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ビジネスクラス機内食/全日空(ANA): 羽田(HND)⇒香港(HKG)

搭乗:2017/8/31 8:50発 NH859便
評価点:総合★★★★★★★★★★サービス★★★★★雰囲気★★★★☆
2015年までプラチナ会員だったANAだが、2013年の対応の拙さをきっかけに2015年からJALに転向したので、ビジネスクラスはご無沙汰。(補足:JALでは最上級のダイヤモンド会員まで取得しているが、最上級会員を大切にしようという姿勢が極めて乏しいことが判明したことから、会員資格が切れる2019年からANAに戻ることにしている)

この間、JALの短距離路線ビジネスクラス機内食が優秀だと書いてきたが(例:2016/6 成田⇒高雄)、ANAは長距離路線ばかりで短距離路線の搭乗実績が皆無に等しかったことから、東京発の短距離路線に乗ってJALと比較せねばと思っていた。

今回の旅の目的地はバルト三国のリトアニアだが、そんな理由から無理やり香港経由にして、40時間近くかけて向かうことにした。JALと違ってANAの特典航空券はゾーン制なので、大回りしても同じマイル数で往復できてしまうことから、色々と楽しめるのだ。

恒例のビジネスクラス機内食即日レビューを、トランジット中の香港空港からお届けしよう。(この後、街に出る予定)




まずは、ANA羽田のビジネスクラスラウンジ。
優秀な航空会社のラウンジと異なり(☞ 航空会社直営空港ラウンジ食ランキング)、時間帯の区別のない炭水化物だらけの料理しか出さないANAのラウンジ食は相変わらずという気がするが、前回と比べてスープの質が上がっていた点は評価。初登場のANAのロゴ入りカステラケーキも美味しい。



JALのラウンジが劣化傾向にあるので、いずれはANAが上回るのではないかと期待したいと思うが・・無理かな。

***********

通算21回目のANAビジネスクラス搭乗だが、世界標準である離陸前のウエルカムドリンクは、短距離路線では無いみたい。
JALのように長距離路線でも出さないのは論外だが、ここは世界標準に習って出してほしいものだ。

離陸後は、早速不織布のテーブルクロスが敷かれ、食前酒とおつまみが配られる。
この袋入りのあられも、久しく変わっていないようだ。



そうそう、JALの短中距離路線がノイズキャンセリング機能の無い安物ヘッドホンだと書いた気がするが、ANAの短距離路線も同じだった。
長距離路線ではプレエコでもノイズキャンセリング機能付だったので、意外な感じ。
短距離路線は、2011年の台北松山⇒羽田線以来なので、前からだったのか、コスト削減対策で変更したのか不明。長距離路線のプレエコでも安物になっていたら、コスト削減だろう。


事前にシートポケットに入っていたメニューを見ると、料理は毎月変わるようで、1冊のメニューに6~8月の月替わりメニューがすべて掲載されている。つまり、何度も再利用するメニューのようだ。おまけに、別の便のメニューも1冊に記載されているので、自分が搭乗している便名を意識しないとどれが出て来るのか分からない。
ANAお得意のコスト削減も、ここまで来たかという印象だが、それ以上に衝撃だったのが NH821便のメニューの貧弱さ。搭乗便でなくて良かった。(笑)
ちなみに、東京発香港行は、NQ809,NH811,NH859便が同じ内容で、NH821便だけ違うようだ。

機内食が事前に予約できるようになっていたので(☞ ANAマイレージクラブ会員限定! ビジネスクラス機内食 事前予約サービス)、事前に搭乗便のメニューを確認してから(☞ こちらで確認できる)予約を入れておいた。

マレーシア航空のように、事前注文メニューの選択肢が多いケースでは、冷食ベースで内容が伴わなくなることを確認しているが(☞ 2016/12 クアラルンプール⇒成田)、通常メニューを事前予約できるというサービスは、狙った食事を選べないケースは滅多に無いとは思うものの(ANAでは、過去20回搭乗した中で1回しか経験していない)、非常に良いアプローチだと思う。
特に後部座席が割り当てられている場合は、事前予約を活用することをお勧めしたい。

今回搭乗便の洋食は、2015年5月に搭乗した成田⇒パリ線でも試している「レストラン よねむら」の米村昌泰氏プロデュースとのこと。
実質和食であることは知っていたものの、和食メニューにまったく魅力を感じなかったので、諦めて事前注文しておいた。(なぜか機内で選択を聞かれたが、予約情報が伝わっていない?)




