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ビジネスクラス機内食/ルフトハンザドイツ航空:フランクフルト(FRA)⇒成田(NRT)

搭乗:[2011/8/1 LH710便]
評価点:総合★★☆☆☆★★☆☆☆サービス★★☆☆☆雰囲気★★★☆☆

ルフトハンザのA380 チロル地方中心に9日間の夏休みを楽しんだ内容は後にして、帰国便のビジネスクラス機内食を先に紹介してしまおう。ルフトハンザのA380、オール2階建の機材だ。

シンガポール航空のエコノミークラスでは何度か搭乗しているA380だが、ビジネスクラスは初めて。航空会社が違えば機材よりも内装や機内食で差が出るはずだが、まさにその通りという印象だった。
モニターのサイズはシンガポール航空のエコノミーよりも小さく見づらいし、座席に付随する読書灯では、位置の調整力が乏しいうえに頭に当たりやすい配置で、実用性という観点から見れば三流会社の設計と思えるもの。シートもシンガポール航空のA380や最新機種でビジネスクラスのシートを見たことがあれば、天と地の差があることは一目瞭然。(上海⇒シンガポール線で体験したことがあるが(☞ こちら)、ホント快適だった)

シートに関しては、ややANAが勝っている程度だと思うが、機内食では雲泥の差でANAの勝ちだ。フランクフルト線に正規料金を払ってビジネスクラスに乗るなら、間違ってもルフトハンザを選んではいけない。(もっとも、日本人客はほとんどいなかったので、さすがドイツを往復する日本人はよくご存じのようだ)

フード&ドリンク台 Asia Soup Bar

まずはルフトハンザのファーストクラス用のセネターラウンジ。前にも紹介しているが、ビジネスクラス搭乗券だけでは利用できないのに、なぜかスタアラゴールドメンバーだとスタアラ他社のエコノミー搭乗でも利用できてしまう。

洋食
▲洋食系一通り。ケーキとサラダのドレッシングが美味しい。ベリー系のスムージーまであった。

トルコ料理 アジア麺
▲トルコ料理とアジア麺(Asia Soup Barコーナーで作ってくれる=スープが美味!)

ラウンジでのネットは有料とサービス姿勢は最悪だが(ドイツのANA Happy通信によると、無料化された模様 ☞ こちら)、ドイツ国内に限ってはラウンジの雰囲気は良いし、食事内容もまずまず。
朝食抜きだったこともあり、ここで食べすぎてしまって機内での本番の食事が心配になるほどだったが、杞憂だった。機内食はぜんぜんショボイのだ。

ビジネスクラス席 ウエルカムドリンク

例によって初めての航空会社のビジネスクラスでは、搭乗開始直後に乗り込むわけだが、搭乗30分も経過するのにウエルカムドリンクが出てこない。ANA以外にも出てこない航空会社があるのか、と思っていた矢先に出てきた。すでに出発時刻というのに。
これで、10社の国際線ビジネスクラスに搭乗した中で、ウエルカムドリンクの無いのはANAだけという不名誉な記録更新が続くことになり、ひと安心(!?)。欧米路線で未搭乗のスタアラ系航空会社のビジネスクラスは、スイス航空とコンチネンタル航空だけになったので、来年以降に計画したい。
しかし、このスローペースさが、この後も延々と続くのだ。

ちなみにアメニティー類は一切なし。日本路線では初めてかもしれないが、スリッパも無いのだ。さすが顧客の視線に立ったサービス姿勢の見えないルフトハンザと感心する。
降機時に気付いたが、みなさん自前で用意したホテル備え付けのスリッパを利用していたようで、各ホテルの白いスリッパがあちこちの席の床に転がっていた。恐らくいつもの光景なんだろう。この状況を見ても改善しようとしないのだから、ルフトハンザの確信犯的サービス姿勢には呆れるばかりだ。親日ドイツの企業って、そんなものなのかと信じられない気もする。

前菜はトレーごと配られる
▲前菜は、このトレーで出てくる。

離陸後、食前酒が振る舞われたのは離陸後25分後。特に気流が悪い事も無く、すぐにシートベルト着用サインは消えているし、5割程度しか席が埋まっていないのにだ。アミューズは無く、エコノミーよりは大き目なパック入りのおつまみだけ。このパターンは長距離路線では米国系しか経験が無い。

メニューが配られ、テーブルに布のクロスがセットされてから、最初の前菜が出てくるまで50分も待たされた。ちゃんと盛りつけられた立派な皿が出てくれば良いのだが、エコノミーと同様のトレーキャリー(ワゴンではない!)で運ばれてきた完全作り置きの前菜が、トレーごと配膳される。塩も胡椒も無い、なんとも貧相なトレーだ。

初めて乗るビジネスクラスで期待していた機内食がこのように出てきたら、がっかりすること間違い無しだ。パンはバスケットの4種類の中から選べるが、製造後相当時間たっていると思えるような不味いもの。フジパンの袋入りバゲット(もどき)を思い出す味。

かわかますのテリーヌ にんじん包み
▲前菜のアップ

コースは、洋食か和食の選択だが、欧州発便なので当然洋食を選択。
3択の前菜から選んだのは、「かわかますのテリーヌ にんじん包み、鱒のタルタル コールラビのサラダ、パセリクレームフレーシュ」と、なんだか分からない横文字も散見されるが、豪華そうに期待していた皿がワントレーに乗った貧弱な皿だったわけだから、意気消沈。ラウンジでたらふく食べておいて正解だった。

