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ビジネスクラス機内食/トルコ航空:成田⇒イスタンブール

搭乗:[2011/4/29 TK051便]
評価点:総合★★★★★★★★★★サービス★★★★☆雰囲気★★★★★
今年のゴールデンウィークは日並びが実によい。2日休めば10連休になるのだ。その影響か、1年前にマイルで航空券を確保しようと検索したら、初日29日に出発できるのはトルコ航空だけだった。帰国便はなぜか今まで1位評価のオーストリア航空だけしか取れなかった。世の中の人気というのは機内食では決まらないらしい。

そんなわけで、今年はトルコとクロアチア+αということになった。もちろん欧州なので最初からビジネスクラスで手配。9万マイルで7回の搭乗と3つの航空会社のビジネスクラスを楽しめるのだ。

まずは成田のANAラウンジで出発を待つわけだが、羽田路線が出来てからのこのラウンジの水準低下は本当にひどいものだ。
楽しみだったスープレストランの高級スープは、ノーブランドの低水準のものに変わってしまった。それも前は2品だったのに1品だけ。いくら英語で miso soup と記すにしても、日本人の感覚で味噌汁はスープではないのだが、その不味いノーブランドスープすら無くて、吉野家と良い勝負の味噌汁だけということもあった。

ブランド品のベーグルや調達コストの高い焼き菓子類も当然無くなっている。5千円で一般客も事前予約で使えるラウンジだが、そんな価値はまったくない。空港内の高級系レストランに行くことをお勧めする。

もっと愚痴れば、個人的好みの問題とはいえ、コーラがペプシに変わったことも大きな失望。今までペプシはエコノミー、コカコーラはビジネスクラスと住み分けが出来ていたわけだが、コストに大きな差のないコーラでも経費削減を図るとは。(ペプシ派のみなさん、ごめんなさい。ダイエットでなければペプシ派ですけど、現在は肥満傾向を抑えるためにダイエットコークオンリーなので。ペプシNEXは、その添加物が体に合わないのか、必ず逆流性食道炎を発症するのでパス。何を入れているんだろう? 逆流性食道炎の元となる物質が特定できれば、ほかの食品でも予防できるのだが・・)

ビジネスクラスの空間は広々 ビジネスクラスのシート

さて、まったく期待していなかったトルコ航空だが、見ての通り★5つを進呈させていただいた。食事の内容だけでなく、シートもANAを凌駕する内容だ。これで★5つを付けた機内食は3つ目になるが、オーストリア航空はすでに昨年の搭乗で★4つに格下げ(それでも★4つの中では筆頭)、シンガポール航空は路線限定かつサービス面の評価が高いので、純粋な食事面では今回のトルコ航空が現時点でトップという事になる。シートは完全フルフラットなので、オーストリア航空よりも上。

例によって初めての航空会社の長距離路線ということで、搭乗開始直後に乗り込んだ。もちろんウエルカムドリンクが付く。シャンペン、オレンジジュースともう1品の選択肢。

シェフがゴディバチョコを配っている ゴディバチョコは5種類から選べる

ここで他社と違う面を見せてくれた。シェフのユニフォームを着た方がゴディバのチョコレートを配っているのだ。これは女性のポイント高だろう。私のようなゴディバの価値を感じない者は2つだけにしておいたが、お隣は全種類取っていた。

そのシェフ、あのオーストリア航空ご自慢のフライングシェフと同じ DO&CO社のマークがユニフォームの付いていたのだ。オーストリア航空と違って、そのことを一切宣伝していないうえに、2人も搭乗しているのだから驚き!(あとで伺ったら、1名は見習いとのことだったので、通常は1名搭乗かもしれない)

離陸後しばらくたって、アメニティ一式が配られた。洒落たポーチの中身は、シンガポール航空でおなじみのスリッパ代わりの安っぽい靴下(でも、こちらは別にスリッパも配られたので上等)に、歯ブラシ、アイマスク、ヘアーブラシ、耳栓、靴べら、エルメスブランドのコロンやローション類といった内容。これも過去搭乗した長距離路線のビジネスクラスアメニティとしては筆頭格だろう。

食事前のドリンクとアミューズ メインとスープ以外はすべてワゴンサービスだった

続いて食事前のドリンク。オレンジジュースかシャンパンカクテルの選択。
たいていはナッツ類かアミューズが付いてくるものだが、トレーに乗せたパンを土台にしたカナッペ5種から自分で取ってくれと。皿は無く、紙ナプキンを自分で取って乗せなければならない。
全体を通してのサービス姿勢を考えると、この部分だけは惜しいと思った。手を抜かず皿を出して、リクエストに応じて乗せてくれれば良いのに。それにドリンクとアミューズを配る人が別なので、タイミングがかなりずれてしまう。他のサービスのほとんどがワゴンだったので、これもワゴンで配れば解決するはずだ。

メニューは何かを確認しながら配っていたが、何かと思えば座席番号と名前がひとつひとつ記されていたのだ。もっとも途中でミスしたのか、私に配られたのは他の席番号と名前が入ったものだったので、指摘したら構わないと(苦笑)

