ビジネスクラス機内食/エールフランス:パリ(CDG)⇒成田(NRT)
搭乗:2017/4/11 AF276便
評価点:総合★★★★☆、味★★★★☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★★☆

今回の旅のテーマの半分は初搭乗となるエールフランスのビジネスクラス機内食だったことや、往路便(☞ こちら)や乗継便での水準が高かったことから、普段は睡眠に当てる帰国便も気合が入っていた。
パリのラウンジは、JAL便でも利用できるエールフランス直営ラウンジ。
本館Kゲートの19:00以降のディナータイムが充実しているのだが、サテライトLゲートのラウンジだと狭いだけでなく悲惨なほどに食べ物群が貧弱になる。ゲートを移動すれば済むではないかと思うかもしれないが、ターミナル2Eの各ゲート(K,L,M)間の行き来が出来ないので、出発ゲートにあるラウンジしか使えないのだ。
当然本館Kゲートから出発するものと思っていたら、サテライトMゲートからの出発だと。お先真っ暗!


ところがである。
入ってみると、同じサテライトでもLゲートのラウンジとは全く違って広々としているうえに、サテライトの端っこなので航空機採集にも良いポジションにある。
しかも、料理群は本館Kゲートを凌駕するのではないかと思えるほどの充実ぶり。


ホットミール系は少ないが、充実したサラダとチーズ。

やはり、デザートに関しては拘りがあるようで、ヴァローナのチョコレートケーキ(?)の説明が置いてあった。

JAL便ではMゲートを使うことはないと聞いているので、この後に楽しみのビジネスクラスの機内食が控えているというのに、これだけ取ってしまった。

説明書きが置いてあったヴァローナのチョコケーキ(?)の断面はこんな感じ。
やっぱりエールフランスのラウンジでは(Lゲートのラウンジを除く)、チーズとデザートの水準が高い。
**********
機内に入ると、アメニティのスリッパ、往路便とは色違いのものが用意されていた。
長距離路線のビジネスクラスで往復搭乗した経験のある航空会社は10社しか無いが、スリッパが出てくる航空会社で色違いのものを用意しているのは初めてだ。
さらに、アメニティケースも複数の色違いが用意されていて、選ばせてくれた。つまり、男性用と女性用という中身の違いは無いみたいだが、今回は女性向けの色を選んで、留守番の家内にプレゼント。


▲ファーストクラス席を覗いてみた
そういえば、最前部に1列だけあるファーストクラス席(La Premiere)、ちょっと独特な空間だったなぁ。
世の中ファーストクラスを特典や安いチケットを見つけては乗り回している方々がいるようだが(例えば、Takさんや、彼のオフ会に集まった面々)、私は座席や空間に興味は無いので、ビジネスクラスで充分。特典マイル数の差を金額換算した分で地上のレストランで楽しめば良いというスタンスだ。
離陸前のウエルカムドリンクが出てくるタイミングが遅いのは往路便と同じ。
選択肢も同じで、シャンパンかトロピカーナのジュースだ。

▲エールフランスの楽しい機内安全ビデオ
そうそう、往路でいかにもフランスらしいモデル5人の演技による機内安全ビデオが気になり、しっかりデジカメビデオで撮影。
欧州系航空会社の機内安全ビデオ、JALやANAと違って楽しい内容のもの(≒乗客がしっかり見る気になるもの)が多いのでいつも楽しみにしている。特に「必ずご覧ください」と客に上から目線で強制する姿勢のJALは見習うべきだろう。倒産前の役所仕事の体質が一部残っているのだ。

さて、最初の食事は、往路と同様に昼食[Déjeuner]表記。
食前酒と共に配られるクッキーとあられは、往路と同じ。


ほたてのヴェリーヌ、パンナコッタ、きのこ
Verrine Saint-Jacques, panna cotta et champignons
アミューズ(ミズ アン ブッシュ[Mise en Bouche])は、少しシトラス風味のあるパンナコッタの上に、小柱サイズの軽く炙った感じのあるミニ帆立が2粒。
キノコは何を加工したのか識別不能。champignonsって書いてあるけど、マッシュルームではないだろう。

