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ポルトガル/ギマランイス:ポザーダ サンタマリーニャ (Pousada de Guimarães, Santa Marinha)

訪問2013/2/7~8 (Room Type: Suite、2名分朝食付 €133.65、Rate: Early Booking Special
食事: 総合★★★★☆、味★★★☆☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★★☆、CP★★★★☆
宿泊: 総合4.5、予約個室5.0、建物全体5.0、サービス4.5、CP5.0

Pousada de Santa Marinha
▲夕焼けに染まったポザーダ正面

【インデックス】
直営レストランのディナー
宿泊代に含まれる朝食の内容
泊まった部屋(Suite Room)の内部写真
部屋以外のポザーダの写真
ギマランイスの風景

入口と名称表記 建物右手から撮影

オビドス城のポザーダを後にして、高速道路で300Kmほど離れたポルトガル建国の地であるギマランイス(Guimarães)に向かった。

ポルトガルの高速道路は、日本と同じ形式(入口で通行券を貰い、出口で精算する)と認識していたのだが、ポルト周辺では区間ごとに無線ゲートのみで精算する形式が採用されたようで、直前に認識できたもののアイルランドで体験したような支払方法の標識も一切ないことから、4カ所通過した段階で諦めて一般道に降りることにした。
まだ追徴通知は来ていないが、海外レンタカーでの駐車違反等の罰金や通行料金未払いでは、1件当たり3千円程度が加算されてレンタカー会社から請求されるのが普通だ。1区間ごとの無線ゲートなので €0.20 といった低額料金もあり、これに都度 €25.00 も加算されてはたまらないと高速を降りた訳だが、海外でのリスクと考えるしかないだろう。

そんなわけで、残り100Kmを多少道に迷いながらも一般道を使ってギマランイスの街にたどり着いたが、街全体の雰囲気としてはいたって普通の街だという印象を受けた。
チェックイン後に世界遺産に指定されている旧市街地区に出かけてみたが、その周辺だけが良い雰囲気を持っている印象で、ガイドブックの煽りである高台にあるポザーダからの眺めは普通の都市の景観そのもの。
ただし、ポザーダに関しては過去を含めて6軒泊まった中では最高だった。

部屋の写真やポザーダ内部の膨大な写真は後回しにして、直営レストランでのディナーから紹介を始めたい。
 



ポルトガルのポザーダ最大規模を誇る施設だけあって、レストランも広々としている。
内装が新しい事もあって城や宮殿のような重厚さあるいは華やかさは無いが、雰囲気的には悪くない。

当初はすべてのポザーダでコース料理で比較しようと企んでいたが、コースの構成が西洋風だったり、オビドスのように宿泊客はコースは選べないという不思議な運用だったりでチャンスがなかった。コースにはデザートが含まれるので、一度ぐらいは頼まなければと思っていたのと、他のポザーダのコースと違って選択肢が多かったことから、ここでお願いすることにした。

Pousadas Menu(€31.35)(☞ メニュー)と題されたコースはポザーダごとに価格設定が違うが、前菜・メイン・デザートの3皿コースになっている。メニュー表記では「コペルト」も記されているが、日本のコースだけでなく「Menu」をコースという意味で使うフランスでも自動的に付くものなので、3皿コースという表現が正しいだろう。
日本ではコースに食後のお茶が付くのは当たり前だが、欧州では付かないのが普通だ。別料金で頼もう。

コペルトの構成 別のパン
Couvert:Bread, Butter and Olives

このポザーダではコペルトの表記が2本立てで、単にパンとバターとオリーブだけで €3.65 と、それにアミューズ3品盛と別のオリーブがついて €6.50 というものがある。
コースに含まれているのは前者の安い方で、アミューズは無しだが、パンがバスケットで出てきた。

そのパンとは別に、写真右側のパンが別に盛られたのだから、ますますコペルトの位置付けが分からなくなってしまったが、どうもポザーダではデフォルトで追加不可の無料のパンだけが付き、明示的に頼むコペルトはバスケットでバターやオリーブと共に出すということなのかもしれない。

Caldo Verde
Caldo Verde com Enchidos Regionais
Green Cabbage Soup with Regional Sausages


前菜で選んだスープは、ポザーダのロゴ入りのカップで出てきた。
日本では捨ててしまうキャベツの青々とした外葉を千切りにカットしたものを使ったスープと思っていたが、翌日ポルトの市場でこの葉っぱを売っているのを発見し、違う品種であることが判明。写真で見ると海藻みたいだが、キャベツの食感だ。
仕上げに、ニンニクを効かせたオリーブオイルが加えられているのは当地のスタンダードなのかも。

