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フランス/リヨン(Lyon): Ponts et Passerelles

訪問:[2011/5/28 20:20]
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆CP★★★★☆
リヨン最後の店は、今まで良い思いをしたミシュラン・グリーンガイド(グルメガイドではなく旅行ガイドの方)に掲載されていたレストランから選んだ店だ。店頭には、しっかり今年のミシュランのシールが貼られていたが、これ以外の推奨シールが無いというのも面白い。

実は、出発前にチェックしていたら、HPに「日本語わかります」なんて書いてあったものだから、探りに行ってみようという気になった店。Web上で調べても日本語サイトやブログでの記事を発見できなかったが、ガイドブックに掲載されていなっかたので大外れは無いだろうと判断したわけだ。

外観 グリーンミシュラン掲載店の証

店に入るとバーコーナー。豪華なわけではなく広さもあるのでウエイティングバー専用というわけでは無さそうだが、リヨン名物のブッションとは違って、レストランという感じのある店だ。

出迎えてくれたのは小柄な日本人女性。いきなり「こんばんは」と来たので、この方が日本語担当かと思いきや、オーナーシェフもカタコトながらも日本語を話すではないか。なんでも東京で1年半ほど暮らしたことがあるという、日本びいきの方だそうだ。
ちなみに、彼女はオーナーシェフの奥様みたいなものと言われていた。恋人以上夫婦未満という意味か?

店の前の小広場にある像を拝む 反対側の橋の先には大学校舎が見える。トラムT1線の駅は、その先200mだ
▲左:店の前の小広場にある像を拝む
 右:反対側の橋の先には大学校舎が見える。トラムT1線の駅は、その先200mだ。

店内だと写真撮影が厳しくなるので、まだ明るいテラス席でいただくことにした。
HPは日本語表記があるのに、メニューは日本語なし。でも、彼女がメニューを一つ一つ丁寧に説明してくれるので安心だ。

すべてを食べている訳では無いそうで、メニューの和訳ベースになってしまう点は心もとないが、そこは日本の店ではないので贅沢を言ってはいけない。何しろ、英語すら通じない店がほとんどのフランスのレストランだ。カタコトではなくネイティブの日本語でやりとり出来るだけでも貴重な存在だ。ましてや旅行ガイド側とはいえ、信頼できるミシュランのお墨付き。歩きながらチェックした範囲ではこのシールのある店を1軒しか見なかったので、日本人観光客にとってリヨンでは本当に貴重な存在。(でも、個人旅行客での来店は珍しく、日本人客の場合はリヨン在住者がほとんどだそうだ)

コースメニューは、€19(ランチのみ)、€26、€33と、ブッションよりは少し高い程度でお手ごろ価格。
アラカルトだと、前菜 €10前後、メイン €18前後、デザート €6前後というラインナップ。
せっかく詳細な日本語の説明があるので、アラカルトでお願いすることにした。

無料アミューズの人参スープ スティッククッキーを出して上から撮影

まずは、アミューズとしてジャムのビンに入った人参スープが出てきた。これは無料サービス。
スープの中に立て入れてあるクッキーは、ややエスニック調のスパイスを効かせてある独特な感じだが、肝心のスープは人参の味が薄く残念なお味。アミューズなら、もう少しハッキリした味でも良い気がするのだが。

パン

パンに続いて、前菜の到着。


Gateau de foies de volaille, veloute glace de courgette au cumin(€8.00)

クミンを使ったカレー風味のスープに、内臓肉を使ったムース仕上げのパテ。
トッピングは日本でもすっかりおなじみになった野生の細いアスパラガス(アスペルジュ・ソバージュ)。何でも、車で10分ほどの山でいくらでも採れるそうだ。それなら、もっと乗せてほしい!

断面

スープはさすがにカレー味ではなく、パセリの苦味をアクセントにしたフランス料理店らしい味わい。
ただ、リヨンらしく内臓たっぷりのムースに、クリーム系のスープというのは、チト合わない気も。


Désossé de caille farcie aux morilles, cuisse confite, palet de polenta(€20.00)

メインは、この店で最も高い皿。運ばれてきたときに、実に美味しそうな匂いが漂ってきた。
見た目も今までのブッションの皿と違って、いかにもフランス料理という感じ。

横から撮影

メニュー名を Google翻訳に掛けると、骨詰めウズラ、イヌホオズキ、脚のコンフィ、パックのポレンタ となった。彼女の説明では、鶉の内臓や正肉をミンチ状にしたものを鶉の一枚肉で巻いてローストした料理で、食べたことは無いけど、いつも美味しそうに見えていたのでお勧めとのことでお願いしてみた。

断面

鶉肉の下にはイタリア料理のポレンタ。でも、イタリア料理店の素っ気ない味わいのものと違って、フレンチらしくクリームを加えたりしているようで美味しい。

鶉をカットした断面写真を見ての通り、中身もなかなか肉肉しい。余計な混ぜ物は極力控えて、徹底的に鶉を楽しめるようにしてある。これは、冷めてしまうと不味くなるので速攻で食べなければ。

付け合せの鳥の手羽先

残念だったのは、付け合せの鳥手羽。
肉料理に肉をつけ合わせるという感覚は理解できないし、スープを取った後の出がらしみたいな味で、一口食べただけで拒否反応。こういった脂っぽいものには、歳のせいかめっきり弱くなってしまった。

そうは言っても、今回リヨンで食べ歩いた5軒の皿の中で、最も美味しく満足できた皿だった。
GW旅行の最後は外れ連続2軒だったが、旅行の最後ぐらいは美味しい店で食べたいものだ。

 横にして撮影
Cerises au vin rouge, genoise, chantilly fluer d'oranger(€6.00)

デザートは軽めということでお願いしたが、ブッションレベルでがっかり。彼女も大したものは作れないと言われていたので、そのアドバイスを無視して冒険をした私が悪いのだ。

フランスでは、高級レストラン以外でデザートを頼むとほとんど外れてしまうので、ケーキ屋で買ってホテルで食べることをお勧めしたい。(といっても、冷蔵庫のあるホテルというものがほとんど無いので、カフェを併設しているような店で食べよう!)

いずれにしても、この日の昼は変な日本びいきのおじさんの店に遭遇し、夜は日本語を話すフランス人オーナーと、その奥様未満の日本人の店。楽しい一日になった。

さすがミシュラン推奨店。当地で一番であると同時に、グリーンガイド掲載店では3連勝となったわけだが、リヨンに旅行で出かけられるフランス語が出来ない方には、時間が許せばぜひ試してほしい店という事で推奨したい。(フランス語が出来る方であれば、もっと良い店を探し出せるはずだし、店のスタッフとフランス語でやりとりできるわけだから、あえて推奨はしない)

Lyon Part-Dieu駅からトラム1号線 Montrochet行に乗って Rue de l'Université駅下車。
その道をまっすぐ進み(Lyon Perrache駅側から乗車した場合は戻る方向)、新市街側への橋を渡って正面に見える像のある小さな広場の左手に店がある。地下鉄A線 Ampère Victor Hugo駅から向かう場合は、東側の川にぶつかるまで歩いて、近くの橋を目指せばたどり着けるだろう。


※参考: Diet Coke(Coca Cola Zero) €3.00
メニューセット・コースアラカルト

【店舗詳細情報】
店名:Ponts et Passerelles ←画面右上の日本国旗マークのあるワイングラスをクリック
電話:04 78 38 70 70
住所:5, Place Gailleton 69002 Lyon

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ジャンル : グルメ

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