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ボスニア・ヘルツェゴビナ/モスタル(Mostar): Restaurant Sadrvan

訪問:[2011/5/5 18:45]
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆CP★★★★★
いつもガイドブック掲載レストランをボロクソに書いているが、たまに真っ当な店に当たることもある。石橋に通じるメインストリート沿い、石橋からは50メートル程度の至近距離にある非常に目立つ店で、ガイドブック掲載の有無を別にしても多くの観光客が少なくとも店頭メニュー位はチェックする店だろう。

メインストリート側入口 路地側入口
路地側テラス席 敷地内テラス席

ボスニア・ヘルツェゴビナというと、紛争国家で危険な印象を未だに持ってしまうが、それは15年前の話。世界遺産のある当地モスタル(Mostar)は、クロアチアの国境から40Km程と近いことから、クロアチア側からの日帰りツアーも多く、比較的安全な印象を持っていた。
ただ、外務省の危険情報は全域に「十分注意してください」となっていたことから、それなりの覚悟をして国境を越えたわけだ。昨年秋にタイから渡ったミャンマーと同じスタンスで、危ないと感じたらやめようと。なにしろ、こちらはツアーではなくレンタカーでの単独行動だ。普通の日本人よりはリスク許容度は高いと思っているが、無理は禁物だ。

確かに街には銃痕の残る建物があちこちにあったが、特に危険を感じることは無かった。ただ、街を歩いている現地住民の表情がなんとなく暗く、紛争の名残を感じさせる独特な雰囲気がある。これは他の街でも同じだった。

クロアチアに戻る際には、Stolacという小さな街からネウム(Neum)に抜ける山越えのルートを取ったが、峠を中心に紛争の痕跡があちこちにあるものの、のどかな風景を楽しめるドライブとなった。誰にでもお勧め出来るかと言ったら否だが、行きたい思いを否定する理由は無いだろう。

Stolacの街にあった生々しい紛争の痕跡 Stolac郊外にあった紛争の痕跡?
▲左:Stolacの街にあった生々しい紛争の痕跡、右:その先の峠道の途中にあった何かの建物の残骸

そんな印象を持ったボスニア・ヘルツェゴビナだが、今回入ったレストランでは従業員の対応が明るく、暗い印象をまったく感じなかった。民族衣装を着た女の子が控えめに呼び込みをしていて微笑ましい。スタッフ全員、一生懸命働いているな、という印象。

料理の方は例によって何でもアリだが、ちゃんと郷土料理専用ページが用意されている。クロアチアとモンテネグロで食べた海沿いの店では「郷土料理」という文字が皆無だったので、こういった店では郷土料理を楽しもうではないか。

パン

一通り注文を終えると、どっしりとしたパンがやって来た。
日本の食パンを水分大目に小型サイズで焼き上げ厚切りにした感じで、味覚的にもかなり似ている。

パンとBegova Corba

前菜代わりに選んだのは、Begova Corba(4KM≒250円)というスープ。英語訳の方には「Bey Soup」となっていて、なんだか分からないが、仔牛肉のクリームスープらしい。

Begova Corba Begova Corbaの中身

具を確認してみると、ミックスベジのようにカットされた人参(もちろん冷凍ではない)に肉片と、花が落ちた直後のオクラの実みたいなのがたくさん入っている。お味は、肉の出汁がしっかり出ているクリームスープ。普通に美味しい。

Mostarski Sahan
Mostarski Sahan(8KM≒510円)
sit. cevap, japark, sogan dolma, dolma / small sausage, japrak, sogan dolma, dolma

これこれ。こういった安くて旨くてオリジナリティのある料理が旅の楽しみなんだな。スープもそうだったが、当地の食器らしい蓋付の皿で運ばれ、テーブルに置いた時に蓋をあけてくれる。高級フレンチみたいだ。

上の方にデンと居座っているのは、キャベツの葉っぱの上にたっぷり盛られたサワークリーム。
その下の見えないところに sit. cevap という英訳では小さなソーセージだが、実際は肉の塊。その左側はじゃが芋だが、中央下の葉っぱでくるまれたもの、往路のトルコはイスタンブールの空港ラウンジで食べたものソックリ。(☞ こちら

