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イギリス/ワーキントン(Workington).西湖水地方:Hunday Manor

訪問:[2012/7/14 20:00]
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆CP★★★★☆
今日は朝から大移動。チェスター(Chester)近郊から、家内のお気に入りの城があるウエールズコンウィ(Conwy)まで出かけ、Uターンして今度は湖水地方(Lake District)へ。(☞ 旅レコで記録したルート
私はどちらも20年前に来ているが、後で連れて行くという約束をやっと果せたわけだ。

当地ワーキントン(Workington)は、正式な湖水地方から西に少し外れるが、道路上の標識では西湖水地方(Western Lake District)と表示されていた。なにしろ週末の湖水地方の宿は、どこも2泊からしか受け付けず、価格も高めだったので同じ予算以下で1泊でも泊まれる宿を探した結果、湖水地方の中心ウインダミア(Windermere)から70Kmほど離れた当地の宿となった訳だ。

外観 ロビー

宿に着いて、オーナーに紹介してもらったのがこちらのレストラン。
英国に多いマナーハウスのホテル&レストランだが、宿泊客以外の利用も多いようで、隣の部屋では結婚式の二次会で大いに盛り上がっていた。(雰囲気に反するロックバンドのような騒音を聞かされてしまったのは、運が悪いということで雰囲気点には反映させていない)

店内 テーブルセッティング

宿で紹介してもらった後に部屋からネットで調査したところ、価格が高い分だけの価値を感じない料理という口コミをいくつか見ていたので覚悟はしていたが、十分に価格の価値を感じることができた。
当地の宿代や食事代は、湖水地方の中心地と比べるとかなり安く感じる。

パン バター

注文を終えると、パンとバターが出てくる。バターの形状が独特。温められたパンも美味しい。
家内がワインは要らないというので水を注文したら、日本と同じ様に無料の水も出してくれた。

Chicken liver pate
Chicken liver pate, cumberland sauce, damson chutney, granary toast(£6.95≒870円)

家内が選んだ前菜は、チキンレバーパテ。
見た目でもそんな感じがしたが、パテは単独で食べると缶詰品のような味わい(苦笑)

ところが、ソースとチャツネを合わせてパンに乗せて食べるとまったく違った印象になるのだから驚きだ。
当地の名称を被せたカンバーランドソース(☞ Cumberland Sauce by 英語版wiki)の程よい甘さと醤油っぽい旨味に加え、強い甘さと酸味で主張していたダムソンチャツネ(Damson Chutney)は、ドライトマトの酸味を効かしたような味わい。
Granary toastも美味しく、メイン料理であるはずのパテの不出来をサブ料理側で十分にカバーして余りあるという面白い構成の皿だった。

Chicken liver pate damson chutney

このあと英国では何度もお目にかかったチャツネだが、今回のメニューに記されていた「ダムソンチャツネ」というものを調べてみると、英国ではポピュラーなものらしくレシピもたくさん出てきた。
ダムソン(Damson)は西洋すももの一種(☞ 英語版wiki)で、日本では手に入らないかもしれない。日本で売っているチャツネよりも強い酸味と主張の強い味を持っている。

ちなみに、カンバーランドソースは、ダムソンチャツネよりも広く普及しているものらしく、一度に二つの日本には無い英国郷土料理を楽しめたことになる。(カンバーランドは、湖水地方を含む現カンブリア地域を構成する合併前の地域=カウンティの1つ)
宿のオーナーに郷土料理を食べさせてくれる店が良いとお願いしたのだが、良い店を紹介してくれたものだと感謝したい。

Cider Poached Pear
Cider Poached Pear, walnuts, feta, red onion, pink peppercom marinade, watercress salad(£5.95≒740円)

私が頼んだ前菜は、材料名だけを羅列したサラダ。チーズとナッツの組み合わせに魅力を感じて頼んだわけだが、素材がうまく噛み合っていないという印象だ。

タスマニアで苦い思い出のある Cider(☞ こちら)で茹でた梨というのも興味があったが、普通以上に細長い洋梨を丸ごと乗せてあるという点では面白いものの、単にそれだけ。チーズもナッツも単独で主張してしまうのは、ソースが無いことが原因だろう。

Marinated lamb rump
Marinated lamb rump(£16.50≒2100円)
Boulangere potatoes, ratatouille of mediterranean vegetables, rosemary red wine jus


メインから、英国を走っているとどこでも見れる羊をチョイス。といっても、地元の羊肉なのかは確認していないが。
事前に焼き加減を聞いてくれるのでミディアムでお願いしたが、十分ウエルダンだった。日本と違って、海外ではいつもこうなる。

ラムの肉汁がたっぷり溶け込んだローズマリー風味のワインソースが非常に良かった。
ラム肉自体も癖がなく、何も言われずに肉だけ食べたらラムとは気づかないかもしれないような肉質。でも、ラム肉拒否の家内はほんの1グラムほどの小さな肉片で羊だとわかるって。前にアイルランドで生後28日の乳飲仔牛を食べたが(☞ こちら)、乳飲仔羊というのだろうか?

