フランス/ディジョン [Dijon]:Le Château Bourgogne
訪問:2015/9/20 19:30 (☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ)
評価点:総合★★★★☆、味★★★☆☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★★☆、CP★★★★☆
がっかりだったスミュール・アンノーソワ [Semur-en-Auxois] を後にして、本命のフラヴィニー・シュル・オズラン [Flavigny-sur-Ozerain] へ。こちらは、フランスの最も美しい村々 [Les plus beaux villages de France] に指定されているだけあって、はるかに良い村だった。レストランもこちらの方が多かったので、ちょっと残念。
▲今日のルート実測(by GPSLOG) ↑クリックで大きな画像で見れます↑
その後は、家内が事前に見つけていたビュッシー・ラビュタン城 [Château de Bussy-Rabutin] へ。
前日に出かけたシュリーシュルロワール城 [Château de Sully-sur-Loire] の入城料が半額だったので不思議に思って調べたら、この週末は「ヨーロッパ文化遺産の日」(☞ フランス観光開発機構)で、多くの文化遺産で無料あるいは半額開放していると知った。
そんなわけで、朝のバゾッシュ=デュ=モルヴァン城 [Château de Bazoches-du-Morvan](イベントに参加していなくて定価だった!)に続いて急遽訪問することにした。
朝と違ってこちらは無料だったのは良かったけど、城内に入るのに20分待たされた上に、フランス語のガイドツアーのみで最初の部屋にある絵の説明だけで30分近く費やされてしまい、時間を無駄にしてしまった。城内の見応えも無かったし・・
今日の宿を取っているディジョン [Dijon] に到着したのは夕方6時すぎ。城のガイドツアーで疲れてしまったので街歩きは翌日にして、ひと休みしてからマークしておいたレストランに向かった。
念のため泊まったホテルのフロントで予約を入れてもらったのだが、デザートが凄いんだと言われて期待大。
4つ星のメルキュールホテル併設レストランであることは知っていたが、目立つレストラン専用入口があった。
宿泊客だけでなく外部の客を積極的に取り込んでいる表れだから、これまた期待度アップ。
事前にHPでメニューを見ていたので、予定通り Menu du Marché(€40.00)をお願いした。
税サ込のこの価格で、ワゴンチーズとワゴンデザートが付いてしまう。
まずは、パンとアミューズ的なもの(写真は2人分)。
テーブルセッティングの写真に写っているが、バターもちゃんと付いている。
フランスのパンは、バター無でも美味しいことが多いが、やはりバターは美味しさを引立ててくれる。
Velouté Dubarry à l'Huile de Noisettes en Amuse-Bouche
こちらは、正式なアミューズ。
翻訳をかけてみるとカリフラワーのスープらしいのだが、それよりもハム系の出汁が強い。もちろん、塩分も強め。
さらには、トッピングが揚げ玉みたいなもの。日本の揚げ玉とは違うのだが、何だろう?
もう少し薄味だと良かったのだが、この段階であまり繊細な味を期待できない事は悟った。
Royale de Foie Gras de Canard Tiède Croustillant Pain d'Epices Jus Réduit aux Fruits Rouges
2択の前菜からは、2人ともフォアグラ・ロワイヤルをチョイス。
やっぱり、フォアグラがメニューに載っていると2人とも外す勇気が出てこない。(笑)
断面を見ての通り、フォアグラをベースに伸ばした生地で固めたムースというのがこの料理だ。
故に、フォアグラ味は非常に薄いのだが、繊細な味でもない。つまり、フォアグラも入れてますよって言うだけのフラン。
我が地元埼玉フレンチでも、この手のフォアグラのフランを出す店が何軒かあるが、あまり大差が無いというか、フルーツベースのソースが趣味でなかった。無花果とは違うフルーツだろう。
Filet de Rascasse Saisi sur Peau Coulis de Crustacés Polenta Meunière
メインは、家内が選んだ魚料理を先に紹介しよう。
もちろん現地で何の魚なのか、何のソースなのか分からずに頼んでいる訳だが、魚はカサゴ、ソースは(翻訳せずに分かったが)好物の甲殻類のソースだった。
もっとも、家内は美味しくないと言っていた。
魚はパサパサだし、雑味が多すぎてアメリケーヌもどきのソースは趣味で無いと。
焼はんぺんのようなポレンタのムニエルも、イタリア料理系だからかお気に召さなかったようだ。
見た目は悪くないんだけど、なんとなく洋食屋っぽい皿がフランス料理から外している感じ。
Suprême de Pintade Rôti Sauce Vallée d'Auge Parfait de Céleri aux Pruneaux
私はホロホロ鳥をチョイス。
埼玉フレンチでもよくいただく食材だが、まるっきり埼玉フレンチと同じような肉質。まさか冷凍肉とか?