長距離路線のように布のテーブルクロスでなく不織布のテーブルクロスという点では残念だが、トレーでまとめて出してくる場合は(短距離路線は時間制約から仕方ない)許容範囲。
JALなんて、長距離路線でもトレーで出してくる手抜きだし。




前菜は、ブロガー泣かせの横長の皿に4種盛り。


ずわい蟹をのせた雲丹御飯 出汁ゼリー

今回は、JALとの比較が目的でもあったので、都度メニューの記載内容を確認しながら食べていたが、この雲丹御飯は期待外れ。
先入観があれば、雲丹だと思って食べれそうなものなのに、色だけ雲丹っぽくて味は甘いケチャップという感じ。冷たい押し寿司タイプの御飯は、もち米を加えているような粘り気のあるものだったので、それなりに凝ってはいるようだ。

蟹の解し身は、しっかり蟹の味がするものの、出汁ゼリーは単独で食べても分からず。何の出汁だったのか?(その前に、これ、洋食だったはずだけど・・)


ガスパチョ いくらとともに

一番良かったのが、このガスパッチョだ。
前回の米村氏のスープでも、水に付けると表面に透明の膜が浮き出てくるバジルの種の類(チアシード?)が乗っていたと記憶しているが、今回も同様。芸が無いというか、よほど好きなのか・・

下に中粒のイクラがたくさん沈んでいたが、どうせ創作料理なんだから沈まないように少し粘度を上げても良さそうな気がしたものの、美味しいガスパッチョだった。


ポテトと茗荷のピクルス
生ハムと帆立貝のソフトスモーク いちじく添え

嫌いな茗荷はパスして、ポテトのピクルスはシャキシャキした食感が残って面白いものの、茗荷の味が移ってしまっていて個人的にはNG。好きな方には、悪くないだろう。

けど、洋食に和食の代表食材を使うのはやめてほしい。フランス料理に和食を取り入れるのがフランスでも流行っているみたいだが、和食の無いフランスだから問題ないわけで、優秀な和食を食べることが出来る日本でわざわざ洋食に和食を加える必要は無いだろう。日本は、外国の真似ばかりしてきた国民性があるからだろうけど、どこか間違っていると思う。

生ハムは2種類使っていた。短距離路線で、このこだわり様は評価に値するだろう。
薄い色の生ハムの下に、生の無花果と小型の帆立貝柱の半身が隠れていたが、無花果はよく熟して甘いものだったし、帆立も軽いスモーク感が手伝って上等。
やっぱり、ANAの前菜は優秀だ。(5年位前からの話)



ブレッド:カンパーニュ
●ブレッドはANAオリジナルメニューです。


昔は長距離路線だけだったはずの、ANAご自慢の塩胡椒といっしょにパンも撮影。
トレーの空間に余裕が無かったので、こんな配置になってしまった。
写っていないが、パック入りのバターも付いている。

このパン、わざわざ「ANAオリジナルメニューです」と書いているところを見ると、これ以外はすべて米村氏の料理ということになるのかな? パンの水準も数年前に上がってから安定していると思う。

ちなみに、左のカップはメイン料理側のスープ。
量が少ないので、最初は魚にかけるソースだと思ってしまった。


鱸のソテー 自家製ハムと鶏レバームース添え
鱸のソテー 自家製ハムと鶏レバームース添え
冷製南瓜スープと共に

メインは、スズキのソテーってあるけど、ソテーというよりはポワレ。
問題なのは、洋食らしいソースが無いこと。
軽く塩を振っただけで蒸し焼きしているので、ほぼ味が無い。これまた和食?

ついにANAもスープを出すようになったのかと思ったスープは、プリンを焼くときに使う銀カップに少しだけ入れてきた。
スープにしては量が少ないので、前述の通り、最初はメインにかけるソースかと思ったが、お味はもちろんスープで、ソースとしては使えない。
スープとしては真っ当なお味だったので、ケチケチしないで量を出して欲しい。

左の黒い大きな物体は、ピーマンを丸のまま焼いてから茹でた感じのもの。
西欧で食べる焼き野菜は、野菜そのものの味が良いから成り立つわけであって、日本の野菜でやっても美味しくない。色も悪いので、米村氏は見栄えを重要視していないのかも?



