« 次の記事     《 訪問国別レストラン一覧 》     前の記事 »

フランス/ニオール [Niort]: La Belle Etoile

訪問:2017/11/8 19:45 (☞ Via Michelin 紹介ページ
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★★CP★★★★☆
シャトーホテル第二段を狙って予約したシャトーの名の入った宿が、単なる個人の家でシャトーとは呼べないものだったことから、通常通りレストランだけの紹介。

しかし、フランスにはシャトーと謳って明らかに騙し行為をする宿が少なからず存在することは認識していたのに、外観写真や航空写真等で判断したのに騙されてしまったのは情けない。この宿の場合は、フランス人ではなく英語圏から移住してきた人の家だったようだが、農産加工品には厳格な呼称規制があるのに、シャトーという名前には規制が無いのだろうか?
シャトーホテルに期待して来る外国人も多いだろうから、観光立国の名に恥じないように、ぜひとも宿の名称にも規制をかけてほしいものだ。



宿には裏切られてしまったが、何もないフランスの田舎町でミシュランサイトに載っていたレストランを夕食のターゲットにした。
フランスの最も美しい村の1つに指定されているロシュフォール・アンテール [Rochefort-en-Terre]でミシュランサイトに載っていたレストランの1軒が休業、もう1軒に出向いたら貸し切りになってしまったというオフシーズンのレストラン経営の厳しさを見ていたわけだが、この街でも掲載4軒のうち2軒は週末のみ営業、この店もランチはお休みで夜だけ営業しているという、フランスの田舎町のレストラン事情を再確認できてしまった。

ちなみに、ここでも貸切になるかという状況だったが、21時過ぎにカップルがやってきて回避できた。



とにかく広い部屋にわずかなテーブルという贅沢な空間で驚かされた。カトラリーも現代風でおしゃれ。この空間で1時間強の間、ふたりだけで過ごせたのだから雰囲気は最高だ。(趣味の問題だけど)


この店もしっかりHPでメニューと価格情報を発信していたので、事前にマークしておいた Menu La Rencontre(€40.00) をお願いした。もう一つのコースは、前菜・メイン・デザートともに皿数が増えるものの、料理内容が明記されていない€65.00。いずれも menu dégustation servi pour l'ensemble de la table の表示があったので、デギュスタシオンコースという位置づけのようだ。

アラカルトもあるが、最安値の前菜とメインだけでコース代金を超えてしまうので、ここはコース狙いのほうが色々楽しめると思う。




アミューズは、店内の雰囲気に合わせて凝った見栄えで出てきた。



見栄えは凝っているものの、内容的には微妙。



チーズ風味のミニシュークリームの皮(グジェール gougere)の底をカットして、中にチーズを入れてある。



もう一つは、チーズ煎餅(クラッカー)のようにしたものの上に、フルーツジャムを一滴たらし、そこに香草と花びらをトッピング。
非常に芸が細かいものの、味覚勝負ではなく見栄え勝負という感じ。




パンはバスケットで持ってきて、1切れを皿ではなく専用マットの上に置いて行った。
驚いたのは、今回の旅で唯一パンとともにバターが出てきたのだ。

フランスでもバター不足で、最終日に昨年と同様にパリのモノプリ[Monoprix]でバターを仕込もうと思ったら、空っぽだったという話を前の記事に書いたが、プロヴァンスならともかくブルターニュを控える北西部ではバターはマストだろう。でも、パンがバターと合わないタイプで残念。



Prémices du jour

前菜1皿目は、生ガキが出てきた。
事前に牡蠣は食べられるかと聞かれたが、まさか生ガキが出てくるとは予想していなかった。

単にレモンをかけていただくならレストランで食べるにはつまらない料理だが(その手なら、フランスでの牡蠣の大産地であるカンカル[Cancale]の牡蠣小屋ならぬ牡蠣屋台で食べよう!)、そこは凝りまくった皿を見せてくれていたレストランだ。

剥いた牡蠣の上に、薄くスライスしたレモンゼリーを被せてあった。
レモンをかけていただくより、断然おいしい!




前菜2皿目は、またまた塩クリームらしきもの。ほんと好きだなぁ。
トッピングも含めて何の味だったか忘れてしまった。



続いて出てきたのは、フォカッチャ!
フランスでも、お洒落な店はイタリアンテイストを取り入れるのか。

日本のイタリアンで普通に出てくるお味だが、形状は日本と大きく違ってスティックタイプ。
カットした断面にオリーブオイルをかけてあった。



Salsifis/fromage blanc/noisettes

前菜の最後は、メニュー表記にあった料理。
牛蒡みたいな Salsifis が何だかわからなかったが、3月にマルセイユで食べていた。(☞ Les Fenêtres



その牛蒡みたいな野菜が見えるように撮ってみたが、マルセイユのレビューでも書いてある通り英語の「オイスタープラント」とは違って、どちらかというと梨の風味を感じるもの。日本の根野菜(名称失念:大きなジャガイモみたいで、断面が長芋みたいなもの)に近い印象だ。



Encornet/chou/jaune d'oeuf

魚料理は、フランスでは珍しい野菜たっぷりのイカ焼きが出てきた。
野菜不足だったので嬉しいし、軽く焦げ目をつけた烏賊も風味良く美味。



しかし、何で焼き烏賊と芽キャベツに、生卵が付くんだろう?
温泉たまごの黄身の部分という感じだったが、芽キャベツの下に隠れていたイカ墨ソースと合わせても美味しくないし、結局写真の部分はそのまま口の中に直接放り込んでしまった。



