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韓国/慶州:ソサンドル(서산돌)[カンジャンケジャン専門店]

訪問:[2012/6/16 12:00]
評価点:総合★★★★★★★★★★サービス★★★★★雰囲気★★★☆☆CP★★★★★
釜山2日目は、Korea Rail Passで無料で行けることから、世界遺産の街である慶州に出かけてきた。

駅から徒歩圏にある世界遺産周辺をぐるりと回っていると、蟹のマークを掲げた店を発見。ハングルのみの表示でまったく見当が付かなかったが、TVで紹介されたのか、それをアピールする派手な看板の割には個人宅をちょっと改造してそのまま営業しているように見えたこともあって魅力満点。
とにかく入ってみようと玄関から英語で声をかけてみた。

やはり、英語も日本語も通じないが、メニューという言葉は分かってくれたようで見せてくれたのが、下の写真。

メニュー見えてきた外観
▲このカニマークに惹かれた

店は普通の個人宅みたいに見える
▲左:店頭で見せてもらったメニュー  右:外観は一軒家の個人宅に見えてしまう

おお、予想通りカンジャンケジャンの店だ。値段も、昨晩のモクトンが1匹₩15000だったので問題なし。

ということで、店の中に入ることにしたが、この時点では客はゼロだったので不安があったのも事実。
思ったより奥行きがあって5~60人は収容できそうだが、土曜日とあって中学生ぐらいの女の子も含めて家族総出で営業していた。

改めてメニューのカンジャンケジャン(₩14000≒980円)の写真を指さしてお願いしたが、韓国語で ₩2000高いこちらで良いかといった話を、メニューを指差しながら何度もしてくる。英語や日本語で話しても向こうには通じないし、こちらも何が言いたいのかチンプンカンプンだったが、あまりにも何度も言ってくるので150円差なら許容範囲と思ってお願いした。

店内 壁メニュー

後でわかったが、店側の良心だったのだ。
おそらく写真は単品価格だったのだろう。どうもカンジャンケジャン定食(₩16000≒1120円)を意味するものだったらしい。(韓国語が分かる方ならメニュー写真で判断できると思う。私は未だに分からないので、あくまで推測レベルで書くしかない。ハングルは入力が出来ないので機械翻訳を使う事も出来ない海外食べ歩きブロガー泣かせなのだ)

しばらく待っていると、客が次から次へとやってきた。駐車場があるわけでもないので、世界遺産観光用の大陵苑駐車場から歩いてきているのかもしれない。どうも知る人ぞ知る名店だったのかも。

で、おまちかねの料理の到着。す、凄すぎる!!

料理全体

実は、釜山ナビで小鉢の数が多いとのレビューだった店を1軒マークしておいたのだが、こちらの店も半端でなく小鉢の数が多いのだ。そう考えると、小鉢の皿数を競うのは慶州という土地柄なのかもしれないと思えてきた。(他店に行っていないので、あくまで予想)

基本的に皿数の多い韓定食は大好きなので、この圧倒される皿数を見て最初の感動。

この焼魚が旨い!

ちょっとした煮物や小魚類が多いのだが、味付ウズラ卵や焼き魚(これが美味しい!)といった、昨晩の釜山のモクトンと比較するとコストだけでなく手間をかけた料理群が並んでいる。

鍋類もスンドゥブと出汁卵の2種類が出てきた。

小鉢群①
小鉢群②
小鉢群③
小鉢群④

こういった小鉢の充実は、釜山のクンジプ(큰집/Keunjip)でも味わっているが、それを凌駕するような内容の充実度だ。

カンジャンケジャン

そして、本命のカンジャンケジャン

モクトンと違って、身がプリッとしていないが、逆に言えばあちらは漬け込みが足りなかったわけだ。
卵はモクトンよりもたっぷり身と甲羅側についていたし、蟹のサイズも明らかに大きい。

カンジャンケジャンは内子がタップリ

そして何よりもタレが身に十分染みていて、これぞカンジャンケジャンだという味わい。
もちろん、日本で高い金を出して食べるものとは違って、臭みなどまったくなく、今が旬の鮮度の良い材料を使って漬け込んでいるのは明らかだ。絶対にリピートしたい店となってしまった。



さらに驚くべき点は、小鉢扱いでヤンニョムケジャンもたっぷり出てきたのだ。
このタレが美味しくて、残ったタレ部分をそのまま食べてしまったほどだ。

最後に余った海苔(揚げたものではない)を食べていると、店主が韓国語と手振りでカンジャンケジャンのタレに付けて食べるとよいとアドバイスしてくれた。なるほど、この日の夜の店でも海苔が付いてきたが、そうやって食べるのかと。

言葉が通じないながらも、戸惑っている様子を見てすかさずアドバイスをくれる姿勢、それに最初の注文時に言葉が通じないながらもしつこいと思われるほどに定食側を勧めてきた理由を考えると、ちゃんと客を見ているのだなとサービス姿勢の良さを感じたものだ。

