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ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):パリ(CDG)⇒成田(NRT)

搭乗:[2011/5/29 NH206便]
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★☆☆
リヨンからTGVでパリへ。パリでの5時間の滞在中に、まだ出かけたことの無いブローニュの森を散策。
南端から湖沿いを北上し、森の中央部(公園があった)を徘徊してから凱旋門を潜ってシャンゼリゼ通りへ約11Km。車道があちこちに走っていて、あまり森という感じはしなかったので、それほど楽しいウォーキングにはならなかったのがちょっと残念。

ブローニュの森からシャンゼリゼ通りまで歩いたルート
▲アイ・オー・データ機器の「旅レコ」(GPSLOG 約7千円)で記録した散策ルート

多少時間が余ったので、久しぶりのシテ島に渡ってから、RER B線で直接空港へ。
震災自粛モードによる搭乗率低下でビジネスクラスは無理と予想していたら、なぜかエコノミー満席でアップグレードされていた。ANAの営業、頑張っているな。

CDG2スタアラ共同ラウンジ食 CDG2スタアラ共同ラウンジ食

空港ラウンジ食は、ANAの成田よりはマシという程度。それでも、昼食を食べるタイミングを逃してしまい(狙ったフレンチが営業していなかった)、過去何度も搭乗しているANAビジネスクラスの食事に大きな期待を持てないことは分かっていることから、昼食分をしっかり食べてしまった。

さて、例によって離陸前のウエルカムドリンクは無く(離陸後の最初のドリンクをウエルカムドリンクと称しているが、用法が違うだろう? エコノミーだってウエルカムドリンクが有ることになってしまう)、食前酒(私はダイエットコーク)とアミューズが出る。

アミューズ 玉子焼きの中身

これが、なんとも芸の無い皿。左はオムレツの玉子焼き風(中にハムを刻んだものが入っている)に、安っぽい小さなボイル海老が2尾とバジルソースを付けたモッツアレラチーズ。もう少し手の込んだものを出せないのだろうか?

前菜はトレーで出してくる

食事の方は、いつもの通り洋食セットで。
パン・バター・塩胡椒・オリーブオイルと共に前菜がトレーに乗って出てきた。

優秀な航空会社だと、前菜はワゴンサービスで後から別に持ってくる訳だが、そもそもワゴンサービスなど一切ないので期待しても無駄か。やはりファーストクラスとの差別化のためだとは思うが、それならビジネスクラスが最上級となるファーストクラスの無い航空会社を選べばよいわけだ。(あくまで食事期待の場合)

イズニーバター・オリーブオイル・膨大な量の塩胡椒

いつもにも増して大量の塩胡椒が皿に盛られているが、何でこんな大量に出してくるんだろう? 昔はフルールドセルだったが、現在はたぶん普通の塩。荒引き胡椒はもったいなくて持ち帰りたくなるほどだ。
イズニーバターは、昔の半分になってしまった。塩胡椒など奮発しなくてよいから、バターをケチるような真似はしてほしくないな。高価なバターであることは承知しているが。(でも同じ価格帯ならエシレの方が嬉しい)

パン

そういえば、パンが巨大化していた。フランスのパンらしく、良い香り。(胡麻の丸パンではなく、細長い方の話)

シーフードテリーヌ ルイユソース

で、前菜はシーフードテリーヌ ルイユソース
 南仏の郷土料理・ブイヤベースの味わいをテリーヌにとじこめました。
 辛味のあるマヨネーズ風ルイユソースで味わうのが現地流です。

とのあおり文句。

これ、テリーヌの周りに巻いてあるスモークサーモンの塩分が強すぎて、優しい味わいのソースが無意味と化していた。フランス発の便なのに、なんでこんなに相性を考えていない料理を出してくるんだろうか? ブイヤベースの味わいなんて、きつい塩味のスモークサーモンで味わいようが無い。

付け合せはエコノミークラスのような手抜き料理。こういったレシピを作っている業者のレベルが非常に低いことが分かる。(それをチェックするスタッフもグルメに縁の無い一般職員?)

鱸のソテー ガーリック風味の温野菜 サフラン風味のクラムソース

メインは魚料理を選択。
鱸のソテー ガーリック風味の温野菜 サフラン風味のクラムソース
 サフラン風味のソースに、あさりと、はまぐりの旨みがキュッと濃縮。
 ハーブで香りづけした鱸のソテーに春らしい彩を添えています。

とのこと。

スズキというよりはフッコサイズだが、見るからにオイリーなソースが食欲を減衰させてしまう。
ソースの出来はというと、手抜きベースに少しばかりのサフランとアサリを加えただけというもので、やはり低水準。日本発の便では望まないが、パリ発なら全うなフランス料理を出してほしいものだ。
こちらも付け合せの野菜は、エコノミークラスレベルで論外。

