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ハンガリー/ブダペスト(Budapest):ピエロ[Café Pierrot Restaurant]

訪問:[2013/10/11 18:00] (☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★★☆☆★★☆☆☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆CP★★★☆☆
おなじみのグリーンガイド、ブダペストのレストランも郷土料理系だけで10軒ほど掲載されていたので、初日のディナーは宿に近い店を選んでみた。スタッフが皿を出すたびに「どうぞお召し上がりください」なんて言うので不思議に思っていたら、歩き方掲載店だった。(苦笑)

地球の迷い方とも言われる悪名高い「地球の歩き方」は、編集部側の能力が非常に低いことを証明するように、執筆者に完全に依存してしまうブランド統一感の無いガイドブックだが、ことハンガリー版に関しては、詳細な歩き方(要はタクシーとか現地ツアーに依存しない公共交通機関を使った安価な移動方法)を掲載している点からも珍しく利用価値の高い1冊になっている。ただし、編集部側の能力の低さは、限られたスペースに意味のない読者投稿記事を多く選んでいる姿勢を見ればわかる。あ、また脱線してしまった。失礼!

外観 レストラン側の店内

歩き方には「カフェ・ピエロ」と掲載されているが、これは間違いだ。
正式には「Pierrot」だけで、付随情報として「レストラン&カフェ」が付いている。ネームカードや公式サイトでの付随情報の表記順が「カフェ&レストラン」だったり、レシートでは「カフェ」と「レストラン」の間に店名が入っていたりするので、恐らくレシートベースで記載されたのではないだろうか。(ある意味、ちゃんと食べて取材しているということが見えてくる。歩き方では珍しい事だ)

テーブルには布の白いテーブルクロスにナプキンがセットされているうえに、スタッフの振る舞いは高級レストラン(超高級ではない)そのもの。ディナー限定かもしれないが、ピアノの生演奏もあるのだ。

テーブルセッティング アミューズ

まずは、無料のアミューズ。
洒落たスプーンに乗ってきたものは、ゼリーベースにハムを刻んだもを乗せただけ。日本のレストランの感覚から考えると、芸が無いというか手抜きというか・・
日本でも同じだが、最初の1皿(アミューズを含む)でその店の印象は決まってしまうものだし、実際ほとんど外れないものだ。先行きが思いやられる。

goulash soup
goulash soup with home made bread(2463Ft≒1150円)

まずは、ハンガリー名物のグヤーシュ。周辺国や日本でも食べられるおなじみのスープだ。
パンは最初に出てきているが、なぜかバターが出てきたのはこの段階。グヤーシュに付くパンのはずだが・・

グヤーシュの中身

サイコロ状にカットされたジャガイモと牛肉のたっぷり入ったスープは、さすが本場の高級店と唸らされたお味。
肉も芋も高品質、スープは濃厚感ではなく洗練された味わいを楽しめた。

ドイツ語圏とか日本で食べられるもの(グラーシュ)との違いは、ハンガリー名産のパプリカが大量に投入されている事。ハッキリそれが分かる味なのだ。気に入ったので、お土産には空港バスの発着する地下鉄駅に隣接するテスコ(Tesco)で4社の50~100g入りパプリカ粉を2種類ずつ、合計8袋(総額 2500Ft≒1150円)とマギーのグヤーシュの固形スープ(450Ft≒210円)を買ってしまった。パプリカ粉のブランド間(価格差)の違いとかを確認してみようと思っている。

hungarian fois gras trilogy
hungarian fois gras trilogy with beet root variation(5175Ft≒2400円)
:grilled, mousse and brulée


前菜もハンガリー名物からフォアグラ3種盛。
生産量はフランスに匹敵するほどで、日本にもたくさん輸出されている。(でも、埼玉版ブログで書いている通り、ハンガリー産のフォアグラはフランス産と比べて美味しくないという印象を持っているのだ)

で、本場なら違うのかと多少は期待していたのだが、やはりダメだ。
あの独特な味が希薄なのだ。ソテーの食感もフランス産の安物といった感じ。
さらには、料理としてもレベルが低すぎる。

