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ザグレブ~リュブリャナ間 バスと鉄道でのアクセス方法と乗車記

現地調査日:2018/5/31(バス/ザグレブ発)、2018/6/4(鉄道/リュブリャナ発)
最終更新日:2018/6/14(新規登録)
例のクロアチア旅行情報を発信しているというよりも、自社の利益につながるかを考えて無知な人たちを誘導している、善良サイトを装った悪質なザグレブを本拠とする会社のサイトの対抗記事第二弾。
実は、保存版と題したこの情報に先にカチンときたことから、第一弾(☞ プリトヴィツェ絶景ポイントへの行き方)を現地から突貫で登録する気になってしまったのだ。
概ね記事の内容が薄くて(肝心なポイントが抜けていて、海外旅行全般の一般常識的な話が中心になっている)、例外はあるものの、結局は自社斡旋ツアーやアフィリエイト対象サイトへの誘導記事でしかないのだ。ホント、最近この手のサイトが乱立していて厄介だ。

往復バスというのはつまらないので、帰りは高くても鉄道で移動しようと思っていたわけだが、実はバスよりも鉄道の方が安い上に確実だったからだ。(往路のバスは、ピークシーズンでもないのに途中の国境で1時間以上待たされ、定刻より40分遅れてたことから3時間15分かかった)


▲ザグレブバスターミナル
(左:駅から向かった風景  右:空港バス乗り場は1階、その他は左のエスカレータで2階へ)
(GPS:45.804138,15.993280(北側口) または 45.803444,15.993546(南側口))

まずは、往路のザグレブからリュブリャナへのバス移動方法。
ザグレブ空港から市内に向かう直通バスで降りたところと同じだが、空港バス以外は2階に上がって乗車券の購入と、出発ホーム番号を確認する必要がある。


▲ザグレブバスターミナルの出札窓口(FlixBus以外は、英語表記ほぼ無し!)

記事には、
 旅行者にとって、ザグレブからリュブリャーナまでの移動方法として一番便利なのが長距離バス。
ザグレブの中央バスターミナル(Zagreb autobusni kolodvor)からは1日に13、14本程度リュブリャーナ行きのバスが出ています。所要時間は2時間15分~2時間50分程度。チケット料は片道40~125クーナ(約5.30ユーロ~16.50ユーロ)程度です。
鉄道と比べると本数も多く、所要時間はほとんど同じなのに料金がずっと安いのでおすすめです。

とあるが、確かに本数が多いと思われるし(他社バスは未確認)、鉄道よりずっと安いという記述は嘘ながらも、運賃は鉄道と同等レベルだったので、お勧めかどうかは微妙だが誘導記事ではないだろう。

しかし、このサイトが悪質サイトである所以は、個人旅行者にとってマストであるバスのチケット購入方法が全く記載されていないことだ。そりゃあ、窓口に行けば買えるのは当たり前だが(満席リスクはある)、そもそも英語が通じるか分からない国で、自分の英語力も怪しいとなると、できるだけネット予約で確実安全に席を確保しておきたい。



で、最近私も多く利用するようになった欧州全域をカバーしている大手バス会社のうち、ザグレブ~リュブリャナ間を運行していた「FlixBus」の公式HP(☞ https://global.flixbus.com/)で成田空港のラウンジから前日予約。
運賃は日時によって異なるが、この区間最低の€8.99(運賃)+€0.22(決済手数料)=€9.21で予約できた。

予約が済めば、即時上のような乗車券PDFが添付されたメールが送られてくるので、乗車時にパスポートと共にタブレットで表示して見せればOKだ。
簡易な荷物タグのPDFも添付されてくるが、使っている人は皆無だった。
無料の預け荷物は1つまでなので、大荷物の方は要注意。

2階の出札窓口に、目立つ「FLIXBUS」の看板があるので、そこで出発ホーム番号を聞き出そう。
というのも、鉄道駅と違って行き先表示とか出発ホーム番号案内が無かったからだ。(ますます、英語が通じる以前にどこの会社がリュブリャナに行くのか現地語で判断しなければならない会社を使うには敷居が高そう・・)



ここのバスターミナル、欧州の大都市近郊路線駅みたいに自動改札機がおかれていたので焦ったが、写真のように稼働していなかった。素通りして、目的のホーム番号が書かれている階段を降りよう。
ちなみに、この時は改札を通って左手の306番ホームから出発と案内された。