ヘーゼルナッツ入りフォアグラのテリーヌ ポルト酒風味、
マンディアンのキャラメリゼ、トリュフ入りミニじゃがいも(グルナイユ)のサラダ、シュクリーヌレタス
サラダ菜の若葉の盛り合わせ、松の実のグリル
Terrine de foie gras aux noisettes et porto, mendiants caramélisés, salade de pommes de terre grenailles à la truffe, sucrine
Mélange de jeunes pousses, pignons de pin grillés
続いて、往路と同様に前菜の乗ったトレーが出てきた。

予想通り、復路でもフォアグラが主役。
今度は純度の高いコンフィに近いテリーヌで出てきたので、しっかりフォアグラの味を楽しめる一品。
トップには王道のポルト酒のソースをゼリー状に固めてある。
付け合せ(?)のマンディアンのキャラメリゼも美味しい。
マンディアンが何か知らなかったので調べてみると、チョコレートに何かトッピングしたものを言うらしいが、このマンディアンは、ちょっと違うなぁ。スペルから画像検索しても違うので、ひょっとすると皿に乗せ忘れたとか?
にしては、キャラメリゼはされているし、正しいトッピング構成(アーモンド・レーズン・無花果・ヘーゼルナッツ)も同じようなので訳が分からない。

トリュフ入りミニじゃがいもという表記の皿は、トリュフ風味のオイルをまぶした皮付茹でジャガイモをスライスしたもの。
黒トリュフの粒々が見えるが、それほどトリュフ香はしないかな。
鼻を近づけると、ほのかに香る感じ。

サラダは、往路と同様に葉物ベースだが、今度は小粒の松の実が20粒ぐらい振り掛けられていた。

往路のバターはイズニーだったが、今回は見たことのない「La Conviette」というブランド。
AOPマークがついていたので有名なのかもしれないが、これも美味しい。
フランスのAOPバターは、滅多に外れないな。

パンは往路便と違うものを取ってみたが、やっぱり美味しい。
ANAとマレーシア航空のパリ発のパンは不味いのでどうかと思っていたが、さすが本家フランスの航空会社だ。期待を裏切ることは無い。

鱈のタルテュフォン(きのこ入りトリュフベースのクリーム)風味、焼きポレンタ、スナップエンドウ
Cabillaud parfumé au tartuffon, polenta dorée et pois gourmands
メインは、往路で失敗した肉料理を避けて魚料理を選んでみた。
JALやANAでも外部のシェフとのコラボレーションメニューを出しているが、エールフランスも同様に外部シェフと組んだ料理を出しているようで、この料理は、Michel Roth氏の料理だと記されていたものだ。(詳細はメニュー写真で確認してほしい)
しかし、何とも魅せない盛り付けだこと!

魚はおおぶりの鱈の切り身を蒸したもの。
そこに、ご自慢のバターソース(?)をかけてあるが、ソース少なすぎ!
ソースが要であるはずのフランス料理で、絶対的に足りない量で出すのは拙いのでは?
半分近くの量を、バターソテーされた絹サヤの味でいただくしかなかった。
このソース、トリュフベースと書かれていたが、トリュフはまったく感じず、ほんのわずかだが酸味を加えたサフラン系のソースという感じがした。さすが本場という感じの美味しいソースなんだけどねぇ。

チーズマスターのセレクション
シャウルスAOP、サン・ネクテールAOP
Chaource AOP, Saint-Nectaire AOP
相変わらず、メインを食べている最中にチーズはいるかと持ってくる。
今度のチーズは、往路よりも良かった。

チョコレート ドーム
オレンジとグレープフルーツのヴェリーヌ
レモン&アーモンドのモワルー
アイス、シャーベット
Dome au chocolat, cverrine orange pamplemousse, moelleux citron amandes
Glace, sorbet
Salade de fruits frais
ラウンジでたっぷり食べていたので、デザートは往路と同類のアイスクリームとフルーツをパス。
往路では盛り合わせの水準が低いと書いたが、本拠地発のも同等かな。
ラウンジで出て来るものよりも水準が低いし、先ほど乗ってきた超短距離路線のミラノ・リナーテ⇒パリ線で出てきたものよりも劣る感じ。


