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スペイン/サン・セバスチャン(Donostia): Bodegón Alejandro

訪問:[2012/2/23 13:00] (☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★☆☆CP★★★★☆
ブログやガイドブックの写真や価格から事前予想は出来ていたが、1軒目のガンバラ(Ganbara)で当地のピンチョスには期待できないと判断して、2軒目はレストラン狙いにした。

店頭 階段を下りたところが入口

昼過ぎに入ったら、カウンターにいたフレンドリーな若い女性が英語で昼は1時からの営業だと。
バルと違ってレストランにはスペイン時間があることを忘れていた。(苦笑)
出直してジャスト1時に店に入ると、彼女が出迎えてくれた。

割とモダンな店内 各机ごとに絵が違う

旧市街地区の歴史ある建物の中にあるが、内装はやや現代風にアレンジされている。各テーブルに、写真のような絵が描かれていたが、何を意味するのかは不明。(伝票に記すテーブル番号の代わり?)

日替わりランチ(€17.28)は、前菜・メイン・デザートをそれぞれ2種類から選べる。
当地のレストランでは、セットメニューにワインがデフォルトで付くのが普通らしいが、ワインと同じ扱いで水も選択肢に入っているのは面白い。ちゃんと壜入りの水を出してくれた。

ワインの代わりに水で アミューズのスープ

特にメニューに出ると記されていなかったが、アミューズが出てきた。小さなグラスに入った魚と野菜のスープ。
魚の身がたっぷり付いたアラを使って煮だしたものをシノワでざっと濾したような作りで、ポルトガルのナザレにある Mar Bravo で飲んだ Fish Soup を思い出すような魚肉系の濃厚なお味。野菜の主張はほとんど無かった。

パン

パンが美味しい。
1軒目のガンバラのパンは出来あい品的な味だったが、こちらは手作り感のあるもので、食感が良いうえに、小麦と塩のバランスが非常に良い味を出していた。何より周囲の皮の部分が最高!

フランスに近い立地だけあって、バスクのパンも全体的に水準が高いという印象だ。フランスパンのような軽い食感ではないし、スペインの他の地域で食べたものとも違って水分多めというものが多かったが、そこはバスクのオリジナルなんだろう。その中で、一番美味しいパンをいただけたのがこの店だ。

干し鱈のサラダ

サラダはポテトサラダの上に野菜を崩れるほどに盛り付け(崩れないように1枚1枚丁寧に盛りつけてある)、その上に干し鱈を戻したものとエシャロットのような甘い煮野菜がトッピングされている。

干し鱈をアップ

皿の左側に添えられている薄緑色のピュレは、ジャガイモベースにアボカドをアクセントに少し加えたような味わいで美味しいが、何に付けて食べることを意図しているのか分からなかった。(夜を試した店でも、同じように皿を飾っていたので、当地標準なのかも?)

サラダを横から撮影

このサラダ、潰したじゃが芋を薄味マヨネーズで和えてある「ポテトサラダ」の上に葉野菜や主たる食材を盛ってあるが、このアプローチはなんとなくバスク名物のピンチョスをイメージできる。土台が違うものの、ディナーで試した店も同じ手法でサラダが出てきたのだ。

葉野菜には粒塩が振り掛けられていたが、塩の扱いは出来ていない感じ。塩が単独で主張してしまっていた。とはいえ、3点セットにワインが付いて2千円にもならないランチにしては、なかなか凝った皿だと思う。

牛の赤ワイン煮

前菜に魚があったので、メインは肉を選んでみたというのはウソで、「トロ」だというので何だと思って頼んだら牛肉のシチューだったわけだ。Google翻訳によると、スペイン語の「トロ」は「雄牛」。
メニュー表記の ragout de toro al vino tinto を翻訳すると「牛の赤ワインのラグー」となったが、ラグーという料理では無かった。(もっと大きな塊で出るのが標準なら、バスク的に見ればラグーなのかも?)

こちらも魚の出汁を少し感じるもので、牛肉の出汁で作るお決まりのシチューとはかなり違った味わいだった。海に面したバスク地方特有の製法なのかもしれない。

デザート

デザートは、限りなく白いアイスクリームは良かったものの、日本の標準と比べると3倍量で出てきたロールケーキはダメだった。スポンジがややパサついているし、クリームが少ないので食べるに食べれず、半分以上パス。
店としてはご自慢のロールケーキだったのか、派手に残して少し不満そうな顔をされてしまい、申し訳ない。片方がカタラーナだったので、単にアイスクリームに惹かれて選んだだけなのだ。

お会計 バルと違ってレストランのメニュー価格は外税が標準らしいが(メニューに大きくその旨表示されている点が、日本で消費税込価格を気付けないように記す騙す姿勢のある店とは違う)、前述の英語堪能な女性に加えて、英語は話せないがスペイン語(バスク語?)で丁寧に語りかけてくれたお母様風の方のサービスが気に入ったので、この旅で唯一チップを置いてしまった。

