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フランスの古城ホテル[ロレーヌ地方]:モンタイロン城(Château des Monthairons)

訪問:2013/11/2~3 (Room Type: Standard(No.6)、素泊まり €100.00/2名まで)
評価点:総合★★★★☆、味★★★★★、サービス★★★☆☆、雰囲気★★★★☆、CP★★★★☆
宿泊:総合4.0、予約個室4.5、建物全体3.5、サービス3.0、CP4.5
Château des Monthairons

【インデックス】
直営レストラン「Restaurante Château des Monthairons」のディナー
泊まった部屋と城の内部写真
外観と周辺の風景

2日目は500Kmを越える移動距離になるので、まだ暗い朝6時にスタート。街歩きを優先したのと、この日の宿がシャトーホテルということもあって早めに到着したかったことから、朝昼抜きとした。

その宿だが、日本語名だと「モンタイロン城」だが、フロントの方に読み方を聞いてカナ表記にすると「モンヘロン城」かな? 「シャトー ド モンタイロン」で検索すると、予約サイトがそれなりに出てくると思う。

いわゆる古城ではなく、フランス流の「シャトー」で、1859年建造のマナーハウスらしい。フランス語圏のシャトー表記の宿は、ほとんどが古城ではなく荘園領主が住んでいた家を指すようで、家では無くワイナリーを指す場合もある。つまり、古城だと思って予約したら城ではなかったというケースが、ことフランス語圏(カナダのケベックを含む)に関しては非常に多いので注意が必要だ。フランスでは「シャトー≠古城」と覚えておきたい。
(私は事前に公式サイトで調べているので問題なかったが、あえて古城ホテルとして掲載させていただいているので注意として記しておく。実際のところ、古城との線引きに個人差があり難しいのだ。)

ちなみに、今年のGWに泊まった クラザンヌ城(Château de Crazannes)エスパロン城(Château d'Esparron) は古城タイプの宿だが、この手の宿を探し当てるのはなかなか根気のいる作業である。日本語のガイドブックやシャトーホテル紹介サイトは、まず役に立たないからだ。
 

レストランの雰囲気 テーブルセッティング

ディナーはこのホテルのレストラン「Restaurant du Château des Monthairons」でいただくことにした。というのも、サンテミリオン(Saint-Émilion)のシャトーホテル グランバライユ(Château Grand Barrail) が良かったことから、4つ星クラスのホテルなら大丈夫だろうという読みからだ。もちろん英語メニュー完備。
外部から来ている客も多かったので、レストランとしての地元の評価も高いことが伺える。

アラカルトは前菜・メイン共に€25~30前後だが、当然のごとくコースが用意されている。
価格帯は€45~77だが、メニューの最初に目立つように別紙で挟まれていた Meuse La Vallée(€60)をお願いすることにした。この「ムーズ渓谷」というお題は、ムーズ川(マース川)流域のこの地域一帯を指すようで、城から20Kmほどのところにパリから1時間で到着するTGVのMeuse駅がある。でも、景観的には渓谷という雰囲気はまったくないので、その手の期待をしてはいけない。

パン アミューズ

まずは、パンとアミューズの到着。
パンはずっしり重いタイプ。フランスのパンは、一部例外を除けば味わいがあって美味しい。これならバターが無くても問題なしだ。

アミューズは、蟹のほぐし身と胡瓜をマヨネーズ的な風味のあるドレッシングをほんの少しだけ加えて和えたもの。トッピングは、カッテージチーズ風味のホイップ。
トッピングを除けば、日本の蟹サラダ的な味わいで安心するお味だが、ほぐし身というよりは、日本では捨ててしまうであろう細い部分の足肉がたっぷり入っている点で、日本のカニサラダとはちょっと違う。いや、蟹がそもそも小型なのかもしれない。

Plate of two foie gras
Plate of two foie gras : one plain in labe and the other served with boar ham

前菜は2種類のフォアグラ料理。別皿で温かいブリオッシュが付いていた。

左のものは、珍しい猪の生ハムで巻いたもので、生ハムから出てくる塩分と旨味がフォアグラに浸透して非常に美味。前にバスク地方のバイヨンヌ(Bayonne)でチョコレートとフォアグラを組み合わせたものをいただいたことがあるが(☞ L'Embarcadère)、やはり塩分が無いとフォアグラは生きてこない。生ハムの色が濃いので、出てきた時はバスクのと同じチョコレートかと思ってしまった。

右側は、シンプルにそのままのフォアグラという感じ。
こちらは、皿に添えられている塩と胡椒に濃厚なリンゴペーストで自分なりに味を付けていただくことになる。
どちらのフォアグラも質という面でも良く、このクラスのレストランで食べれば概ね真っ当なフォアグラに有りつけることができるようだ。

Sliced duck fillet in plum of Lorraine serjuice
Sliced duck fillet in plum of Lorraine serjuice and his upside down carrots with apices

メインは豪快な量の鴨肉料理。

付け合せも豪華で、手前がたっぷりのキノコのソテー(食べたことが無い種類)と、猪肉っぽいベーコン。
右側の大きなソーセージのカットに見えるものはレバーペーストだが、何かはわからなかったもののチョコ風味の甘いペーストという感じのする変わったお味。でも美味しい。
その上には、ウリ科の味のするラフランスのような形をしているもの(甘くない)に、豆をトッピング。飾りは、飴細工ならぬ胡麻細工のクッキー。肉に隠れて見づらいが、味の濃いミニトマトの飾りにローズマリーが刺さっていた。



