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フランス/バイヨンヌ(Bayonne): L'Embarcadère

訪問:[2012/2/24 19:00] (☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★★☆☆★★★☆☆サービス★★★☆☆雰囲気★★★☆☆CP★★☆☆☆
スペインほどではないものの、当地も同じバスク地方とあってディナーの開店時間が遅い。
この店は午後7時開店とのことで比較的早い方だと思うが、もう1軒の候補は19:45開店と表示されていた。

外観 外壁掲示のメニューとミシュランマーク

グリーンガイドの記述によると、若いシェフが作るちょっと変わった料理を楽しめそうだったので候補に入れたのだが、なるほどフランスでのチョコレート発祥の地で、街中にたくさんのチョコレートショップがあるバイヨンヌらしい創作料理が出てきた。

店内 テーブルセッティング

店内は、ごく普通のフランス食堂。ランチで試したミュラ(François Miura) とは、雰囲気面では格段に落ちる。
ただし、川沿いにある店なので、川に面した場所にテラス席が用意されている。この辺り一帯はレストラン街になっていて、テラス席で歩道が占拠されているという欧州ではおなじみの光景だ。

メニューはアラカルトのみのようで、この手の店では珍しく定食が無い。
前菜5種(€8.5~12.5)、メイン4種(€16~21)、チーズ(€5)、デザート4種(€7~7.5)から自由に選ぶことになるが、定食に換算すれば €31~41で収まることになる。(いずれも税抜表示。フランスではなくバスクだ!)

アミューズ

まずは、アミューズ。
これが、なんとも斬新で、ホイップクリームベースに玉ねぎを加えたような変わったお味。
見た目では分からないトッピングは、フライドオニオンのような味わい。ポロ葱を揚げると、こんな感じになるのだろうか?
創作系といっても、ちょっと外しているな、というのがこの時の感想で、期待度が落ちてしまった。

前菜は、リヨン名物のクネルがあったので悩んだが、やはりフォアグラ。それもチョコレートと合わせているらしく、興味津々で頼んでみた。
もっとも、これを注文する前に、大丈夫かと念押しされたので一般受けしない料理なんだろう。
英語力が私と同じレベル(つまりカタコト)だったので、一生懸命になって意思疎通を図ってくれたが、仏英辞書まで持ち出して対応してくれた姿勢には好感を持てた。恐らくシェフのお母様。

Marbré de Foie Gras Maison et ganache de Chocolat
Marbré de Foie Gras Maison et ganache de Chocolat au piment d'Espelette, Emulsion de Passion(€13.38)

なるほど、チョコレート入りのフォアグラだ。
ダメだったら、分けて食べれば良いと言ってくれたが、美味しいとは思えないものの合わせて食べても問題なかった。でも、フォアグラはフォアグラだけで食べた方が旨い。
これも、無理やりでっち上げた料理と言う印象で、完成度は低いと言わざるを得ないだろう。

左上の小さな物体は、パッションフルーツのムースの上にチョコレート。デザートだよな。

今日のお勧め料理が記された黒板 パン

メインは、今日のお勧め€11.77)をお願いした。白身魚を人参クリームソースで出すとのこと。
転記しづらいので、料理名は上の写真を見てほしい。ついでにパンの写真も載せておいた。

メインの「今日のお勧め」

ここでも魚のトッピングにフライドオニオンを使っている。よほど好きなんだな。
でも、それほど美味しくないのだ。この玉ねぎ(あるいはエシャロットかポロ葱?)。
素揚げしているからだろうか、油切れが悪く食感もイマイチ。東欧料理のように小麦粉をまぶして揚げた方が良いと思うのだが・・

ソースをアップ

で、人参クリームソースは、正確には輪切り人参がたくさん入ったクリームソースだった。
見た目はシチューだが、そこはしっかりソースになっていた。
でも、やはり経験不足かな。普通に美味しいが、それ以上の味は見えてこなかった。


Coulant chocolat grand cru Araguani et sa crème légère Vanille bourbon(€7.49)

デザートは、フォンダンショコラをお願いした。店のお勧めらしく、店側から勧めてきたのだ。
後で調べたら、ローヌ地方のヴァローナ社のアラグアニというブランドのチョコレートを使っているようで、バイヨンヌのチョコでない点は残念。

Coulant chocolat grand cru Araguani et sa crème légère Vanille bourbon

バイヨンヌに来た以上は、チョコレートを食べずに帰れないと選んだわけだが、本当にチョコレートだらけのケーキだ。
たとえが悪いが、普通なら、肉まんの分厚い生地の中にとろけるチョコレートが具材として入っているような割合なのに、この店のは小龍包の薄い生地の中に具材が入っているという感じ。とにかく、チョコレートを包む生地が限界の薄さなのだ。

チョコレートは好きだが、得意というわけではないので、完食まで辛い思いをしてしまった。
案の定、夕方食べたガトーバスクのチョコレートとも被って胃がもたれてしまい、胃薬の助けを借りることに。チョコレート好きの方のみにお勧めしたい。