実際、最初の瓶入りの水が氷点下まで冷やされていたようで、水を注いだとたんに壜の中で凍ってしまったのだが、彼女がそれに気づくと、Frozen! と笑って新しい壜(もちろん蓋が開いていないもの)に交換してくれたというエピソードもあったのが大きいが、そんな点がこの店のサービス姿勢の表れであると思った次第。




※メニュー:店頭掲示の日替わりランチその店内版今日の料理店頭掲示の英語メニュー

【店舗詳細情報】
店名:Restaurante Bodegón Alejandro
電話:943 42 71 58
営業:13:00~15:30、20:30~22:30
定休:月曜日、日曜の夜、火曜の夜
住所:Fermín Calbetón 4, 20003 Donostia

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ビルバオ~サンセバスチャン~バイヨンヌのバス鉄道移動情報

テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

スペイン/サン・セバスチャン(Donostia):ガンバラ(Ganbara)

訪問:[2012/2/23 11:00] (☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★☆☆☆★★☆☆☆サービス★★☆☆☆雰囲気★★★☆☆CP★★☆☆☆
ビルバオからフランス側に100Km離れたサンセバスチャンは、食におけるスペインバスクの本拠地と言えるだろう。(☞ ビルバオからのバスや鉄道での移動方法
ミシュラン三つ星獲得店が複数あり(いずれも郊外立地のため、車が無いと厳しい)、ピンチョス発祥の地でもあるそうだ。

外観 ミシュランシール

旧市街地区にはピンチョスを楽しめるバルがたくさんあるが、まずはこの店へ。
しかし、どのガイドブックにも掲載されている店らしく、ミシュラングリーンガイド掲載店では初めて★2つを付けざるを得なかった。やはり、多くのガイドブックに煽られるようになったらおしまいだという典型店だろう。

ピンチョス
カウンター右半分は料理

ランチの開店は11時のハズだったが、開ける気配を感じず。スペイン時間を考慮して、正午に到着したら先客2名。ずらりと並んだピンチョスのつもりだったが、中央から左側に8種類ほどと意外に少ない。右側には料理や素材類が並んでいた。

右奥には、ガイドブックが煽っていたキノコもあった。頼めば、その奥の調理場で焼いて出してくれるそうだ。英語は観光客の多い店だけあって問題なく通じる。

タコ料理(€7.00)

とりあえず、ピンチョス3種と料理の方から定番のタコ料理をお願いしたが、皿を持ちながら Small Dish? と聞いてくる。どうもココでミスしたみたいで、Small Dish は Media Racion だったらしく、7ユーロの請求だった。
1人でカウンターでの立食なんだから、Tapas であることを確認するのが筋ではなかろうか?
こんなところが、黙っていても観光客が訪れる店の傲慢さだろう。

補足: Tapas < Media Ración < Ración が料理の量を示す単位

で、お味の方だが、なんとも出来の悪い皿だった。
酢はとがっているし、タコは柔らかいというよりはザラつきのある柔らかさで舌触りが悪い。家庭でタコを柔らかくする手法として、冷凍庫に放り込んでじっくり凍らせることで繊維を壊すというのが有名だが、まさにそんな感じのタコだった。ポルトガルで何度か食べたタコでは考えられない舌触りだった。

パン 水(€1.10)

パンはタコの皿に無料で付くのだろう。いかにも市販品という感じで美味しくない。
水はペットボトルで €1.10、バルといえども水やコーラの類でも酒の代わりに頼めるのは日本では考えられないが、四谷のスペインバル「カリーニョ」では、チャージの代わりにワンドリンク強制だったが、水(200円/瓶入りの富士ミネラル水)でもOKだった。バスクの店で修業したというオーナーシェフならではの計らいかもしれない。

さて、名物ピンチョスを紹介しよう。ピンチョスは全品均一 €2.20 のようだ。(ピンチョスというよりは、ミニサンドイッチだが・・)

鱈(?)の燻製ピンチョス
鱈の燻製がたっぷり

まずは、鱈(?)の燻製をミニクロワッサンに挟んだもの。
サイズはビルバオで食べたものよりも一回りは小さいが、見ての通りケチらずたっぷりの燻製。
お味もなかなか良かったが、やはりスーパーの惣菜で買えてしまうものを挟んだだけというのは、どうしても魅力に欠ける。決してスーパーの惣菜レベルの味ではないが、それなら単品で味わいたいものだ。

生ハムピンチョス
生ハムが見えるように

生ハムサンドも中身が生ハムと言うだけで、美味しいものの何だかなぁ、という感じ。
というのも、目の前の台でカニ缶を開けてピンチョス作りをしているのを見てしまうと、昔の行動パターンであったスーパーや市場で買ってホテルで食べるのと何ら変わらないではないかと思ってしまうのだ。
生ハムに関しては専門店も多いので、何も割高で何を使っているのかわからないバルで食べる必要性も感じない。(スペイン語は分かれば、聞くことはできるだろうが・・)

海老玉ピンチョス

最後に紹介するのは、お手製感のあるポテトサラダベースの海老&卵ピンチョス。
これなどは、店の技量を図るには良い材料だが、まったくもって家庭料理だ。ぜんぜん美味しくない。