ヤプラク(Japrak)の中身

ガイドブックによると、このヤプラク(Japrak)という食べ物、ぶどうの葉でくるまれた料理らしい。中身がご飯という点ではトルコと同じだが、肉の旨味主体という面でかなり違った印象。そもそもこの国の料理は、過去の侵略された歴史からトルコやオーストリア等の周辺国のものから発展してきているそうだ。

ヤプラク(Japrak)とドルマ(Dolma)

ヤプラクの両脇にあるのが、ドルマ(Dolma)
小さい方が sogan dolma、大きい方が dolma で、大小パプリカの詰め物という感じだが、これもメチャ旨。やはり、皿の底にたまっていた肉と野菜の旨味たっぷりのスープが全体に浸み込んでいるからだろう。塩加減と言い、適度な油脂分といい、バッチリなお味で大満足だ。
で、サワークリームはどうしたかというと、適当に付けて味のバリエーションとして楽しめました!

世界遺産の観光地のど真ん中で、これだけ安くて美味しい料理に会えてしまうと、無理してでももう一皿行きたくなる。
ということで、追加したのが次の皿だ。サービス担当の若い子が、本当に食べられるの? って心配してくれたが、実は昼食を食べる予定だったクロアチアのスプリット(Split)でめぼしい店に巡り合えず、食べずにモスタルに掛けていたので心配なし。

Bosanski Kolacic
Bosanski Kolacic / Bosnian cookie(8KM≒510円)
fasirano meso, jaja, luk, persun, bijeli luk, hljeb
ground meat, eggs, onion, parsley, garlic, bread

ボスニアンクッキーと題されていたこの料理、他のセットにも組み込まれていたので気になっていたのだ。
こちらにもキャベツの上にサワークリーム。ボスニア料理のお決まりパターンなのかな?

5枚(?)入っていたクッキーの正体は、下の写真のような大昔に食べたことのあるような薄いハンバーグ。

ボスニアンクッキー ボスニアンクッキーの中身

期待していた味ではなかったが、日本的な中粒種の米といっしょに完食。
皿を片づけに来たサービス担当の女の子が、(たぶん)スゴイと言って拍手してくれた。

こうなると、デザートも行きたくなる。
彼女に、当地のデザートはあるかと聞いたら、すかさず Baklava! と返ってきた。
食後のドリンクに決めていた、ボスニアン珈琲といっしょにいただくことにした。

Bosinian Coffee
Bosanska Kafa / Bosinian Coffee(2KM≒130円)

まずは珈琲だが、小菓子付でこんな感じで出てきた。珈琲が入った容器の上には、浮いてきた粉がたっぷりで、どうやって飲むのかさっぱり分からない。
仕方なく、デザートの Baklava (4KM≒250円)を持ってきた方に、飲み方を教えていただいた。

まずは、容器の上にたまった粉をコーヒーカップにすくい入れて、残りにスプーンを入れてグルグルかき回す。そこに角砂糖を2~3個投入してさらにかき混ぜてから、コーヒーカップに投入。飲んでみると、ベトナムコーヒーと違って、粉の粒子が細かく、沈殿している部分はドロドロしていた。小菓子は、かなり甘い芋羊羹という感じだがベトベト感がある。

デザートの Baklava は、これもトルコのデザートみたいにシロップ漬けのミルクレープといった感じ。
あまりきれいに撮れなかったので、小さな写真で小菓子といっしょに載せておく。
左側の Baklava は、普通のカットケーキ位の大きさがあり、完食は断念せざるをえなかった。

Baklava ボスニアンコーヒーに付いていた小菓子


※参考:Diet Coke(3KM≒190円)
メニュー:(構成が滅茶苦茶という感じ・・)
前菜・スープ・野菜料理パスタ・郷土料理肉料理・グリル魚料理・サイド・ステーキ類デザート・ドリンク旅行者用セット郷土料理(写真付メニュー)

【店舗詳細情報】
店名:Restaurant Sadrvan
場所:Jusovina 11, Mostar

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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 61ヵ国を訪問
42ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

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今後の旅行計画
9月:リトアニアポーランド
9月:セブ/フィリピン
10月:北東部/ポルトガル⑧、他
11月:北西部/フランス
11月:フーコック/ベトナム
12月:Stuttgart/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:セビリア周辺/スペイン
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