勘定書 レストランカード
▲左:勘定書、 右:レストランカード

スペインバスク側の2軒のレストランでもそうだったが、バイヨンヌの2軒でも会計時に必ず店のネームカードを添えて勘定書を持ってきた。明らかに異国から来た客なので、ネームカードを配ったところでリピートされる可能性は無いはずだが、バスク地方の習わしなのだろうか? まさかこうやってブログで宣伝(?)してもらえるとは思っていないだろうし。

※メニュー:アラカルト

【店舗詳細情報】
店名:L'Embarcadère
電話:05 59 25 60 13
住所:15, Quai Amiral Jaurèguiberry - 64100 Bayonne

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ビルバオ~サンセバスチャン~バイヨンヌのバス鉄道移動情報

テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

フランス/バイヨンヌ(Bayonne):ミュラ(François Miura)

訪問:[2012/2/24 13:30] (☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★★CP★★★★☆
スペインバスクのサンセバスチャン(Donsotia)からフランスバスクのバイヨンヌへ、スペイン側は民鉄、フランス側は国鉄で移動。
スペイン側は30分間隔で運転していたが、フランス側の列車数は極端に少なく、TGVを利用せざるを得なかった。といっても、35Kmの距離で普通運賃€7.10に対して€9.00と、僅か€1.90の差。各駅に停まる名前だけの特急に、過剰な上乗せ特急料金を課す日本とは考え方が違うようだ。(☞ スペインバスクからの移動情報詳細

外観 入口ドア

フランスバスクでの店の選択は、ミシュラン本拠地ということでグリーンガイド掲載店に絞った。
まず1軒目は、ローマ字読みで「三浦」と解せる店だ。事実、当地を訪れる日本人がたくさん訪問していると奥様(だと思う)が言われていたが、日本とはまったく無関係でバスクの名称だそうだ。

アミューズ
バイヨンヌハムをアップ

席に着くと、メニュー(英語版は無い)と共にアミューズが出てきた。日本でも有名なバイヨンヌ名産の生ハムだ。
食前酒を飲みながらメニューを検討するというのが普通だろうが、飲めない私にはこのアプローチは気に入った。
といっても、フランス語は読めないので定食の Menu du Labourd(€32) をお願いすることにしたが、選択肢の部分が分からなかったので英語で説明していただいた。そう、英語が通じる店だったので助かった。

店内 無料の水はバイヨンヌ地方のボトル入り

ドリンクは水でお願いした。立派なバイヨンヌ地方の地名一覧が記されていたボトルで出てきたので、前にパリ郊外で7ユーロも取られた水代が頭をよぎったが、無料だった。気軽なビストロとは違い、空間を広く取ったレストランであることからも、絶対に有料だと思っていたので拍子抜け。(でもケチな私には嬉しい)

パン

注文内容を決めると、まずはパンが出てきた。ところが、バターが出てこない。
バターが出ないのはリヨンぐらいしか経験していないが、フランスでも意外と多いのかもしれない。この疑問は、来年のGWに計画しているフランス巡りで解を得られるかと思うが、当地のパンはスペインバスクの影響を受けているのか、ややフランス標準と違う風味で、そのままでも問題なかった。

Bouquet de salades au foie gras de canard, vinaigrette au Porto
Bouquet de salades au foie gras de canard, vinaigrette au Porto

前菜はフォアグラサラダ。好物のフォアグラが入った料理が2種類あったが、無難なこちらを選んだ。
写真では量が少なそうに見えるが、かなり厚切りのフォアグラなのでボリュームは十分。お味の方も、極めてオーソドックスなものとはいえ、美味しい。ただ、野菜との組み合わせが合うのかというと疑問は生じたが。

Poisson du jour, riz paella, beurre acidule aux pistils de safran
Poisson du jour, riz paella, beurre acidule aux pistils de safran

メインはバスク地方ということもあるので、魚料理を選んでみた。
パエリアという文字が入っている点でも興味があったわけだが、パエリアは付け合せという形で盛られていた。

魚料理を角度を変えて

魚は鱈だと思うが、皮目はかりっと焼き上げられて、身はほろほろと柔らかく絶妙な焼き加減。この焼き加減は、愛用している埼玉ふじみ野のレ・ミロワールのフランス人シェフが焼く魚料理と同じ感じだ。
甲殻類の出汁を加えたブイヤベースのようなソースがたっぷりというのも嬉しい。

ただ、パエリアの上に乗せられていた小イカの輪切りが酢漬けされていたものだったので、崩れてソース側に浸食した際に味を壊してしまった点が残念。パエリア側にも酸味が回っていたので、なんともアンバランスなトッピングという印象だ。

tuile aux amandes Les deux sorbets, jus d'agrumes
Les deux sorbets, jus d'agrumes, tuile aux amandes

