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ポルトガル/ポルト:ポザーダ・ド・ポルト(Pousada do Porto, Palácio do Freixo)

訪問2013/2/8~9 (Room Type: Special Suite、2名分朝食付 €202.50、Rate: Early Booking Special
食事: 総合★★★★☆、味★★★★☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★☆☆、CP★★★★☆
宿泊: 総合2.5、予約個室2.5、建物全体3.0、サービス3.0、CP2.5

宮殿側の裏側 宿泊棟(元工場)

【インデックス】
直営レストランのディナー
宿泊代に含まれる朝食の内容
泊まった部屋(Suite Room)の内部写真
部屋以外のポザーダの写真

表札ベースだとポザーダ・ド・ポルト(Pousada do Porto)だが、パラシオ ド フレイショ(Palácio do Freixo) という名の方が通りが良いかもしれない。
最初に宿泊施設としての結論を書いてしまうが、ガイドブックにも掲載されているほど有名なポザーダの割には歴史を感じる雰囲気に乏しい、極めて現代的なホテルという印象のポザーダだ。ヒストリックタイプに分類されていたので選んだのだが、失敗だった。
確かに宮殿側は歴史感のある部屋も存在したが、元製粉工場だったという宿泊棟は作られた歴史感だけでまったく魅力を感じないし、部屋など普通のデザイナーズホテルそのものだ。

正面入口側から見た全景
▲正面入口側から見た全景(右が元宮殿でフロント、ロビーとレストランがあり、左の建物が宿泊棟)

入口(宮殿側) 名称表記

予約したスペシャルスイートは、唯一の広いテラスのある部屋だったが、構造的には2部屋をつないだコネクティングルームにテラスが付いただけ。もちろん、片方の部屋をベッドルームにし、もう片方がリビングルームにはなっているが、それぞれに広いバスルームがあるので空間的には無駄が多い。

あとは、後半に掲載する写真で判断してほしいが、ポザーダ目当てに泊まる宿ではないという意味で、非推奨ポザーダだと明記しておこう。ただし、レストランは比較的優秀。レストランでのディナーを楽しみに来る分には問題ないと思うが、大都市ポルトとなれば他に良いレストランはたくさんあると思う。

それでは、本題のレストランのディナーから始めたいと思う。
 

店内の雰囲気① 店内の雰囲気②

レストランは宮殿側の2階(フロントの奥)にあるのだが、とにかく暗いの一言。変にスポットライトが当たるので、料理写真を撮るのも大変だ。
上の写真は、チェックイン直後に館内を回っていた時に撮影したものだが、狭くてチープな印象を受けたことから朝食会場だと思っていた。壁を見ると壁画が剥がれているような状態で残っている点が、いかにも宮殿という感じ。(でも超現代的なテーブルと椅子が雰囲気をぶち壊している)

今回もコースは見送って、アラカルトでお願いすることにした。

パン バターとオリーブオイル(2人分)

注文を終えると、バターにオリーブオイルがセットされ、後からパンがバスケットで出てきたが、バスケットを置くのではなくそこから2種類選ぶとのこと。メニューの中にパスタなんかもあるぐらいだから、パンはイタリア系のものが中心でまずまずの美味しさ。バターはパックに入っているものを取り出して盛られている。

オリーブオイルは、コペルト欄に Selected Harvest Olive Oil と明記されているだけあって、かなり美味しいオイルだ。月桂樹の葉と潰したニンニクを加えてあることも大きいとは思うが、久しぶりに美味しいと思えたオリーブオイル。
でも量が僅かなのが悲しい。写真で2人分というのは、どう考えてもおかしいと思う。

Greetings from the Chef
Azeite de Colheita Seleccionada em Alho e Folha de Louro, Pao, Manteiga e Saudacao do Chefe(€4.70)
Selected Harvest Olive Oil with Garlic and Bay Lead, Bread, Butter and Greetings from the Chef


続いて出てきたのが、いわゆるアミューズ。
ポザーダ流に言えば、有料の COUVERT に含まれるお通し的なもので、この店では Greetings from the Chef と記されている皿だ。

初日に泊まったリスボンの D.Maria I や、2日目のオビドスの Castelo de Óbidos では、アラカルトでお願いしてもコペルトの請求は無かった代わりに、コペルトに含まれるはずのアミューズが出なかったり、オビドスではオリーブも出なかったが、ここでは明示的にコペルトを注文していないにも関わらずアミューズが出てきた。もちろんコペルト代はしっかり請求されている。(しかし、このコペルトの運用がポザーダ間でも統一されていないというのは、ちょっといただけない)

