フランス/アルビ(Albi):La Temporalité
訪問:[2013/4/28 13:00]
評価点:総合★★★★☆、味★★★☆☆、サービス★★★☆☆、雰囲気★★★★☆、CP★★★★☆
4日目、カルカソンヌから北に100Kmほど走って、世界遺産の街であるアルビ(Albi)を中継点に選んでランチをいただくことにした。
日曜日とあって、グリーンガイドに掲載されるような真っ当なレストランはお休み。実は、中に客がいるように見えたもののドアが開かなかった店が候補だったのだが、言葉の問題もあるのであっさり諦めたというのが実態。
さて、どうせ観光客向けの店なら、少しでも趣のある店に入りたいと思って物色した結果、この店に決めた。

▲左:外観 右:この奥の突き当り右側に店がある
ベルビー宮(Palais de la Berbie)とサントセシル大聖堂(Cathédrale Ste-Cécile)の間の奥まったところにある店で、観光客がひしめく大通りから見えるものの、普通なら入り込まないような場所だ。

入口から覗き込んだ感じでは小さな店だと思っていたが、奥の方に広々として趣のある空間が広がっていた。ベルビー宮の外壁と一体になっているので、ひょっとするとベルビー宮の付属施設だったのかもしれない。
メインストリート沿いのテラス席を並べた安っぽい店に入らないでよかった。
お願いしたのは3皿セットの Menu à €18。
他に €22, €27, €35 のコースがあったが、この日は夜を楽しみにしていたので最安値にしておいた。

水を頼もうと思ったら、ボトルとタップ(水道水)のどちらが良いかと聞いてくれた。
これも観光客相手に売り上げを伸ばそうという店では考えられない運営姿勢で、好感度が上がる。もっとも、フランスの食堂であれば、黙っていても水道水が出てくるハズだが・・

Soupe de Poissons, Rouille et Croûtons
家内が選んだのはスープ・ド・ポワソン、つまり魚のスープ。
前日寄ったスーパーに、大きな瓶やプラボトルに入ったスープ・ド・ポワソンがたくさん並べられている光景を見ていたので興味を持っていたわけだが、一口食べた印象はかなり薄め。超濃厚だったポルトガルのマールブラヴォ(Mar Bravo)のものとは、かなり印象の違うものだ。
別皿のチーズや、マヨネーズみたいなルイユ(Rouille)ソースを加えることで、味にしまりが出たとの話。

Moules Marinières normande
私は大好物のムール貝。ノルマンディー産との表記だが、日本でよく見かけるモンサンミッシェル産のものかどうかは不明。
例によってボウルいっぱいで出てきたが(欧州ではこれが標準サイズ。日本で頼むと悲しいほど少ないのだ)、白いドレッシング風のものがたっぷり掛けられているのは初めてだ。後で訪問した街の惣菜屋でも、このような感じで売っていたので当地標準なのかも?
で、その白い液体は、グラタンソースを塩分控えめにして薄めた感じのもの。
小さなフォークで食べるのだが、必然的に貝殻を手で持つことになるのに、フィンガーボウルは付かなかった。
やっぱり食堂であってレストラン格の店ではないからだろう。

Cuisse de Canard Confite, senteur de thym
家内がメインに選んだのは、おなじみの鴨のコンフィー。
タイムの茎がささっているが、これを線香のように火をつけた状態で持ってきた。
観光施設に隣接する店にしては、客を喜ばせようという姿勢が見える。味は見ていないのでノーコメント。

Dos de Colin, crème de Chorizo
私は、髭ダラのチョリソクリームを選んでみた。
先ほどの魚のスープについていたものとは違うが、マヨネーズのようなソースがたっぷりかかっている。
チョリソのピリ辛感を出したマスタードソースといった印象。
お味の方は、普通に食べられるという表現が良いと思う。つまり日本でいえば洋食屋の皿だ。
もっとも、日本の皿と比べれば魚の量が多いし、付け合せの野菜をたっぷりすぎるほどのバターで炒めてある点も日本の洋食とは違う。

Blanc Mangé, crème de Marrons
デザートは、3層構造のブランマンジェ。
底にマロンペーストを敷き、中間層には少しヨーグルト風味のあるホイップクリーム、上の層にはフランボワーズ風味のあるムースで構成されていた。
食堂レベルの店で出てくるデザートにしては、なかなか美味しいものだった。というのも、2年前にリヨンで食べ歩いたとき(☞ こちら)の水準が低かったので、フランスの食堂でデザートを期待してはいけないと思っていたからだ。

Crème Brûlée à l'Anis
家内はクリームブリュレ。
日本の倍のサイズで出てきたことに驚いていたようだが、西欧ではこのサイズが普通だろう。

▲伝票とレストランカード
以上、外観と比べて内装は良かったし、味もまずまずで値段も良心的。
今回の旅行では、グリーンガイド非掲載店に行ったのは2軒だけだったが、当たりの店だった。
※メニュー:コース(Menu)、アラカルト
【詳細情報】
店名:Restaurant La Temporalité(こちらも本家HPらしい)
電話:05 63 43 61 58
住所:4 rue de la Temporalité, 81000 Albi
大きな地図で見る
【アルビ(Albi)の風景】 (☞ 公式サイト)

▲左:マルシェ(地下が駐車場) 右:サントセシル大聖堂(横から)

▲サントセシル大聖堂(正面側)

