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ミニ情報:ヴィリニュス空港~市街地の移動手段と鉄道博物館(地球の歩き方の誤情報を正す)

現地調査日: 2017/9/1~2, 9/7
最終確認日: 2017/9/15
相変わらず「地球の歩き方」などと言いながら、歩き方の基本をロクに発信していないガイドブック。とはいえ、他社のガイドブックは超初心者向けの誘導記事や時代遅れの情報ばかりで話にならないので(特にJTB系は酷い)、比較的マイナーな国に行く場合は頼らざるを得ないのが実情だ。

インターネット上には古い情報やデマなど、ガイドブック以上に虚偽情報が氾濫するものの、公式HPを中心に有益な情報が多いし、現地で歩く際にもオフラインで十分使えるGPS付タブレット(スマホは持っていないので未確認)で、予め Google Map で目的地周辺を表示させて記憶させておけば、ガイドブックはまったく不要になってきたというのも事実だろう。
実際このパターンで数年前から実践しているが、現地SIMを買う必要も無く、ホテルのWiFiだけで用は足りている。


▲左:ヴィリニュス空港は、ちょっとした街の駅という感じ  右:空港到着ホール出口

時々このブログ記事の中に地球の歩き方のいい加減さに苦言を書いてきているが、今回出かけて実際に3回利用したリトアニアのヴィリニュス空港と市街地を結ぶ路線バスや鉄道情報について、地球の歩き方(A30 バルトの国々 2017-2018)182頁の「飛行機で着いたら」の正誤表(?)という感じで、まとめてみることにした。

かなり多くいると見られる地球の歩き方信者の方は、ボロクソ書くのでスキップするか、最後に掲載するリトアニア鉄道博物館 [Lietuvos geležinkelių muziejus]の写真だけ拝んでいただければ幸いだ。




まずは、空港から市街へは、鉄道、バス、タクシーなどの交通手段がある。最もわかりやすいのは鉄道で、かわいい2両編成の列車がヴィリニュス駅との間を最短7分で結んでいる。との一文。
ちゃんと駅舎に停まる列車の写真まで掲載してあるが、執筆者の資質を疑いたくなる記載だ。



18:40に空港に到着するTK1407便を降りて、真っ先に鉄道駅に向かった際に表示されていた出発案内が、上の写真。「最もわかりやすい」の件は後回しにして、これが地球の歩き方ご推奨の鉄道運行状況の実態だ。
(☞ 2017/9/1時点の 掲示時刻表掲示運賃表



1日16便と記してあるのである程度予想はできるものの、鉄道で街に出ることを推奨する理由は、私のような鉄分多めの方をターゲットにしない限りまったく無いだろう。

ただし、線路は先に延びているものの、運行列車は単にヴィリニュス駅と空港を往復しているだけなので、行き先を気にせずに使えるという点では分かりやすい。(後述するバス便も、すべて空港始発なので、鉄道優位という訳ではないが)



ちなみに、鉄道駅までは横断歩道部分を除いて屋根のある歩道で向かう事が出来る。
到着ターミナル左手の路線バス乗り場を先に進み、鉄道を渡る橋の手前を左に向けば、右写真ような風景が見えるはずだ。
しかし、本数の多いバスを無視して300m先の乗り場まで歩いて行く価値があるのかどうか・・



もうひとつ、駅舎内で上のような掲示も発見。
既に終了している掲示を放置している点でも運行当局側のやる気の無さが見えて来るが、1ヵ月以上も運休していた期間があったようだ。
こんな路線、使える訳がないだろう。




お次は、空港から市街地までバスで向かう場合の情報。
ダメな地球の歩き方のバス便記載の筆頭は、路線バスではなく業者バス。(いわゆる空港シャトルバス)

この記載順に関してはヴィリニュスに限らずどこでも同じで、必ず無駄に高い業者バスや、博物館巡りをしない限り極端に割高となるツーリストパスを最初に記して、無知な読者を誘導するものだ。
ただし、ヴィリニュスの空港シャトルバスに関しては、路線バスと同じ区間を走るせいか路線バスと同じ運賃になっていた。ホテル送迎が含まていないにせよ、同額というのは数十もの空港を見てきているが初めてのような気がする。