お会計 ということで、サンセバスチャンでピンチョスを食べるのは、並んでいるものを見極めてからにした方が良いだろう。
大したものが並んでいなければ、即座に店を出て別の店に向かった方が良いかと思う。
あるいは、ガイドブックなど無視して、単純に現地人で混雑している店に当たった方が間違いない気がする。(この店は、かなり空いている部類だった)

最終日にビルバオのバルをハシゴしたが、ビルバオの方が安いし内容も濃いという結論に達してしまった。(って、サン・セバスチャンのバルは1軒だけなので決めつけるのはいけないだろうが、少なくとも価格がビルバオよりもはるかに高いというのは確かだ)

もともと店をハシゴして楽しむのが流儀だそうだから、美味しそうに見えなければ頼まずに出ても問題ないハズだ。(実際に、何軒かで実践済)


【店舗詳細情報】
店名:Restaurante Ganbara
電話:943 42 25 75
住所:San Jeronimo 21 20003 Donostia

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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

スペイン/ビルバオ(Bilbao): Guetaria

訪問:[2012/2/22 18:30] (☞ ミシュラングリーンガイドの紹介ページ
評価点:総合★★★☆☆★★☆☆☆サービス★★★☆☆雰囲気★★★★☆CP★★★☆☆
バルでピンチョスをつまんだ後の2軒目はレストラン狙い。
店頭にはもちろん2011年版のミシュランシール。(あれ? 2012年版に張り替えていないのかな?)

店頭外観 店頭ショーケース

細長いバルをそのまま現代風の内装に変えたような店だったが、メニューを要求するとディナーは夜9時からだと。スペイン時間だ。
宿に戻るバスの最終が21:55発なので、あっさり断念してカウンターにある余りもののピンチョスになってしまったが仕方ない。2階のレストランを拝めなかったのは、心残り。

1階はスペインバル ピンチョスは残り物なのでわずか

さて、1軒目と同様に客は少ない。ディナー開始が早い店でも夜8時という場所柄なので、日本の感覚で言えば夕方4時半といったところだろうか。ただ、パン類は割と豊富に揃っているところを見ると、仕事を終えて軽く食べたいという需要はあるのかもしれない。

パン類は割と豊富に揃っている

パンが並べられているカウンター前にオヤジ2名が陣取っていたので横から無理やり撮った写真だが(コイツ何してるんだ、って思っていただろうな)、その中から2種類と余りものの最後の1つを選んで1軒目と同様に3品構成でお願いした。

海老とタコのピンチョス

まずは、最後の1個だったチーズの上にタコと海老が乗ったもの(€1.90)。

やたらとオイリーで、食べようと持つと、どこからかオイルが指先に流れ落ちてくるほどだ。
お味の方は見た目通りだが、そう悪くは無い印象。焼き加減は真似できないだろうから、自分で作ったとしても同じ味わいにはならないだろう。そういった意味では価値はある。

天ぷらピンチョス

2つ目は、天ぷらピンチョスでボリューム感のあるもの(€1.95)。
ちょっと分かりにくいが、パンの上から順にズッキーニ(多分)の天ぷら、生ハム、もう1枚ズッキーニの天ぷら、チーズ、海老の天ぷらという構成。

厚みがあるのでかぶりつくのが難しかったし、天ぷらの油切れは悪いし、とても丁寧に作られた品とは思えないが、これも意外に行ける。ひとつひとつの食材には面白みがないが、組み合わせ方次第で美味しくいただけるのがピンチョスの凄味というところか。

カツレツピンチョス

しかし、3個目のカツレツピンチョスは外してしまった(€1.95)。
見た目通りのチキンカツレツ、揚げピーマンが乗っているだけのシンプルなカツサンドだ。

ソースがかかっているわけでもなく、下味ベースだけ。
こういった見た目で読めるようなものを選んではいけないということだろう。

Diet Coke(€2.40)を頼んだからか、お会計を頼む直前に自家製のポテトチップスが出てきたが、この店の技術水準の低さを裏付けるものだった。油切れが悪いだけでなく、明らかに油の温度が高すぎ。自分で揚げて作る方が美味しい。

正直なところ、レストランでディナーを頼むにはリスク有りと感じた店だ。
残りもののピンチョスで決めつけるのは乱暴だと思うが、雰囲気やサービス面は期待できるものの、肝心の味の面では怪しいと感じた。


※メニュー:レストラン側の英語版メニュー①


【店舗詳細情報】
店名:ASADOR-GUETARIA
電話:94 424 39 23
住所:Colón de Larreátegui 12 E - 48001 Bilbao

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テーマ : 海外レストラン
ジャンル : グルメ

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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 61ヵ国を訪問
42ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

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今後の旅行計画
9月:リトアニアポーランド
9月:セブ/フィリピン
10月:北東部/ポルトガル⑧、他
11月:北西部/フランス
11月:フーコック/ベトナム
12月:Stuttgart/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:セビリア周辺/スペイン
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