ルクセンブルク/エッシュ・シュル・シュール[Esch-sur-Sûre]: Comte Godefroy
訪問:2017/5/1 18:30
評価点:総合★★☆☆☆、味★★☆☆☆、サービス★★☆☆☆、雰囲気★★☆☆☆、CP★★☆☆☆

← 今日のルート実績(by Geo Tracker)
今回の旅のテーマは古城巡りということで、ルクセンブルクでもヴィアンデン城 [Château de Vianden]、ブールシャイト城 [Château de Bourscheid]を入城観光して、最後はエッシュ・シュル・シュール城 [Château d'Esch-sur-Sûre]。
すでに夕方6時前だが、ここは無料で見ることが出来るので最後に回したわけだ。(9年前に来ていたことに現地で気付いたということはナイショ)

宿はルクセンブルク市内に確保してあったが、宿に移動してからの夕食は時間的に無理と判断して、この街のレストランでいただくことにしたのだが、見つけましたよ! おなじみミシュランシール。
ホテルレストランの場合は、ホテルの評価かもしれないし、3枚貼ってあったものの年号が少し古かったので疑心暗鬼で入った訳だが、この記事を書く段階で調べたら、レストラン・ホテル共に掲載されていなかった。
何度か経験しているが、ミシュランから落とされた店だったのだ。
星を落とされるだけでなく、旅行ガイド掲載店も毎年再評価して入れ替えている点が日本のガイドブックとは大きく異なることから、西欧圏でのミシュランガイドを信頼している所以だ。

一応店頭掲示メニューを確認してから入っているが、アラカルトメニューは無く、コース主体のメニュー構成。
観光地のホテルレストランとはいえ、アラカルト注文は一部のコースに含まれている割高な金額が記載されていた中から選ぶ必要があるそうで、仕方ないので好みの食材を使っていた Le Gourmand for the 45 years aniversary(€37.50) をお願いすることにした。前菜3択・メイン2択・デザート3択という構成の3皿コースだ。
なお、ルクセンブルクの料理はフランス料理がデフォルトで、特に郷土料理というものは無いと思う。
フランス料理に関しては、家内と好みが同じ傾向にあるので、選んだ料理もまったく同じになってしまった。
フランスでは、競合した時には違う料理を頼むようにしているが、期待できないことは分かっているのでそのままお願いした。

最初に出てきたアミューズは、パテのパイ包み焼きをカットしたもの。
後ろに隠れているのは、生のミニトマトを4等分に切り込みを入れたものと、刻みハーブ入りの卵サラダならぬチーズサラダ。
ちなみに、メニューは英語版を渡してくれたが、女主人風の方を除いて英語はほとんど通じない。
皿を持ってきてくれた際の説明もフランス語ベースだったため、詳細は不明だ。

パンはバター付きで出てきたが、美味しくない。
フランスではないし、パン屋など存在しない小さな観光地の村だから仕方ないか。

The small salad Rich 'on the humor of the Bridge'
plus Sweetbreads, Foie gras shavings Smoked Duck Breast and salmon, scampi's
前菜からは、リードヴォー、フォアグラ、鴨胸肉、スカンピと好物が揃っていた、いわゆる「前菜サラダ」を選んだのだが、ずいぶんとイメージの違うものが出てきた。
目指した好物は、いったいどこにあるんだろうという感じだ。

前菜部分が少し見やすくなるように、角度を変えて撮った写真がこちら。
リードヴォーは2~3cm角のものが数個、フォアグラは右中央端の下に見える薄っぺらいもの、鴨肉はリードヴォーと同様、スカンピは複数形になっていたものの中央右側上部に見えている1尾だけだ。あとは、スモークサーモンスライスの小さいのがサラダの下に1枚隠れているだけで、玉葱とキノコがメインになっている。
不味くは無いけど、メニューに興味をそそる食材をたくさん羅列していただけっていう感じで、それぞれの食材を楽しめる皿では無かった。

The 'Wellington of Duck des Landes and Poultry' in Herbs Juice
メインに頼んだ鴨肉も低水準。
パイ包み焼きと書いてあったら頼まなかったのに・・
しかも、アミューズでも似たような料理を出しているのだから、超手抜きというか、少ない作り置き料理を各コースで使いまわして出して来る店であることが読み取れた。

パイ包み焼きを良く見ると、お題の鴨肉は1切れだけで、隠れていた方は白身魚。
メインの選択肢に魚料理があるのに、肉料理側に魚を盛ってくるとは、魚嫌いの客だったらどうするのか?
お味は、見た目通りで数日前の作ったものをカットしてから、恐らく電子レンジで軽く加熱してきただけ。
ソースも洋食屋水準だが、価格から考えれば仕方ないか。

The little 'Master Pastry Palette Gourmande'
お楽しみのデザートも、フランスの一般的なビストロやフラッスリーで出てくるものよりはマシという水準。

