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イギリス/ダンディー(Dundee).スコットランド:ボナペティ(Bon Appétit)

訪問:[2012/7/16 19:50]
評価点:総合★☆☆☆☆☆☆☆☆☆サービス★★★☆☆雰囲気★★☆☆☆CP★☆☆☆☆
埼玉フレンチにも「自称フレンチ」だとかフレンチの技法を身に付けていない「なんちゃってフレンチ」は何軒も存在するが、ここまでやる自称フレンチは存在しないと思う。
店名だけでなくメニューや店内の雰囲気までフランス一色、皿を持って来れば常に店名でもある「ボナペティ」と言って戻るし、レストランカードにもフレンチレストランと堂々と書いているぐらい徹底している。

外観 店内

場所は観光客にはまず縁がないし、日本人には無名だろうダンディー(Dundee)の中心地。
ここは、夜7時の時点でケンタが店じまいしてしまうような地だ。中心部を一通り歩いてみたが、開いていたレストランは5軒。イタリアンとメキシカンにこの店と中華にファミレスタイプの店だけ。あとはパブがチラホラ開いていた程度。
家内も私もフランス料理好きとあって、英国のフレンチの実力は如何にという思いで入ってみたというわけだ。

昨晩と比較しようとセットメニューをお願いしたが、デザートに魅力を感じなかったことから2皿コース(2 course £17.45≒2250円)から選ぶことにした。デザートの付く3皿コースとの差額が大きかったのも否定した理由。

アミューズ

特にワインを頼んだわけではないが、アミューズが出てきた。
昨晩も出てきたので、英国ではコースを頼むとメニューに記されていないアミューズが出てくるのが普通ということか。
埼玉フレンチでは、メニューに記されていない限りアミューズが出ることは稀だ。

ただ、アミューズと言っても実質はパン。単にハムとオリーブが入っているだけ。

パン

もちろんパンは別に出て来たが、1種類だけ。パン皿を出してこないところもフランス流。
前夜のフランシーヌでは、パンだけで3種類出てきたわけだがら、この段階でこの店の水準の確証を得てしまった。

Tarte aux crevettes roses au Pastis
Tarte aux crevettes roses au Pastis
King prawn and Pastis tart. Served warm with dill creme fraiche.


前菜から選んだのは、海老のタルトのつもりだった。
King Prawnなんて書いてあるから、東南アジアで良く見るそれなりのサイズの海老だと思っていたら、なんと薄型キッシュの上に乗っている小さめの海老が1つだけ。

確かにタルトって書かれているのでおかしくはないが、キッシュが出てくるまでは想定していなかった。
比較対象だったイタリアンやメキシカンの店と比べて数割は高いお値段だったのに、この前菜ではがっかりだ。

タルトを横から

味は論外なんていうものではない。エビは硬いし、生地も激マズというレベル。
添えられていたクリームも含めて、塩胡椒といった基本すらできていない印象だ。

それに、後の料理でもわかるが、味付けがちっともフレンチではないのだ。かといって、イタリアン的な味でもない。ひょっとすると、ご当地のスコティッシュフレンチなのかもしれないが、違うだろう。素晴らしい「自称フレンチ」だ。

Saumon fume au bois
Saumon fume au bois
Local hot-smoked salmon garnished with cucumber mousse and dressed salad leaves.


家内は、スコットランドだからサーモンだよねってこれを選んだ。
半身のままスモークされたサーモンを火が完全に通る程度に蒸し上げてから、身をほぐしたものを盛ってある。
仮に市販のスモークサーモンを使っていれば、料理とは言えない皿だ。

付け合せの胡瓜のムースには味が無く、合わせて食べて旨いというものでもない。

Poulet a l'orange
Poulet a l'orange
Chicken breat stuffed with ginger and chicken mousse.
Served with orange and rosemary jus, Vichy carrots and Lyonnaise potatoes.


メインからは、鶏胸肉の詰め物を選んでみた。
この皿の肉の扱いを見れば、素人料理であることは一目瞭然だ。
中のムースもチキンらしいが、実際のところなんだかわからない代物。味も無い。

詰め物をアップ

ソースは笑ってしまった。フレンチの基本であるベースを使っていないだろうから、旨味成分はないし、生姜と赤ワインに中華醤油を隠し味に使ったようなエスニック風の味だ。もちろん、エスニックにもなっていない素人レシピで作った似非ソース。

こんなソースでお隣の国のフランス料理だと言って商売ができるのだから、英国料理が不味いといわれるのも納得ができる。イギリス料理が決して不味いわけではないのは当地の他店レビューを見ればわかることだが、こんな店が存在しているから国全体の料理に汚名を被せられるのだろう。

Lyonnaise potatoes Vichy carrots
▲左:Lyonnaise potatoes 右:Vichy carrots(下の Haddock au risotto の別皿)

付け合せのリヨン風ポテト(Lyonnaise potatoes)は別皿で後から出てきたが、リヨン風という意味が分からない。単に小型ジャガイモとオニオンスライスを高温の油で揚げただけ。ちなみに、フランスのリヨンで食べ歩いた記録はこちらで見ることが出来る。

でも、これがこの店で一番の皿だったというところがなんとも悲しい。
フィッシュ&チップスがイギリス料理の代表だから、ポテトを揚げた料理だけは英国国民の目が厳しいのかもしれない。

Haddock au risotto
Haddock au risotto
Haddock fillet stuffed with prawn mousse.
Served on lemon and fennel risotto with roasted red pepper and tarragon butter, and Vichy carrots.


家内はリゾットをチョイス。何も英国でイタリア料理を頼むことは無いのだが、消去法で残っただけとのこと。
あまりにも不味くてギブアップというので、半分は私が食べることになってしまったが、確かに不味い。

リゾットは、イタリア本場のようにアルデンテを目指したような気配は感じられるものの、技量が無いので変な食感になってしまっている。
問題は、ソースの味。もちろん旨味成分が少ないので話にならないのだが、レモンを入れすぎ、味わいとしてはタイ料理でおなじみのタマリンドみたいな変な強い酸味を出しているのだ。

デザートのラインナップに魅力がなかったことから、2皿コースにしたのだが正解だったようだ。
他に2組しか客はいなかったが、そちらで出ていた皿を盗み見した感じでは、一昨日の Hunday Manor や昨日の フランシーヌ とは遠く及ばない皿に見えた。そういうレベルの店に入ってしまったと諦めるしかない。

そこそこ大きな街ではあるものの、観光地ではないとレストランが少なすぎて選択の余地がなくなってしまうという事が分かったので、次回からは素直にホテルレストランに行こうと思ったしだい。

※メニュー:白板アラカルト①セットドリンク(価格付メニューはHPにも掲載されています)

【店舗詳細情報】
店名:Bon Appétit
電話:(01382)809000
営業:12:00~14:00、17:00~21:30(週末は22:30)
定休:日曜日
住所:22-26 Exchange Street, Dundee

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スコットランド古城めぐり情報
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ジャンル : グルメ

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