発車15分前にホームに降りると、すでにバスは到着済みで客が乗り込んでいた。
乗車券に書かれていた「Connection 954、Direction Erlangen」の表記と同じ行き先表示板がバスの先頭に記されていたのでわかりやすい。

ちなみに、ザグレブが始発で最終目的地はドイツのニュルンベルク(☞ 昨年末に出かけたクリスマスマーケット)と、かなり長距離。スロヴェニアの代表的観光地で、この後出かけてきたブレッド湖 [Blejsko jezero]も通ることから、ブレッド湖に出かけるならザグレブから直接バス1本で行けることになる。
なお、残念ながら車内WiFiが付いていなかった点が、欠点かな。(バス酔いするので基本使わないけど・・)



クロアチアの出国ポイントとスロヴェニアの入国ポイントの2カ所で止まり、荷物はそのままでバスから降りて、一方通行になっている事務所でパスポート審査を受けることになる。この時のバス乗り場は、事務所の少し先の乗車スペースになるので注意。
特にシェンゲン圏入国を伴うスロヴェニア入国時の検査が厳しいようで、バス5台が並んで通過に時間がかかったことが遅延の原因。


FlixBus の外観と車内雰囲気

以上で、ザグレブからリュブリャナまでの国際バスでの移動ポイントだ。

参考までに、6/12に翌日6/13付の時刻と運賃を調べてみたが、
Ljubljana→Zagrebは、€8.99,€10.99,€13.99の3種類9便(早朝深夜便を除くと8:25,10:45,13:35,16:35,18:15の5便)
Zagreb→Ljubljanaは、€8.99,€15.99の2種類9便(早朝深夜便を除くと9:30,12:15,15:15,18:05,19:30の5便)
だった。
これに決済手数料が加算されるので、実額は表記運賃の3%増程度と考えれば良いだろう。



▲リュブリャナ駅

帰りの鉄道移動の切符を確保するために、バスが到着したリュブリャナ駅前のバスターミナル(というよりは、ほぼバス停の集合体)に隣接する駅舎に入った。
例のサイトの記事では、
 ザグレブからリュブリャーナを結ぶ国際列車はザグレブ中央鉄道駅(Zagreb Glavni kolodvor)から1日に2本~4本程出ています。所要時間は役2時間20分~2時間30分程度。チケット料は二等車が26ユーロ~34ユーロ、一等車が37.60ユーロ~46.60ユーロ程度です。
本数が少ないのと、バスと比べるとチケットが高いのが難点ですが、ザグレブ=リュブリャナ間に車窓から見える景色は最高です!列車の旅がお好きな方にはぜひおすすめしたい移動手段です。

と書かれていたので、26ユーロなら許容範囲と思っていた。



ところが、1番右端の国際線用窓口の前に上記のポスターがあることを発見。
ザグレブまで9ユーロ、実質最終日に立ち寄ったオパティヤ[Opatija]も9ユーロ、そのほかドイツのミュンヘンが29€から、スイスのチューリッヒも29€からと書かれているではないか。



駅に張り出されていた時刻表から、リュブリャナ14:45発→ザグレブ17:10着の「EC211」SAVA号(?) ヴィンコヴツィ[Vinkovci]行の列車があることを確認し、ひとまずホテルにチェックインしてから裏付け情報の収集。
まずは、ポスターに記されていたスロベニア鉄道[Slovenske železnice]の公式サイトだ。(☞ http://www.slo-zeleznice.si

英語版には存在しなかったが、スロベニア語のトップページに「ヨーロッパの都市への電車で9ユーロ[Z vlakom v evropska mesta že za 9 €]」という案内が載っている。



そのバナーをクリックスすると、上のページが出現し、ポスターに記載されていた内容そのものが表示された。
ついでに、ミュンヘンの「od 29€」と表示されていた「od」の文字の意味を調べたが、「29ユーロから」という意味。
ザグレブは「od」の表示がないので固定料金であることも確認できた。

ネット予約したかったのだが、なぜかドイツ国鉄のサイトに飛ばされて、結局はこの区間の予約は出来ないとの表示となってしまったことから、翌日改めて駅まで出向いて日付と区間と出発時刻を書いた紙を渡して購入。
もちろんお値段9ユーロぽっきりで、カード払いも額面通りそのままだ。往路のバス代よりも安いし、規定所要時間もバスより10分早い。