2択のデザートの一方に「yuzu」というスペルがあったので、苦手な柚子だと予想して普段はまず選ばないアイスにしてしまった。

シャーベットが隠れてしまうほど巨大なアーモンドチュイルには驚いたが、チュイルを割りながらシャーベットを乗せていただくということかな、と思って半分はその方法でいただいた。チト食べにくいけど。
2種のシャーベットは、パッションフルーツとフランボワーズで、どちらも濃厚。その下に敷かれているソースは、本体に負けないほど酸味の強いも柑橘系のものだった。

請求書 レストランカード
▲左:勘定書、 右:レストランカード

問題なく英語が通じたし、店内は広々として非常に居心地が良い。ホール担当者は普通の食堂のような接し方で、決してかしこまった店という感じがしないのも気に入った。
やはり、フランスの地方都市にあるレストランは、安い価格でも期待に応えてくれるものだ。


※メニュー:前菜・魚料理・肉料理・チーズデザート・定食

【店舗詳細情報】
店名:François Miura
電話:05 59 59 49 89
住所:24, rue Marengo - 64100 Bayonne

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【バイヨンヌ(Bayonne)の風景】
電気自動車
▲右下:旧市街地区は電気バスが高頻度で走っている



▲川沿いの街並み


▲フランスでのチョコレート発祥の地ということで、チョコレートショップがたくさんある

テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

スペイン/ビルバオ(Bilbao):ソテラ (Sotera)

訪問:[2012/2/23 17:20]
評価点:総合★★★☆☆★★★☆☆サービス★★★☆☆雰囲気★★★☆☆CP★★★★☆
悪名高い「地球の歩き方」掲載店のビトケ・デ・アルビア(Bitoque de Albia)に気を良くして、もう1軒の掲載店に向かったが、やはり2連勝という訳にはいかなかった。

店頭外観 店内の雰囲気

店内大混雑というわけではないが、今回の旅で5軒回ったスペインバルの中では一番の混雑。
時間帯が違うので単純比較は出来ないが、街を歩いていると確かに大混雑している少数のバルに対して、客がほとんど入っていないバルの方が多いのは事実。

選んだピンチョス3品

カウンターに目をやると、種類も豊富で独創的なものも多い。
その中で選んだ3品が上の写真。



まずは、パンを使っていないピンチョスがあったので、それを選んでみた。
大皿のオリーブオイルの中に、串刺しされたものが並べられて置かれていたものだ。



皿に取ってもらうと、オイルの中にあった刻み野菜をカタクチイワシの上に見栄え良く盛ってくれる。
一口で行けるサイズなので、ビルバオのピンチョスとしては極小サイズだ。

で、期待したお味の方だが、酢は中途半端な効き方だし、鰯自体の味も弱くて、野菜の主張ばかりという感じで大外れ。



もう1品も、鰯を使ったピンチョス。
海に面したバスク地方では、このカタクチイワシも名産品とのことだが、やはりパッとしない。

こちらは、鰯の他に、ウナギの稚魚のイミテーション(昔は本物を使っていたらしいが、ご存じのとおり鰻の稚魚の価格が暴騰しているためにイミテーションを使うようになったそうだ)、そして生ハムにパプリカと、傾向の違うスペインの名産品を単に組み合わせただけというもので、まったく一体感が無い。
改めて、ビトケ・デ・アルビア(Bitoque de Albia)の優秀さを知ることが出来た。



最後の品は、生ハムの上にイカ墨ライスを固めたものを乗せ、さらにウズラ版目玉焼きとパプリカという組み合わせ。これも、名物品の組み合わせだが、腹にたまるだけという感じ。

イカ墨御飯の断面

このイカ墨ライスぐらいはいい味を出してほしいのだが、味の強い生ハムに負けているというよりは、根本的に薄味でイカ墨らしくないのだ。色が付いていなければ、イカ墨とは分からないようなお味。

レシート で、お会計だが、古くからある個人店なのか、レシートが安いレジスターで打ち出したようなものだった。

カフェラテも含めて、どれも同じ品番表示だったので、どれがいくらだか分からないが、€1.25€1.70の間に収まっているので、サンセバスチャンと違ってビルバオ価格。この請求を考えると、大外れと言っては言い過ぎだろう。

混雑店であり、種類は多く魅力的に映ったのだが、お味の方はいたって平凡ということで、必ずしも混雑店が美味しいわけではないようだ。というか、この辺りは個人の味覚差だろうから、ここまで来る途中に何軒かあった大混雑店に入ったとしても、結果が伴ったかは実際に試してみなければ分からないだろう。


今回の4泊7日の旅はこの店が最後だが、途中のフランスバスク側の店2軒の紹介は、この後に記したいと思う。
なお、現地に行く予定のある方は、バスク地方の鉄道・バス詳細移動情報(ビルバオ⇔サン・セバスチャン⇔バイヨンヌ/フランス)も参考にしてほしい。


【店舗詳細情報】
店名:Restaurante SOTERA
電話:944 41 64 83
住所:Licenciado Poza, 26 Bilbao

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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 62ヵ国を訪問
43ヵ国 をレンタカーで走り、
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11月:フーコック島/ベトナム
12月:Stuttgart,他/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
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3月:Sevilla,Málaga/スペイン
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