切だと思う。

Osteria Da Alvise(ストゥリオ (Sutrio))
評価点:総合★★★☆☆★★★★☆サービス★★★☆☆雰囲気★★★☆☆CP★★★★☆


Wanderhotel Europa(シウジ (Siusi|Seis))
評価点:総合★★★☆☆★★★★☆サービス★★★☆☆雰囲気★★★☆☆CP★★★★☆


Restaurant Seeschupfe(ドッビアーコ湖 (Lago di Dobbiaco))
評価点:総合★★★☆☆★★★★☆サービス★★★☆☆雰囲気★★★★☆CP★★★★☆


Monte Cherz(カンポロンゴ峠 (Passo Campolongo))
評価点:総合★★★☆☆★★★☆☆サービス★★☆☆☆雰囲気★★★☆☆CP★★☆☆☆

 

■現地調査用リンク集(すべて非日本語)
ドロミーティ全般
DOLOMITI.ORG - Il portale ufficiale delle Dolomiti
Südtirol - Ortschaften Dolomiten

ポルドイ峠周辺
Alta Badia - Dolomites
Official website Val di Fassa
Val Gardena - Dolomites Official Homepage
Società Incremento Turistico Canazei

コルティナ周辺
Cortina Cube

シウジ高原周辺
Official Website of the Tourist Association Alpe di Siusi
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現在 62ヵ国を訪問
43ヵ国 をレンタカーで走り、
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11月:フーコック島/ベトナム
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