ただ、出てきた切符は指定券ではなく乗車券っぽい。どうも指定した6月4日から6月7日の期間有効で、国境駅のDobova駅経由であることが記されているようだ。
もうひとつ、備考欄に「Zagreb Spezial Odrasli」と書かれていたが、特別運賃であるらしい。
通年発売かどうかは不明だが、少なくともポスターには何も記載されていないし、バス対抗のための特別運賃である感じだ。

念のためクロアチア鉄道の公式サイト(☞ HŽ Putnički prijevoz)も調べてみたが、こちらは英語版の「Offers and Tips > Explore Slovenia by train」というページに、ザグレブ発だけでなくこの後出かけているリエカ[Rijeka]からも「Ljubljana Specijal」と題して9ユーロで存在していた。(ただし、固定料金では無くfrom表示)

ちなみに、例の悪質サイトが
 なお、ザグレブ=リュブリャナ間の列車チケットの事前予約、列車の時刻の確認にはレイルヨーロッパジャパン が便利です。
と誘導していたサイトは、むかしからボッタクリ価格を提示する有名サイト。
高率アフィリエイトのターゲットなので、あちこちのサイトからリンクされているが、金持ち以外はよほどのことがない限り使ってはいけないサイトだ。
今回も念のため調べてみたら、なんと8倍価格の70ユーロだって!! ここまで極端なのは初めて見た。

そもそも、この手の日本語予約サイトを使う方、すなわち英語版の公式サイトも使えない英語力の方は、飛行機以外の手段でしか行けない場所への個人旅行など考えるべきでないと思う。
いくら日本語で予約できても、それをチケット化するには最低限英語は必要だし、いろいろな局面で自分が苦労するだけでなく、相手に迷惑をかけることになる。
なんとかなるという考え方は、私のように最低限の英語(高1程度で十分)が話せる方のみに言える話だ。




さて、乗車当日。
駅の電光掲示板で、発車時刻・列車番号・行先(今回は EC211 Vinkovci行)から、発車ホームを確認する。


▲左:この先端に地下道に降りる階段がある  右:地下道は線路を渡る公共通路でもある

リュブリャナ駅は、案内表示にもある通り変わった構造の駅で、駅舎とホームの位置がかなりずれている。
駅の出札窓口で切符を買った場合で、6番線以降のホームが示されている場合は、右側に延々と歩いて地下道を渡る必要があるのだ。
事前に切符を持っていれば、駅舎(GPS: 46.057916, 14.510278)に寄らずに、地下道入口(GPS: 46.058094, 14.512988)から直接ホームに向かうことも可能。



ホームに上がる階段部分にも行先・列車番号・発車時刻が表示されているし、ホームにも表示がある点では安心だ。

ちなみに、渡された切符が指定券ではなかったので、バリデート(日時の刻印)が必要かと聞いてみたら、不要とのこと。確かに、バリデートする機械は見当たらなかった。



列車が到着したので、2等車表示のある車両に乗り込もう。



この段階では気づかなかったが、ザグレブ駅に到着した際に2種類の客車が連結されていたことを知った。
このうち、右側の青っぽい車両はスロヴェニア鉄道の車両で、窓が開いていることから分かるとおり、冷房無しだ!
連日最高気温30度越えだったので、冷房無しはかなり厳しいはず。
先頭車に連結されていた赤帯の入ったクロアチア鉄道の車両に乗ったのは正解だったようだ。



意外に混んでいて、空いていたコンパートメントタイプの席をゲット。(もちろん相席)
ドイツと同様に、基本自由席で指定席券を持った人が来たら席を移れば良いというスタンスだったが、正解。

あとから検札が来て、機械で刻印したのと同じような感じで刻印してくれた。
指定券ではなかったし、スロベニア語など分からないので不安だったが、このチケットで何も問題なしだった。



国境駅では20分ほど停車したが、その間にスルヴェニアとクロアチア両国の係員が4人体制で乗り込んできて、パスポートチェックスロヴェニア出国スタンプ、クロアチア入国スタンプを押してくれた。
左の写真が押される前のもので、右は押された後のもの。見ての通り、汽車の絵の入った出入国スタンプだ。
ちなみに、バス移動の場合は、レンタカーで越境した時と同じ車の絵の入った出入国スタンプを押してくれる。




この区間、上の写真の㉕にある通り、欧州の鉄道景観区間に指定されているようだ。
良い景色だと思うかは個人差だと思うが(私にはごく普通で、それを目当てに乗るものではないと思った)、以下少しだけ撮った写真を載せておこう。
写真を撮るなら、窓の開く非冷房のスロヴェニア鉄道の車輌に乗った方が良さそうだ。



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