アイス、シャーベット
Glace, sorbet
アイスクリーム類も往路と同様のランナップだったが、一つだけ違うものがあったのでゲット。
ヘーゼルナッツのジェラートという感じだが、これは美味しい。
やっぱりナッツ系のアイスクリームは好みだ。
**********

往路でもきれいに並べられていた中間食用のバーコーナーにあるワゴン。
担当者によって置き方が異なるとの話を往路で伺っていたが、本当に全く違う配置だ。
狙っていた温製軽食は
サーモンのミニバーガー、鶏肉とチェダーチーズのミニバーガー
Mini burger au saumon, mini burger au poulet et cheddar
とメニューに書かれていたので、頼もうと思っていたのだが・・

「ミニサーモンバーガー・ミニチキンチーズバーガー」って、ミニどころか一口サイズ。
どうみても不味そうで頼む気になれなかった。
ビジネスクラス機内食ブロガー失格かな?

代わりに、最初の食事でとらなかったフルーツをいただくことにした。
**********
機内の明かりがついたのは、到着1時間50分前。
欧州系航空会社にしては、ちょっと早めな気がするが、JALやANAに比べたらマシ。それだけ睡眠時間を確保できる。

朝食:フレッシュジュース、フレッシュフルーツサラダ、オーガニック・フレッシュチーズ、クロワッサン、バターとジャム
Petit Déjeuner:Jus de fruit, Salade de fruits frais, fromage frais bio, Croissants, pains, brioches, beurre et confiture
到着前の食事は、往路と違って「朝食」表記。
3択のメインを選ぶと、まとめてワントレーで出てくるのは同じだが、朝食表記だけあって軽めの内容。


何故かクロワッサン表記のパンは2種類。
バターは1食目と同じ「La Conviette」のAOPバターだ。
この中で、オーガニック・フレッシュチーズが美味しい。
さすがに、JALのパリ発エコノミークラスで出てくるメーカー違いの同等品とは質が違った。(ビジネスクラスは未体験なので不明)

冷たいお料理:
鶏の胸肉(他の家禽類の場合もあります)、トム・ド・ブルビ(羊のチーズ)、パイナップルとオレンジのチャツネ、ミモレットチーズ、サニーレタス
Assiette froide:
Blancs de volaille, Tomme de brebis, chutney ananas et orange, Mimolette, lolo rossa
メインは、他社と同じオムレツでは芸が無いので「冷たいお料理」を選んでみたが、大失敗。
まさかスライスチーズが2種類で出てくるとは思わなかったのだ。
ミモレット4枚と羊チーズ1枚というアンバランスは、フランス流の配分?
ただし、焼き目を付けた肉片(2枚重ねの下にある方)がありきたりではなく良かった。
見た目は普通の胸肉だが、食感は少しコリコリ感のある内臓肉的なもの。
「他の家禽類」とあったので一般的な肉ではないと思うが、やはりフランス料理らしさは外していないようだ。
以上、本拠地パリのサテライトMゲートのラウンジ食も充実していたし、本領発揮できる本拠地発の帰国便もまずまずだったが、サービス面では往路より劣っていたのが気になるところ。
朝食時のチョイスは、半ば強制的にオムレツを勧めてきたし、ドリンクもバドワを頼んだのに無視された。
やはり、サービス面ではJALやANAは優秀だ。
今回、成田とパリの往復に加え、パリとミラノの往復を試したわけだが、ここまで路線や方向に関係なく安定した水準で機内食を出してきた航空会社は珍しい。
路線格差が激しすぎて甘々採点に偏っているJALはもちろん、ANAと比べても優れていると判断して、私のビジネスクラス機内食ランキングでは5位にランクすることにしたが、いずれの便でも★5つの水準には達していないという点で、さらに上位にランクしている航空会社との差は大きいと感じている。
※メニュー: フランス語版、英語版、日本語版、機内へようこそ
☞ ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング
評価点:総合★★★★☆、味★★★★☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★★☆