Côte de veau/betterave/jus de rôti

わずか40ユーロのデギュスタシオンコースだが、肉料理もしっかり出てくる。
しかも、皿を持ってきてからソースを回しかけるという、高級店らしい供し方だ。



適度にサシの入った仔牛肉というのも珍しいが、オーソドックスな肉料理で決めてくれた。
しかし、量的には少ないものの、この値段で良い食材を使って、凝った料理を食べさせてくれるなぁ・・



Chocolat textures

最後のデザートも凝りまくり。
チョコレートのテクスチャーではイメージできなかったが、チョコレートのミルフィーユという感じのものが出てきた。




種類の違うチョコレートクリームを挟むだけではなく、挟む方のパイ生地に該当する部分までもチョコレートで作ったりしていた。


ということで、おなかの方も余裕があったので、タイミングを逸して頼み損ねたアラカルトのチーズを期待を込めて追加注文。
デザートも食べたのに、このタイミングでチーズを食べるのかと念を押されたが、かまわないと押し切った。



Fromages du marché(€13.00)

これが、結構がっかりな内容。どこでもあるような平凡なお味のチーズだったのだ。
コースが素晴らしかっただけに、ギャップの大きさに驚かされてしまった。



同時に家内用に Coffee with milk をお願いしたのだが、チーズと同時には持ってこなかった。やっぱりフランスだ。
で、出てきたカップが日本茶に合いそうなもの。変なこだわりがあるんだなぁ。



珈琲を頼んだからか、デフォルトで出てくるのかは不明だが、最後の小菓子も出来損ないというか、カステラ部分の食感も味も悪いものだった。



チーズと小菓子無しだったら、値段の安さや雰囲気・総合力から星5つを付けた可能性があったのに、これで星4つ止まり確定。




お会計をお願いすると、初日のChateldonがル・マン[Le Mans]の1つ星店「Le Beaulieu」よりも2割高い€7.10だったことや、コーヒー代も一般店と同様にミルク付きの料金を区別して請求してきたことから、これまた1つ星店よりも1割高い€4.50と、追加のチーズ代と同様にコース料金の割安感を裏切ってくれた。

どうもこの店では、コース以外を頼むと予想外に高くつくようなので、コースオンリーで攻めた方が良いと思う。
65ユーロの高い方のコースも、CPがかなり落ちる可能性が高いとみている。


※メニュー:コースアラカルト

【店舗詳細情報】
店名:La Belle Etoile
電話:05 49 73 31 29
営業:12:00~14:00(日曜のみ)、19:45~21:30(日曜日を除く)
定休:不定休
住所:115 Quai Maurice Métayer, 79000 Niort
GPS:46.334245, -0.478394 (☞ Bing Map


今日のルート実績LOG
訪問したフランスのレストラン
関連記事

テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

« 次の記事     《 訪問国別レストラン一覧 》     前の記事 »
プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 64ヵ国を訪問
46ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

プロフィール詳細
RSS RSS

今後の旅行計画
7月:スイス
8月:台湾
8月:英国⑦,北アイルランド
9月:オーストラリア
10月:セルビア
11月:ベルギー⑥、スペイン
12月:トルコ③、エジプト
年越:台湾
1月:モルディブスリランカ
1月:カンボジア
2月:ベトナム
4月:フランス⑳、スペイン
5月:ポーランド④、台湾
丸数字:累計訪問回数

国内の食べ歩きはこちら
カテゴリ
最新記事一覧
イタリア/マルテッロ [Martello|Martell]: Albergo Gasthof Edelweiß 2018/07/23
イタリア/ヴェルナゴ湖 [Vernago|Vernagt]: Hotel & Chalets Edelweiss 2018/07/22
イタリア/リヴィーニョ [Livigno]: Hotel St. Michael 2018/07/21
台湾/台北・圓山駅: 丸林魯肉飯③ 2018/07/20
台湾/台北・動物園駅: 悅餐廳@台北深坑假日飯店② 2018/07/19
台湾/斗六: 吳記肉圓 2018/07/18
台湾/台南: 聚福香古早味 2018/07/17
台湾/台南・大東夜市: 旗魚黒輪・無骨排肉酥・原木烤肉 2018/07/17
台湾/台南: 好地方蝦仁肉絲飯 2018/07/16
台湾/台南: 阿娟肉粽魯麵 2018/07/16
台湾/台南: 開春古早味 2018/07/15
台湾/台南: 友誠蝦仁肉圓 2018/07/15
台湾/台南: 永棋蝦仁肉圓 2018/07/14
台湾/高雄・後驛駅: 後驛鴨肉飯(鴨肉飯專賣店) 2018/07/13
台湾/高雄・市議會駅: (薛)富錦順小籠湯包② 2018/07/12
台湾/高雄・凹子底駅: 博義師燒肉飯 自由店 2018/07/11
台湾/高雄・鹽埕埔駅:鴨肉本(二老闆の店) ⑤ 2018/07/10
台湾/台北・松江南京駅: 綠豆蒜啥咪② 2018/07/09
台湾/台北・迪化街: 枝仔冰城 台北大稻埕形象店 2018/07/08
台湾/台北・永安市場駅: Mr.雪腐 2018/07/08
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
旅行
39位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
海外旅行
16位
アクセスランキングを見る>>