パンとバター 前菜はワゴンサービス

パンは欧州の航空会社では常識のバスケットでやってくる。種類は4種類ほど。パン皿がおしぼり置きのような細さだったので、てっきり違うものを乗せるのかと思ってテーブルクロスの上に置いて撮影してしまった。

前菜はワゴンサービスでやってきた。オーストリア航空とスカンジナビア航空も実際の皿を見て選べるタイプだが、こちらは好みのものを告げてその場で盛ってもらうタイプ。これは良いサービスだ。
寿司は興味がないので、寿司以外の全部盛りでお願いした結果が次の写真。この段階ではパイが無かったが、後から作って持ってきてくれた。(小さい写真の左側の両脇にある揚げもの)

前菜全部盛り(寿司とパイを除く)

料理内容をメニューから転記すると、以下の通り。
燻製のメカジキと新鮮な野菜 Smoked swordfish and gardenfresh salad
鶏肉入りのシーザーサラダ Chicken Caesar salad
寿司 Mixed sushi ←パスしたので写っていないが、イクラとまぐろだった
トルコ伝統的な料理「イマムバユルドゥ」 Stuffed eggplant marinated in olive oil
フムス(ヒヨコマメを煮てペースト状にしたもの) Humus
ヒラマメハーブサラダとやぎ乳チーズ Spicy lentil salad and goat cheese
ホームメードのチーズとホウレンソウ入りのパイ Home made cheese & spinach puff pastries

チーズとホウレンソウ入りのパイ フムスと燻製のメカジキ
▲左:ヒラマメハーブサラダとチーズとホウレンソウ入りのパイ、 右:フムス

さすが世界三大料理と言われるトルコ料理系。見た目は普通の欧州系だが、味付けが違う。
この中で、平豆ハーブサラダ(サラダではなく炒めてあった)が特に美味しかった。日本で食べるトルコ料理では「メゼ」と呼ばれる前菜系が好みなので、搭乗前から前菜系に期待していたわけだが、想定外の全部盛りが出来たのは嬉しい。

ズッキーニのクリームスープ
スープ:ズッキーニのクリームスープ クルトン入り Creamy Zucchini Soup with croutons

機内食でちゃんとしたスープが出てきたのも得点が高い。やはりオーストリア航空と同じ系列のシェフが搭乗しているということで、メニュー構成も似ているのだろう。
ズッキーニというよりは豆のスープという味わいだったが、オーストリア航空のものと同様に美味しい。この存在が★5つを進呈する大きな要因になっている。

グリルで焼いたハタ科の魚

メインは3択。肉料理を選ぼうと思ったら、売り切れだということで、まさか豆腐のソテーを選ぶ訳にはいかないので、魚料理となってしまった。
実際、メイン料理を配っているところをチェックしたら、ほんの数名分しか肉料理を搭載していなかったようで、ほとんどの方が魚料理になっていた。この点も、サービス点の減点要因になってしまった。惜しいなぁ・・(アミューズとこの部分が無ければオール5だったのに)

で、魚料理はメニュー表記で
グリルで焼いたハタ科の魚 クリーム入りマスタードソース/ソテーのホウレンソウとニラネギ/チェリートマト/オーブンポテト
Grilled Sea Bass Creamy mustard sauce / sauteed leaf spinach and leek / Cerry tomato / roasted potatoes


グリルで焼いたハタ科の魚(反対側からアップで)
▲メインを反対側からアップで撮影

こちらのメニュー、とにかく材料やソースを細かく記していて嬉しい。もっとも、合っているのかは疑問な面もあったが。
お味は、きわめてシンプルで魚の質で負け。かなり淡白な味わいを塩とほんの少しの香草で決めるはずだった料理だ。ソースはまあ美味しいが、芋に食われてしまい、絶対量が少ない感じ。
魚の下に敷かれているほうれん草の味付けが好み(トルコ流の味付け?)だったし、その下に隠れているニラネギも良いアクセントになっていた。
しかし、機内食として出される料理としては、これが限界の焼き加減ではないだろうか。火を使えない機内食で地上のレストランと比べてはいけない。

ワゴンサービスのデザートとチーズ

デザートもワゴンサービス。写真には写っていないが、チーズは5種類。
さすがに全部盛りは入りそうも無かったので、抹茶アイスとチーズレモンケーキに、トルコのデザート、フルーツ全部というオーダー。前菜で全部盛りをしていたせいか、これでも男性CAさんに笑われてしまった。(そりゃそうだろうな。いい年したオヤヂが甘いものオンパレードを注文するのだから)

トルコのデザート

まずはトルコのデザート皿から。(名称はあると思うのだが、メニューには書かれていなかった)
3種類が盛られているが、どれも蜂蜜たっぷりのシロップ漬けにしたような味わい。砂糖の甘さとは違うので完食できたが、日本ではこんな甘いデザートは受けないだろうなと。

こういった変わったものは、いつもの通り解剖写真も。
まずは、中央をカットした断面。

トルコのデザート断面

続いて、上下に割ってみた。これはきれいに割れなかったので汚くなってしまった。

トルコのデザートを上下に分割

こうやって割ってみると、確かに中身が違う。
左のものにはナッツ類、右のものには豆が入っていたが、食べてみると蜂蜜の甘さが勝ってしまい、どれも同じような味に感じてしまったのは、単に味覚音痴だからか?