自家製ハムは、琉球の塩豚みたいな塩漬け豚肉。これって、ハムというのかなぁ?
イタリアのパンチェッタを意識しているのかもしれないけど。

鶏レバームースは、ちょっとフォアグラ感のある仕上がり。
確か、前にもこの手のムースが出てきたと思うが、好みの味だ。


ピーチメルバ
ピーチメルバ

デザートのピーチメルバ。
単なるスポンジケーキかと思ったら、底にクランベリージャム(?)を薄く敷いて、シロップをしみ込ませたもの。

ナッツ系のクリームとスライスアーモンドとの相性も良く、意外に出来の良いデザートだった。
JALのデザートのレベルは低いが、ANAのデザートは昔から高水準だったのでキープしているということだ。



ANAオリジナルスープ

メインとは別に、昔は無かったスープがオプション表記であったので試してみた。
今日はキノコのスープだそうだ。



長距離路線の中間食で頼めるスープと同じカップスープだと思うが風味も味も良く、頼まない手は無いだろう。
これを短距離路線で出してくるとは、ANAの機内食もずいぶんと改善が進んだようだ。




トイレの横に、長距離路線ならバーコーナーになるようなスペースがあった。
単にワインを飾ってあるだけのようで、アメニティとか新聞もいっしょに置かれていたが、メニューもワインのページを開いて置いてあったので、その場で注文して頼むものだと思う。(飲まないので、試すことが出来ない)


JALの中距離路線は劣悪、長距離路線も格差が激しすぎることから短距離路線だけANAよりも優秀だと思っていたが、短距離路線もANAが上回ってしまい、想定外の結果となった。
文句なく★5つを進呈することにしたい。

また、現時点で34社のビジネスクラス機内食を食べているが、総合でもエールフランスを抜いて5位に浮上。マイレージや予約の関係で、転向を決断しても実現は2年後になってしまうが(ANAからJALに移った時も同様だった)、1年半後のANA復帰が楽しみになってきた。

※メニュー:日本語・英語中国語・シェフの紹介シャンパン・ワイン①日本酒・焼酎その他ドリンク

ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング

テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ

ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):デュッセルドルフ(DUS)⇒成田(NRT)

搭乗:2016/2/10 NH210便
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★☆雰囲気★★★★☆
機材故障でTAPポルトガル航空のリスボン⇒ワルシャワ便が遅れてしまったおかげで、楽しみだったLOTポルトガル航空のワルシャワ⇒成田便に乗れなくなってしまった。振り替えられたのがANA便だったが、体調が悪いこともあって承諾してしまった。本当は、翌日のオーストリア航空便なんかに期待していたのだが、仕方ない。(ちょっと話は出ていたのだが、ANA便が取れてしまったらしくて消滅してしまった)

マデイラ島から体調不良が続き、ここで初めて体温計を借りて熱を測ったら、出発時で37.8度、到着時で37.6度。食欲がそれほど落ちないところが我ながら凄いとは思うが、本調子ではないことは確かだ。
ということで、無理せず機内ではひたすら寝ることにしたので、機内食の紹介は簡単に写真ベースで済ませたいと思う。これで20回目のANAビジネスクラス機内食紹介記事になるので、同じ事をダラダラ書いても仕方ないだろう。

アミューズ
アミューズ:パテ・ド・カンパーニュとオレンジのカナッペ風、
クリームチーズのプンパニッケルサンド、オリーブとほおずき


ドイツ発らしいアミューズだと思う。
フレンチのパテ・ド・カンパーニュはドイツ仕様なのか味わいが全然違うし、プンパニッケルサンドはドイツパンで作ったサンドイッチ。パリ発よりはマシだけど、美味しいものではない。

前菜とパン・カトラリー一式

この写真を見れば、エコノミークラスのようにトレーで出してくるJALとの違いが分かるだろう。
洋食を頼んでも、ちゃんと箸が付いてくるのも日本の航空会社なら当然だと思うが、JALは付いてこない。
唯一、JALにはバターナイフが付く点だけが勝っている。

