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ビジネスクラス機内食/エールフランス:成田(NRT)⇒パリ(CDG)

搭乗:2017/4/6 AF275便
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆
通算31社目のビジネスクラス機内食レビューは、エールフランス。
フランス料理好きの私にとっては、非常に楽しみな航空会社だ。
早速いつものように乗継地であるパリのラウンジから即日レポートでお届けしたいと思う。



まずは、成田空港でのラウンジ食。
普段は利用できないデルタ航空のラウンジが指定されたが、期待できない米系航空会社であるうえに朝食時間帯とあって、食べ物はパン類・ヨーグルト・スティック野菜・スープ・中華粥だけ。



本来はホットミールが入るはずの2つの容器には、見るからに情けないフレンチトーストとベルギーワッフルにミニホットケーキしか入っていなかったので、試しに2種類取ってみたが安物!
後から代わりに炒飯とビーフンがでてきたので、これも味見してみたけど冷凍食品だ。

**********

初めての航空会社恒例の1番乗りを目指して搭乗開始時刻10分前にゲートへ。



最前席の窓側は狭いとの教訓があることから、今回は前方ブロックの最後部4列目を事前に確保しておいた。
機内は初めて見るタイプの席だが、ちょっと狭そうだ。
日本人乗務員が3名搭乗しているとのことで、各クラスに必ず日本人乗務員がいるという点では優秀。



スリッパは最初からセットされていたが(ミニバックパックタイプのケース付きで、なかなか嬉しい配慮)、アメニティーは一通り搭乗が済んでから配り始めた。(これまたおしゃれでしっかりしたケースで、愛用できそうな感じ)

なかなかウエルカムドリンクが出てこなかったので、現時点で唯一ウエルカムドリンクが出てこないJALに続くかと期待していたが(ウソ)、当然のごとく出てきた。

ウエルカムドリンク

選択肢は、シャンペンかジュースとのことで、ジュースをチョイス。
どこかで飲んだことがあると思ったら、トロピカーナのミックスベリー系のジュースだそうだ。

離陸後は、おしぼりが配られ、回収したあとにメニューが配られる。
注文を取りに来るかと思っていたら、食前酒を配り始めてしまった。
お決まりのダイエットコークは、1.5Lペットボトルから。なんだかなぁ・・

おつまみ

同時に、Otsumamiと書かれた袋入りあられと箱入りフランスクッキー、プラスチックのスプーンに盛り付けられたアミューズ(ミズ アン ブッシュ[Mise en Bouche]と表記)が配られる。

Mise en Bouche
スモークツナのタルタル、きゅうりのマリネ、トマトのロースト添え
Tartare de thon fumé et concombre mariné avec tomate rôtie


5ミリ角に切ったマグロ(あまりスモーク感はない)を、ほんの少しの茹で玉子と和えている感じで、ちょっと凝ったお味。
ピクルスもまろやかな酸味で、この先の期待が持てる良いアミューズだ。


最初の食事は昼食[Déjeuner]表示。
メイン4択と選択しがいがあるが、私には無関係の事前予約制の和食が別に用意されているようだ。


前菜
鴨のフォアグラとリンゴのチャツネ、ほたてと海老 サラダソースのタイのブランダードにのせて
Foie gras de canard et chutney de pomme, Saint-Jacques et crevettes sur fine brandade de dorade sauce salade


「グルメな前菜と季節のサラダ」と題した前菜は、JALと同じように全部まとめたトレーに乗せて出てきた。
布のテーブルクロスを敷く意味が無いなぁ。それに、布のナプキンはボタンホールが無いタイプで使いにくい。

パンとバター

パンは、バスケットに入った2種類からのチョイス。
バターに合うフランスらしいパンだが、ちょっと違うかな。

そのバターはイズニー。エシレと違って製造元がいろいろある地域ブランドだが、このメーカーのものは美味しいタイプ。
塩胡椒の入れ物が、ちょっと風変わり。(プラケースなので持って帰れそうだ)

鴨のフォアグラとリンゴのチャツネ

前菜には、大好物のフォアグラが含まれていた。
さすがフランスの航空会社。

フォアグラの断面

お味の方もまずまずだが、ちょっと加工しすぎという感じでフォアグラ含有量が少な目。
ここ15年以上食べていないが、お土産用の缶詰フォアグラがこんな感じかな?