ソースもなんだか呆けた味で、ホテルお得意の量産料理の典型という感じだ。
付けあわせのプリンみたいなものは、根セロリ版のマッシュポテトかな?
中にプルーンらしきものが入っていたけど、いまいち存在意義の分からない料理。
Grand Plateau des Maître Fromagers
さて、期待のワゴンチーズのお出ましだ。
さすがに規模の大きなホテルレストランだけあって、種類も豊富。
まずは、家内が牛乳ベースのチーズから4種類選択。
私は、家内が食べられない山羊や羊乳のチーズを選んだ。
もちろん、家内は自分が選んだ分でも味見ぐらいしか食べないので、家内の皿の大部分も私がいただいた。
総じて言えるのは、日本でもデパートで簡単に買えるような品質のチーズばかりで、前夜ヴェズレーの Le Bougainville で食べたような、これはと思えるチーズが1品も無かった点が残念。
それでも、日本で8種類のチーズを食べたら最低でも2500円(この量で2500円は無理だと思う)は取られるはずだから、悪くは無い。
チーズの知識があれば、それなりに選択も出来るのだろうが、まだそこまで勉強しようという気になっていないので、文句を言ってはいけないだろう。
Chariot des Desserts et Entremets
最後は、家内のお楽しみであり、私のお楽しみでもあるワゴンデザートだ。
泊まったホテルのフロントのお姉さんが凄いと言っていただけに、種類豊富で選びがいがあるのだが、それほど高級感の無いものが並んでいるので、ポイントを絞りやすかった。
家内はこちらの3品をチョイス。
ケーキのカットの大きさを考えて、私も家内と被らない3品でやめておいた。
もちろん皿を交換して家内の分もいただいたわけだが、予想よりは真っ当なケーキで、チョコレートはチョコの味がしっかりするし、マンゴーもしっかり手をかけていた。
メニューには、この後 Mignardises(小菓子)が付くことになっていたが、いくら待っても出てこなかったので、ワゴンデザートの上のマカロン等を差していたのかもしれない。
ということで、お会計。
水代を入れて2人総額 €85.10。円安が進んでいる現在で、割高なホテルレストランであるにも関わらず税サ込1人6千円なら、十分満足できる内容だと思う。
最後に、店の出入口付近に置かれていたワゴンチーズをもう一度紹介しておこう。
※メニュー:表紙、ワイン・前菜、魚料理・肉料理、コース①、②、チーズ・デザート
【店舗詳細情報】
店名:Le Château Bourgogne
電話:03 80 72 31 13
営業:12:00~14:00、19:00~22:00
住所:22 boulevard de la Marne, 21000 Dijon
GPS:47.328174, 5.050822
【フラヴィニー・シュル・オズラン[Flavigny-sur-Ozerain]の風景】
☞ フランスの最も美しい村々公式ページの案内、Google Map
☞ 街の詳細地図、広域案内地図、周辺名所地図(いずれも現地掲示物)
▲街に入るゲート(2か所)
▲右:街の名物である「アニス・ド・フラヴィニー」は街の直営店(Google Map)で試食可能
☞ Les Anis de Flavigny(日本語版公式HP)、製造工程①・②
【ビュッシー・ラビュタン城[Château de Bussy-Rabutin]の風景】
☞ 公式サイト、フランス観光開発機構(フランス文化財~フランス北東部~)、Google Map
☞ 城の案内、城の案内図(いずれも現地掲示物)、エスカルゴの国から(現地在住の日本人ブログ)
本文にも記したとおり、「ヨーロッパ文化遺産の日」で無料解放されていた。
▲左:通常は出口らしいこの門から入城 右:Gratuit(無料)と記された入城券をもらう
▲左:城の正面 右:この日だけか通常もそうなのか不明だが、ガイドツアーのみ
▲城の中は、特段見どころと言える部屋は無かった(絵が有名なのか、延々30分近く説明していた)
▲左:城の裏側 右:道産馬みたいな馬が馬車をひく
▲左:城の裏側を少し斜めから 右:もっと斜めから
【ディジョン[Dijon]の風景】
▲左:名所めぐりは歩道に埋め込まれた矢印に沿って 右:ポイントに着くと番号で何か分かる仕組み
評価点:総合★★★★☆、味★★★☆☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★★☆、CP★★★★☆