スペシャリティパフェ スペシャリティパフェの向きを変えて
デザートは相変わらず不味いANAご自慢の自己満足スペシャリティ パフェ

何でもグラスに放り込むという姿勢もまったく理解できないが、今回はフィナンシェまで放り込まれていた。
分かる方ならHP掲載の写真だけで水準の低さを判断できるが、これを自慢する程度の食事しか出ないということを宣伝しているようなものだということに、ANAの機内食企画担当者は気づいていないのだろうか?
実態は知らないが、適材適所を心がけずローテーション人事で回している古い企業体質が出ている局面だと思う。

おすすめチーズ盛り合わせ

ということで、2食目以降のお食事メニューからおすすめチーズ盛り合わせ(シャウルスとフルムダンベール)を注文。ANAのチーズにしては、珍しく美味しい。
右奥に見えるのは、初登場(?)のデザートワインならぬデザート日本酒的な「勝山 元」(☞ こちら)という日本酒。量は飲めないけど、デザートワインや貴腐ワインは好きなので、試しにお願いしてみた。
ちなみに ANA SKY SHOPでの価格は720mlで10500円と、安めのデザートワインクラスのお値段。ビジネスクラスでこの価格帯の酒を出すとは、ANAも少しはレベルアップしているのかな?

フレッシュサラダ

中間食は軽めに、初登場のフレッシュサラダを選んでみたが、葉っぱばかりでがっかりな内容。

栗原はるみプレートの説明

到着前の食事として、今までは和食か洋食の2択だったが、新たに ANAセレクト(栗原はるみプレート)と題した和洋折衷的なものが仲間に加わっていた。
この「ANAセレクト」、1食目にも別の構成の料理が選択肢に加わっていたので、今まで2択だったコースが3択に増えた訳だ。これは、ANAビジネスクラスの機内食としては大幅なグレードアップだ。

ANAセレクト(栗原はるみプレート)

ただ、メニュー上の表記は、
 クリームシチューと銀鱈の香り煮、ブロッコリーの胡麻和え、味噌汁、香の物
と極めて素っ気無いもので、あえて注目を浴びないような配置になっている。
1食目がそうだったのでパスしたわけだが、1食目も選べば良かったかなと後悔するほど優れもの。

まず味噌汁。前に和食を頼んだときに飲んだものとは雲泥の差。茎つきのわかめとなめこが具材だが、味噌にもこだわりを感じるものだ。香の物の野沢菜は普通だったが、沢庵は普通でない。

胡麻和えもなかなかの味わいだったが、なんと言ってもメインプレート。
洋食のクリームシチューをライス(本当に炊きたて御飯だ!)の上にかけてあるわけだが、トッピングも含めて具材の種類の多さは感動もの。唐辛子を振りかけた銀ダラも、ありきたりの和食プレートとは一線を画すアプローチで非常に楽しめた。

クリームシチューと銀鱈の香り煮

欧州発の場合、大抵は現地の味を楽しめることから洋食に走っていたが(ウソ。日本発でも欧州路線では洋食しか選ばないのが普通)、今回の1食目の洋食の出来が極めて悪かったことから、今度はANAセレクトに走ってみようと思う。次回は、9月にパリ線に搭乗するので、ビジネスクラスにアップグレードされることを期待している。

往路はプレミアムエコノミーだったが、機内食(普通のエコノミーと同じもの)の水準が上がっていた。CAさんに伺ったところ、この数年間実施していた経費削減をやめたとか。ハーゲンダッツのアイスクリームも復活していた。
その見直し策でビジネスクラスの食事水準も上がったものと思われるが、たった数年の経費削減で生じた負の遺産は大きい。本当に馬鹿なことをしたもんだと、ANA応援団(ちっとも応援していない?)としては悔やまれる。

既にANAの機内食はダメだという噂は世界中に広まっている訳で、戻すだけでなく他社を凌駕する姿勢を見せなければ負の遺産を払拭するのは難しいだろう。欧州路線ならオーストリア航空(☞ こちら)やトルコ航空(☞ こちら)レベルに上げなければ。機内食で勝負しないなら、ロンドンやフランクフルト線だけに導入されているシートを全路線に導入しなければ勝ち目はない。何でも米国に習えなどと言う誤った経営方針を掲げるから、こんなことになるのだ。
個人的には、まずデザート部分の改善を強く望みたい。この部分は経費削減で出来た負の遺産部分だ。

昔から論外という噂が広まっているJALの機内食よりは写真で比べる限りはマシだと思うが、あちらは成田のラウンジ食で圧倒的に強さを見せているので、成田ラウンジ食も元に戻す以上の改善を望みたい。
いいかげん子供だましのうどん・そばコーナーなど撤収して(現在の日本はラーメンの時代だ!)、前菜・サラダ・メインと羽田ラウンジの夕食対応レベルに合わせていただきたい。
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テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ

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3月:Sevilla,Málaga/スペイン
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