搭乗月(あるいは季節)によってフォアグラの出し方も変わるのだろうけど、ここは100%フォアグラのコンフィとかで決めてほしかったなぁ。

ほたてと海老 サラダソースのタイのブランダードにのせて

帆立は、特に下味も付けずにマリネしてそのまま炙った感じ。
海老も普通に売られているプリプリ海老で芸無し。
ちょっと変わったところでドライトマトは業務用出来合い品だろうが、結構おいしい。

唯一料理といえるブランダードは、鯛の含有量が極端に少なくポテトサラダの延長みたいな料理になってしまっていた。悪くは無いんだけど。

季節のサラダ
季節のサラダ
Salade de Saison


サラダは葉物だけに等しく寂しい感じ。パンの写真に写っているミニボトル入りドレッシングでいただく。
これ、今回から新調したカメラに変えたせいか、撮れ方がずいぶん違うなぁ。
今までのカメラの倍の値段だけあって、ほとんど色補正せずに載せることが出来ているけど。

トゥルヌドーのポワレ
トゥルヌドー(牛ヒレの厚身)のポワレ 緑胡椒ソース
じゃがいものピュレとセロリ、スナップエンドウと人参のグラッセ

Tournedos poêle sauce au poivre vert purée de pommes de terre et céleri, pois gourmands et carottes glacées


メインは牛・鶏・魚・ベジタリアンの4択。
事前に注文を取りに来なかったが、エコノミークラスと同様に、その場でどれを選ぶか聞かれる。
どうせなら、スカンジナビア航空みたいにワゴンに並べて、見せて選ばせればよいのに。

フランス料理なら、らしい肉が出てくると期待していたのだが、該当なし。
普段は選ばない牛ステーキを選んだ理由は、他の食材やソースに魅力を感じなかったからだ。
一番フレンチらしいソースということで選んだわけだが、ソースがアルミ皿の別添えって、ちょっと幻滅。

トゥルヌドーの断面

肉質と焼き加減はというと、写真の通り最悪。
そもそも塊肉からメダル状にカットする向きが間違っているのでナイフできれいに切れないし、無理やり切ったところでご覧のように筋が邪魔して食感も悪いものになってしまう。味に変な癖が無かっただけ、マシかな?

ソースは別添えなので無駄にしないで済むが、お味の方はフランス料理のレベルに達していない手抜き。無理やり切った硬い肉片をソースカップに付けていただくという、焼肉みたいな食べ方になってしまった。


チーズマスターのセレクション
チーズマスターのセレクション
Le Sélection du maître Fromager


(自称)チーズマスターのセレクションは、メインを食べ始めた時にいるかと聞かれて出してきた。
メインを食べ終わってから出すものでは?

そのセレクトもイマイチ。2種類だけというのも寂しいし、いつもJAL便で利用しているパリのエールフランスラウンジ(2E-Kゲート限定)で19:00から出てくるチーズ群の方が優秀だ。


デザート
チョコレートのマカロン、いちごのババロア、オレンジケーキ
フランボワーズとシャンパンのシャーベット、フルーツサラダ

Macaron chocolat, bavarois à la fraise, gâteau à l'orange
Sorbets framboise et champagne, salade de fruits frais


デザートは、ワゴンサービスで出てきた。といっても、きれいに並べた見せるためのワゴンではなく、単なる運搬道具という使い方。
本来は下の皿は盛り合わせ、右上のシャーベット2種類、左上のフルーツから選ぶみたいだが、この量なら楽勝と、毎度の全種類をお願いしてみた。

フルーツは、赤肉メロン・林檎・ペリカンマンゴー・キウイが2切れずつと苺と葡萄の6種類盛り。
種類の多さは過去最高だと思う。

デザート盛り合わせ

しかし、盛り合わせの水準が低すぎた。
マカロンの出来は悪いし、ババロアは味が薄い(水っぽい)し、ケーキは材料費をかけていない。唯一マシだったのは、珍しいシャンパンのシャーベット。シャーベットというよりは、ジェラートだけど。
JALでのインボラアップグレードがまったく実現していないので紹介できないでいるが、前述のパリのラウンジのディナータイムから出てくるデザート群の方が、はるかに優秀だ。同じ航空会社なのに・・

最後は、珈琲・紅茶か食後酒でおしまい。
なんとも期待外れの機内食第一弾だった。(ここまでは、機内で食後1時間で書き上げている)

**********



リフレッシュメント[À Croquer]と題した中間食は、タルティーヌとスープが用意されているとのこと。
両方ともお願いようと思ったら、スープはカップヌードルだというので、タルティーヌだけにした。
フルーツは、1食目の最後に出していたものと同じだ。



「おやつ[Gourmandises]」表記のものは、写真のブランドクッキーとヴァローナの板チョコ。
ヴァローナは、好みでないカカオの濃いものしか置いていなかったので取らなかったが、パリのラウンジに置いてあるものよりもサイズが大きいもの。


海鮮のタルティーヌ
海鮮のタルティーヌ(ラングーストとほたて)、きのことブロッコリー
Tartine aux fruits de mer(langouste et Saint-Jacques), champignons et brocolis


少し待って、軽く温められたタルティーヌの到着。席番号を伝えておいたのに、忘れられてしまったようだ。
他社だと、概ね顔を覚えているようで忘れられたことは滅多にない。ちょっとプロ意識欠如かな?