Regional Sausages は、普通のチョリソで2~3切れだけ。チョリソの味もほとんど感じず、それよりもメニューには記されていないバカリャウの戻し汁のような味が中心だった。
コリアンダーの味もかなり強く、ポルトガルのスープだと感じさせられるもので結構美味しい。

Green Cabbage Soupのチョリソ Sapa de Abobora
▲右:Sapa de Abobora com Alho Porro/Pumpkin Soup with Leek

家内はパンプキンスープを選んだが、甘さの無い南瓜を使っているようだ。
一口味見してみたが、南瓜スープとは思えない味わいで不味い。でも、家内は普通に飲めると、私のスープよりも美味しいとの評。夫婦共々大のフレンチ好きだが、味覚の違いは結構あるのだ。

メインは4択。魚と肉が2種類ずつあるので選びやすい。
二人とも魚を選んでしまったが、肉側にあったの Duck Rice がマカオのアントニオ(EST. DE COMIDAS ANTÓNIO)で食べたポルトガル料理であることを思い出したのは、この記事を書いている段階。失敗した。
注文時に外国でご飯を食べる気になれないと思ったわけだが、ポルトガルでは米をサラダではなくご飯として食べる文化があるのだ。

Filete de Robalo Grelhado
Filete de Robalo Grelhado com Sortido de Legumes da Horta
Grilled Bass Filet with Several Vegetables


私は、日本でも普通に食べられるスズキのソテー。消去法で残った料理だが、Duck Rice を頼まなかったことが本当に悔やまれる。
バカリャウと違って鮮魚なので塩辛くもなく、味が薄いぐらいだ。テーブルにセットされたオリーブオイルとビネガーを使って食べるのだと説明されたが、納得だ。塩胡椒も加えてちょうど良い感じ。

Trilogia de Peixes
Trilogia de Peixes em Caldeirada
Pot-Stew of Trio Fishes


家内が頼んだ方は、4年前にナザレのマールブラヴォ(Mar Bravo)で食べた魚の煮込み料理。
鍋をワゴンを使って席まで運んで皿に盛りつけてくれたが、マールブラヴォで食べた時とは違って小さめの鍋で、全部皿に盛り付けられる量だった。

サーモン、タラ、鯛系の魚に、芋とアサリが煮込まれていたが、普通に美味しいとのこと。

Doce da Pousada
Doce da Pousada
Pousada Regional Sweet


お楽しみのデザートは3種盛。生クリームたっぷりのチョコレートケーキは別添えの極甘チョコレートシロップをかけていただくのだが、掛けない方が甘さ控えめで美味しい。

激甘プディング

その左の小さなカットは、カラメルベースの劇甘プディング。日本語でプリンと書いてしまうと卵もミルクも使われていないので異なるため、ここは英語のカナ表記が適切だろう。
小さなカットではあるものの、甘すぎて私は半分でギブアップ。フルーツの存在が口直しにうれしい。

オプションのチーズ

メニューの最下段に5ユーロ追加でチーズの付いたデザートになるという小さな文字表記を見つけ、私だけそれを頼んだつもりだったのだが、上のデザートはどちらにも出てきた。
チーズは別皿で出て来た訳だが、単品メニュー側に €8.90 と表示されていたものなのかなぁ?

中央は普通のチェダーだが、右はパルメザン風の製法のもの、左はポルトガルに多い山羊乳のチーズだと思う。
山羊といっても癖はなく、食べやすいものだった。(美味しいので、帰国前にポルトガルのチーズを大量に買ってしまった!)



食後はお茶を頼んで(ちゃんと小菓子のチョコが付いていた)、1Lボトルの水代を含んだお会計は €75.65
特定の食材やポルトガルらしい料理に拘らなければ、ポザーダではコースがお得で、満足度も高くなると言えそうだ。

※メニュー:コースコペルト・スープ・前菜魚料理肉料理・ベジタリアンデザート

【レストラン詳細情報】
名称:Pousada de Santa Marinha Restaurant
電話:253 511 249
住所:Largo Domingos Leite de Castro Lugar da Costa 4810-011 Guimarães

大きな地図で見る
 



朝食会場は、ディナーをいただいたレストランとは別の部屋にある。
洒落た入口を奥に向かうと、やはり広々とした空間が広がっていたが、こちらの方は少し簡素な内装。



4年前のエストレモスの古城ポザーダ Rainha Santa Isabel でもバイキング形式だったので、ポザーダではどこでもバイキングだと思っていただけに、ここまでのポザーダではがっかりさせられていたのだが、初めてバイキング形式。宿泊客はわずか5組程度(稼働率1割以下!)しか見かけないような状況だったのに、これはうれしい。