韓国の個人経営店には正直嫌気がさしていたのだが、それはいつもガイドブックやプサンナビのような商業ベースのサイトを見て行っていたからかもしれない。黙っていても馬鹿な観光客が来るから初心を忘れてしまった店だからであって、地方の一般個人経営店は捨てたものではないなと見直す機会になった。やはり、どこの国でも地方都市は良いものだ。

ただ、この店の場合は観光地ど真ん中から徒歩3分という好立地だったうえに、店頭やホームページでもTVで紹介されたような事を大きく記してある。そういった行為をする大抵の店は儲けに目がくらんで客をカモにする店であるが、そういった店の典型とは違ったのは驚きだ。すごく純真なんだと思う。
今後も初心を忘れずに営業を続けてほしいと強く願うばかりだ。

ということで、当ブログ5軒目の★5つ進呈店となった。
こういった店は、手抜き調査だけでなく広告料を得ている店や便宜を図ってもらった店、あるいは人脈優先という利害関係が絡んでくるガイドブックに載っているわけがないので、偶然の戦利品。個人ブロガーの強みだ。
そして、いつも地道に細かく歩き回る私だからこそ発見できたと自画自賛したい。(なんて書くと、墓穴を掘りそうなのが怖いのだが・・ハングルの読み書きが出来ないので十分な調査が出来ない点が大きなリスクだ)


店頭に大きく掲示されていたもの(ハングル読めないので意味不明)
▲店頭に大きく掲示されていたもの(ハングル読めないので意味不明)

【店舗詳細情報】
店名:ソサンドル(서산돌)
電話:054-774-5369
住所:경상북도 경주시 황남동 185-16(185-16 Hwangnam-dong, Gyeongju-si, Gyeongsangbuk-do)

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レストランカード
▲レストランカード



■慶州(Gyeongju)の風景■ (☞ 公式HP

▲左:釜山からは釜田駅から出発(発車する1番線を探したら線路上だった!)  右:慶州駅


▲左:観光バスがひしめく大陵苑駐車場前の世界遺産石碑と背景に見える古墳群(店はここから徒歩3分)
 右:慶州瞻星台を入場料をケチって外から撮影。接近する価値を感じなかったのだ。(☞ wikiプサンナビ

テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

韓国/釜山:味香

訪問:[2012/6/15 20:00]
評価点:総合★☆☆☆☆★☆☆☆☆サービス★★☆☆☆雰囲気★★★☆☆CP★☆☆☆☆
釜山1軒目は午後4時に出かけたカンジャンケジャンの店モクトン(먹통)だったこともあり、ボリューム的には全然足りない。ホテルで一息ついてから表に出たのだが、ひどい土砂降りで、歩きまわって店を探す気力が無くなってしまった。

ということで、毎度ながら高級店狙いでデパートレストランを目指してロッテデパート西面店に出かけたわけだが、このデパートのレストラン街、高級店がまったくなくて庶民店ばかり。地方都市で高級店狙いをすること自体が無理なのだろうか。

サンプルメニュー 店内

鍋の店にするか海鮮チヂミにするか、店頭のショーケースに飾られたサンプルを見て決めたのがこちらの店。
少なくとも、大好物の貝類が見えたことが決めてだったのだが・・

小鉢一式

まずは、小鉢一式。出てきたものを見てガッカリしたのは言うまでもないだろう。
そこそこきれいな店で、屋台やフードコートと同レベルのもにしか出てこないのだ。

海産物のチヂミ
海産物のジジミ/Sea Food Pa-Jon(₩12000≒860円)

そして、期待のチヂミだが・・
ピザのように直径30cmもあるかと思えるほどのジャンボサイズに驚かされたものの、肝心の具材のほとんどがイカ。あとはエビだけで、それも業務用冷食の最小サイズと思えるもの。
店頭のショーケースにあったサンプルだと、貝類も乗っていたはずなのだが・・

具材をアップ

それでもおいしければ許容できるのだが、生地の焼ムラが多く、べちょっとした部分もあればカリッとした部分もあるという素人料理。
タレも、単に三杯酢に醤油を加えたようなもので、見事に(多少は有った)期待を裏切ってくれた。

こんなことなら、釜山名物のテジクッパの店に行けばよかった、と後悔したものだ。
(実は、翌日の夜から3連荘で食べ比べしている)

掲載にあたって、店名の読みを調べようと電話番号でググってみたが、前の店のものしか出てこない。
店内写真も違っているので、たぶん出来たばかりの店だと思うが、他店と比べて客の入りが悪かったのは、知名度の低さなのか味の悪さが知れ渡っているからだろうか・・(たぶん、後者だと思う)


※メニュー:日本語表記のあるものの一部

【店舗詳細情報】
店名:味香
電話:051-805-8301
場所:地下鉄1.2号線西面駅ロッテデパート9階

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レストランカード

テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

韓国/釜山:モクトン(먹통)[カンジャンケジャン専門店]

