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イタリア/サン・カッシアーノ [San Cassiano(Badia)]: Hotel Gran Ancëi

訪問:2017/7/12 19:30、7/13 19:30
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆CPn/a
前夜を安くて快適な3つ星ホテルで過ごせたので、この日も4つ星だけでなく3つ星ホテルを候補に入れて物色することにした。ターゲットは、標高1600メートル以上で周辺に建物がほとんどなく、オフラインでも見れるGoogle Mapベースで評価の高いこと、テラスかバルコニーがあること、の条件を満たせば部屋が空いているかを聞きに行くことにした。
その後は、いつもの行動パターンで、提示価格が予算内であれば部屋を見せてもらい、眺めが良く、部屋がそこそこ広けばとりあえずOKというスタンスだ。とりあえずというのは3軒比較してから決めるためで、他のホテルと比較して良ければ戻ってきますと告げてひとまず出て行くことになる。

地図上で最初にマークしたのが、3つ星のこのホテル。お隣まで数百メートルは離れている中規模の1軒宿で、入口のある建物の両脇に新しく増築した感じの宿だ。

Hotel Gran Ancëi

外観からしても3つ星だと思って入ったのだが、中は3つ星(正確には3つ星半らしい)であることに疑問を抱くほど広くて新しく設備の充実した快適な部屋で、広いテラスからの眺めも申し分なかった。
エレベーター・プール・スパを備えているので、最低でも4つ星。当地では過去1軒しか泊まったことが無い4つ星半(☞ Hotel Savoy)と言われても疑いようの無いレベルだった。(元々あった建物が格付け上の問題なのかも?)

それにもかかわらず、ワンランク上の新館側最上階(3階)の部屋が1泊2食付€89.00/人の提示だったことから、他を比較せずに決めてしまった。結果的には大当たりで、来年はここで最低4連泊しようと企んでいるほど環境・居心地に加えて、多くのスタッフのホスピタリティ面でも気に入ってしまった。

ちなみに、夕食無しにしても€10.00/人安くなるだけ。
徒歩で他の店に食べに行けるような場所にあるホテルでは、B&Bベースの価格提示が基準で、夕食を加えると€15~20/人加算というケースも多いが、何しろお隣まで数百メートル離れているような立地なので、2食付がベースとなるようだ。(HPの価格表にも、1人当たりの2食付を基準に記載されてる)


Hotel Gran AncëiHotel Gran Ancëi

ディナーは19:30からの固定時間。時間になったので出かけると、わざわざ私たちのために英語版のメニューを用意してくれていた。(その代わりイタリア語版のメニューを見れなかったので、英語版の内容からイタリア語の料理名を推測することが厄介になってしまった)

2食付ホテルのメニューが、メインだけ2択になる固定形式というのは、当地のホテルではごく普通。もちろん毎日構成が変わるので、連泊してもバフェ部分と朝食は被るものの、それなりに楽しめる。


Hotel Gran Ancëi
Variation of salads and fresh vegetables at the buffet with different dressings

どこのホテルでも、最初はサラダバイキングになるものだが、ここで内容の差が出て来るものだ。
上の写真は私が取ってきたものだが、いわゆるサラダをほとんど取らず、鹿肉(?)のカルパッチョにカジキ(?)のマリネ、海老烏賊ムール貝等のマリネ、美味しいマッシュルームの炒め物にモッツアレラとゴートチーズという内容。

Hotel Gran Ancëi

家内が取ってきたものには、サラダ系が増えてとうきびを焼いたものにズッキーニの花にチーズを入れたものなど、私が取ってこなかったものも乗っている。サラダ部分を除いても、全種類取るのは難しいほどの品ぞろえだったのだ。


Duvet of peppers, goat cheesePolenta dumplings with beef ragout
Duvet of peppers, goat cheese
Polenta dumplings with beef ragout