今回の旅のテーマの半分は初搭乗となるエールフランスのビジネスクラス機内食だったことや、往路便(☞ こちら)や乗継便での水準が高かったことから、普段は睡眠に当てる帰国便も気合が入っていた。
パリのラウンジは、JAL便でも利用できるエールフランス直営ラウンジ。
本館Kゲートの19:00以降のディナータイムが充実しているのだが、サテライトLゲートのラウンジだと狭いだけでなく悲惨なほどに食べ物群が貧弱になる。ゲートを移動すれば済むではないかと思うかもしれないが、ターミナル2Eの各ゲート(K,L,M)間の行き来が出来ないので、出発ゲートにあるラウンジしか使えないのだ。
当然本館Kゲートから出発するものと思っていたら、サテライトMゲートからの出発だと。お先真っ暗!


ところがである。
入ってみると、同じサテライトでもLゲートのラウンジとは全く違って広々としているうえに、サテライトの端っこなので航空機採集にも良いポジションにある。
しかも、料理群は本館Kゲートを凌駕するのではないかと思えるほどの充実ぶり。


ホットミール系は少ないが、充実したサラダとチーズ。

やはり、デザートに関しては拘りがあるようで、ヴァローナのチョコレートケーキ(?)の説明が置いてあった。

JAL便ではMゲートを使うことはないと聞いているので、この後に楽しみのビジネスクラスの機内食が控えているというのに、これだけ取ってしまった。

説明書きが置いてあったヴァローナのチョコケーキ(?)の断面はこんな感じ。
やっぱりエールフランスのラウンジでは(Lゲートのラウンジを除く)、チーズとデザートの水準が高い。
**********
機内に入ると、アメニティのスリッパ、往路便とは色違いのものが用意されていた。
長距離路線のビジネスクラスで往復搭乗した経験のある航空会社は10社しか無いが、スリッパが出てくる航空会社で色違いのものを用意しているのは初めてだ。
さらに、アメニティケースも複数の色違いが用意されていて、選ばせてくれた。つまり、男性用と女性用という中身の違いは無いみたいだが、今回は女性向けの色を選んで、留守番の家内にプレゼント。


▲ファーストクラス席を覗いてみた
そういえば、最前部に1列だけあるファーストクラス席(La Premiere)、ちょっと独特な空間だったなぁ。
世の中ファーストクラスを特典や安いチケットを見つけては乗り回している方々がいるようだが(例えば、Takさんや、彼のオフ会に集まった面々)、私は座席や空間に興味は無いので、ビジネスクラスで充分。特典マイル数の差を金額換算した分で地上のレストランで楽しめば良いというスタンスだ。
離陸前のウエルカムドリンクが出てくるタイミングが遅いのは往路便と同じ。
選択肢も同じで、シャンパンかトロピカーナのジュースだ。

▲エールフランスの楽しい機内安全ビデオ
そうそう、往路でいかにもフランスらしいモデル5人の演技による機内安全ビデオが気になり、しっかりデジカメビデオで撮影。
欧州系航空会社の機内安全ビデオ、JALやANAと違って楽しい内容のもの(≒乗客がしっかり見る気になるもの)が多いのでいつも楽しみにしている。特に「必ずご覧ください」と客に上から目線で強制する姿勢のJALは見習うべきだろう。倒産前の役所仕事の体質が一部残っているのだ。

さて、最初の食事は、往路と同様に昼食[Déjeuner]表記。
食前酒と共に配られるクッキーとあられは、往路と同じ。


ほたてのヴェリーヌ、パンナコッタ、きのこ
Verrine Saint-Jacques, panna cotta et champignons
アミューズ(ミズ アン ブッシュ[Mise en Bouche])は、少しシトラス風味のあるパンナコッタの上に、小柱サイズの軽く炙った感じのあるミニ帆立が2粒。
キノコは何を加工したのか識別不能。champignonsって書いてあるけど、マッシュルームではないだろう。