▲新しい専用バスターミナル(右写真の建物が空港建物の向かって左端になる)

乗り場は最近変わったようで、地球の歩き方記載の内容は古いものとなる。
外に出たら右側に進み、出発ターミナルから降りてくる車道の横断歩道を渡ってすぐ右側にある新しい専用スペースだ。レンタカー用の駐車場案内を目印にしても良さそうだ。

ここから、カウナス[Kaunas]やクライペダ[Klaipėda]、隣国のリガ[Riga]に行くバスも出ている。(☞ 2017/9/7時点のカウナス経由クライペダ行き時刻表&運賃表リガ行き時刻表&運賃表。[Ⅰ]が月曜日、[Ⅶ]が日曜日を示す)



このエアポートエクスプレスバスの時刻表も載せておく。
地球の歩き方の記載内容が正しくないこと、特に終バスが22:40ではなく19:45である点は、注意が必要だ。
本数はそこそこ多いが、駅が目的地となる場合を除いて後述の路線バスの方が便利だろう。




最後は、本来なら一番最初に詳しく載せるべき路線バスの件。
「また一般バスもあり・・」などと、おまけ扱いしている所からして「歩き方」ガイドブックではない。いいかげん誤認させる「地球の歩き方」という書名を変えていただきたいものだ。



乗り場は、到着ターミナルを外に出て左側。
上の写真のような光景が見えるはずだが、小さな空港なので目と鼻の先という便利な場所にある。



写真の屋根付の歩道の最初の部分がバス乗り場だ。
鉄道駅はまっすぐ進めとの表示もあるが、いかに鉄道よりも地の利があるかが分かる。


▲空港から市街地への路線バス情報 (↑ クリックで路線番号が判別できる大きな画像で見れます ↑)

上の写真は、バス停に掲示されていたものだが、これが一番わかりやすい。
ただ、地球の歩き方を含めてガイドブックではカタカナ表記で○○通りだとか日本語名しか書いてないことがほとんどなので、現地ではまったく役に立たない。(例えば、上の掲示路線図と照合できない)

他社ガイドブックには期待しないが、歩き方を謳うガイドブックであれば、路線図、せめて現地語表記ぐらいは掲載すべきだろう。日本語名は仲間との会話でぐらいしか役に立たないものだが、日本語表記が必要ならカッコ併記すれば良い。
なお、日本語名は表記名が統一されていないので、検索するときに厄介なだけでなく、現地発音とかけ離れていることが多いのも注意点だ。これも、現地で人に場所を尋ねる際に、まったく通じないので困ることになる要因だ。
今なら、スペルが分かれば Google翻訳等で発音も分かるので(リトアニア語は非対応だった)、カナ表記をメインにするのは、主な名所旧跡や博物館の類だけにしてほしいものだ。


▲空港から市街地への路線バス時刻表 (↑ クリックで大きな画像で見れます ↑)

路線バスは、すべて空港始発。
従って、路線番号だけ認識しておけば大丈夫だ。

時刻表を見てのとおり、圧倒的に多いのが 3G 路線。5~9分間隔で運行しているので、発車時刻を気にする必要性が無い。
駅や駅付近の宿に行くのでなければ、これに乗り込んで、目的地に最も近いバス停から歩くという手段が賢明だと思う。
実際私は、その時に来たバスに乗るというスタンスで、最終日の駅に移動する場合を含めてこの路線に3回乗っている。

左が、空港から旧市街先の川向うのバス停までの実測ルートだが、ご覧の通り旧市街付近のホテルに行く場合でも使える。
バス停の位置は、先の運行図とGoogle Mapで確認できる。

ちなみに、駅に一番近い Spartaバス停(☞ Google Map)からヴィリニュス駅や隣接の長距離バスターミナルまでは、約1.1Km離れている。
私はもちろんだが、バッパーなら問題ない距離だろう。

旧市街へは、川を渡る手前の Juozo Tumo-Vaižganto st.バス停(☞ Google Map)か、ひとつ先のバス停で川を渡った先の Žaliasis tiltasバス停(☞ Google Map)を利用することになる。Google Map上ではバス停があっても、3G路線は通過してしまうものがあるので注意。