食後のコーヒーもワゴンサービス。ここまでワゴンサービスで来るとは。

食後のドリンクもワゴンサービス

ワゴンの上には、食後酒が3種類と紅茶ポットにティーバッグとインスタントコーヒーの個食パック(笑)、それと珈琲の入ったポットに小菓子の皿が乗っていた。
ポットの珈琲は普通のドリップコーヒーということで、食い意地の張った私はトルコ珈琲を注文。もちろんワゴンの小菓子3種から2種をゲット。
トルコ珈琲は後で別のCAさんが持ってきてくれた。

トルコ珈琲と小菓子

いや、実に満足できた機内食だった。この時点で、直近3年間でのトップを獲得。
過去を遡れば、4年前のオーストリア航空のウィーン・成田線だが、昨年搭乗したら大幅にレベルダウンしていることは確認済み。今回も帰国便で利用するが、去年と同レベルを維持しているかが興味のあるところだ。


さて、こうやってブログ原稿をトルコ・ポップス(Bendeniz の Olsun というアルバムがインド料理店でよく見るポップスの乗りで気に入った)をBGMにして書いていると、食後2時間も経っていないうちに間食が出てきた。
メニューに載っている3品全部を一皿に乗せて、起きている方に配っている。

配られた間食

とても食べられるものではないので、ケーキだけ取ってサンドイッチとおにぎりはお返ししたが、むかし言われていた養豚場のようだ。(最近は、どこの航空会社でも量も質もかなり貧弱になっているので、養豚場にはならないと思う)

いつも欧州便では機内で寝ることは無く、到着2時間前の日本時間の夜10時に2回目(3回目?)の食事。選択肢はメインの3択だけとなるが、他社では軽い内容となるのが普通なのに、かなりヘビーな内容で出てきた。(というか、選んだ料理がヘビーだったというのが正しそうだ)

2食目最初のプレート

まずは、全員共通の前菜と付け合せ(?)の盛り合わせ。
なぜかデザートのチョコレートムースまで乗っていた。

アトランティックサーモン 新鮮な野菜とトマト

大きな皿は、アトランティックサーモン 新鮮な野菜とトマト Salmon Tartar with gardenfresh salad and tomato
色合いからしてサーモンという感じがしなかったのだが、食べてみてもサーモン7割とアジ3割という味わいで普通ではない。香草とサワークリームでトルコらしいアレンジになっていた。

Shephead Salad with Feta Cheese Haricot Beans in Olive oil

左は、フェタチーズ入りトルコ風サラダ Shephead Salad with Feta Cheese
ピクルスなんだが、やはりトルコだと味が違う。南欧のように酸味がきつくなく、香味野菜をアクセントにしたソフトな味わい。ビネガーを使う点が違うが、日本の浅漬けに近い味わいで美味しい。

右は、オリーブ油入り白インゲンマメ「ピラキ」 Haricot Beans in Olive oil
搭乗後、イスタンブールのホテルから即日アップしているので調査不足だが、これも西欧には無い味で好みだ。やはりトルコ料理の味付けというのは、西欧料理と中東料理の良いとこ取りをしている感じがする。アジアンテイストがある分だけ、日本人にもなじみやすいのだろう。

3択のメインは、1食目で食べ損ねた肉料理を選択
注文は前菜を食べ終えた人から順に受けていたので、早食いの私に有利だ(笑)

Grilled beef fillet sauteed leaf spinach and leek / gnocchi with cream sauce

グリルで焼いた牛肉ヒレ ソテーのホウレンソウとニラネギ クリームソース入りニョッキ
 Grilled beef fillet with sauteed leaf spinach and leek / gnocchi with cream sauce


写真では分かりづらいが、厚さ5センチぐらいある重量級。1食目は日本時間の昼食の時間帯だから、これが夕食という位置づけになると考えれば、これぐらいの重量級でも当たり前か。
肉はミディアムレアの焼き具合で柔らかく仕上がっていたが、なぜか1食目の付け合せと同じ。ちゃんとメニューにも明記されているのだから、選ぶ方が悪いといわれても仕方ない。

以上、想定以上に満足できたトルコ航空の成田=イスタンブール線。さすがにGW初日とあってビジネスクラスもビッシリ満席。ツアー客の一部までもが無償アップグレードされていたようだ。そんな方たちなら、この機内食を見てビジネスクラスの魅力を大いに感じたことと思うが、誤解してはいけない。
ビジネスクラスでもピンキリであることは、私のビジネスクラス機内食レビューを見れば分かるはずなので、くれぐれも自費でビジネスクラスに乗る場合は、路線と航空会社の選択を間違えないようにしていただきたい。

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