ヘーゼルナッツ入りフォアグラのテリーヌ ポルト酒風味、
マンディアンのキャラメリゼ、トリュフ入りミニじゃがいも(グルナイユ)のサラダ、シュクリーヌレタス
サラダ菜の若葉の盛り合わせ、松の実のグリル
Terrine de foie gras aux noisettes et porto, mendiants caramélisés, salade de pommes de terre grenailles à la truffe, sucrine
Mélange de jeunes pousses, pignons de pin grillés
続いて、往路と同様に前菜の乗ったトレーが出てきた。

予想通り、復路でもフォアグラが主役。
今度は純度の高いコンフィに近いテリーヌで出てきたので、しっかりフォアグラの味を楽しめる一品。
トップには王道のポルト酒のソースをゼリー状に固めてある。
付け合せ(?)のマンディアンのキャラメリゼも美味しい。
マンディアンが何か知らなかったので調べてみると、チョコレートに何かトッピングしたものを言うらしいが、このマンディアンは、ちょっと違うなぁ。スペルから画像検索しても違うので、ひょっとすると皿に乗せ忘れたとか?
にしては、キャラメリゼはされているし、正しいトッピング構成(アーモンド・レーズン・無花果・ヘーゼルナッツ)も同じようなので訳が分からない。

トリュフ入りミニじゃがいもという表記の皿は、トリュフ風味のオイルをまぶした皮付茹でジャガイモをスライスしたもの。
黒トリュフの粒々が見えるが、それほどトリュフ香はしないかな。
鼻を近づけると、ほのかに香る感じ。

サラダは、往路と同様に葉物ベースだが、今度は小粒の松の実が20粒ぐらい振り掛けられていた。

往路のバターはイズニーだったが、今回は見たことのない「La Conviette」というブランド。
AOPマークがついていたので有名なのかもしれないが、これも美味しい。
フランスのAOPバターは、滅多に外れないな。

パンは往路便と違うものを取ってみたが、やっぱり美味しい。
ANAとマレーシア航空のパリ発のパンは不味いのでどうかと思っていたが、さすが本家フランスの航空会社だ。期待を裏切ることは無い。

鱈のタルテュフォン(きのこ入りトリュフベースのクリーム)風味、焼きポレンタ、スナップエンドウ
Cabillaud parfumé au tartuffon, polenta dorée et pois gourmands
メインは、往路で失敗した肉料理を避けて魚料理を選んでみた。
JALやANAでも外部のシェフとのコラボレーションメニューを出しているが、エールフランスも同様に外部シェフと組んだ料理を出しているようで、この料理は、Michel Roth氏の料理だと記されていたものだ。(詳細はメニュー写真で確認してほしい)
しかし、何とも魅せない盛り付けだこと!

魚はおおぶりの鱈の切り身を蒸したもの。
そこに、ご自慢のバターソース(?)をかけてあるが、ソース少なすぎ!
ソースが要であるはずのフランス料理で、絶対的に足りない量で出すのは拙いのでは?
半分近くの量を、バターソテーされた絹サヤの味でいただくしかなかった。
このソース、トリュフベースと書かれていたが、トリュフはまったく感じず、ほんのわずかだが酸味を加えたサフラン系のソースという感じがした。さすが本場という感じの美味しいソースなんだけどねぇ。

チーズマスターのセレクション
シャウルスAOP、サン・ネクテールAOP
Chaource AOP, Saint-Nectaire AOP
相変わらず、メインを食べている最中にチーズはいるかと持ってくる。
今度のチーズは、往路よりも良かった。

チョコレート ドーム
オレンジとグレープフルーツのヴェリーヌ
レモン&アーモンドのモワルー
アイス、シャーベット
Dome au chocolat, cverrine orange pamplemousse, moelleux citron amandes
Glace, sorbet
Salade de fruits frais
ラウンジでたっぷり食べていたので、デザートは往路と同類のアイスクリームとフルーツをパス。
往路では盛り合わせの水準が低いと書いたが、本拠地発のも同等かな。
ラウンジで出て来るものよりも水準が低いし、先ほど乗ってきた超短距離路線のミラノ・リナーテ⇒パリ線で出てきたものよりも劣る感じ。