鴨のスモークとバルサミコチェリー サーモンムースとグリーンピースのピューレ
鴨のスモークとバルサミコチェリー サーモンムースとグリーンピースのピューレ

前菜は、派手な色使いがドイツらしくないかも。
お味の方は、十分ドイツらしさが出ているのだが・・(つまり美味しくないということ)
どれもお題通りではあるものの、シンプルというか深みがない。特に鴨はひどかった。

3種のブレッド バターとオリーブオイルとともに
3種のブレッド バターとオリーブオイルとともに

メニューには3種のブレッドと書かれていたが、もう1種類は後から出てきたのでパスしてしまった。失敗!
パンもパリ発よりも美味しい。(美味しいはずのパリ発のパンが不味いのは、ホントに謎だ)

サーモンのソテー トマトクリームソース
サーモンのソテー トマトクリームソース 根セロリのピューレを添えて

2択のメインは、魚料理をチョイス。やっぱりステーキって頼みたくないのだ。
期待はしていなかったが、なんともひどいサーモンの質。北欧に近いというのに、パサパサのチリ産ではないかと思えるようなものが出てきた。
前菜でサーモンを使っているのに、メインにサーモンを持ってくる点でも考慮不足は明らか。

ソースは、いちいち書くに及ばず。
野菜だけは美味しくいただけた。

チーズ
チーズ

コースメニュー側にチーズとフルーツが記されているが、たぶん「軽めのお食事」でお願いできるものと同じ。それによると、ジャーマンブリーとジャーマンブルーとのことだ。

昔はコース側に記載がなかったので、デザートが終わった後に追加注文するしかなかったが、デザートの前にいただけるようになったのは改善点だ。
でも、この不味いパンだけはなんとかしてほしいなぁ・・


パッションフルーツムース、チョコレートケーキ

メニュー上のデザートのケーキは「または」表記なのだが、2種類ともいただける。
なぜ「または」表記にするのか不思議だ。
JALに比べたら、遙かに優秀。ちゃんとした(?)ケーキが2種類用意されている。

*****

軽めのお食事は、2食目のデザートにアイスクリームを付けてもらっただけでパスしたので、到着前の2食目の紹介に移る。
もちろん洋食を選択している。

到着前の洋食セット

うん、やっぱりJALとは雲泥の差だ。ちゃんとセット構成になっている。

スペイン風オムレツ 豚肉と白インゲン豆の軽い煮込みを添えて
スペイン風オムレツ 豚肉と白インゲン豆の軽い煮込みを添えて

ただし、お味の方は伴っていない。
いや、十分こだわりは見せてくれているので、洋食系にウルサイ私の感想にすぎないだろう。

ブレッドフルーツ
ブレッド バターとジャムとともに
フルーツ

ここでの注目は、フルーツが「軽めのお食事」のものと違ったこと。
いつも同じものを出して芸がないと書いていたので、これも改善点。本当に、ANAの機内食は改善方向に着々と進んでいるようだ。

ということで、昨年10月のヘルシンキ⇒成田線で体験したJALの長距離路線ビジネスクラス機内食と比べれば、かなり優秀であることを予定よりも早く再確認できてしまった。
現時点でJALが優秀なのは短距離路線だけと評価しているが、ANAの短距離路線搭乗実績が少ないことから、一度短距離路線を特典航空券で発券して乗り比べてみる、もとい食べ比べてみる必要性を感じている。
ANAに乗らなくなってマイルが貯まらなくなっているので、実現は来年になってしまうと思うが・・

※メニュー:和食洋食軽めのお食事到着前の洋食

ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング

テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ

ビジネスクラス機内食/全日空(ANA):成田(NRT)⇒パリ(CDG)

搭乗:2015/5/1 NH205便
評価点:総合★★★★☆★★★★☆サービス★★★★★雰囲気★★★★☆
2015年のGWは、フランスのボルドーからバスク地方を経由してスペインの未訪問州の残りを家内と共にまわることにした。
往路のANAパリ便は、昨年9月に引き続きビジネスクラスにアップグレードされたので(3回連続なので、ANAライフマイル50万マイル達成が効いているのかも?)、いつものように即日登録で紹介したいと思う。(☞ 2014.9搭乗の同一路線レポート