テリーヌは日本のクリスマスシーズンにパック入りでスーパーに現れる安物テリーヌに毛が生えたような代物、鱒のタルタルって食べたときには魚が入っていることに気付かないようなサラダ風のもの、コールスロー味の細切りラディッシュ風(これが「コールラビ」らしい)のサラダに、パセリ入りのチーズスプレッド風といった内容。
テリーヌ以外は不味くないが、前菜の核となるテリーヌの出来の悪さには参った。薄切り人参で巻くのと、中にトロトロに煮詰めた塊の人参が入っているという凝った内容なのにだ。技量不足としか言いようがない。

2択のメインも魚を選んだ。というのも、肉料理がシチューと、前菜から想像するとエコノミークラスレベルの皿が出そうな雰囲気だったからだ。なお、料理の選択は事前にすべてするのではなく、その都度聞かれたので、リスクヘッジ可能だった。
ちなみに、前菜が出てからメインの選択を聞かれるまで25分。その5分後には料理が出てきた。

鱈のフライ、レモンソース添え

「鱈のフライ、レモンソース添えスプリングオニオン、オレンジマッシュグリーンピース」と空白も含めてそのまま記したが、どこで切れるのか分からない日本語。どこの航空会社も、メニューの表記に日本人のチェックが入っていない感じがする。

かなり濃いめに作られていたレモンソースが、冷凍魚をそのまま加熱すると出てくる水分で薄められたもの。魚自体もそういった味わいで、器と量を除けばエコノミークラスの量産料理そのものだ。
マッシュポテトではなくマッシュグリンピースが独特で、日本で時々お目にかかれる枝豆で作ったものよりも良かった。

チーズとデザート

デザートは、メインが出てから30分経過後にワゴンサービスでやってきた。初めてワゴンサービスだったが、フルーツ以外は予め皿に盛りつけられている。2種のケーキは見るからに不味そうなものだったのでパスし、フルーツとチーズをお願いした。

チーズは、スプリンツチーズ、アッペンツェルチーズ、ブルーチーズとメニュー上に記されている3種盛で、いちじく入りマスタードが添えられている。
フルーツは、品質に拘りを感じられない(≒酸味強すぎ甘みの少ない)グレープフルーツ2種と、やはり安物の甘味の少ないメロンに、これまたお世辞にも立派とは言えない普通のイチゴ1粒だけ。

ミルクティーと小菓子 小菓子のチョコレート箱の中身

食後のお茶はデザートの25分後。食前酒からここまで2時間15分。皿数が多いとか、ボリュームがあるとか言うなら理解できるが、ご覧のとおり早食いの私だと1皿3分以内に片付く量だ。あまりにもスローペースで、成田に朝着いて職場に直行しようと考えていると、その分だけ睡眠時間を削られてしまう。

ミルクティーをお願いしたが、ミルクポーションで出されるとは。やはり、根本的にサービスの出来ない航空会社だと確信した。ミュンヘン空港の搭乗ロビーでの出来事(☞ こちら)が信じられない。


間食は最初に機内放送で案内されただけで、ギャレーから自由に持って行けと。エコノミー・ビジネス・ファースト共通の案内だった。(まさかファーストクラスまでも??)
で、偵察に行くと、コンビニおにぎりとラップ(2種)にフルーツ(2種)が用意されているだけのエコノミークラスに毛が生えた程度。狭い空間に置き方も乱雑で、見栄えという事を考えていないようだ。とりあえず、好物の野菜ラップとトロピカル系のフルーツパックをゲット。

ラップは安心できるお味、フルーツはパイン・マンゴ・パパイア・パッションフルーツの種と、正規の食事で出てきたフルーツと同じものが無い。どうぜなら、正規の方で出してくれれば良いのに、と思ってしまう。

中間食のラップとフルーツ 朝食全体
▲左:間食で選んだ2品、 右:和朝食全体(パンとジャムも勧められたのでいただいた)

朝食は和食を選択してみた。というのも、メニューに記されている洋食の内容があまりにも貧弱な内容だったからだ。(→ 最後のメニュー写真参照)
スタートは到着1時間35分前。今度は機内の明かり付き、おしぼりが配られてから10分で出てきた。

朝食の主要3皿

御飯はモロ外米という味だし、味噌汁はお湯をその場で注いで作っていたし、決して褒められた内容ではないが、洋食よりはマシな気がした。しかし、5月に搭乗したANAのパリ線での機内食(☞ こちら)と比べたら、やはり雲泥の差だ。ANAのは炊き立ての日本のごはんだったし。(和食で日本の航空会社と比べるのは不公平だとは思うが・・)


到着前の食事はワントレーなので速攻で完結するが、とにかく離陸後の食事のスローペースには参った。オーストリア航空やトルコ航空のように質が伴っていれば苦痛にならないが、低水準の食事では楽しみに待つといった気分にもなれないものだ。
そんな方には、「冷菜のみのサービス」(英名:Express Service)という前菜・チーズ・デザートだけのサービス(?)もメニューの最初に大きく記されていたが、搭乗率100%の時なら嬉しいかもしれないが、搭乗率50%の時でも(恐らく)同じペースで出して来る姿勢が気に入らない。メニューを見れば確実に気づく位置に載せてある「Express Service」を頼まないあんたが悪い、と言いそうな姿勢からも、やはり企業体質だと思いたい。

もうひとつ、ちょっと従業員訓練をすれば済むレベルの基本的なサービスですら出来ていないと思える局面がたくさんあった。ドリンク類だけは必要十分すぎるほど回ってきたが、単にそれだけ。(ちょっと言い過ぎだとは思うけど)
恐らく、他社の水準が一斉に落ちるか、特典航空券がどうしても取れないケース以外で、ルフトハンザの長距離路線を選ぶことは今後無いと思う。ビジネスクラスでこの内容だと、ファーストクラスも怪しいな。

メニュー昼食(離陸直後)朝食(到着前)洋食の口上和食の口上

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ジャンル : グルメ

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現在 61ヵ国を訪問
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9月:セブ/フィリピン
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