がっかりだったスミュール・アンノーソワ [Semur-en-Auxois] を後にして、本命のフラヴィニー・シュル・オズラン [Flavigny-sur-Ozerain] へ。こちらは、フランスの最も美しい村々 [Les plus beaux villages de France] に指定されているだけあって、はるかに良い村だった。レストランもこちらの方が多かったので、ちょっと残念。
▲今日のルート実測(by GPSLOG) ↑クリックで大きな画像で見れます↑
その後は、家内が事前に見つけていたビュッシー・ラビュタン城 [Château de Bussy-Rabutin] へ。
前日に出かけたシュリーシュルロワール城 [Château de Sully-sur-Loire] の入城料が半額だったので不思議に思って調べたら、この週末は「ヨーロッパ文化遺産の日」(☞ フランス観光開発機構)で、多くの文化遺産で無料あるいは半額開放していると知った。
そんなわけで、朝のバゾッシュ=デュ=モルヴァン城 [Château de Bazoches-du-Morvan](イベントに参加していなくて定価だった!)に続いて急遽訪問することにした。
朝と違ってこちらは無料だったのは良かったけど、城内に入るのに20分待たされた上に、フランス語のガイドツアーのみで最初の部屋にある絵の説明だけで30分近く費やされてしまい、時間を無駄にしてしまった。城内の見応えも無かったし・・
今日の宿を取っているディジョン [Dijon] に到着したのは夕方6時すぎ。城のガイドツアーで疲れてしまったので街歩きは翌日にして、ひと休みしてからマークしておいたレストランに向かった。
念のため泊まったホテルのフロントで予約を入れてもらったのだが、デザートが凄いんだと言われて期待大。
4つ星のメルキュールホテル併設レストランであることは知っていたが、目立つレストラン専用入口があった。
宿泊客だけでなく外部の客を積極的に取り込んでいる表れだから、これまた期待度アップ。
事前にHPでメニューを見ていたので、予定通り Menu du Marché(€40.00)をお願いした。
税サ込のこの価格で、ワゴンチーズとワゴンデザートが付いてしまう。
まずは、パンとアミューズ的なもの(写真は2人分)。
テーブルセッティングの写真に写っているが、バターもちゃんと付いている。
フランスのパンは、バター無でも美味しいことが多いが、やはりバターは美味しさを引立ててくれる。
Velouté Dubarry à l'Huile de Noisettes en Amuse-Bouche
こちらは、正式なアミューズ。
翻訳をかけてみるとカリフラワーのスープらしいのだが、それよりもハム系の出汁が強い。もちろん、塩分も強め。
さらには、トッピングが揚げ玉みたいなもの。日本の揚げ玉とは違うのだが、何だろう?
もう少し薄味だと良かったのだが、この段階であまり繊細な味を期待できない事は悟った。
Royale de Foie Gras de Canard Tiède Croustillant Pain d'Epices Jus Réduit aux Fruits Rouges
2択の前菜からは、2人ともフォアグラ・ロワイヤルをチョイス。
やっぱり、フォアグラがメニューに載っていると2人とも外す勇気が出てこない。(笑)
断面を見ての通り、フォアグラをベースに伸ばした生地で固めたムースというのがこの料理だ。
故に、フォアグラ味は非常に薄いのだが、繊細な味でもない。つまり、フォアグラも入れてますよって言うだけのフラン。
我が地元埼玉フレンチでも、この手のフォアグラのフランを出す店が何軒かあるが、あまり大差が無いというか、フルーツベースのソースが趣味でなかった。無花果とは違うフルーツだろう。
Filet de Rascasse Saisi sur Peau Coulis de Crustacés Polenta Meunière
メインは、家内が選んだ魚料理を先に紹介しよう。
もちろん現地で何の魚なのか、何のソースなのか分からずに頼んでいる訳だが、魚はカサゴ、ソースは(翻訳せずに分かったが)好物の甲殻類のソースだった。
もっとも、家内は美味しくないと言っていた。
魚はパサパサだし、雑味が多すぎてアメリケーヌもどきのソースは趣味で無いと。
焼はんぺんのようなポレンタのムニエルも、イタリア料理系だからかお気に召さなかったようだ。
見た目は悪くないんだけど、なんとなく洋食屋っぽい皿がフランス料理から外している感じ。
Suprême de Pintade Rôti Sauce Vallée d'Auge Parfait de Céleri aux Pruneaux
私はホロホロ鳥をチョイス。
埼玉フレンチでもよくいただく食材だが、まるっきり埼玉フレンチと同じような肉質。まさか冷凍肉とか?