マンゴームースに、マンゴーアイス、リンゴのタルト。タルトがようやく標準クラス。
ホイップクリームは、スプレーから出したものだ。日本のフレンチだったら、通用しないだろう。
ドイツであまりの安さで買って帰ったが、当地のスプレーホイップは250g入り1本が1ユーロもしないのだ。


以上でお会計は、水代6ユーロ(やっぱり高い!)を加えて81ユーロ。
やはりミシュラン掲載店は正しく厳しい基準で毎年評価し直しているなと、納得の内容だったのだ。
過去何度か経験しているが、事前調査せずにシールだけで決める場合は、最新年号のシールであるか否かで判断しなければダメだということだ。
※メニュー:スペシャリテ、アスパラガス、コース①・②・③・④・⑤・⑥、ベジタリアン、お子様コース
【店舗詳細情報】
店名:Hôtel de la Sûre - Restaurant Comte Godefroy
電話:026-839110
営業:18:30~(ランチは不明)
住所:Rue du Pont 1, 9650 Esch-sur-Sûre
GPS:49.911837, 5.934635 (☞ Bing Map)
【ヴィアンデン城 [Château de Vianden] の風景】
GPS:49.935583, 6.201829(☞ 公式サイト)
料金:€7.00、営業:10:00~18:00(11~2月は16:00まで、3・10月は17:00まで)



▲興味深かったのは、左の写真のような状態だったものを30年ほど前に復元したという展示




▲こんな部屋を見ると、古城感がほとんどない


【ブールシャイト城 [Château de Bourscheid] の風景】
GPS:49.905952, 6.078347(☞ 公式サイト)
料金:€5.00、営業:9:30~17:30(10/15~3/31は11:00~15:30)
なぜか10名以上の団体料金だけにあるオーディオガイド無しの料金(€3.50)にしてくれた


▲有料入場前に全景を拝む


▲基本は廃城だが、一部修復作業進行中だった




▲塔の上からの眺めも楽しめる
【エッシュ・シュル・シュール城 [Château d'Esch-sur-Sûre] の風景】


▲左:一番高い円形塔の上からの街の風景 右:2008年撮影の街の東側風景


▲左:城跡を対岸から拝む 右:街中にも塔の残骸がある


▲左:坂を上って円形塔の手前にある新しい像 右:その先の崖っぷちに円形塔がある


▲左:四角塔へは、一度街に降りてから昇り直し(教会の横から昇る)
評価点:総合★★☆☆☆、味★★☆☆☆、サービス★★☆☆☆、雰囲気★★☆☆☆、CP★★☆☆☆

← 今日のルート実績(by Geo Tracker)
今回の旅のテーマは古城巡りということで、ルクセンブルクでもヴィアンデン城 [Château de Vianden]、ブールシャイト城 [Château de Bourscheid]を入城観光して、最後はエッシュ・シュル・シュール城 [Château d'Esch-sur-Sûre]。
すでに夕方6時前だが、ここは無料で見ることが出来るので最後に回したわけだ。(9年前に来ていたことに現地で気付いたということはナイショ)

宿はルクセンブルク市内に確保してあったが、宿に移動してからの夕食は時間的に無理と判断して、この街のレストランでいただくことにしたのだが、見つけましたよ! おなじみミシュランシール。
ホテルレストランの場合は、ホテルの評価かもしれないし、3枚貼ってあったものの年号が少し古かったので疑心暗鬼で入った訳だが、この記事を書く段階で調べたら、レストラン・ホテル共に掲載されていなかった。
何度か経験しているが、ミシュランから落とされた店だったのだ。
星を落とされるだけでなく、旅行ガイド掲載店も毎年再評価して入れ替えている点が日本のガイドブックとは大きく異なることから、西欧圏でのミシュランガイドを信頼している所以だ。

一応店頭掲示メニューを確認してから入っているが、アラカルトメニューは無く、コース主体のメニュー構成。
観光地のホテルレストランとはいえ、アラカルト注文は一部のコースに含まれている割高な金額が記載されていた中から選ぶ必要があるそうで、仕方ないので好みの食材を使っていた Le Gourmand for the 45 years aniversary(€37.50) をお願いすることにした。前菜3択・メイン2択・デザート3択という構成の3皿コースだ。
なお、ルクセンブルクの料理はフランス料理がデフォルトで、特に郷土料理というものは無いと思う。
フランス料理に関しては、家内と好みが同じ傾向にあるので、選んだ料理もまったく同じになってしまった。
フランスでは、競合した時には違う料理を頼むようにしているが、期待できないことは分かっているのでそのままお願いした。