スープは、豆のスープとパプリカのスープを左右から注ぎ込んである。
中央にある家内が苦手な山羊のチーズは、底の方で溶けていたので、家内は上の方しか飲めず。
どちらも、しっかりした技術を持った者の作るスープで、美味しい。

ニョッキ風のポレンタは、私と家内の皿の盛り付けがまったく違った。
私の写真は、肉タップリで全体量は少な目。

Polenta dumplings with beef ragout

家内の皿は、ポレンタニョッキたっぷりで、全体量も多めだ。
ラグーというよりは、細切り牛肉の煮込みという感じのソースだが、この牛肉が柔らかで美味。海外の牛肉で、日本人好みの肉質の柔らかさを感じることが出来たのは久しぶりだ。


Calf thigh, homemade bread, beetroot pic
Calf thigh, homemade bread, beetroot pic

メインは2択。
私は冒険して、まったく意味不明のものを選んでみた。
出てきた料理は、スライスした豚肉にパン粉をまぶしてローストした感じのもの。

Calf thighの断面

トッピングを外すと、肉の断面が見えるので分かりやすいだろう。
後で翻訳をかけてみたら、ふくらはぎの肉らしいが、食べた印象では柔らかめの肉で部位は分からず。
断面からは、普通の腿肉やロースとは違うことは分かるが。


Mozzarella in carriage
Mozzarella in carriage, salad tips, Provencal sauce

家内は肉を食べたくないと、carriageが肉でないことを祈りつつ選んでいた。
出てきたのは、パッと見で「はんぺんフライ」みたいなもの。
後で調べた結果、mozzarella in carozza(モッツァレラ・イン・カロッツァ)という名称のナポリ名物の揚げパンらしい。



それにしても、キレイに揚がっている揚げパンだ。
私は見ただけで味が想定できたので試食もしなかったが、家内は元々ピザトーストが好きなだけあって美味しかったそうだ。


Mousecline with raspberries, crisp pastry, peaches peeled
Mousecline with raspberries, crisp pastry, peaches peeled

最後のデザートは、ちょっと貧弱かな。
というのも、左2つは事実上同じものでフワフワのシューという感じのもの、その下にあるのは薄い風味のラズベリーのムースで、あとは白桃のコンポート。


以上でおしまいだが、食後の珈琲は別室にあるバーラウンジでいただけるそうで(別料金)、早速移動。
通常は水代が別料金になるが、最初からフランスみたいにカラフェに入った水が用意されていたことから、水代を払うつもりでラウンジで食後のドリンクを楽しむことにしたのだ。

CappuccinoCoca Cola light
Cappuccino(€2.20)
Coca Cola light(€2.20)

カプチーノには、当然のごとく小菓子(チョコレート)が付いていたし、Coca Cola lightは、おなじみイタリア仕様のカワイイ缶で出てきた。


朝食は質素なコンチネンタルタイプだったので紹介しないが、居心地の良さとディナーの水準が高かったこと、宿代もリーズナブルだったことから、朝食を食べ終えた段階でフロントで連泊できるか聞いてみたところ、部屋はそのままでOKをもらった。
ついでに、周辺を歩くための地図は無いかと聞いたところ、今日は宿のイベントのピクニックがあると案内された。



参加費を聞くと、宿代に含まれている(つまり無料)というので、歩いて1時間の山の中腹にある宿の別荘(?)に12:30集合と地図をもらい、ピクニックの内容が何かも知らずに向かったのだが、これが食べ歩きブログ的には驚きの内容だったので、この次の記事で紹介しようと思う。


2日目のディナーでは、わざわざ私たちのためだけに作ってくれるという英語版のメニューは不要と伝え、イタリア語版のメニューをフロントでいただいた。この周辺のホテルならどこも同じだと思うが、朝食時に連泊者のテーブルの上にディナーメニューとペンが置いてあり、選択肢のあるメニューを事前に選んでメニューにマークを付けて、そのままテーブルに残しておくのが流儀。
私たちの場合はそれが出来なかったので、ピクニックに出かける前に記入したものをフロントで渡しておいた。


