ビジネスクラス機内食.オーストリア航空:ウィーン⇒成田
搭乗:[2010/7/25 OS51便]
評価点:総合★★★★☆、味★★★★☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★★★
3年前に振替搭乗した復路便(参照:食べログの日記)も、往路で予想した通り、質の大幅な低下が見られた。
まず空港ラウンジだが、オーストリア航空の本拠地なのに狭くて食事内容もしょぼい。
スープ、パスタ、ツナサラダに、独特で良かったほうれん草とチーズを炒めてピューレ状にした料理。

空港の構造上の問題も否定できないが、現時点で経験した世界20か所程度のラウンジの中での最高は、ポルトガル航空の本拠地リスボン空港(参照:食べログ in Portugal, 2009冬(Part4 空港ラウンジ編))だと思う。
往路と同様に、離陸後すぐに食事のスタート。
以下、往路便と被る部分も多いが、紹介しよう。
アミューズは、往路便と同様に貧弱な皿。

前菜は「海老のニコシア風(prawns niçoise)」をチョイス。
「ニコシア風」の意味を帰国後に調べたら「ニース風」という意味だそうで、それなら和訳時に日本で一般的な「ニース風」と記せば良いのに・・

海老の塩使いが旨いものの、ドレッシングはニース風というよりは単なるフレンチ。
ゆで卵が乗っているからニース風なんだろうけど・・
スープは「チロル風コンソメスープ」
コンソメはインスタント的な味でイマイチ、ハンバーグのようなものは「伝統のチーズダンプリング」と記されていたが、こちらも中途半端な味という印象。

メインは「スズキのヒレ」
スズキの「ヒレ」って食べられるのかと思ったら、英語メニューには「fillet of seabass」と書かれている。またまた誤訳だ! フィレも日本語になっているのに、日本人CAさんも「ヒレ」って言っていた。
前回は、日本で調達すると2千円前後するドーバーソールだったのに、スズキではなく小型のセイゴで、原価ベースで見ると約10分の1という魚だ。実際、seabassは、欧米のごく普通の店や屋台で揚げたものを売っているのだから、格落ちも甚だしい。やはりケチなルフトハンザに買収されてしまったのが致命傷か。
盛り付けだけはレストランと同等だが、魚体が魚体だけに味は他社と同じ機内食といった感じ。これでは、わざわざ提携先である DO & CO社のシェフ(Flying Chef と称している)を搭乗させる意味は無いのではないだろうか。

デザートとチーズは往路と同じ様にドライアイスの煙で演出されたワゴンサービス。
こういった局面で、例のフライング・シェフが出てくれば良いのに、出てこない。既に調理や盛り付けは終えているので、暇なはずなんだが・・

前回と同様に全部盛りでお願いしたが、食べログの日記側に載せてある前回の写真と比べてほしい。
DO&CO社の美味しいデザートは無くなっていた。

最後の10種類から選べる珈琲は「Kaffee Baileys」を注文。合わせて、到着前の食事の予約もこの段階で。

前回は寝ていて気付かなかったが、朝食の前の間食があった。
出てきたのは、チーズフライ。これにワサビ風味の変わったジャム(?)を付けていただく。

朝食だが、選択できる部分は以下のようにお願いした。
○フルーツスムージー:苺タップリのミルクシェイク
○ナチュラルヨーグルト:上部左の逆三角形の皿
○ホームメードグラノーラ:上部中央のセロハン袋に入ったもの
○ミューズリ:上部左端、ハンブルクのラウンジで食べたものは美味しかったが、残念な味
○ハムとチーズの小皿盛り合わせ:左下逆三角形の皿
○DO&CO特製アプリコットジャム:左下のビン入りジャム。前回と同じ様に家内へのお土産。
○ハム&チーズのオムレツ:トマトを器にしたほうれん草が美味しい。七面鳥のソーセージもGood!

復路便の朝食は前回の感動した印象とさほど変わらず、オーストリア航空の良さが残っていたのが嬉しかった。
3年前とストレートに比較できる復路便だが、やはりメインとデザートの質が、明らかに経費削減といった形で大幅に落ちていた。往路便と同じようにフライングシェフは客室にまったく出てこないので、エンタメ性でも劣ってしまった。(出てこないなら、わざわざそれだけのために搭乗させる必要性も無いと思うのだが。そのほうが、よほど経費削減になると思う)
世界1位から3位に転落(2010年版では2位にアップ/参考:BEST BUSINESS CLASS CATERING)したのも納得できるし、将来的にはもっと劣っていくのも間違いないだろう。サービスの悪さでは米国並みという噂のルフトハンザに買収されてしまったのが原因だと思う。
普段使う全日空を見ていても、航空会社のサービス、特に機内食の悪化はとどまることを知らないようだ。
エコノミーならともかく、ビジネスクラスでも機内食に期待できない時代になってきたと考えれば、今後のビジネスクラスの選択肢は設備面になってくるだろう。となれば、全日空の最新機種は魅力的であり、ウィーンに行く場合を除いて乗継となるオーストリア航空を選択する余地はなくなってしまったと言えそうだ。
さて、来年の夏休みの航空会社選択が悩みである。ビジネスクラスの機内食世界1位は「カタール航空」だそうだが、スタアラではないので選択の余地は無い。2位(2010年版では3位)の「シンガポール航空」は、年末年始の旅行で豪州路線に乗る予定だ。予約開始となる1ヵ月後までに決めなければならないので、無難に目的地(アイスランドを予定)まで飛べるSASになりそうな気がするが、3年前の北欧旅行に往路で利用しているので往復SASではつまらない。往路はソウル経由のアシアナ航空でも使ってみようか。(これを確保すると、貯めたマイル全部が無くなってしまう)
評価点:総合★★★★☆、味★★★★☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★★★
3年前に振替搭乗した復路便(参照:食べログの日記)も、往路で予想した通り、質の大幅な低下が見られた。
まず空港ラウンジだが、オーストリア航空の本拠地なのに狭くて食事内容もしょぼい。
スープ、パスタ、ツナサラダに、独特で良かったほうれん草とチーズを炒めてピューレ状にした料理。