まずは成田のANAラウンジだが、炭水化物オンパレードの低水準のまま全く変わらず。今日の日経新聞にラウンジサービスを強化して増益になったなんて書いてあったけど、記者は何を根拠に記事を書いているんだろう?
エコノミークラスの機内だけでなく、昨年はラウンジまで逆流性食道炎を起こすペプシ・ネックスに変わってしまってがっかりしたのだが、これはコカコーラ・ゼロに戻った点だけが救いだ。

成田ANAラウンジ食

朝食抜きだったので軽くいただいたが、初登場は真っ黒なご当地焼きそば。
地名は失念したが(東村山だったか?)、相変わらず具材がほとんど無い「麺だけ」の炭水化物。
味も濃すぎて、高血圧には良くないなぁ・・

スープは、クノールをちょっと加工した感じのパンプキンポタージュ。
5年位前にスープが初登場した時の大手スープチェーン製の高級スープに戻す意識もないようだ。日経記事がANA発表のコピペだったとしたら、腹が立つ。
サラダのドレッシングなんて、3種表示されていたのにあるのは2種だけ。補充もされなかった。

もうひとつ、いつものリンツチョコレートが無かった。
過去出していた高級食品を外しているのに、どこが強化しているって??
追記:愛読している旅レポートのayaさんからのコメントによると、単に補充されていなかっただけのようだ。

*****

離陸前のウエルカムドリンクは、スパークリングワインかオレンジジュースで変化なし。
機内食は、いつもの通り洋食をお願いした。
今回の洋食は、京都木屋町にある「レストランよねむら」のオーナーシェフである米村昌泰氏とのコラボレーションだそうだ。

日本のミシュランに載っている店らしいが、搭乗前日のオートチェックインの段階でアップグレードが確定していたので、ちょっと調べてみたものの、私が嫌うフランス料理と和食の創作料理とのことで期待できそうもない。
どうせ最近多い料理人としての大した実力も無いのに、ちょっと変わったことをやったりマスクが良いことからマスコミが煽って名を上げたシェフだろうというのが予想ベースだが、どうだろう?

アミューズ

アミューズは、いつもの3品盛り。
例によって和食と洋食の共通となっているので、和食+洋食+チーズバーという構成。

姫皮たけのこ寄せ おくらのピューレ添え
姫皮たけのこ寄せ おくらのピューレ添え

これは和食で、私のテリトリー外。
姫皮たけのこって、超小型の筍の本体ではなく皮の部分だと思うが(品種が違う?)、単なる和食っていう感じで感動は無いな。
トッピングの濃い緑のソースが「おくらのピューレ」らしいが、これもオクラという味がしない。
もっとも、アミューズなので一口で食べてしまったから、個々の食材の味を味わえなかったのかもしれないが。

鰊のマリネ フェタチーズとセミドライチェリートマト
鰊のマリネ フェタチーズとセミドライチェリートマト

洋食側は、しっかり洋食らしい構成になっているが、市販品の盛り合わせみたいなもの。

ニシンのマリネは、ほとんど〆鯖のニシンバージョンだ。
焼き魚で食べるニシンは美味しい魚だとは思えないが、これなら〆鯖と変わらない感じ。
脂が乗っているので、スーパーで売っているようなパック入りの安物〆鯖よりも美味しい。

残りは市販品だろうが、セミドライチェリートマトは甘味と酸味の調和が美味しかった。
一般市販品なら、メーカーと品名が知りたいな。

2種の胡麻のチーズバー
2種の胡麻のチーズバー

相変わらず胡麻が好きなようだが、今回のチーズバーは変に胡麻ばかりが主張することはなく、チーズとのバランスを保っていた。
個人的には趣味でないが、2種の胡麻というぐらいだから、ちゃんと考えて作られたのかな?
毎度の単に胡麻を加えただけという低レベルのものではなかったという事だ。

ここからが、コラボレーションメニュー。

豆乳のババロア 蒸し雲丹とアスパラゼリー添え 軽い燻製の帆立と共に
アペタイザー
豆乳のババロア 蒸し雲丹とアスパラゼリー添え 軽い燻製の帆立と共に


一応洋食を選んでいるのだが、完全に和食といえる料理が出てきた。
別に和食メニューがあるのだから、洋食メニューに和食を入れるなんてやめてほしいと思ったわけだが、ちゃんと和洋折衷創作料理のシェフという情報をインプット済みだったので、まあ想定内。
両脇に控えめに載っている燻製帆立を単独でいただくのが、一番マシだった。

