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ビジネスクラス機内食/全日空(ANA): 羽田(HND)⇒香港(HKG)

搭乗:2017/8/31 8:50発 NH859便
評価点:総合★★★★★★★★★★サービス★★★★★雰囲気★★★★☆
2015年までプラチナ会員だったANAだが、2013年の対応の拙さをきっかけに2015年からJALに転向したので、ビジネスクラスはご無沙汰。(補足:JALでは最上級のダイヤモンド会員まで取得しているが、最上級会員を大切にしようという姿勢が極めて乏しいことが判明したことから、会員資格が切れる2019年からANAに戻ることにしている)

この間、JALの短距離路線ビジネスクラス機内食が優秀だと書いてきたが(例:2016/6 成田⇒高雄)、ANAは長距離路線ばかりで短距離路線の搭乗実績が皆無に等しかったことから、東京発の短距離路線に乗ってJALと比較せねばと思っていた。

今回の旅の目的地はバルト三国のリトアニアだが、そんな理由から無理やり香港経由にして、40時間近くかけて向かうことにした。JALと違ってANAの特典航空券はゾーン制なので、大回りしても同じマイル数で往復できてしまうことから、色々と楽しめるのだ。

恒例のビジネスクラス機内食即日レビューを、トランジット中の香港空港からお届けしよう。(この後、街に出る予定)




まずは、ANA羽田のビジネスクラスラウンジ。
優秀な航空会社のラウンジと異なり(☞ 航空会社直営空港ラウンジ食ランキング)、時間帯の区別のない炭水化物だらけの料理しか出さないANAのラウンジ食は相変わらずという気がするが、前回と比べてスープの質が上がっていた点は評価。初登場のANAのロゴ入りカステラケーキも美味しい。



JALのラウンジが劣化傾向にあるので、いずれはANAが上回るのではないかと期待したいと思うが・・無理かな。

***********

通算21回目のANAビジネスクラス搭乗だが、世界標準である離陸前のウエルカムドリンクは、短距離路線では無いみたい。
JALのように長距離路線でも出さないのは論外だが、ここは世界標準に習って出してほしいものだ。

離陸後は、早速不織布のテーブルクロスが敷かれ、食前酒とおつまみが配られる。
この袋入りのあられも、久しく変わっていないようだ。



そうそう、JALの短中距離路線がノイズキャンセリング機能の無い安物ヘッドホンだと書いた気がするが、ANAの短距離路線も同じだった。
長距離路線ではプレエコでもノイズキャンセリング機能付だったので、意外な感じ。
短距離路線は、2011年の台北松山⇒羽田線以来なので、前からだったのか、コスト削減対策で変更したのか不明。長距離路線のプレエコでも安物になっていたら、コスト削減だろう。


事前にシートポケットに入っていたメニューを見ると、料理は毎月変わるようで、1冊のメニューに6~8月の月替わりメニューがすべて掲載されている。つまり、何度も再利用するメニューのようだ。おまけに、別の便のメニューも1冊に記載されているので、自分が搭乗している便名を意識しないとどれが出て来るのか分からない。
ANAお得意のコスト削減も、ここまで来たかという印象だが、それ以上に衝撃だったのが NH821便のメニューの貧弱さ。搭乗便でなくて良かった。(笑)
ちなみに、東京発香港行は、NQ809,NH811,NH859便が同じ内容で、NH821便だけ違うようだ。

機内食が事前に予約できるようになっていたので(☞ ANAマイレージクラブ会員限定! ビジネスクラス機内食 事前予約サービス)、事前に搭乗便のメニューを確認してから(☞ こちらで確認できる)予約を入れておいた。

マレーシア航空のように、事前注文メニューの選択肢が多いケースでは、冷食ベースで内容が伴わなくなることを確認しているが(☞ 2016/12 クアラルンプール⇒成田)、通常メニューを事前予約できるというサービスは、狙った食事を選べないケースは滅多に無いとは思うものの(ANAでは、過去20回搭乗した中で1回しか経験していない)、非常に良いアプローチだと思う。
特に後部座席が割り当てられている場合は、事前予約を活用することをお勧めしたい。

今回搭乗便の洋食は、2015年5月に搭乗した成田⇒パリ線でも試している「レストラン よねむら」の米村昌泰氏プロデュースとのこと。
実質和食であることは知っていたものの、和食メニューにまったく魅力を感じなかったので、諦めて事前注文しておいた。(なぜか機内で選択を聞かれたが、予約情報が伝わっていない?)




長距離路線のように布のテーブルクロスでなく不織布のテーブルクロスという点では残念だが、トレーでまとめて出してくる場合は(短距離路線は時間制約から仕方ない)許容範囲。
JALなんて、長距離路線でもトレーで出してくる手抜きだし。




前菜は、ブロガー泣かせの横長の皿に4種盛り。


ずわい蟹をのせた雲丹御飯 出汁ゼリー

今回は、JALとの比較が目的でもあったので、都度メニューの記載内容を確認しながら食べていたが、この雲丹御飯は期待外れ。
先入観があれば、雲丹だと思って食べれそうなものなのに、色だけ雲丹っぽくて味は甘いケチャップという感じ。冷たい押し寿司タイプの御飯は、もち米を加えているような粘り気のあるものだったので、それなりに凝ってはいるようだ。

蟹の解し身は、しっかり蟹の味がするものの、出汁ゼリーは単独で食べても分からず。何の出汁だったのか?(その前に、これ、洋食だったはずだけど・・)