ブーランジェリーポテトは直訳するとフランスパン屋のポテトになるが、フランス料理の付け合せでおなじみのポテトグラタンからスライスポテトだけをわざと取り出したような感じ。もちろん味わいはフレンチそのもので美味しい。
もう一方の付け合せのラタトゥーユは、トマトの主張が強すぎるうえに煮込み不足で食感も悪く残念なものだった。

Duck Breast
Duck Breast(£16.90≒2100円)
Braised red cabbage, fondant potato, citrus marmalade, orange coriander reduction


家内は、フレンチ定番の鴨肉を選んだ。もちろんフランスではないので、英国流の鴨肉料理になる。

鴨の断面

焼き加減はピンク(レア)でお願いしたのに、ミディアムウエルダンといった焼き加減。味見ベースだが、炭火で焼いた焼き鳥のような味わいだ。ソースをたっぷり付けて、ようやく洋食的な味になった。

赤キャベツの酢漬けが、メカブのような食感で結構おいしかった。
この付け合せも英国では定番のようで、あちこちでお目にかかれた。

Beer-battered Onion Rings
Beer-battered Onion Rings(£2.50≒310円)

サイドメニューを見ると、アメリカではよく食べるオニオンリングがあったのでお願いしてみた。
出てきたのは、ボリュームこそアメリカ並みだが、衣が分厚くパン生地のような粘着性のある食感で、美味しくなかった。油切れも悪く、2個でギブアップ。

紅茶のセッティング

デザートを注文すると、変わったものを頼んだからか20分かかると。
ということで、英国ご自慢の紅茶(£2.50/1人)を先に出してもらうことにした。
小菓子はブランデー入りのチョコ。出す順番が逆になっても、さすがに小菓子を省略することは無い。

Hot chocolate fondant
Hot chocolate fondant(£5.50≒690円)
Pistachio ice cream


家内が選んだフォンダンショコラ、チョコの粘度が強いという特徴があるものの、お味は普通とのこと。
アイスはピスタチオと書かれていたが、ラムレーズンの味の方が強いと。

Cinnamon meringue
Cinnamon meringue(£5.50≒690円)
Toffee apple & raisin compote, calvados Chantilly


私は珍しいメレンゲを選んでみたが、かなり巨大サイズで、メレンゲの激甘イメージから最初は引いてしまった。

メレンゲの断面

しかし、甘さは控えめで無糖のクリームと合わせると、意外にハマる味わいだった。
酸味のきいたリンゴとレーズンのペーストも結構好み。

全部でお会計は£64.80(≒8100円)
今回の英国旅行で一番のレストランに最初から当たってしまった。

英国のガイドブックには未だにチップ必要という記述がみられたが、今回の旅で観察していた限りではチップ不要。ユーロ導入と共に廃れて行ったお隣フランスでのチップの慣習が、英国にも浸透してきているようだ。

日本人が海外で狙われる理由の一つに、ガイドブックが現地業者や関係者と結託して必要以上にチップが必要だと書くことにある。それもつり銭を残す程度で良いのに、10%といった相場以上のレートを書くからだ。
米国ではチップ必須だが、欧州では先方から要求されない限りチップを払う必要が無いと覚えておこう。基本的に日本のレストランと同じ感覚で構わない。

※先方からの要求の具体例
・請求書にサービス料は含まれていないといった表記がある場合
・口頭で請求された場合
・カード払い伝票にチップ記入欄があり、請求書にサービス料が含まれていない場合
 (観光客相手の店では必要も無くチップ記入欄を表示しているケースがあり、その場合は不要)


※メニュー:前菜・魚料理・ベジタリアン肉料理・サイドデザート

【店舗詳細情報】
店名:Hunday Manor
電話:(01900)61798
住所:Hunday, Workington, Cumbria CA14 4JF

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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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プロフィール

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現在 62ヵ国を訪問
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11月:フーコック島/ベトナム
12月:Stuttgart,他/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
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2月:メキシコ
3月:Sevilla,Málaga/スペイン
3月:台湾㉙、ベトナム
4月:マルタ②、イタリア
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6月:クロアチア②,スロベニア
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