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ミニ情報:ダラット高原鉄道(Da Lat–Thap Cham Railway[Đường sắt Tháp Chàm-Đà Lạt])

現地調査日: 2016/12/28
最終確認日: 2017/1/29~31

ダラット高原鉄道

2016年の年越旅行で、ベトナムの高原都市ダラット[Đà Lạt]で1週間滞在した。

滞在中のレポートは既に登録済だが、ここでは元鉄道マニア(主に乗り鉄)だったことから、ダラット高原鉄道について詳細に紹介したいと思う。もちろん鉄道マニア向けの記事では無く、一般旅行者向けの記事になる。マニアックな日本語記事は、地図と鉄道のブログというサイトが参考になるだろう。
ついでに、地球の歩き方に不正確な紹介記事が載っているので、それも正しておきたい。




▲ダラット駅の案内掲示と、ダラット駅前からの風景(☞ Google Map

地球の歩き方では、単に「ダラット駅」と紹介されている中に「赤と青の車両が」と、明らかに実乗車したとは思えない紹介が掲載されている。また、今回紹介する鉄道乗車部分も「チャイマット村への行き方」と、現地調査していない資料だけで書いたと思われる内容で紹介されている。相変わらずダメなガイドブックだ。


▲ダラット駅舎と建物標

さて、本題では「ダラット高原鉄道」として紹介しているが、この名称は客車の横に英語で記されている「DALAT PLATEAU RAIL ROAD」から取ったものだ。正式名称ではないが、分かりやすさを重視してタイトルにしてある。(☞ wiki(英語)

運営はベトナム国鉄[TCT Đường Sắt Việt Nam]で、カッコ書きで記した「Da Lat–Thap Cham Railway [Đường sắt Phan Rang - Đà Lạt]」が正式名称のようだ。(☞ wiki(ベトナム語)



▲左:出札窓口  右:駅舎内ホール(待合室だった空間)

駅舎の中は、昔は日本の田舎の駅にもあっただろう雰囲気。
残念なことは、本来待合室だったはずの空間に、大量の販売用(?)の木材加工品が展示されていた事だ。



▲時刻表と注意書き、運賃表

駅に掲示されている時刻表によると1日5往復運行していることになっているが、下の方の注意書きにある通り、20名以上集まらなければ運休とのこと。また、最大80名までと明記されている。
時刻表を転記すると、ダラット駅発 07:45、09:50、11:55、14:00、16:05で、朝一番の便を除いて1時間半で往復する。

運賃は、ベトナム国鉄路線らしく4クラスに分かれていて、以下の通り。2016/11/29に改定されたようだ。
すべて往復運賃で、終点のチャイマット[Trại Mát]駅で1本やり過ごして後の便で戻ることは出来ないのは、一種のツアーだと理解すれば当然だろう。
チャイマット[Trại Mát]駅は40分ほど停車するので、その間に周辺の寺院を訪問することができる。街並みは見どころ無しだ。


▲VIP1席とVIP2席は、元々客車だった長い車輛を使っている


VIP 1:VND150000≒780円(飲用水ペットボトル付)
VIP2と共用の客車のボックス席。車輛両端に4ボックスずつ配置されている。
最後尾側のボックスを確保すれば、展望スペースの出入りも確実で、絶対お勧め!


VIP 2:VND135000≒700円
客車のロングシート席...地球の歩き方掲載はコレ。外国人向けツアーがこのクラスを利用していた。


▲Soft Seat席とHard Seat席の車両は手前の2両(帰りはDLの後ろに連結される)


左:Soft Seat:VND126000≒660円
  貨車改造(?)のロングシート
右:Hard Seat:VND90000≒470円
  貨車改造(?)の木製ロングシート。2番目にお勧めだが、真っ先に売り切れるようだ。



乗車券は、昔ながらの冊子状。
優等席を購入すると、表示に「VIP 1」という具合にスタンプを押される。



その乗車券だが、手書き3枚複写式。
特に座席指定されるわけではないので、良い席を確保するには指定車両で改札を待っていよう。
走行中に車輛間の行き来はできないので、車輛に興味があれば2往復しても良いかもしれない。



乗車したVIP席では、乗り込む際にチェックされただけでなく、往路走行中にも車内検札があった。
しかも、VIP1席とVIP2席の間のカーテンを閉じてしまい、VIP1席は飛行機のビジネスクラスみたいな運用だった。(もっとも、VIP1席を車掌室として使っていたからのようで、復路ではカーテンを閉めることは無かった)

前述の通り、VIP2席は外国人向けのバスツアーが利用する席のようだ。
地球の歩き方の記載の金額は、ツアーベースで書かれているものと思うが、写真を見ての通り金額差に対して内容は雲泥の差だ。


▲走行中の最後尾車両展望スペースから

個人旅行で行くなら、必ず「VIP 1」席か、VIP車輛と同様の展望スペースのある「Hard Seat」席を確保しよう。
ダラット駅まで街の中心から2Km、前半部分は湖畔沿いに歩いて行ける。



▲路線マップ(by Geo Tracker)

ダラット駅からチャイマット駅までは平均25分ほど。(往路は登り、復路は降りで所要時間に差が出る)



上の写真のように、一面野菜畑(半温室)が広がる中を走って行く。
景色の良さというものには恵まれないが、古風な車輛でのんびり進む旅は楽しいものだ。
運賃を倍に上げても、牽引するのがSLならもっと観光客を呼べると思うが、周辺が野菜畑ということもあって煙害で反対が起き、DLに変更されたものと思われる。



わずか7Kmを30分弱かけて、終点のチャイマット駅に到着。
ホームらしきものは、細いコンクリの通路だけという駅だ。



ダラット駅と比べること自体ナンセンスだが、とりあえず駅舎はあった。
でも、駅名標はあるものの、単に乗務員の休憩所という感じ。
ここで、約40分の休憩とのことで、2か所の見所を歩いてきた。



左写真は、駅に着く前から見えていた高台にある Thánh thất Đà Lạt。(☞ Google Map
右写真は、乗客のほとんどが向かった Chùa Linh Phước。(☞ Google Map

ダラット駅までの帰りは、下り坂になるので所要時間が短くなり、20分ほどでダラット駅に到着。
最後にダラット高原鉄道に乗車しなくても(最小催行人数に達せず運休となっても)、ダラット駅で多少は楽しめると思うので、その紹介。




まずは、この路線が復元された当初運行していたというSLの展示。



そのSLに牽引される客車という配置で、土産物屋とカフェ。
食べ物が無かったので利用しなかったが、列車の待ち時間や到着後の一息に利用したい。



最後は、ダラット駅ホーム側からの全景と、観光列車を牽引するDLを紹介しておしまいにしたい。


ミニ情報:ダラットへの行き方(ホーチミンシティからの寝台バス便利用)
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