豆乳のババロアをアップ

ババロア側のお味は、三流料理研究家でおなじみの何でも組み合わせれば良いという料理の典型。
メニューに記されていないが、バジルの種に水を付けたもの(イタリアンで出てくる)に、蕗みたいな和食系の水煮と、キャビアもどきという組み合わせ。なんとも安直に感じてしまう。

念のため全部を合わせていただいてみたが、何でもない。
これで想定外の美味しさだったら、それこそ一流シェフなんだが、やっぱり三流だ。

ブレッド
ブレッド
3種のブレッド 蒜山ジャージーバターとオリーブオイルとともに


ここで、パンの登場。
前回のイタリアンシェフとのコラボで美味しかったパンよりは劣るが、まずまずの出来栄え。
しかもオリーブオイルも言えば付けてくれるので、今まで通り過剰に多く盛ってくる塩と胡椒の使い道もできた。
オリーブオイルに、たっぷりの胡椒と塩を加えれば良いのだ。

実は後から追加する形で出てきた3種目のパンであるバゲットの写真を撮り忘れた。
機内で書いているので確認できないが、恐らく昨年8月に搭乗した際に出てきたものと同じだろう。
ANAオリジナルブレンド北海道産小麦粉100%、フランス産天然酵母を使用しております
と記されていた。
これで、一昨年まではダメダメのANAのパンが恒久的に良くなったことが確認できた。(ラウンジのパンはダメだけど・・)

甘鯛とフォアグラのポワレ あさりと赤パプリカのソ-ス
甘鯛とフォアグラのポワレ あさりと赤パプリカのソ-ス
ペンネとトウモロコシのゴルゴンゾーラリゾット添え
[338 kcal]

2択のメインディッシュからは、魚料理をチョイス。
肉料理は「ビーフシチューとハンバーグ ふきのとうとクレソンのクリーム煮添え」と、和の食材を使っているので選択の余地は無い。特に和食独特の香味野菜は、ほぼ全滅なので蕗の薹は絶対に無理だ。

しかし、和食系ではないつもりだったのに、これも和食というか洋食というか微妙な線だ。
甘鯛はふっくら柔らかい仕上がりだが、下味の塩の浸透加減がなんとも和食風。
ソースは、ちゃんとベースを作っていない手抜き仕様でフランス料理ではなく日本食の範疇に入る洋食料理。

フォアグラをアップ

ではフランス料理の代表的食材のフォアグラはどうかというと、ほとんどレバーという食味の粗悪品でダメ。
間違いなくハンガリー産のフォアグラだと思うが、ブダペストの21 Hungarian Kitchenで大量にいただいた、本来の味のしないフォアグラを思い出してしまった。

それだけでなく、ソースが魚料理と兼用なのに単に焼いただけで、それに合わせる加工すらしていない。
リゾットなんて、家庭料理の延長のような平凡なお味で論外だ。

ということで、予想通りレベルの低いシェフの料理で残念な結果だった。
単なる組み合わせ程度の創作しかできないようでは、日本のミシュランの審査基準なんて信用に値しないだろう。
ましてや、フレンチに和食テイストを加えるわけではなく、既存の和食と洋食の中間みたいな料理で創作料理なんて、よく言えたものだ。創作料理で名を売るなら、誰も作ったことが無いような美味しいソースとか、意外な組み合わせで抜群に旨い料理を出してほしいものだ。
ANAは、コラボレーションを組む相手先をよく吟味すべきだろう。
三流シェフを採用したって先方の宣伝戦略に乗せられるだけであって、ANAのイメージアップにはつながらないのだ。


デザート
チョコのゼリー ウフ・ア・ラ・ネージュ添え
グレープフルーツのゼリー 苺のコンポートと共に


デザートも「よねむら」とのコラボメニューとなっていた。
プレミアムエコノミー席でも、デザートでコラボメニューを楽しめることが多くなった気がするが、所詮三流シェフの作ったメニューだ。お題で予想したものとは違う、出来の悪いデザートだった。

何が出来が悪いかと言うと、再三書いてきたとおり何でも組み合わせれば創作だという単純なアプローチ。
主張の強いグレープフルーツに、まさかカスタードを合わせてくるとは。激不味!!