フォアグラグリル

まずは左のグリル。ローストと言われていたのでソテーでは無いようだが、フランス産のフォアグラをローストなんかしたら、トロトロに溶けてしまって形を保つことができないはずだ。つまり、ハンガリー産のフォアグラとはそういう代物。旨いわけがない。単なる鴨のレバーなのだ。

1週間前に、鳩ヶ谷の舟津亭で、鴨のレバーとフォアグラの食べ比べをしているが、ハンガリー産のフォアグラは、その単なるレバーといわゆるフォアグラの中間ぐらいの味なのだ。食感はややレバーに近い。

ついでに、ブダペストの中央市場で相場を見てきているのだが、当地ではキロ2300円(5000Ft)程度。
他の肉類は日本の半分程度の価格だったので単純比較はできないが、フランスの6~7掛の価格水準が質を表しているという気がした。(当地は鵞鳥のフォアグラが主流らしいが、この店のは鴨のフォアグラだと思う)

フォアグラブリュレの断面

中央のブリュレは、まるで瓶詰練雲丹のようなアルコール依存した味わいでフォアグラ感が乏しい。
確かにウニではないものの、練り雲丹ですと言われて出されたら通用してしまうのではないかと思えるほどだった。

フォアグラのムース

フォアグラのムースも日本でのフォアグラ料理では定番的なものだが、おろしラディッシュ(?)ばかりが強調されていて、フォアグラが入っているのか分からないような料理で、激不味!!

量が見えなかったので、前菜系2品を食べてからメインを頼むか決めたいとお願いしておいたのだが、量が少ないので余裕でメインを頼めたものの、このフォアグラ料理の水準の低さでメイン料理に散財する気が起きず、代わりにデザートをお願いした。

lemon grass quince pie with bay leaf ice cream
lemon grass quince pie with bay leaf ice cream and quince "pálinka" jelly(2011Ft≒930円)

水準の低さの読みは正解。

lemon grass quince pie

「quince pie」が何だか知らないで頼んだが、ドイツ周辺ならどこでも食べられるシュトゥルーデルのことだった。
違いといえば、リンゴではなくレモングラスらしいのだが、どう見てもレモングラスではないし、りんごでもない。果肉の硬い桜桃系、例えばネクタリンあたりの果物という気がする。

これが当地のデザートと言われてしまえばおしまいだが、パイと称された部分は堅いパンケーキのような代物でパサパサ、中の角切り果物は無加工なのか甘味が足りず、デザートらしさが無かった。

ベイリーフのアイスクリーム

ベイリーフ(月桂樹/ローリエ)のアイスって初めて食べたけど、面白い味になるんだな。私は美味しいとは思えなかったけど、意外と癖になる味なのかもしれない。
ただし、アイスの下に敷かれてた砕いたチョコクッキーは、なんとも安直でまったく合わず。

そして、アイスの左上に見えているナタデココみたいに見える白濁透明のブロックゼリー状のものが、パリンカ(pálinka)のゼリー。
これもまったく見当が付かず、後で調べたらハンガリーで有名な果物のウイスキーらしい。
こちらも中毒症のありそうな味だ。(こちらは意外と美味しかった)

お会計 レストランカード
▲左:お会計  右:レストランカード(表/裏)

ということで、グヤーシュは良かったものの、他はダメ。やはり東欧は煮込み料理に限るなぁと感じた次第だ。
フォアグラに関しては、自称フォアグラ狂であることから別の店でリベンジしたいと思うが、やはりベースがフランス産よりも劣ることは明白なので、期待しないでおきたいと思う。

※メニュー:スープ、前菜、軽食、メインデザート、トカイワイン(Tokaj Wines)

【詳細情報】
店名:Cafe Pierrot Restaurant
電話:1 375 6971
営業:11:00~24:00(無休)
住所:Fortuna utca 14, Budapest

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ジャンル : グルメ

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