訪問:[2012/6/15 16:10] (☞ プサンナビの紹介ページ
評価点:総合★★★☆☆★★★☆☆サービス★★★☆☆雰囲気★★☆☆☆CP★★☆☆☆
GWと夏休みの間は2か月以上も予定なし。さすがに旅キチガイの私には無謀な「無計画」だった。
取れるわけないだろうと金曜発日曜帰りの羽田=ソウル金浦便の特典航空券を3週間前に空席待ちで入れておいたら取れてしまったので、急きょ今年2度目の韓国へ。12000マイルで往復できてしまうので、国内往復よりも安上がりなのだ。(空港税と燃油代を入れると、そうとも言えないが・・)

さて、今回の目的地は3年前に済州島に行くために立ち寄った釜山。済州島は再訪済だが、こちらにも未練があったのと、元鉄道マニアとしては興味のある韓国新幹線(KTX)にも乗ってしまおうと企んだのは、外国人向けの3日間フリーパスが約6千円と格安であることを発見したからだ。(☞ Korea Rail Pass
このフリーパス(KR PASS)、事前にWebで申し込むわけだが、急にキャンセルとなった場合でもキャンセル料はかからない(正確には予約しても発券しなければクレジットカード請求されない)という粋な計らいも嬉しい。

毎度ながら、韓国ではハングルが読めなければまったく右も左もわからない状況になるので、今回はプサンナビを利用して事前に店選びをしておいた。

外観 店内

まずは、3年前に来た時に感動したクンジプ(큰집/Keunjip)で食べたカンジャンケジャン(渡り蟹の醤油漬け)に期待して、専門店を選んでみた。東京に8年住んでいたというご夫婦が開いている店だそうで、日本語でやりとりできるということなので、ドアを開けて「こんにちは~」と入店。

店頭に釜山ナビで掲載されていた「ひとりごはんガイド」の記事が大きく掲げられているような店なので、どちらかというと日本人をカモにするタイプの店に見えてしまう。案の定、夕方4時という時間にも関わらず先客がいた。もちろん日本人。私もカモなので、人のことは言えないが・・

カンジャンケジャン定食

注文はもちろん、釜山ナビお勧めのカンジャンケジャン定食(₩18000≒1300円)
最新メニュー調査日から1カ月しか経過していないのに2割も価格アップ。最初はカニの相場があがっているのかと思ったが、最終日にチャガルチ市場で相場チェックをした感じではどうも怪しい。

定食は夕方5時までの実質ランチメニューという位置づけだが、それ以降はカンジャンケジャン2匹+ごはんで最低でも ₩33000(≒2400円)となってしまう。これでは「ひとりごはん」には優しくないし、ただでさえ高い定食をランチメニュー限定にしている姿勢をみても良心的とは言い難い。どうも日本の韓国料理店の悪い部分を真似していると感じてしまう。

カンジャンケジャン

期待のカンジャンケジャンだが、クンジプ(釜山ナビには「クンチッ」と標記して2010年1月に登録されたようだ)と比べると味が極端に薄い。渡り蟹の鮮度の良さは見てわかるが、タレがカニに浸み込んでいないのだ。

カンジャンケジャンを横から

ワタリガニの味が濃厚なら有りだと思うが、カニの味もほとんどないので、いくらなんでもこれはないだろう。ひょっとして、漬け込み不足の蟹を出して来たのだろうか?
鮭の卵をそのまま食べても不味いが、調味液に漬けこんでおいしいイクラができるのと同じで、ワタリガニを生で食べたところで、いくら鮮度が良くても美味しいものではない。刺身には向かないカニなのだ。

チャプチェ
揚げ団子 白菜キムチ

小鉢の方に目を向けると、釜山ナビ掲載のものよりも皿数が減っている。こんな部分も、日本の韓国料理店そっくりだ。でも、個々の皿の品の良さは日本的といえるかもしれない。

一番気に入ったチャプチェをはじめとして、魚の揚げ団子(?)や白菜キムチを見ても上品な見栄えだ。

ナムル

目玉焼きと海苔だけが入っていた器は、このナムルとキムチにご飯を合わせてビビンパにして食べるそうだ。でも、御飯の相場が ₩1000という韓国で、目玉焼きを加えただけで ₩3000も取るというのは感心できないな。こんな部分が日本人をカモにしていると受け止められるのだ。

とはいえ、翌日の夜、ホテルに置いてあった日本語のリーフレットを見て出かけた同じ西面にある店は、今がワタリガニの旬だというのに卵の入っていない冷凍粗悪品を出してきたので、決して悪い店だとは言えない。

実は、翌日に出かけた世界遺産の街である慶州でもカンジャンケジャン専門店ソサンドル(서산돌)を発見して試してみたが、これが安くて素晴らしい内容だったのだ。カンジャンケジャン3連荘となってしまい他店との比較も出来たことから、当初はマイナス採点だったものの標準点とした。
そう考えると、釜山でカンジャンケジャンを食べるなら、第一に クンジプ、第二にこの店という事になるかと思う。

※メニュー:ケジャンメニュー全体メニュー

【店舗詳細情報】
店名:モクトン(먹통)
電話:051-817-2151(日本語可)
場所:地下鉄1.2号線西面駅ロッテホテルから徒歩5分程度

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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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11月:フーコック島/ベトナム
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2月:メキシコ
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