チョコのゼリーは、安物ココアのババロア風。
そこにマンゴーピュレとクリームを合わせてきたが、こちらは不味いわけではないが何も考えていない感じ。
家内も選んでいるが、よく研究されているコンビニスィーツの方が断然美味しいとの評だ。

チーズ
チーズ(クロミエ、ゴルゴンゾーラ)

チーズは、昨年9月とまったく同じ構成。
前回も書いているが、こちらのパンの不味さも相変わらずだった。
なぜ本体側を変えた時に変えなかったのだろう?
まさか、お役所らしくデザート部門が違うという縦割り組織だから?

フルーツ プラリネ
左:フルーツ  右:お茶のお供の小菓子

フルーツは、前回良くなったのに元の低水準のものに戻ってしまった。
最後はお茶と小菓子(プラリネチョコ)でおしまい。

と思ったら、ミニボトルに入った3種の食後酒が回ってきた。ここも昨年からの改善を感じた点だ。
もうひとつ、今まで無かった料理の説明が、一部の担当者だけのようだが有ったことも大きな改善だ。
これでサービス点は文句なく★5つを付けることができる。

続いて、家内が頼んだ和食の写真を紹介しておこう。
味見している料理はコメントを入れたが、新型内装機は隣席との距離があるので、コミュニケーションがしづらいという欠点があることから、食べ物のシェアは事実上不可能だ。

前菜・お造り・小鉢
前菜・お造り・小鉢

前菜
前菜:筍桜葉寿司 山葵木耳昆布 菜の花昆布浸し 大阪あい鴨ケチャップ煮 花びら百合根

このうち、大阪あい鴨ケチャップ煮を一口いただいたが、合鴨という味ではなく普通の鶏肉的なお味。食べたことのない大阪あい鴨とは、そういう肉質なのかと。
和食にケチャップか? と思ったケチャップ感は無かった点が救いだが、洋食料理だ。

お造り
お造り:サーモントラウト昆布〆

これも一口食べてみたが、機内食という制約があるから仕方ないものの、お造りというのは無理があるなぁ。
スモークサーモンを軽く加熱したのか、塩漬けサーモンを軽く燻した感がある。

小鉢
小鉢:胡麻酢浸し 真烏賊

家内は、これが一番美味しいと。

主菜・御飯、味噌汁、香の物
主菜・御飯、味噌汁、香の物
お米は金芽米 鳥取県八頭郡若桜町産コシヒカリを使用しております。


いさき幽庵焼き
いさき幽庵焼き [152 kcal]

香の物
香の物
香の物には岩手県 及川農園 昔ながらの手造り梅干しをご用意しております。


*****

続いて、中間食である「軽めのお食事」の中から未食の2品いただいたので紹介しよう。

ガーデンサラダ 北海道産山わさびのドレッシング
ガーデンサラダ 北海道産山わさびのドレッシング

1品目は、いつもの通りサラダだ。
山わさびのドレッシングに惹かれたわけだが、山葵という味はしないなぁ・・

ほうれん草 チーズとハムのロールパスタ
ほうれん草 チーズとハムのロールパスタ トマトソース

2品目は、1食目の洋食メインとしても選べるパスタをチョイス。
前回は、エノテーカ ピンキオーリとのコラボメニューだったが、こちらは単にANAの料理。
1食目にわざわざ選ぶ理由は無いと思うのだが、今回は和食的な構成だったので、それを意識したのかも?

期待はしていなかったが、やはりどこか抜けている料理だった。
一番目立ったのは、ロールパスタの中に巻き込まれているスライスチーズ。恐らくチーズの種類を指定せずに、単に「スライスチーズ」と発注したものだろう。チェダーほどではないにしても、肉と合わせるならともかくほうれん草と合わせるには主張が強すぎだ。モッツアレラ等の癖のないチーズを使っていれば、十分美味しくいただけるのに。

トマトソースと記しておきながら、実際は2色のソース。
手前は、やや酸味のあるクリーム系。
トマトソースよりは、ほうれん草を巻いてあるのでこちらの方が合いそうだ。

もう1品未食の牛肉葱塩丼があったが、前回の牛肉細切り炒め丼の内容から予想できるので無理しないでパス。

クロックムッシュ
クロックムッシュ

家内が頼んだものも載せておこう。
クロックムッシュは既食で良い印象を持っていることから勧めたのだが、酸っぱいというので味見。
確かに中に加えたソースにビネガーが加わったのか、前に食べた印象とは違うものだった。