空港の構造上の問題も否定できないが、現時点で経験した世界20か所程度のラウンジの中での最高は、ポルトガル航空の本拠地リスボン空港(参照:食べログ in Portugal, 2009冬(Part4 空港ラウンジ編))だと思う。
往路と同様に、離陸後すぐに食事のスタート。
以下、往路便と被る部分も多いが、紹介しよう。
アミューズは、往路便と同様に貧弱な皿。

前菜は「海老のニコシア風(prawns niçoise)」をチョイス。
「ニコシア風」の意味を帰国後に調べたら「ニース風」という意味だそうで、それなら和訳時に日本で一般的な「ニース風」と記せば良いのに・・

海老の塩使いが旨いものの、ドレッシングはニース風というよりは単なるフレンチ。
ゆで卵が乗っているからニース風なんだろうけど・・
スープは「チロル風コンソメスープ」
コンソメはインスタント的な味でイマイチ、ハンバーグのようなものは「伝統のチーズダンプリング」と記されていたが、こちらも中途半端な味という印象。

メインは「スズキのヒレ」
スズキの「ヒレ」って食べられるのかと思ったら、英語メニューには「fillet of seabass」と書かれている。またまた誤訳だ! フィレも日本語になっているのに、日本人CAさんも「ヒレ」って言っていた。
前回は、日本で調達すると2千円前後するドーバーソールだったのに、スズキではなく小型のセイゴで、原価ベースで見ると約10分の1という魚だ。実際、seabassは、欧米のごく普通の店や屋台で揚げたものを売っているのだから、格落ちも甚だしい。やはりケチなルフトハンザに買収されてしまったのが致命傷か。
盛り付けだけはレストランと同等だが、魚体が魚体だけに味は他社と同じ機内食といった感じ。これでは、わざわざ提携先である DO & CO社のシェフ(Flying Chef と称している)を搭乗させる意味は無いのではないだろうか。

デザートとチーズは往路と同じ様にドライアイスの煙で演出されたワゴンサービス。
こういった局面で、例のフライング・シェフが出てくれば良いのに、出てこない。既に調理や盛り付けは終えているので、暇なはずなんだが・・

前回と同様に全部盛りでお願いしたが、食べログの日記側に載せてある前回の写真と比べてほしい。
DO&CO社の美味しいデザートは無くなっていた。

最後の10種類から選べる珈琲は「Kaffee Baileys」を注文。合わせて、到着前の食事の予約もこの段階で。


前回は寝ていて気付かなかったが、朝食の前の間食があった。
出てきたのは、チーズフライ。これにワサビ風味の変わったジャム(?)を付けていただく。

朝食だが、選択できる部分は以下のようにお願いした。
○フルーツスムージー:苺タップリのミルクシェイク
○ナチュラルヨーグルト:上部左の逆三角形の皿
○ホームメードグラノーラ:上部中央のセロハン袋に入ったもの
○ミューズリ:上部左端、ハンブルクのラウンジで食べたものは美味しかったが、残念な味
○ハムとチーズの小皿盛り合わせ:左下逆三角形の皿
○DO&CO特製アプリコットジャム:左下のビン入りジャム。前回と同じ様に家内へのお土産。
○ハム&チーズのオムレツ:トマトを器にしたほうれん草が美味しい。七面鳥のソーセージもGood!

復路便の朝食は前回の感動した印象とさほど変わらず、オーストリア航空の良さが残っていたのが嬉しかった。
3年前とストレートに比較できる復路便だが、やはりメインとデザートの質が、明らかに経費削減といった形で大幅に落ちていた。往路便と同じようにフライングシェフは客室にまったく出てこないので、エンタメ性でも劣ってしまった。(出てこないなら、わざわざそれだけのために搭乗させる必要性も無いと思うのだが。そのほうが、よほど経費削減になると思う)
世界1位から3位に転落(2010年版では2位にアップ/参考:BEST BUSINESS CLASS CATERING)したのも納得できるし、将来的にはもっと劣っていくのも間違いないだろう。サービスの悪さでは米国並みという噂のルフトハンザに買収されてしまったのが原因だと思う。
普段使う全日空を見ていても、航空会社のサービス、特に機内食の悪化はとどまることを知らないようだ。
エコノミーならともかく、ビジネスクラスでも機内食に期待できない時代になってきたと考えれば、今後のビジネスクラスの選択肢は設備面になってくるだろう。となれば、全日空の最新機種は魅力的であり、ウィーンに行く場合を除いて乗継となるオーストリア航空を選択する余地はなくなってしまったと言えそうだ。
さて、来年の夏休みの航空会社選択が悩みである。ビジネスクラスの機内食世界1位は「カタール航空」だそうだが、スタアラではないので選択の余地は無い。2位(2010年版では3位)の「シンガポール航空」は、年末年始の旅行で豪州路線に乗る予定だ。予約開始となる1ヵ月後までに決めなければならないので、無難に目的地(アイスランドを予定)まで飛べるSASになりそうな気がするが、3年前の北欧旅行に往路で利用しているので往復SASではつまらない。往路はソウル経由のアシアナ航空でも使ってみようか。(これを確保すると、貯めたマイル全部が無くなってしまう)
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テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