薄切りバゲットがサクサクと食感が非常に良い。
上に乗せられている具材も、マヨネーズ系のクリームソースが良い味。

海鮮のタルティーヌの断面

最上部の海老の下には、角切り帆立と、ナイフでカットするにも崩れ落ちてしまうほどの量だ。

これは、他社も含めた中間食としては最高水準。
普段、帰国便では睡眠に当ててパスするのだが、今回は頑張って起きていようと思う。

**********

到着前の食事[Repas]は、メニューを見る限りは最初の食事と同じように前菜+メイン+デザートという構成。1食目の名誉挽回できるかな?

電気がついたのは、到着1時間50分前。簡略食事しか出さないのに、着陸準備があるからというウソの言い訳で(正しくは免税品販売で儲けたいからである)2時間半前にたたき起こす日本の航空会社(特にJALは2時間40分前と醜い)との差が良く出ている。
本来の客であるビジネスマンには、睡眠時間が到着後の仕事に影響するので迷惑極まりない行為だが、欧州系航空会社ではそんな思いをしたことが無いので、JALとANAだけの問題かも?(ANAは直近では多少改善されていた)

食事[Repas]

さすがに時間的余裕が無いので全部まとめてトレーに乗せてあったが、1食目と同様にトルコ航空並みのヘビーな内容。

メインは2択で(3択のはずだが、2種類しか説明されなかった)、機内食のパスタには興味が無いので再び牛肉を選んでみた。

ここでも、1食目と同じ25g個食パック入りのイズニーバター。
パンは同じものをいただいたが、美味しいバターのおかげで、普段は食べないパンの進むこと。


鴨のパストラミと生ハム
鴨のパストラミと生ハム
Canard en pastrami et jambon cru


前菜は、ごく普通に鴨のパストラミと生ハムと書かれていたが、実際にはモッツアレラとピクルスの串も付いていた。
この串の手元側にある赤い玉、串側の装飾だが、こんなところに拘りがある点はフランスらしい?

鴨のパストラミと生ハムを見えるように

お味の方も、意外なことにごく普通と片付けるには惜しいものだった。
決して高級タイプではないものの、特にパストラミは美味しくいただけた。



牛肉のブレゼ 赤ワイン風味
じゃがいものグラタン、サヤインゲンと人参

Boeuf braisé au vin rouge
gratin de pommes de terre, haricots verts et carottes


メインは、表記と違って牛頬肉の赤ワイン煮かな。
付け合せの野菜もサヤインゲンではなく普通のインゲン豆。

牛頬肉の赤ワイン煮の断面

お味の方は、きわめてオーソドックス。肉も頬肉らしく柔らか。
野菜の状態もよく、美味しくいただけた。


ココナッツムースのケーキ
ココナッツムースのケーキ パッションフルーツ
Gâteau mousse coco et fruits de la passion


デザートは、ココナッツムースのケーキ。
トッピングはパッションフルーツのソースだが、黒い点々はその種だ。良いアクセント。

ココナッツムースのケーキ断面

食べ進めると、中にパイナップルの水煮が隠れていた。
これも良いアクセント。1食目のデザートよりも高水準ではないか!

食前の他に、最後にもおしぼりが出てきたが、1食目の最後にはおしぼりが付かなかったので1食目の最後は忘れたのかな?

ということで、1食目は外れだったが(選択を誤っただけかも?)、2食目は期待以上の内容で満足した。ただ、通常は2食目の内容が軽いので、乗継便を待つラウンジでも余裕で食べることが出来るが、今回は無理っぽい。
いま、そのラウンジで最後のまとめを書いているが、欧州域内線用のラウンジということで食べ物はほとんどないので、助かったかもしれない。

帰国便の本拠地パリ発の便にも大きく期待したいところだが、ANAマレーシア航空も、パリ発の便では大幅に水準が落ちていたので、期待しない方がいいかなぁ・・
とりあえず、私のビジネスクラス機内食ランキングでは、暫定でJALを抜いて8位に付けておくが、帰国便が今回以下だと圏外に落ちるかもしれない。

※メニュー:フランス語版英語版日本語版ドリンクワインリスト①

※機内で書き上げ、パリのエールフランスラウンジから乗継便を待っている間に即日登録しました。
ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング
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ジャンル : グルメ

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現在 61ヵ国を訪問
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