*****

到着前の食事だが、「軽めのお食事」に組み込まれていたものから分離したようだ。
過去さんざん出来もしないことを書くものでないと指摘してきた「到着1時間前までに注文可」の表記も、完全に無くなっている。
他社では出来ていることだが、出来るように改めるのではなく出来ないことは書かないことに改めたのは、改善と言うべきかな?(笑)
ただ、機内の明かりが灯ったのは到着2時間10分前と、前回&前々回の2時間40分前から少し改善。出来ないことを書かない改善との因果関係は不明だが、トータルで改善したと言っても良いだろう。元に戻した前例もあるので、今後もウオッチしていきたいと思う。(って、今回の旅行後2年は上級会員資格を取得したJALをベースに乗ることが確定しているので、ウオッチ出来ないかもしれないけど・・)

到着前の洋食

私は、いつもの通り洋食を選択。
頼んだダイエットコークも乗せてきたので、バターと塩胡椒が2段重ねで出てきた。

チキンとシーフードのパエリア
メインディッシュ:チキンとシーフードのパエリア [485 kcal]

メインは、2食目としてはかなりボリューミー。
シーフードの質も悪くはないし、お味も普通にいただける。

ブレッド
ブレッド:蒜山ジャージーバターとブラッドオレンジジャムとともに

隠れて見えなかった塩胡椒は、いつもの通り無駄にたっぷり。
パンは、前回と同じだとは思うが、特にクロワッサン側の味が落ちた気がした。

フルーツは1食目と同じなので(他社では違うものを出すのに、ホント芸がない!)写真省略。

到着前の和食

家内が選んだ和食は、写真だけの紹介。

口取り
口取り:花咲海月醤油漬け 穴子照り焼き 大山どり竜田揚げ 北寄貝サラダ 酢蓮根

主菜
主菜:境港サーモンみぞれ焼き [216 kcal]

これは、1食目にも出てきた桜の葉の香が私にまで届くほど強烈だったが、家内は不味くて食べられないと全部残して私によこしてきた。確かに空豆なんて料理になっていなかったが、サーモンは変わったアプローチで美味しくは無いが、食べることは可能。


ということで、今回もコラボレーションの選択を間違ったことが災いして★5つ進呈は無理だが、3年前にインチキと思える5スターを取得してからインチキと言われないように着実に進歩してきた成果は出ているように思えたのは確かだ。過去は、ちょっと改善しても元に戻ったり、むしろ改悪されてしまうことが多かったことから、安定した進歩が見えたことは良いことだと思う。

私の航空会社別ビジネスクラス機内食ランキングでは、1ランクアップして26社中6位とした。
7位に落としたキャセイパシフィック航空は2年ほどご無沙汰しているが、今後はワンワールド加盟航空会社のビジネスクラスにも積極的に乗って行こうと思っているので、来年には搭乗できると思う。

この後は、最初の訪問地であるフランスのポー[Pau]から、旅行記もどきのレストラン紹介記事を続けたいと思う。

※メニュー:1食目和食洋食軽めのお食事2食目和食・洋食
※パリ.シャルルドゴール空港から乗継便搭乗待ちの間に登録しました。

ビジネスクラス機内食 航空会社別レビュー&ランキング

テーマ : ビジネスクラス機内食
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プロフィール

R923E

Author:R923E
海外旅行に目覚めて25年。
現在 62ヵ国を訪問
43ヵ国 をレンタカーで走り、
米加豪仏伊独西全州走破
価格は常に税サ込で表記。

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今後の旅行計画
11月:北西部/フランス
11月:フーコック島/ベトナム
12月:Stuttgart,他/ドイツ
年越:ペナン,他/マレーシア
1月:レイキャビク/アイスランド
2月:メキシコ
3月:Sevilla,Málaga/スペイン
3月:台湾㉙、ベトナム
4月:マルタ②、イタリア
5月:ポーランド
6月:クロアチア②,スロベニア
7月:イタリア⑰、スイス
丸数字:累計訪問回数

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