▲左:ベルビー宮 右:ベルビー宮から対岸

※参考
☞ 旅レポート:同じ様なルートを回られていた aya1103さんのブログ。
☞ 司教都市アルビ~Cité épiscopale d'Albi~:アルビ在住者ならではの情報の宝庫。
評価点:総合★★★★☆、味★★★☆☆、サービス★★★☆☆、雰囲気★★★★☆、CP★★★★☆
4日目、カルカソンヌから北に100Kmほど走って、世界遺産の街であるアルビ(Albi)を中継点に選んでランチをいただくことにした。
日曜日とあって、グリーンガイドに掲載されるような真っ当なレストランはお休み。実は、中に客がいるように見えたもののドアが開かなかった店が候補だったのだが、言葉の問題もあるのであっさり諦めたというのが実態。
さて、どうせ観光客向けの店なら、少しでも趣のある店に入りたいと思って物色した結果、この店に決めた。


▲左:外観 右:この奥の突き当り右側に店がある
ベルビー宮(Palais de la Berbie)とサントセシル大聖堂(Cathédrale Ste-Cécile)の間の奥まったところにある店で、観光客がひしめく大通りから見えるものの、普通なら入り込まないような場所だ。


入口から覗き込んだ感じでは小さな店だと思っていたが、奥の方に広々として趣のある空間が広がっていた。ベルビー宮の外壁と一体になっているので、ひょっとするとベルビー宮の付属施設だったのかもしれない。
メインストリート沿いのテラス席を並べた安っぽい店に入らないでよかった。
お願いしたのは3皿セットの Menu à €18。
他に €22, €27, €35 のコースがあったが、この日は夜を楽しみにしていたので最安値にしておいた。

水を頼もうと思ったら、ボトルとタップ(水道水)のどちらが良いかと聞いてくれた。
これも観光客相手に売り上げを伸ばそうという店では考えられない運営姿勢で、好感度が上がる。もっとも、フランスの食堂であれば、黙っていても水道水が出てくるハズだが・・

Soupe de Poissons, Rouille et Croûtons
家内が選んだのはスープ・ド・ポワソン、つまり魚のスープ。
前日寄ったスーパーに、大きな瓶やプラボトルに入ったスープ・ド・ポワソンがたくさん並べられている光景を見ていたので興味を持っていたわけだが、一口食べた印象はかなり薄め。超濃厚だったポルトガルのマールブラヴォ(Mar Bravo)のものとは、かなり印象の違うものだ。
別皿のチーズや、マヨネーズみたいなルイユ(Rouille)ソースを加えることで、味にしまりが出たとの話。

Moules Marinières normande
私は大好物のムール貝。ノルマンディー産との表記だが、日本でよく見かけるモンサンミッシェル産のものかどうかは不明。
例によってボウルいっぱいで出てきたが(欧州ではこれが標準サイズ。日本で頼むと悲しいほど少ないのだ)、白いドレッシング風のものがたっぷり掛けられているのは初めてだ。後で訪問した街の惣菜屋でも、このような感じで売っていたので当地標準なのかも?
で、その白い液体は、グラタンソースを塩分控えめにして薄めた感じのもの。
小さなフォークで食べるのだが、必然的に貝殻を手で持つことになるのに、フィンガーボウルは付かなかった。
やっぱり食堂であってレストラン格の店ではないからだろう。

Cuisse de Canard Confite, senteur de thym
家内がメインに選んだのは、おなじみの鴨のコンフィー。
タイムの茎がささっているが、これを線香のように火をつけた状態で持ってきた。
観光施設に隣接する店にしては、客を喜ばせようという姿勢が見える。味は見ていないのでノーコメント。

Dos de Colin, crème de Chorizo
私は、髭ダラのチョリソクリームを選んでみた。
先ほどの魚のスープについていたものとは違うが、マヨネーズのようなソースがたっぷりかかっている。
チョリソのピリ辛感を出したマスタードソースといった印象。
お味の方は、普通に食べられるという表現が良いと思う。つまり日本でいえば洋食屋の皿だ。
もっとも、日本の皿と比べれば魚の量が多いし、付け合せの野菜をたっぷりすぎるほどのバターで炒めてある点も日本の洋食とは違う。


Blanc Mangé, crème de Marrons
デザートは、3層構造のブランマンジェ。
底にマロンペーストを敷き、中間層には少しヨーグルト風味のあるホイップクリーム、上の層にはフランボワーズ風味のあるムースで構成されていた。
食堂レベルの店で出てくるデザートにしては、なかなか美味しいものだった。というのも、2年前にリヨンで食べ歩いたとき(☞ こちら)の水準が低かったので、フランスの食堂でデザートを期待してはいけないと思っていたからだ。

Crème Brûlée à l'Anis
家内はクリームブリュレ。
日本の倍のサイズで出てきたことに驚いていたようだが、西欧ではこのサイズが普通だろう。


▲伝票とレストランカード
以上、外観と比べて内装は良かったし、味もまずまずで値段も良心的。
今回の旅行では、グリーンガイド非掲載店に行ったのは2軒だけだったが、当たりの店だった。
※メニュー:コース(Menu)、アラカルト
【詳細情報】
店名:Restaurant La Temporalité(こちらも本家HPらしい)
電話:05 63 43 61 58
住所:4 rue de la Temporalité, 81000 Albi
大きな地図で見る
【アルビ(Albi)の風景】 (☞ 公式サイト)


▲左:マルシェ(地下が駐車場) 右:サントセシル大聖堂(横から)


▲サントセシル大聖堂(正面側)


▲左:ベルビー宮 右:ベルビー宮から対岸


※参考
☞ 旅レポート:同じ様なルートを回られていた aya1103さんのブログ。
☞ 司教都市アルビ~Cité épiscopale d'Albi~:アルビ在住者ならではの情報の宝庫。
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