3G路線は、2両連結の大型バスでキャパも十分あることから、絶対に歩きたくない向き(そんな方は、素直にタクシーに乗れば良い)以外は、3Gバスを活用していただきたいと思う。



上の写真は、川向うの Žaliasis tiltasバス停周辺だが(手前の橋の端から撮影)、多くのバスが通っているうえに、間もなく到着するバスの待ち時間が、系統番号と行先と共に電光掲示されているので、空港に戻る際にも安心して利用可能だ。




一番便利そうなのは(時間もかかりそうだけど)、駅を経由して旧市街の中までダイレクトに入って行く88番バスだと思う。ただし、概ね40分に1本しか無い上に、ご覧のようなミニバスで運行しているので、待っている人が多いと乗れないリスクもある。

地球の歩き方には「深夜も1時間に1便の割合で運行」とあるが、これは不正確。
88N系統と路線番号が変わって、23:30、00:30、01:30、02:30 の4便のみの運行だ。(☞ 時刻表



バスに乗り込んだら、運転手からチケットを購入し(€1.00)、写真の刻印機に差し込んで日時を印字する。
右の写真のような、電子カード用のタッチ専用機しかない場合は、その上にある赤い箱でパンチすれば良いと、居合わせた地元の乗客が教えてくれた。(日時が刻印されないけど、乗換不可の乗車券だから問題ないみたい)

そうそう、運転手との間がアクリル板等で仕切られているので、運転手から切符を買う場合は、受渡用のトレイか、灰皿のような受渡口にお金を置いて(入れて)運転手とやりとりする形態になる。
ヴィリニュスの街は、夜に独り歩きしてもまったく問題ない雰囲気だったのに、強盗多発地帯みたいなやりとりに違和感を感じてしまった。




実は、ここまで紹介した内容のバスや列車の直近発車時刻までの時間が、到着ロビー出口付近にまとめて直近発車順に表示されている。(業者バスであるエアポートエクスプレスバスは表示されない)
回りくどい解説をしてきたが、まずはここで乗りたいバス(または列車)の余裕時間を確認しておこう。

掲示の通り、路線バスなら3分、駅までなら7分の移動時間を見なければならないので、上の例だと列車には間に合わないことになる。


▲空港マップ掲示 (↑ クリックで大きな画像で見れます ↑)

最後に、掲示されていた空港マップでバス停や駅の確認をして、ヴィリニュス訪問に役立ててほしい。
リトアニアは物価も安く、独自の料理が多いだけでなく、日本人に好まれる味のものが多いと思えたことから、非常に居心地の良い国だと思う。来年は厳しいと思うが、再来年には再訪したいと思っている。

訪問したリトアニアのレストランレビューリスト
 

【リトアニア鉄道博物館 [Lietuvos geležinkelių muziejus] の風景】
リーフレット①
※入場料:€1.80(先に駅舎2階の博物館窓口でチケットを購入のこと)
 営業時間:駅舎側9:00~17:00(土曜~16:00);車両展示場10:00~16:00(土曜~15:00)
 定休日:日曜日・月曜日・祝日、車両展示場は冬季休業



▲ビリニュス駅を入って右側に、博物館入口がある。まずは、2階に上がろう。


▲左:2階入口の天井に鉄道模型が走ってる!  右:模型展示が結構充実している


▲お決まりの過去の物も色々展示


▲何も案内されなかったけど、駅のホーム入口にあるこの表示を見落としてはいけない


▲ホーム左端に車両展示場がある。駅舎2階の博物館の入場券が必要。また、営業時間と期間に注意。



▲入口で入場券を見せると、元鉄道マン風のおじいさんが早速蒸気機関の実演を見せてくれた。
 おまけに、右下の手漕ぎ車輌にも乗ってみろと過剰サービスぶり。(言葉は通じない)
 団体の子供ばかりが入っていたので、鉄道好きの外国人オッサンがよほど珍しかったのかも?


▲お決まりのSLなんかよりも・・



▲最近まで現役だった(あるいは、まだ現役?)工事車両だとか


▲除雪車に加えて、これ何だ? なんていうのもある。








▲踏切に標識の数々


▲ホームにも無造作に色々と。線路なんて色々置いてあるだけで、何も説明が無い


▲塗装し直している訳でもなく雨ざらしの旧車両置き場っていう感じ
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