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ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):成田(NRT)⇒シカゴ(ORD)

搭乗:[2012/9/14 NH012便]
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★★雰囲気★★★★☆
今年のシルバーウィークは、カナダのケベック州に家内と共に行くことにした。
運よくビジネスクラスにアップグレードされたので、まずはANAの機内食から始めたいと思う。

ラウンジ初登場のサラダ

アジアワースト3(もちろん食べ物だけの話)とレッテルを張っていた成田ANAラウンジに入ると、少しではあるが食事内容が増えていた。世界のラウンジでは大抵はあるサラダが初登場。アジアのラウンジでは当たり前のホットミールも1品だけだが初登場(ソース焼きそばというしょぼい内容だが、無いよりはマシ)。それに、惣菜パンの類も増えていた。

機内に乗り込むと、昨年開始したウエルカムドリンク。
スパークリングワインと緑茶の2種類だけだが、日本ならではの緑茶は嬉しい。
中近距離路線では未だに出ないことがあるようだが、さすが長距離路線だ。

アミューズ

いよいよ最初の食事の開始だが、今までの安っぽい不織布から、これまた大多数の航空会社では当たり前だった布のテーブルクロスが敷かれた。これが、大改善の最初の兆し。

最初の食前酒とアミューズ、過去何度も指摘した出すタイミングも改善して、ほぼ同時に出してくれた。

湯葉とユリ根

内容は、和洋折衷の皿。
カップに入っているものは、底に生湯葉を埋め、その上に黒酢(?)ベースの甘めのゼリーをかけ、最後にユリ根と菊の花をトッピングしたもの。日本料理らしい良いアミューズだ。

野菜と香草チーズにオリーブ

中央にはおなじみの濃厚チーズのスティッククッキー、下は洋風アミューズで、酢を入れていないピクルスみたいなもの(浅漬けの範疇)に、オリーブの実と香草クリームチーズ。
最近のANAのアミューズは、こだわりのある料理を出していると思う。

1食目の食事は、私はいつものように洋食(洋のコース)でお願いした。

ブレッド
ブレッド:蒜山ジャージバターとオリーブオイルとともに

パンは2種類、冷めると不味いバゲットはいただけなかったが、黒糖らしき甘さを加えたクルミパンは美味しい。

バターは相変わらず高くて不味い蒜山ジャージバター。ジャージー種の牛乳は濃厚で美味しいと思うが、元々乳脂肪で作るバターをジャージー種の牛乳で作っただけでは美味しくなるはずがない。乳固形分が減ってしまうこともあり技術が必要だと思うのだが、発酵バターでなく無塩バターとなると味が無い油脂の塊になってしまうのだ。
家内はマーガリンみたいだと言っているので、ぜひとも元のエシレバターに戻していただきたいものだ。コスト的に無理なら、よつ葉の発酵バターで十分だ。

愛媛産鯛のマリネ わさび風味の薔薇仕立て
アペタイザー:愛媛産鯛のマリネ わさび風味の薔薇仕立て 秋野菜添え

前菜は、どうみても和食に近い。周りの野菜こそピクルスなので洋食だが、メインとなる鯛が、マリネではなく軽く塩を振った刺身なのだ。和食コースがあるのだから、洋食コースには和のテイストなど入れていただきたくないなぁ。


国産牛フィレ肉のステーキ 和歌山産山椒の香りの大黒しめじを添えて
メインディッシュ(2択):国産牛フィレ肉のステーキ 和歌山産山椒の香りの大黒しめじを添えて
黒酢風味のフォン・ド・ボーソース


メインは不本意ながらステーキを選んだ。というのも、魚料理は大嫌いな柚子ソースだというのだ。
欧州の柚子なら品種が違うので問題ないが、日本の柚子はダメなのだ。

どうして、和のコースがあるのに洋食を和風にするのだろう。こういった中途半端なメニューを作るから支持されないのだ。いっそうのこと、和のコースをやめたらよいのではないかと思ってしまう。(そんなことをしたら、日本人客が離れてしまうのは明らかだけど・・)

ステーキの断面

で、そのステーキだが、さすが国内産というだけあって硬くはない。でも美味しくもない。
ソースが、まるで照り焼きソースのように甘ったるいのだ。

鹿児島産の甘い黒酢を使ったとあるので、アミューズで出てきた黒酢らしきゼリーと被ってしまうし、なんでも甘くすればよいというものではないだろう。

それに、いつも牛ステーキばかりというのもいただけない。和食があるのだから、きっちり欧風料理で決めてほしいものだ。毎度毎度ステーキでは、日本の洋食屋水準の料理になってしまう。(実際そうだけど・・)

パフェ チーズとフルーツ

デザートは、毎度おなじみのANA自己満足激不味パフェ。今回はANAとピエール・エルメ・パリがお届けする機内デザートコラボレーションなんていうタイトルが付いていたので、パスせずに試してみることにした。

驚いたことに、いつもはこの激不味マズパフェをパスして、中間食メニューにあるチーズとフルーツを注文して出してもらっていたのだが、ANA初登場のワゴンサービス(というよりは、単にワゴンで一度に運んでいるだけ)でパフェと同時にフルーツやチーズも一緒にいかがですかと案内があったのだ。
これは、サービスの大幅改善と言ってよいだろう。ようやく、あの激不味パフェの評判が悪いことに気づいたようだ。