そのアミューズだが、右から順にホワイトアスパラのキッシュ(というよりは卵焼きレベルだったが・・)、市販品と思えるグリッシーニにミニトマトのバルサミコソース掛け、干しダラとケッパーにマスタードシードを混ぜたタルタル風。ポルトガル定番の干しダラがまったく塩辛くないのは、ポザーダでは初めてだ。十分塩抜きすれば美味しいではないか。


Timbale de Alheira de Cogumelos e Porco Bisaro em Cama de Grelos com Pera Cozida em LBV(€8.00)
Mushrooms and Pork Smoked Sausage Timbale, Turnip Greens with Boiled Pear in LBV


シェフお勧めの温前菜の中から選んだ一品だが、まったく予想できない形状の料理が運ばれてきた。
後で調べてみると、Timbale は、楽器の「ティンバル」を表すようで、なるほどと思った訳だ。

推測ベースでしか書けないが、小麦粉と大豆たんぱく(かなぁ?)に、たっぷりの燻製液を加えて周囲にスライスしたマッシュルームを張り付けてセルクルで成形して油で揚げたような料理。キノコ入りの Porco Bisaro(ビサロ豚)の燻製ソーセージって書かれているけど、ソーセージが入っているようには見えなかった。

Mushrooms and Pork Smoked Sausage Timbaleの断面

中央に卵黄をたっぷり加えてあるが、全体的には生のトロトロではあるものの、中央が固まっているように見える不思議な製法だ。ホウレンソウの様な葉物野菜が、一番下に敷かれている。

洋梨のポルト酒煮は、オーソドックスな赤ワイン煮という味だが、梨のシャキシャキ感が残っている食感も含めて美味しかった。LBV とは Late-Bottled Vintage の略。つまり、年代物のポルト酒で煮てあるそうだから、オーソドックスな赤ワイン煮なんて書いたら失礼かも?

補足:ポルト酒は、品質の高い順に、Vintage(ヴィンテージ)、LBV(Late Bottled Vintage、レイト・ボトルド・ヴィンテージ)、Reserva(リゼルヴァ)、通常のポルト酒とランク付けされているそうだ。
Mistura de Portugal - Vinho do Porto

それにしても、オビドスのポザーダでも燻製味がきつかったが、ポルトガルでは強い燻製味が好きなようだ。
とにかく不自然な燻製味が表に出ているので、家内は一口でダメだと。私は、それほど否定的ではないが、日本人には好まれない味だと思う。
未完成の創作料理といった感じだけど、価格の割には楽しめた一皿だったことは確かだ。

バカリャウと豆のサラダ
Meia Desfeita de Bacalhau, Bouquet de Alfaces e Pontas de Ervas Finas com Vinagre de Azeitona Arbequina(€10.45)
Half Broken Cod, Lettuce Bouquet with Herbs and 'Arbequina' Olive Vinegar


家内が頼んだ前菜は、通常メニューの冷前菜から。
見た目の主たる食材はヒヨコマメ。その中に、最大でも一口大サイズにカットされた干しダラを混ぜてビネガー系ドレッシングで味を調えたサラダだ。
英語表記に豆が入っているとは書かれていないので意外なものが出てきたという感じだが、お味の方は日本でも普通にありそうな食べやすいサラダだった。さすがに量が多くて飽きると、4分の1ほどを引き受けた。

ちなみに Azeitona Arbequina は、オリーブオイルとして有名なアルベキーナ種のオリーブで、スペイン北東部で生産されているようだが、スペイン北西部に隣接するポルトのポザーダで出てきたところを見ると、当地でも栽培されているのかもしれない。

メイン料理は、せっかくなので2品あった伝統ポルト料理(CLASSICOS DA INVICTA/Classic's From Porto)の両方を頼んでみることにした。

前菜のページにあり値段も安かったので、てっきり前菜扱いかと思って別にメインも頼もうとしたら不思議がられてしまい、これはメイン料理だとのことだったが、出てきた皿を見て納得。とんでもない量、つまりポルトガルらしい量で出てきたのだ。(今までは、そんなボリュームではなかったので油断していた)

Tripas à Moda do Porto
Tripas a Moda do Porto, Arroz Seco com Aroma de Alho e Enchidos(€12.55)
"Tripas a Moda do Porto", Dry Rice with Garlic


私が引き受けた方は、Tripas a Moda do Porto という料理。
日本語版ではないが、ポルトガル語版の Wiki に載っているぐらいだから、超有名料理なんだと思う。
ポルトガル語版では分からないが、現地在住の日本人のブログ Mistura de Portugal - Tripas à moda do Porto の記事を読むと、少しはイメージが湧いてくるかと思う。

ライスが別皿でタイカレーのような出し方だが、煮込みの方は一般的な日本のタイカレーの3倍量。
これぞ、ポルトガルスタンダードという量だ。(どうも、煮込系や焼魚系が極端なボリュームになるみたい)