Variazione d'insalate e verdure fresche
Variazione d'insalate e verdure fresche con diversi dressings al buffet

前菜サラダバフェは、前日とほぼ同じなので、私が盛ってきた皿だけ。
違いは、前菜部分の半分程度が入れ替わっていたことと、その中に昨晩家内が食べたモッツァレラ・イン・カロッツァが含まれていたこと。


Vellutata al rafanognocco di pane nero
Vellutata al rafano, gnocco di pane nero

今日のスープは、ホースラディッシュ。初めてだと思うが、酸味の加わった独特な風味で、かなり美味しい。
中には黒パンのニョッキが入っていると書いてあったが、ちょっと違って、柔らかめのカネーデルリという感じ。あとからカネーデルリが出て来るのに・・


Canederli pressati al formaggio grigio
Canederli pressati al formaggio grigio, insalata di crauti marinati

その南チロル名物のカネーデルリは、スープ入りでないものが出てきた。
周りに乱雑に盛られているのは、キャベツの千切りを軽くビネガーに漬けたもの。
ドイツ語圏である南チロルだが、ドイツのザワークラウトみたいに酸っぱ塩辛い事は無く、さすがイタリアという調理法だ。

Canederli pressatiの断面

そのカネーデルリの断面だが、通常とはかなり違う。
圧縮と書かれている通り、柔らかさをわざわざ無くして握りつぶす感じで固めてある。
これは、正直美味しくなかった。

ピクニックで活躍したシェフ、ディナーはお休みしたかな?


Guanciale di maiale iberico, orzotto cremoso
Guanciale di maiale iberico, orzotto cremoso con mela e speck

メインは、2人とも同じイベリコ豚の頬肉をチョイス。
リゾットに見えるものは、オルゾット[orzotto]という名称で、大麦をリゾット風に仕上げたもの。

イベリコ豚の頬肉の断面

イベリコ頬肉の方は、ごく普通の仕上がり。
不味くはないものの、昨晩のような腕は感じられない。やっぱりチーフシェフはお休み?


Tartelette di pasta frolla al limone, ragu di frutta
Tartelette di pasta frolla al limone, ragu di frutta

その代わりか、デザートは今日の方が優秀。
タルトカップの中に溶かしたチョコを塗り、固めてからレモンカスタードを加えてある。
ライムのジェラートも美味しいし、見た目もまずまずだった。


実は、チェックアウト時にも感動があった。
1泊2食付で€89.00/人という当初の案内は、HPで確認すると1泊だけ宿泊する場合の追加料金を加算したものがベースだったが、結果的に2泊となったことから、その分を免除して€85.00/人で請求してくれたのだ。

当たり前とも言えるだろうが、当初の金額で納得して泊まっていたのだから、他の局面でも感じていたホスピタリティをこの面で裏付ける事が出来た。いわゆる Family-run、家族経営のホテルだと思うが、Family-runと謳っていながら怪しいホテルもたくさんあるので、ここは本当に Family-runらしいホテルと言える。
ついでに、最後に先方から言われた話だが、日本人の宿泊客は初めてだったそうだ。

来年も来るよと挨拶して、気持ちよくホテルを後にした。


※メニュー:初日ディナー(英語版)2日目ディナー別室バーラウンジ①

【店舗詳細情報】
店名:Hotel Gran Ancei
電話:0471-849540
住所:Str. Prè de costa 10, 39030 San Cassiano Badia
GPS:46.557102, 11.956010 (☞ Bing Map


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ジャンル : グルメ

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9月:リトアニアポーランド
9月:セブ/フィリピン
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11月:北西部/フランス
11月:フーコック/ベトナム
12月:Stuttgart/ドイツ
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3月:セビリア周辺/スペイン
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