本体の肉は、2種類の異なる肉が重ねられていて、上に乗っているのは形と切り方から別の肉の腎臓ではないかと思えたものの、違った。(写真は肉をひっくり返して撮影)
日本だと冷凍もの中心だが、非冷凍肉だと弾力感がぜんぜん違う。



その下には、よく見かける鴨肉の厚切りスライスが2枚隠れていた。
普通なら、肉の下には野菜やポテトを敷くものだが、部位の違うダブル鴨肉というのは珍しい。

ソースは、皿の左側にジャガイモのように見える小型のスモモ風の果物をベースにしたもの。ご当地産の果物らしい。さっぱり酸味のあるソースで魚料理的だったが、濃度がそれなりにあるので肉に合うソースだ。埼玉ではまず出会えないタイプ。

肉・ソース・付け合せ全体を見て、非常に満足感の高い皿だった。

Cheese Platter
Cheese Platter(+€4)

チーズは4ユーロ加算でワゴンで出してくれるとのことで、前回の旅行でフランスチーズに魅せられてしまったことからお願いした。

種類的には過去最高のワゴンで出てきたが、左が山羊で右が牛だという説明しかしてくれないので(たぶんサービス担当者の英語力の問題で、他の席ではフランス語で全部説明していた)、見栄えで5~6種類は選ぼうと吟味。



ところが、予想より1カットが大きく、食べきれない恐れが出てきてしまったので、上の4種類で断念。

左と中央手前が山羊で、上と右が牛のチーズだ。中央下のチーズは普通のカッテージチーズにパプリカ粉をまぶした感じのものでイマイチだったが、他はまずまず。特に両端の2種は美味だった。

アヴァンデセール 小菓子

メニューに記されていない皿が出てくることで店の姿勢や格が分かるものだが、しっかりデザートは2皿構成だった。
最初のアヴァンデセールは、バジルベースのムースの上に、イチゴのコンポートを乗せたもの。セルクルで固めてあるムースは2段構成で、イチゴのピュレをジャム風に固めたものが敷かれていた。
バジルとイチゴって相性いいんだな。

この段階で早々と小菓子も出てきていたので、やはりフランスでは小菓子が必ずしも追加注文した珈琲のお供という位置づけではないようだ。過去、エーグモルト(Aigues-Mortes)の Les Arcades と、オービュッソン(Aubusson)の Le France で経験している。

Parfait frosted with the dragée of Verdun
Parfait frosted with the dragée of Verdun flashes and its chocolate mousse poached pear in red wine and apices

メインのデザートは盛り合わせで出てきた。
チョコムースにピスタチオムース、どちらもトッピングはピスタチオのフィンガークッキー。手前はラフランスのワイン煮。
全体的には、日本の標準クラスという印象で特筆できる内容ではなかった。



以上で、水代とオプションを加えて総額 €68.00。(珈琲は頼まなかった)
フランスでは税サ込での価格表記なので、チップも不要。割高になるはずの4つ星ホテルでも、地方だとこの値段で食べることが出来てしまうのだから、何でも高いパリに行かなくなってしまうわけだ。(最低€200クラスの3つ星レストランに行くなら別だが、私のテリトリーではない)

※メニュー:Meuse La Valléeその他のコースアラカルト

【詳細情報】
店名:Château des Monthairons
電話:03 29 87 78 55
住所:26 Route de Verdun, 55320 Les Monthairons

大きな地図で見る
 

【泊まった部屋(6号室:Standard Room)と城の内部写真】(☞ 料金表
実は、古城と違って内部に見応えがないのがシャトーホテルの欠点なのかもしれない。
部屋という部屋はすべて客室となっているうえに、このシャトーに限るのかもしれないがロビーも狭くラウンジというべきスペースが無かったのだ。マナーハウス系のシャトーホテルは、ここ限りにしようと思った次第。


▲左:フロント前の階段を上る  右:2階のオープンスペース(これしか無い!)


▲左:この先から城の正面の景色が見える  右:我が部屋は右側の扉







▲最安値の部屋なのに、バスルームは広々快適


 

【外観と周辺の風景】



▲左:正面ゲート  右:ゲートからの敷地内道路






▲左:Spaコーナーのある別棟入口(正面右側奥)  右:横から撮影


▲池のように見えるが、川が氾濫して敷地内だけでなく周辺地域が水浸しになっていた


▲左:裏口にも立派なゲートがある。(実は、こちらが正面なのかも?) 右:裏口からみた建物


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テーマ : 古城ホテル・シャトーホテル
ジャンル : 旅行

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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 62ヵ国を訪問
43ヵ国 をレンタカーで走り、
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価格は常に税サ込で表記。

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今後の旅行計画
11月:北西部/フランス
11月:フーコック島/ベトナム
12月:Stuttgart,他/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:Sevilla,Málaga/スペイン
3月:台湾㉙、ベトナム
4月:マルタ②、イタリア
5月:ポーランド
6月:クロアチア②,スロベニア
7月:イタリア⑰、スイス
丸数字:累計訪問回数

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