煮込みライスにしてみた

ご飯の3分の1、煮込みの5分の1の量を盛った写真がこちら。
内臓肉7割、豆3割という構成だが、水分よりも固形物の方が多いのでお腹にたまる。
お味の方は、やはりオーソドックスな西洋風の煮込み料理という感じで食べやすいが、とにかく量が多すぎて3分の2でギブアップ。

Bacalhau ao Zé do Pipo
Bacalhau ao Zé do Pipo, Pure de Batata Gratinado e Maionese e Pickles(€16.75)
"Ze do Pipo" Codfish, Mashed Potatoes and Pickles Mayonnaise


家内は干しダラ料理を頼んだが、こちらも巨大なブロックで出てきた。
山のようなポテト(直径10cm×高さ5cmぐらいある)の上に、ポテトよりはやや小さめのタラのブロック。
写真では判断しづらいが、これも超巨大。

Bacalhau ao Zé do Pipo の断面

家内が全部食べられるわけがなく、私も自分の分すら完食できない状況だったので少し味見しただけだが、とかく塩辛いのが当たり前の干しダラ料理としては一番食べやすい感じだった。
この Bacalhau ao Zé do Pipo も、ポルトガル語版の Wiki に載っていた。

テーブル お勘定

この店、パスタも置いてあるし、パンもイタリアン風であることから、かなりイタリアンの要素を取り入れているのだろう。そのせいか、全体的に日本人には食べやすい料理ばかりで、家内も私もここまで4軒のポザーダの中では1番美味しいという評価になった。

※メニュー:シェフのお勧めコペルト前菜・ポルト伝統料理・ベジタリアン・パスタ魚・肉・デザート

【詳細情報】
名称:Palácio do Freixo (Pousada do Porto)
電話:210 407 600
住所:Estrada Nacional 108, Porto

大きな地図で見る
 

朝食会場 天井
▲左:朝食会場  右:部屋の天井

このポザーダも朝食会場はディナーとは別の部屋だった。
なぜか、朝食会場の方が豪華な雰囲気。

鏡張りのテーブル フルーツ

といっても、やはり歴史感の無いテーブルと椅子で、テーブルは全面鏡張り。
せっかくの歴史ある宮殿を生かしていないのが残念だ。

生ハムとスモークサーモン等

大都市のポザーダということもあるのか宿泊客も2桁に乗っていたようで、そのおかげで真っ当なバイキング形式の朝食を楽しむことが出来た。お決まりの生ハムにスモークサーモン、夕食と同様にイタリアンテイストの路線を踏襲してか、トマトはカプレーゼになっていた。

チーズと菓子パン系

何と言ってもチーズが豊富なのが嬉しい。
日本でおなじみのチーズは無視しても、これだけの種類が揃っていた。
デニッシュとパイもまずまずで、満足な朝食をいただくことができた。
 

【泊まった部屋(Special Suite Room)の内部写真】
3階配置図 ベッド
▲左:3階の部屋の配置(左下の2部屋が泊まった部屋)

ベッドの反対側 ベッドルーム側の洗面所
▲左:ベッドの反対側  右:ベッドルーム側の洗面所

バスルーム バスタブ
▲ベッドルーム側のバスルーム(別にシャワーブースがある)

リビングルーム リビングルームの机
▲リビングルーム(コネクティングルームの反対側の部屋)

リビングルーム側の洗面所 リビングルーム側のバスタブ
▲リビングルーム側のバスルーム

テラス テラスからの眺め
▲リビングルーム側にこのポザーダ唯一のテラスがある。(独占できても嬉しくないかも?)

ドウロ川とフレイショ橋
▲テラスからの眺め(左:宮殿裏側を望む 右:朝のドウロ川とフレイショ橋の眺め)
 

【ポザーダ・ド・ポルト、パラシオ ド フレイショの残りの写真】
宮殿北側外観 宮殿南側外観
▲左:宮殿北側の外観  右:宮殿南側(宿泊棟側)の外観


▲左:正面入口を入ったフロントのある部屋  右:どこかの部屋の天井



▲フロントを入ってすぐの部屋


▲左:その奥の部屋  右:バーカウンター(夜のみ営業)


▲宮殿側1階(フロントの地下)から宿泊棟に向かう通路とその脇の部屋


▲宿泊棟側の装飾(なんとも新しくて作られた感じで歴史感が全くない!)


▲左:スパ&イベント棟  右:プール


▲おまけ

【ポザーダ詳細情報】
名称Pousada do Porto, Palácio do Freixo
電話:210 407 600
住所:Estrada Nacional 108、Porto

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駐車場:無料
ネット:Wi-Fi無料
予約先ポザーダ公式HP
備考:ヒストリックタイプで登録されているが、それほど歴史感があるとは言い難い雰囲気
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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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R923E

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