ガスパチョ いくらとともに

一番良かったのが、このガスパッチョだ。
前回の米村氏のスープでも、水に付けると表面に透明の膜が浮き出てくるバジルの種の類(チアシード?)が乗っていたと記憶しているが、今回も同様。芸が無いというか、よほど好きなのか・・

下に中粒のイクラがたくさん沈んでいたが、どうせ創作料理なんだから沈まないように少し粘度を上げても良さそうな気がしたものの、美味しいガスパッチョだった。


ポテトと茗荷のピクルス
生ハムと帆立貝のソフトスモーク いちじく添え

嫌いな茗荷はパスして、ポテトのピクルスはシャキシャキした食感が残って面白いものの、茗荷の味が移ってしまっていて個人的にはNG。好きな方には、悪くないだろう。

けど、洋食に和食の代表食材を使うのはやめてほしい。フランス料理に和食を取り入れるのがフランスでも流行っているみたいだが、和食の無いフランスだから問題ないわけで、優秀な和食を食べることが出来る日本でわざわざ洋食に和食を加える必要は無いだろう。日本は、外国の真似ばかりしてきた国民性があるからだろうけど、どこか間違っていると思う。

生ハムは2種類使っていた。短距離路線で、このこだわり様は評価に値するだろう。
薄い色の生ハムの下に、生の無花果と小型の帆立貝柱の半身が隠れていたが、無花果はよく熟して甘いものだったし、帆立も軽いスモーク感が手伝って上等。
やっぱり、ANAの前菜は優秀だ。(5年位前からの話)



ブレッド:カンパーニュ
●ブレッドはANAオリジナルメニューです。


昔は長距離路線だけだったはずの、ANAご自慢の塩胡椒といっしょにパンも撮影。
トレーの空間に余裕が無かったので、こんな配置になってしまった。
写っていないが、パック入りのバターも付いている。

このパン、わざわざ「ANAオリジナルメニューです」と書いているところを見ると、これ以外はすべて米村氏の料理ということになるのかな? パンの水準も数年前に上がってから安定していると思う。

ちなみに、左のカップはメイン料理側のスープ。
量が少ないので、最初は魚にかけるソースだと思ってしまった。


鱸のソテー 自家製ハムと鶏レバームース添え
鱸のソテー 自家製ハムと鶏レバームース添え
冷製南瓜スープと共に

メインは、スズキのソテーってあるけど、ソテーというよりはポワレ。
問題なのは、洋食らしいソースが無いこと。
軽く塩を振っただけで蒸し焼きしているので、ほぼ味が無い。これまた和食?

ついにANAもスープを出すようになったのかと思ったスープは、プリンを焼くときに使う銀カップに少しだけ入れてきた。
スープにしては量が少ないので、前述の通り、最初はメインにかけるソースかと思ったが、お味はもちろんスープで、ソースとしては使えない。
スープとしては真っ当なお味だったので、ケチケチしないで量を出して欲しい。

左の黒い大きな物体は、ピーマンを丸のまま焼いてから茹でた感じのもの。
西欧で食べる焼き野菜は、野菜そのものの味が良いから成り立つわけであって、日本の野菜でやっても美味しくない。色も悪いので、米村氏は見栄えを重要視していないのかも?



自家製ハムは、琉球の塩豚みたいな塩漬け豚肉。これって、ハムというのかなぁ?
イタリアのパンチェッタを意識しているのかもしれないけど。

鶏レバームースは、ちょっとフォアグラ感のある仕上がり。
確か、前にもこの手のムースが出てきたと思うが、好みの味だ。


ピーチメルバ
ピーチメルバ

デザートのピーチメルバ。
単なるスポンジケーキかと思ったら、底にクランベリージャム(?)を薄く敷いて、シロップをしみ込ませたもの。

ナッツ系のクリームとスライスアーモンドとの相性も良く、意外に出来の良いデザートだった。
JALのデザートのレベルは低いが、ANAのデザートは昔から高水準だったのでキープしているということだ。



ANAオリジナルスープ

メインとは別に、昔は無かったスープがオプション表記であったので試してみた。
今日はキノコのスープだそうだ。



長距離路線の中間食で頼めるスープと同じカップスープだと思うが風味も味も良く、頼まない手は無いだろう。
これを短距離路線で出してくるとは、ANAの機内食もずいぶんと改善が進んだようだ。




トイレの横に、長距離路線ならバーコーナーになるようなスペースがあった。
単にワインを飾ってあるだけのようで、アメニティとか新聞もいっしょに置かれていたが、メニューもワインのページを開いて置いてあったので、その場で注文して頼むものだと思う。(飲まないので、試すことが出来ない)


JALの中距離路線は劣悪、長距離路線も格差が激しすぎることから短距離路線だけANAよりも優秀だと思っていたが、短距離路線もANAが上回ってしまい、想定外の結果となった。
文句なく★5つを進呈することにしたい。

また、現時点で34社のビジネスクラス機内食を食べているが、総合でもエールフランスを抜いて5位に浮上。マイレージや予約の関係で、転向を決断しても実現は2年後になってしまうが(ANAからJALに移った時も同様だった)、1年半後のANA復帰が楽しみになってきた。

※メニュー:日本語・英語中国語・シェフの紹介シャンパン・ワイン①日本酒・焼酎その他ドリンク

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