といっても、さすが大手ブランドとのコラボレーションで出来たパフェ。今までの組み合わせなどまったく考えていない、単に客室乗務員が機内で作ることだけをウリにしていたものと違って、ちゃんとグラスの中で全体が調和しているではないか。これなら、パスする理由はないかな。

でも、やはり美味しいケーキ類が出てこないというのは、他社優秀航空会社と比べると見劣りがする。
例えば、現在のマイベストであるトルコ航空であれば、ワゴンサービスを見ながら、ケーキ類だけでなくフルーツやチーズも選ぶことができるのだ。
ぜひとも、デザートの水準はもっと上げていただきたい。

食後はミルクティーで締めたが、ここでも大きなサービス改善が見られた。なんと、食後酒をトレーに並べて勧めてきたのだ。
私は酒がダメなので縁なしだが、このサービスは大酒飲みだけでなく普通に酒をたしなむ方にも嬉しいだろう。

家内が頼んだ和のコースは、写真だけの紹介にしたい。
私よりも評価が厳しい家内が普通に美味しいと言っていたし、一部だけの味見判断だが、高級感のある料理を多品種少量の日本料理らしい出し方で楽しめるのだから、さすが日本の航空会社という印象だ。でも、ブリの西京漬けは美味しくなかったなぁ・・(家内は美味しいと言っていたので、単なる味覚相違)

秋の前菜盛り合わせ
前菜:秋の前菜盛り合わせ

河豚叩き
小鉢:河豚叩き

鴨治部煮
炊き合わせ:鴨治部煮

豊後鰤西京漬け
主菜:豊後鰤西京漬け

香の物
香の物

1食目と2食目の間に頼める軽めのお食事からは、初めて見た舞茸うどんが気になる。
それほどお腹がすいているわけではないが、そこはブロガー魂だ。到着前の食事の2時間前に注文してしまった。

舞茸うどん

メニューに記された煽りが、白神山地の麓で栽培された、舞茸の風味と歯応えを味わえるうどんです。
確かに舞茸の風味はもの凄いものがあった。歯応えは、舞茸とうどんのどちらにかかるのかと思っていたが、うどんは普通の茹で玉うどんで腰は全くない。故に、正解は舞茸側だったわけだが、軽く乾燥させたような食感。量も十分あったので、舞茸の歯応えも偽りではなかった。
汁がインスタントそのものという感じだったのが残念といえば残念だったが。

2食目の食事は、現地時間に合わせて朝食という位置付け。
到着2時間前がオーダーストップで、希望時間に運んできてくれる。

2食目はワントレーで出てくる

機内誌に紹介されていた湯河原の旅館「石葉」とのコラボレーションが楽しめると。確認していないがミシュラン2つ星らしい。(もっとも、フランス企業が付けた和食の星なんて信用できないが)

昨年の秋はパリ行で Wakiya の創作中華(☞ こちら)、その前は栗原あゆみさんの和洋食(☞ こちら)と楽しんでいるだけに、普段は洋食党の私も頼まないわけには行かないだろう。

蓮根真丈、牛しぐれ煮、他
厚焼玉子、他
前菜:蓮根真丈 厚焼玉子 牛しぐれ煮

前菜の器は、高級幕の内弁当のおかずのようだ。紅葉が邪魔をして下にあるものが見えないが、メニューに記載されている3品に対して、香の物を除いて10品あった。

全体印象としては、それほど美味しくない。
その原因は、離陸後10時間以上経過した段階で出されるという調理後の時間が大きいと思うが、味付けに関しても優秀さを見出すことはできなかった。
元々和食に興味を示さない私の舌がおかしいのか、無理に機内食仕様にしたことが裏目に出ているのかはわからない。

金目鯛煮付け
主菜:金目鯛煮付け

金目は、明らかに経過時間の問題だ。出来立てはふっくらしていただろうが、保存方法の悪さも手伝って水分が抜けきってしまったような硬さだ。脂が乗っている魚体なら、ここまでひどくはならないだろうから、たまたま金目鯛の質が悪かったのかもしれない。「脂がのった金目鯛の煮付け」と煽られていたので、運が悪かったのだと理解しておこう。ちなみに、家内は出汁だけは美味しかったとのこと。

しらすと紫蘇の実ご飯
しらすと紫蘇の実ご飯の断面
しらすと紫蘇の実ご飯

おかずはダメだったが、しらすご飯はまあまあ良かった。
ご飯を覆い隠すほどに乗っているしらすが絶妙の味わい。塩分が少なく、微かに出汁で補ったような優しい味でふんわりとした食感。ご飯に炊き立て感が無かった点だけがマイナス。

2食目が期待ほどではなかったことから★5つ進呈は見送ることにしたが、着実に上に向かっている姿勢が見えたANAビジネスクラスの機内食だ。まだまだ改善の余地はたくさんあるので、今後の発展にも期待したいと思う。
※2013/2/14追記
「期待したい」と書いたが、2013/2の787羽田-フランクフルト線の突然欠航の対応にキレて、期待する気が無くなった。(☞ 詳細はこちら
今後は、役所企業から脱却した新生JALを応援したいと思う。


※メニュー:アミューズデザート1食目の和のコース洋のコース軽めのお食事お目覚めのあとに

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11月:フーコック島/ベトナム
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2月:メキシコ
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