アイス、シャーベット
Glace, sorbet
アイスクリーム類も往路と同様のランナップだったが、一つだけ違うものがあったのでゲット。
ヘーゼルナッツのジェラートという感じだが、これは美味しい。
やっぱりナッツ系のアイスクリームは好みだ。
**********

往路でもきれいに並べられていた中間食用のバーコーナーにあるワゴン。
担当者によって置き方が異なるとの話を往路で伺っていたが、本当に全く違う配置だ。
狙っていた温製軽食は
サーモンのミニバーガー、鶏肉とチェダーチーズのミニバーガー
Mini burger au saumon, mini burger au poulet et cheddar
とメニューに書かれていたので、頼もうと思っていたのだが・・

「ミニサーモンバーガー・ミニチキンチーズバーガー」って、ミニどころか一口サイズ。
どうみても不味そうで頼む気になれなかった。
ビジネスクラス機内食ブロガー失格かな?

代わりに、最初の食事でとらなかったフルーツをいただくことにした。
**********
機内の明かりがついたのは、到着1時間50分前。
欧州系航空会社にしては、ちょっと早めな気がするが、JALやANAに比べたらマシ。それだけ睡眠時間を確保できる。

朝食:フレッシュジュース、フレッシュフルーツサラダ、オーガニック・フレッシュチーズ、クロワッサン、バターとジャム
Petit Déjeuner:Jus de fruit, Salade de fruits frais, fromage frais bio, Croissants, pains, brioches, beurre et confiture
到着前の食事は、往路と違って「朝食」表記。
3択のメインを選ぶと、まとめてワントレーで出てくるのは同じだが、朝食表記だけあって軽めの内容。


何故かクロワッサン表記のパンは2種類。
バターは1食目と同じ「La Conviette」のAOPバターだ。
この中で、オーガニック・フレッシュチーズが美味しい。
さすがに、JALのパリ発エコノミークラスで出てくるメーカー違いの同等品とは質が違った。(ビジネスクラスは未体験なので不明)

冷たいお料理:
鶏の胸肉(他の家禽類の場合もあります)、トム・ド・ブルビ(羊のチーズ)、パイナップルとオレンジのチャツネ、ミモレットチーズ、サニーレタス
Assiette froide:
Blancs de volaille, Tomme de brebis, chutney ananas et orange, Mimolette, lolo rossa
メインは、他社と同じオムレツでは芸が無いので「冷たいお料理」を選んでみたが、大失敗。
まさかスライスチーズが2種類で出てくるとは思わなかったのだ。
ミモレット4枚と羊チーズ1枚というアンバランスは、フランス流の配分?
ただし、焼き目を付けた肉片(2枚重ねの下にある方)がありきたりではなく良かった。
見た目は普通の胸肉だが、食感は少しコリコリ感のある内臓肉的なもの。
「他の家禽類」とあったので一般的な肉ではないと思うが、やはりフランス料理らしさは外していないようだ。
以上、本拠地パリのサテライトMゲートのラウンジ食も充実していたし、本領発揮できる本拠地発の帰国便もまずまずだったが、サービス面では往路より劣っていたのが気になるところ。
朝食時のチョイスは、半ば強制的にオムレツを勧めてきたし、ドリンクもバドワを頼んだのに無視された。
やはり、サービス面ではJALやANAは優秀だ。
今回、成田とパリの往復に加え、パリとミラノの往復を試したわけだが、ここまで路線や方向に関係なく安定した水準で機内食を出してきた航空会社は珍しい。
路線格差が激しすぎて甘々採点に偏っているJALはもちろん、ANAと比べても優れていると判断して、私のビジネスクラス機内食ランキングでは5位にランクすることにしたが、いずれの便でも★5つの水準には達していないという点で、さらに上位にランクしている航空会社との差は大きいと感じている。
※メニュー: フランス語版、英語版、日本語版、機内へようこそ
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テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