まずは、ハムとチーズを皿に盛ってきた。これで全種類の半分程度。取らなかったものは、ありふれたもの(≒安物)だ。
生ハムやサラミの種類が少なかった点だけは残念だが、多くの種類から好きな量を好きなものだけ選べるというのがバイキング形式の良さだ。



パン類も変わった所から攻めてみた。ポルトガルと言えばカステラだろうと、カステラ風のもの、ミートパイの具をパイ風に挟んだパン、少し甘そうなパンの3種類。



第二弾は、揚げたフレンチトースト風のものに、やはりカステラ風のもの。パンプキンジャムにも興味があったので取ってみた。右の写真は、揚げフレンチトーストの断面。



そうそう、卵料理はオーダー制で別に付いた。温かい料理はバイキング形式にしなかったと解釈できるが、そんな姿勢を見ても良心的な運営だ。
それに、フルーツ台には大好物のマンゴーが! 季節的に南米あたりのものだと思うが、こんなところで高品質のマンゴーに会えるとは意外だった。申し訳ないが、3回に分けて全部いただいてしまった!

食事とは関係ないが、ホテルとしてのサービス面を見ても、手作りの街の案内図や名所紹介を記したペーパーを用意している等、客の立場に立ったサービスが目についたことや、価格も手ごろだったことから、6軒回ったポザーダの「宿としてのランキング」では1位としている。

なお、建物正面側にある部屋はごく少数なので、雰囲気を楽しみたい向きはスイートルームを指定し、できれば部屋番号まで指定すると良いかと思う。新館側は普通のホテル仕様だという記事も見たことがあるので、その点は要注意だ。

 

【泊まった部屋(Suite Room)の内部写真】
 
▲左:配置図(全体の左半分)  右:泊まった523号室の見取り図


▲広いベッドルームとベッド


▲ベッドの反対側


▲左:リビングルーム  右:リビングルーム側の窓からの眺め


▲バスルームとバスタブ(なんと、ジェットバスだった!)


▲アメニティの種類は6軒の中で最高(歯ブラシや髭剃りまである)


▲欧州でお決まりの部屋ごとの価格表記(最安値€189~最高値€297とあるが、€133.65だった)

 

【ポザーダ サンタマリーニャの残りの写真】


▲正面アップ(右側の建物にポザーダの入口が見える)


▲街の中心からポザーダを望遠で撮影(右端までは見えなかった)


▲左:ポザーダの右側は新館と宴会場施設(2階右端がテラス)  右:フロント


▲ロビーも広々としている


▲ロビーの隣は、細長いラウンジ。


▲奥に暖炉とバーコーナーがある。夜はなかなか良い雰囲気。



▲ラウンジとレストランの2階には、ちょっとした博物館並みの部屋と美術品の展示がある



▲新館側に泊まると、この部屋の存在に気付かない可能性があるので忘れずに散策してほしい


▲左:新館側の通路(両側に部屋が配置されている)  右:突き当りに大きなテラスがある


▲左:テラスの奥に庭園が広がる  右:テラスから顔を出して正面入口側を望む


▲テラスからギマランイス城側の眺め(部屋からも見れた。周辺が普通の都市であることも分かる)


▲左:正面入口を進むと修道院らしい中庭  右:そこにあった砂地にポザーダロゴ



▲奥に進むと、こんな感じの階段があった。

← 中庭から見える教会の塔



▲さらに進んで、建物の裏側に出るとプールが見える。利用料€40.00ってあったけど、高くない?


▲おまけ(どこにあったか忘れてしまった・・)

【ポザーダ詳細情報】
名称Pousada de Guimarães, Santa Marinha
電話:253 511 249
住所:Largo Domingos Leite de Castro, Lugar da Costa, Guimarães

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駐車場:無料
ネット:Wi-Fi無料
予約先ポザーダ公式HP
備考:お勧めはスイートルーム限定。
 新館にも存在する可能性があるので、記事にある部屋番号なり位置をリクエストした方が良さそうだ。
 

【ギマランイス(Guimaraes)の風景】


▲左:ギマランイス城(廃城)  右:サンミゲル教会(廃教会?)


▲左:ブラガンサ公爵館  右:その前の広場にあった銅像


▲馬車が30分で1人7ユーロって、他の国と比べてものすごく安い!


▲ギマランイス城に隣接する地域


▲城から旧市街中心部に移動する途中で


▲旧市庁舎そばの広場(ここにも別のポザーダがあったはずだが、閉鎖されたみたい)


▲左:旧市庁舎付近  中央:ノッサ・セニューラ・ダ・オリベイラ教会  右:すごく目立っていた教会
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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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