最初に出てきたアミューズは、パテのパイ包み焼きをカットしたもの。
後ろに隠れているのは、生のミニトマトを4等分に切り込みを入れたものと、刻みハーブ入りの卵サラダならぬチーズサラダ。
ちなみに、メニューは英語版を渡してくれたが、女主人風の方を除いて英語はほとんど通じない。
皿を持ってきてくれた際の説明もフランス語ベースだったため、詳細は不明だ。

パンはバター付きで出てきたが、美味しくない。
フランスではないし、パン屋など存在しない小さな観光地の村だから仕方ないか。

The small salad Rich 'on the humor of the Bridge'
plus Sweetbreads, Foie gras shavings Smoked Duck Breast and salmon, scampi's
前菜からは、リードヴォー、フォアグラ、鴨胸肉、スカンピと好物が揃っていた、いわゆる「前菜サラダ」を選んだのだが、ずいぶんとイメージの違うものが出てきた。
目指した好物は、いったいどこにあるんだろうという感じだ。

前菜部分が少し見やすくなるように、角度を変えて撮った写真がこちら。
リードヴォーは2~3cm角のものが数個、フォアグラは右中央端の下に見える薄っぺらいもの、鴨肉はリードヴォーと同様、スカンピは複数形になっていたものの中央右側上部に見えている1尾だけだ。あとは、スモークサーモンスライスの小さいのがサラダの下に1枚隠れているだけで、玉葱とキノコがメインになっている。
不味くは無いけど、メニューに興味をそそる食材をたくさん羅列していただけっていう感じで、それぞれの食材を楽しめる皿では無かった。

The 'Wellington of Duck des Landes and Poultry' in Herbs Juice
メインに頼んだ鴨肉も低水準。
パイ包み焼きと書いてあったら頼まなかったのに・・
しかも、アミューズでも似たような料理を出しているのだから、超手抜きというか、少ない作り置き料理を各コースで使いまわして出して来る店であることが読み取れた。

パイ包み焼きを良く見ると、お題の鴨肉は1切れだけで、隠れていた方は白身魚。
メインの選択肢に魚料理があるのに、肉料理側に魚を盛ってくるとは、魚嫌いの客だったらどうするのか?
お味は、見た目通りで数日前の作ったものをカットしてから、恐らく電子レンジで軽く加熱してきただけ。
ソースも洋食屋水準だが、価格から考えれば仕方ないか。

The little 'Master Pastry Palette Gourmande'
お楽しみのデザートも、フランスの一般的なビストロやフラッスリーで出てくるものよりはマシという水準。

マンゴームースに、マンゴーアイス、リンゴのタルト。タルトがようやく標準クラス。
ホイップクリームは、スプレーから出したものだ。日本のフレンチだったら、通用しないだろう。
ドイツであまりの安さで買って帰ったが、当地のスプレーホイップは250g入り1本が1ユーロもしないのだ。


以上でお会計は、水代6ユーロ(やっぱり高い!)を加えて81ユーロ。
やはりミシュラン掲載店は正しく厳しい基準で毎年評価し直しているなと、納得の内容だったのだ。
過去何度か経験しているが、事前調査せずにシールだけで決める場合は、最新年号のシールであるか否かで判断しなければダメだということだ。
※メニュー:スペシャリテ、アスパラガス、コース①・②・③・④・⑤・⑥、ベジタリアン、お子様コース
【店舗詳細情報】
店名:Hôtel de la Sûre - Restaurant Comte Godefroy
電話:026-839110
営業:18:30~(ランチは不明)
住所:Rue du Pont 1, 9650 Esch-sur-Sûre
GPS:49.911837, 5.934635 (☞ Bing Map)
【ヴィアンデン城 [Château de Vianden] の風景】
GPS:49.935583, 6.201829(☞ 公式サイト)
料金:€7.00、営業:10:00~18:00(11~2月は16:00まで、3・10月は17:00まで)



▲興味深かったのは、左の写真のような状態だったものを30年ほど前に復元したという展示




▲こんな部屋を見ると、古城感がほとんどない


【ブールシャイト城 [Château de Bourscheid] の風景】
GPS:49.905952, 6.078347(☞ 公式サイト)
料金:€5.00、営業:9:30~17:30(10/15~3/31は11:00~15:30)
なぜか10名以上の団体料金だけにあるオーディオガイド無しの料金(€3.50)にしてくれた


▲有料入場前に全景を拝む


▲基本は廃城だが、一部修復作業進行中だった




▲塔の上からの眺めも楽しめる
【エッシュ・シュル・シュール城 [Château d'Esch-sur-Sûre] の風景】


▲左:一番高い円形塔の上からの街の風景 右:2008年撮影の街の東側風景


▲左:城跡を対岸から拝む 右:街中にも塔の残骸がある


▲左:坂を上って円形塔の手前にある新しい像 右:その先の崖っぷちに円形塔がある


▲左:四角塔へは、一度街に降りてから昇り直し(教会の横から昇る)
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