ソースもなんだか呆けた味で、ホテルお得意の量産料理の典型という感じだ。
付けあわせのプリンみたいなものは、根セロリ版のマッシュポテトかな?
中にプルーンらしきものが入っていたけど、いまいち存在意義の分からない料理。
Grand Plateau des Maître Fromagers
さて、期待のワゴンチーズのお出ましだ。
さすがに規模の大きなホテルレストランだけあって、種類も豊富。
まずは、家内が牛乳ベースのチーズから4種類選択。
私は、家内が食べられない山羊や羊乳のチーズを選んだ。
もちろん、家内は自分が選んだ分でも味見ぐらいしか食べないので、家内の皿の大部分も私がいただいた。
総じて言えるのは、日本でもデパートで簡単に買えるような品質のチーズばかりで、前夜ヴェズレーの Le Bougainville で食べたような、これはと思えるチーズが1品も無かった点が残念。
それでも、日本で8種類のチーズを食べたら最低でも2500円(この量で2500円は無理だと思う)は取られるはずだから、悪くは無い。
チーズの知識があれば、それなりに選択も出来るのだろうが、まだそこまで勉強しようという気になっていないので、文句を言ってはいけないだろう。
Chariot des Desserts et Entremets
最後は、家内のお楽しみであり、私のお楽しみでもあるワゴンデザートだ。
泊まったホテルのフロントのお姉さんが凄いと言っていただけに、種類豊富で選びがいがあるのだが、それほど高級感の無いものが並んでいるので、ポイントを絞りやすかった。
家内はこちらの3品をチョイス。
ケーキのカットの大きさを考えて、私も家内と被らない3品でやめておいた。
もちろん皿を交換して家内の分もいただいたわけだが、予想よりは真っ当なケーキで、チョコレートはチョコの味がしっかりするし、マンゴーもしっかり手をかけていた。
メニューには、この後 Mignardises(小菓子)が付くことになっていたが、いくら待っても出てこなかったので、ワゴンデザートの上のマカロン等を差していたのかもしれない。
ということで、お会計。
水代を入れて2人総額 €85.10。円安が進んでいる現在で、割高なホテルレストランであるにも関わらず税サ込1人6千円なら、十分満足できる内容だと思う。
最後に、店の出入口付近に置かれていたワゴンチーズをもう一度紹介しておこう。
※メニュー:表紙、ワイン・前菜、魚料理・肉料理、コース①、②、チーズ・デザート
【店舗詳細情報】
店名:Le Château Bourgogne
電話:03 80 72 31 13
営業:12:00~14:00、19:00~22:00
住所:22 boulevard de la Marne, 21000 Dijon
GPS:47.328174, 5.050822
【フラヴィニー・シュル・オズラン[Flavigny-sur-Ozerain]の風景】
☞ フランスの最も美しい村々公式ページの案内、Google Map
☞ 街の詳細地図、広域案内地図、周辺名所地図(いずれも現地掲示物)
▲街に入るゲート(2か所)
▲右:街の名物である「アニス・ド・フラヴィニー」は街の直営店(Google Map)で試食可能
☞ Les Anis de Flavigny(日本語版公式HP)、製造工程①・②
【ビュッシー・ラビュタン城[Château de Bussy-Rabutin]の風景】
☞ 公式サイト、フランス観光開発機構(フランス文化財~フランス北東部~)、Google Map
☞ 城の案内、城の案内図(いずれも現地掲示物)、エスカルゴの国から(現地在住の日本人ブログ)
本文にも記したとおり、「ヨーロッパ文化遺産の日」で無料解放されていた。
▲左:通常は出口らしいこの門から入城 右:Gratuit(無料)と記された入城券をもらう
▲左:城の正面 右:この日だけか通常もそうなのか不明だが、ガイドツアーのみ
▲城の中は、特段見どころと言える部屋は無かった(絵が有名なのか、延々30分近く説明していた)
▲左:城の裏側 右:道産馬みたいな馬が馬車をひく
▲左:城の裏側を少し斜めから 右:もっと斜めから
【ディジョン[Dijon]の風景】
▲左:名所めぐりは歩道に埋め込まれた矢印に沿って 右:ポイントに着くと番号で何か分かる仕組み